日本時間3/31。
2023年度の終わりを告げるこの日はボクシング三昧です。
が、個人的な用事もたくさんあり、明日からの仕事の準備もしなければならず、なのでとにかくボクシングの視聴は効率よく、空いた時間で。
大配信時代の今となってはいちいち録画しなくても見れるから便利です。
さて、WOWOWで放送される前のAmazon PBCファイト。
Amazon Prime Videoのプレリムス、こちらは無料放送のようです。
北米AmazonにVPNを使って入れば完全に見れましたね。
ということで今回のブログは、PBCファイトのプレリムス、ブライアン・メンドサvsセルヒー・ボハチュクの観戦記。
カーメル・モートン!!
このメンドサvsボハチュクの前に登場したのはカーメル・モートン(アメリカ)。17歳にしてこの完成度、これはスキルもそうですが身体についてもそう思うのですが、果たしてどれほどの伸び代があるのかはよくわかりません。
年齢も含めて現時点では超がつくほどの逸材で、たとえばこのボクサーがアマのユース大会に出たならばと思うと反則級のものです。
もちろんこれから精神的には成熟していくのでしょうし、リングIQだってキャリアを経てもっともっと上がっていく、というのは想像できますが、果たしてフィジカル面ではこれ以上の上積みが望めるのか、というとそれは難しいのではないか、と思うほど完成されているような気がします。
まあ、井上尚弥がデビューした時もその完成度に驚き、果たしてその伸び代は?なんて思っていた私の意見なので、ガン無視してくださいw。「ここからさらに成長する姿がなかなか想像できない」というボクサーが、想像以上に想像していくのを見るのは本当に楽しいものです。
カーメル・モートン、今後も注目してまいりましょう!
WBC世界スーパーウェルター級暫定王座決定戦
ブライアン・メンドサ(アメリカ)22勝(16KO)3敗
vs
セルヒー・ボハチュク(ウクライナ)23勝(23KO)1敗
↓プレビュー記事
本来はセバスチャン・フンドラvsボハチュクでの暫定王座決定戦でしたが、フンドラがメインに繰り上がったことで元暫定王者のメンドサに白羽の矢。
初回はともにガードをしっかりと上げてスタート。メンドサの力強いジャブ。ボハチュクはプレス。
メンドサのパンチはその準備期間を考えると非常にキレており、想像以上に良い。ボハチュクはいつも通りとも言える戦い方で、プレスをかけつつ長いジャブを飛ばして様子見。
2R、メンドサは下がりながらうまく戦っています。ただ中盤、ボハチュクはうまくプレスをかけてストレートをヒット、メンドサをコーナーに詰めます。
シカシメンドサもカウンターでボハチュクを下がらせ、まさに一進一退。
ともに迫力あるパンチを打ち込み、かなりハイペースで試合が進んでいきます!
3R、ボハチュクのリングカットはやはり巧く、メンドサは度々コーナーに詰められます。しかしメンドサはボディワークとカウンターでボハチュクの強打を回避、こちらも巧い。
押し込んでいく分、ボハチュクの方が見栄えが良い気がしますが。。。
4R、展開は変わりませんが、ボハチュクのプレスがまさってきたようなイメージ。ボハチュクは頭を振りながら強いプレス、ガードも固い。
少し距離が空いた時に長いジャブも有効に見えます。
5R、ちょっとメンドサはプレッシャーを感じているか、サークリングする円が非常に大きくなっています。大きな動きになっていくメンドサですが、このラウンド中盤には左カウンターをヒット!
抜群のタイミングのように見えましたが、ボハチュクは動じずにそのままプレスを継続しています。
6R、ボハチュクが強いプレス、長いジャブ。大きく回るメンドサ、ボハチュクが近づいたところでカウンター!メンドサにとってボハチュクはスタイル的には戦いづらい相手ではないかもしれませんが、ボハチュクはパンチをもらうことは厭わずパンチを振ってくる分、怖さがありますね。
終盤、左右のパンチが全然止まらないボハチュク。
7R、接近戦となると両者ともにパワーパンチを放っていきますが、この距離でより的確なのはボハチュク。アッパー、フックを効果的に使ってヒットを重ねていきます。
8R、メンドサとしては、ボハチュクの入りぎわにジャブを打つ、ボハチュクのジャブをかわしての左フック、そして右クロス。
これらのパンチは非常に効果がありますが、何せボハチュクは動じないし、メンドサ自身もやや単発気味、ボハチュクの前進は止まりません。終盤、ボハチュクの右の打ち下ろしがヒットしています。
9R、メンドサのパンチも当たっていないというわけではないし、ダメージを与えられていないというわけでもありませんが、とにかくずっと攻め続けてくるボハチュクを持て余し気味であり、また後手に回ってしまっています。
このままでは苦しいメンドサ、左フックカウンターでもボハチュクを倒せない今、果たしてこの後の動きはどうなるか。
10R、各ラウンドで見せ場を作るボハチュク。特に近い距離での右アッパー、遠い距離ではジャブ、そしてストレートが非常に活きています。
11R、チャンピオンシップラウンドに入ってもボハチュクのプレスは強く、左右のストレートはよく伸びています。近い距離ではフックアッパーをうまく使って回転力を上げた攻撃、これに時折メンドサはカウンターを浴びせますが、これに動じないボハチュク。
このラウンドのこり30秒ほどのところで、メンドサの右アッパーでボハチュクの顔が跳ね上がり、その後少しよろけてダメージを感じさせるムーブ。
ここからいきたいメンドサですが、ボハチュクも反撃、会場は大盛り上がり!
ラストラウンド、ボハチュクはさらに攻撃意欲を高め、メンドサももちろん迎え撃ちます。
大きな歓声の中で死力を尽くした打撃戦、互いにフックとアッパーを当てあって互いの顔面を跳ね上げます。
フルラウンドにわたり、それぞれが最高の自分を出し切ったのでは、と思える好試合。
顔面のダメージは明らかにメンドサの方が上。、メンドサにとっては準備期間も含めて厳しい戦いでしたね。
判定は、118-110、117-111×2、セルヒー・ボハチュク!
ゴリゴリのプレッシャーファイター、ボハチュクが暫定ながらも世界王座初戴冠となりました!
WBC世界フライ級タイトルマッチ
フリオ・セサール・マルティネス(メキシコ)20勝(15KO)3敗
vs
アンジェリーノ・コルドバ(ベネズエラ)18勝(12KO)無敗1分
そしてここからPPVファイトのようですね。WOWOWに切り替えて視聴。
レイノソって大忙しですね。昨日もバルデスのセコンドついていましたが。
初回、ちょっと余裕を持ちつつのプレスをかけるマルティネス。コルドバはちょっと下がりながらですがよく手が出るボクサー。
マルティネスがちょっと腰高、あまり良い立ち上がりとは言えませんね。コルドバが強いパンチを打ち込んでいきます。
2R、コルドバは打って動く、が非常によくできており、マルティネスはもっとギアを上げなければいけません。若干ついていけていないイメージ。
コルドバはこのハイペースをフルラウンド続けられれば、可能性が出てきます。
3R、序盤、勢いよく攻めてきたコルドバにマルティネスの左!これで弾け飛ぶようにコルドバはダウン!これはもったいない!
かなり余裕を持ったマルティネス、また同じタイミングのパンチでダウンを奪います!
これでいきなりスイッチを入れて強引に攻めていくマルティネス!コルドバは大きく足を使ってエスケープ、まだ強いパンチを打てていますが、このマルティネスの攻撃をかなり持て余し気味。
それでも何とかサバイブ。
4R、開始早々に仕掛けるのはコルドバ!!これは素晴らしい判断、ここで勝負をかけるのは勇気がいることです。
マルティネスもワイルドに攻撃を仕掛けていきますが、この勢いにのまれないのはコルドバの良いところ。
5R、非常に攻撃的な両者、このラウンドも打撃戦。コルドバはやや足を使いながらですが、大事なところでは退かず、相打ちのタイミングでしっかりとパンチを繰り出していきます。
ポイントはマルティネス優位となっているでしょうが、これはまだわかりませんね。
6R、若干マルティネスはペースダウンか、プレスをかけつつ手数は控えめ。ゆっくりのリズムから一気にいく、山場を作るというペースは良いですね。
7R、コルドバが次から次へと攻撃を仕掛けていきます。マルティネスは全く動じませんが、ヒットはしていますね。
マルティネスは手数こそ少ないものの、やはり一発の効果は絶大で、一発当たればコルドバは少しぐらついてしまいます。
8R、コルドバのエンドレスなファイト。これによりマルティネスはもしかすると手が出せないのかもしれません。
マルティネスは右目付近から出血、これはここまでのコルドバの左フックによるものでしょうか。
基本はずっと公的のコルドバ、マルティネスが強く出てくればしっかりと足を使う、これはコルドバが復活してきたか。
9R、ここまでのパンチスタッツが出ますが、マルティネス125/390、コルドバが125/531。
やっぱりものすごい手数、これがこの一番苦しいと言われるラウンドでも衰えないのはすごいこと。
マルティネスも危機感を感じているか、このラウンド後半は攻勢に出てコルドバを追い回します。
10R、バッチバチの打ち合い!コルドバはいかなければ勝てない、という中ですが、打つべき時にうち、マルティネスが出てきたら大きくステップアウト。
マルティネスとしてもポイントリード分はあると思いますが、結構阿智変な試合です。
後半、偶然のバッティングにより、マルティネスが左目付近もカット。かなり視界は悪くなってしまったかもしれません。
11R、コルドバは手数、マルティネスは強打。若干異なるアプローチの2人のファイター、互いにダメージを与えながら、受けながらという状態、このラウンドはマルティネスのぷえrすがまさるか。
ラストラウンド、ここにきてもコルドバの手数は一向に衰えず。回転力があって良いですね。ただ、このラウンドは大きく足を使うコルドバ、これはポイントを取り切っていて後は流す、ということなのでしょうか。
確かにコルドバは良いボクシングをしましたが、明らかに振れるラウンドはマルティネスの方が多かったような気がします。
果たして採点は、113-113、114-112×2、マジョリティ判定でフリオ・セサール・マルティネス!
コルドバは本当にうまく戦ったと思います。ただ、2度のダウンを喫していること、そしてダメージングブロー(という見え方)においてはやっぱりマルティネスの勝利は揺るがないような気がしますね。個人的には、思った以上にポイントが競っていた、と思います。
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