Travel TV というサイトでライブ配信された、LUSH BOMU。
アーカイブ配信があるのかないのか、またあるとすればどれくらいのタイミングで始まるのか、ということが全く不明だったため、何とか時間を作ってメインだけを視聴です。
ちなみに途中ちらりと見た時は、知らない人が歌っていたのでそっと閉じました。
ボクシングと音楽が融合するイベント、とのことだったので、純粋にボクシングの試合だけを見ていたい私にとってはなかなかハードルの高い興行。もちろん新しい試みをしていくというのは良いと思いますし必要だと思いますが、こういう場合はタイムスケジュール表が欲しい（笑）
ということで今回のブログは、矢吹正道vsケビン・ビバスをメインに据えた、LUSH BOMUの観戦記です。
3/16（土）LUSH BOMU
矢吹正道（LUSH緑）15勝（14KO）4敗
vs
ケビン・ビバス（ニカラグア）7勝（2KO）1敗
13:20から生配信開始だったLUSH BOMU。
メインのゴングは19:00頃ということで、かなりの長時間興行ですね。
私はビバスが入場している、というベストタイミングとも言えるタイミングで視聴を開始。
実況の声がなんかエフェクトかかっていて鬱陶しいのでとりあえずオフ。
初回、まずは静かな立ち上がり、互いにジャブで様子見です。そこから矢吹が大きな右を振ります。若干いつもよりキレが甘いように感じるのは、ウェイトのせいなのか、それとも怪我のせいなのか。
ハーフタイムが過ぎる頃には矢吹はカウンターを使い始め、タイミングはあってきているように思います。ただ、ビバスどんどん踏み込みが強くなっていっており、前に出ればバランを崩しながらもパンチを振ってくるボリュームパンチャーぶりは健在。
2R、基本的に前に出ていきたいビバスに対し、矢吹は下がりっぱなしにならず、しっかりとリング中央で戦えているところは良いですね。
矢吹が長いジャブで攻め込めばビバスもバックステップ、この中間距離でのボクシングは矢吹の距離のように思います。ビバスの踏み込みに対しては左ボディカウンター、このラウンド後半にはこれを起点として振りの大きい左右をヒットしています。
3R、おそらく懐に潜り込みたいビバスですが、矢吹の長いジャブに阻まれ、またカウンターを警戒して入れず。
このラウンド前半に矢吹は右カウンターからチャンスを創出し、そこからのラッシュ！懸命に打ち返してくるビバスに左フックをカウンターでヒット、これでビバスはダウン！！
この一瞬のチャンスに詰め切れるあたりが本当に素晴らしい。さらにこのヘッドハンターになってしまいがちなシチュエーションでも、上下の打ち分けができていることもやはり素晴らしいですね。
立ち上がったビバスはダメージがありありで、下がりながらのボクシング。
明らかに守勢にまわるビバスに対して矢吹はしっかりとプレス、ここは焦る必要はありません。
4R、矢吹のジャブがヒット。ビバスもこのラウンドが勝負とみたか、しっかりと出てくるあたりは流石元世界ランカー。
このラウンド中盤にはビバスの右がヒットして矢吹の顎が上がる場面もありましたが、その後は矢吹がワンツーをヒット。明らかな優勢の中、最後はワンツーをヒットしてビバスがコーナー側で倒れ込むと、レフェリーは試合をストップ！！
矢吹正道、4RTKO勝利！！！
素晴らしいノックアウト勝利！怪我によるブランクも何のその、怪我の影響はほとんど感じさせないものでした。あっという間にタイミングを測り、カウンターを起点としてのラッシュ。
世界的な強豪とは言えないケビン・ビバスですが、一度は王座決定戦の舞台にもたったボクサー。そのビバスに対してこの圧倒的勝利という結果。ボクシングに3段論法は通用しない、というのはもちろん通説ですが、それでもこのビバスに勝利した元暫定王者レネ・サンティアゴ（プエルトリコ）、そのサンティアゴとスモウのようなボクシングを展開したWBO王者ジョナサン・ゴンサレス（プエルトリコ）、これらのボクサーとも格が違うように思います。
怪我でのブランクがあったこともあり、もう1戦挟んでの世界挑戦を目指すという感じでしょうか。この階級には4団体制覇を狙う寺地拳四朗がいますが、矢吹の狙いはその後釜、というのがタイミング的にも良い道筋のように思いますね。
↓サンティアゴvsビバス
↓ゴンサレスvsサンティアゴ
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