信太のボクシングカフェ

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ボクシングが大好きです。大好きなボクシングをたくさんの人に見てもらいたくて、その楽しさを伝えていきたいと思います。

【観戦記】北米AmazonPBC!大流血戦のチューvsフンドラ!大注目のロメロvsクルス!!

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もはや前書きを書くのも面倒、というくらいになってきたのが、3/31のボクシング興行。。。

ということで今回のブログは、3/30(日本時間3/31)に行われた、PBC興行の観戦記。PPVファイトをWOWOWで見られることは本当に日本の素晴らしさの一つ!

↓プレビュー記事

boxingcafe.hatenablog.com

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3/30(日本時間3/31)アメリカ・ラスベガス

WBA世界ミドル級タイトルマッチ

エリスランディ・ララ(アメリカ)29勝(17KO)3敗3分

vs

マイケル・ゼラファ(オーストラリア)31勝(29KO)4敗

初回、どっしりと腰を落としたララ、プレスをかけていく展開。ララは今回も倒す気満々か、半身の状態で左をしっかり狙っているような感じ。

ゼラファはまだちょっと攻め入れません。

2R、今度は若干下がるララ。ゼラファが攻めなければいけない状況を作り出し、ゼラファがジャブを打てばジャブのカウンター。

これはすでにララの術中で、正直この先何もできそうにないかもしれません。

このラウンド終盤、ララがワンツーをヒット!内側に入り込んだワンツーだと思いますが、ど真ん中からもらってしまったゼラファ!!!これは井上尚弥がパヤノ戦で見せたワンツー(左右逆)と同じものですね。

 

 

 

さらに悪いことに、ゼラファはロープ最下段で頭を打ちつけています。

立ち上がったぜラファですが、立ち上がった後もぐらついてしまい、そのまま試合はストップ。

エリスランディ・ララ、2RTKO勝利!

不惑の年を迎え、めちゃくちゃ強さを見せつけるエリスランディ・ララ。これは。。。もっともっとリング登場してもらいたいところですね。

WBA世界スーパーライト級タイトルマッチ

ロランド・ロメロ(アメリカ)15勝(13KO)1敗

vs

イサック・クルス(メキシコ)25勝(17KO)2敗1分

「ピットブル」クルスの登場、会場は沸いています。当然のことながら、このボクサーは非常に人気ですね。

対して嫌われ者なのか、ロランド・ロメロ。大きなブーイング。面白いものです。

初回、クルスがガンガン振り回します。全弾フルスイング、これがイサック・クルスです。

ロメロは大きくステップ、クルスに対してはカウンターがもちろん有効になってくるわけですが、クルスはスイングスピードが速い。

 

 

 

とりあえず初回初っ端のチャージを凌いだロメロ、若干距離を取り始められたか、というところで左フックの相打ち。

これは両者にとって相当危険なタイミング、正直当たったのかどうなのかもわかりませんでしたが、これでダメージを受けたのはロメロ!

ぐらりぐらりと足に力が入らないような感じ、ここでもちろんクルスが行きます!ロメロはホールド気味のクリンチ、今にもスリップダウンしそうなところをなんとか抱きついてサバイブ、完全に効かされています!!

スロー再生が流れますが、クルスの左フックが一方的に当たっていたようですね。

2R、クルスがじっくりとプレスをかけて左フック。右のオーバーハンドも使って攻め入るクルス、ここでロメロも強気で打ち返します。

ただ、この頑丈なピットブルを相手にしては自ら攻めるよりも待ったほうが得策のような気もします。

中盤、またも左フックを同じタイミングで出し合った両者、これがもう一発当たれば試合が終わりかねません。

 

 

 

のしのしと歩いていくるクルス、これで思いっきり強振されるとやっぱり怖いですね。

3R、ロメロがストッピングジャブ。クルスはガードのままのしのしと歩き、このジャブのうち終わりに右ボラード。

クルスはちょっと極端に手数が少ないところが気になります。ロメロは随分とやりやすくなっていそうで、先に打って動くというスタイル。ダメージとしてはなかなか与えられないかもしれませんが、ポイントはピックアップできるスタイルです。

完全に接近戦を避けるスタイルのロメロ。

4R、大きくサイドに動いてから攻め入り、すぐに距離を取るロメロ。これはちょっとクルスはやりづらそう、それでもプレスをかけていき、中盤に左右のボディから顔面への左フックをヒット!

この左フックで若干ロメロの動きが止まったように見えます。

ロメロは足が動かなくなったら終わりそう、なのでクルスはもっとボディにパンチを集めても良いと思います。ロメロはよく足が動きますが、上体もよく動き、顔面には当てづらいかもしれません。

 

 

 

5R、ロメロはよく動き、クルスはどっしりとしたボクシング。これは後半に大きく関わってきそうな感じです。

逃げ腰、とも見られるロメロのボクシング、このラウンドはホールディングで1点を減点されています。ただ、インサイドでクルスにやりたい放題やられると試合が終わってしまう可能性があることを考えると、ロメロのクリンチ対応は仕方がないところ。

6R、ロメロはペース的に悪くはないのですが、いかんせんクルスのガードが硬すぎてそのパンチは結局ヒットを生みません。クルスの単発での攻撃に吹っ飛ばされている、と思われてしまうような場面も多く、これは攻勢点によりクルスにポイントが流れてしまっているのではないでしょうか。

そう考えると、ロメロはそろそろポイント的には限界を迎えつつあります。

7R、どこかで挽回しないといけないロメロですが、このラウンドも同様。ロメロのパンチは当たっているように見えませんが、クルスのパンチは多くはないまでもヒットしています。

後半、クルスが右のオーバーハンドを浅く当てると、ロメロは後退。ちょっと効いたそぶりのロメロを攻め立てて左フック、右アッパーをヒット、足に力の入らなそうなロメロですがなんとか打ち返し、逃げまくりでラウンドが終了。

8R、開始早々にドクター(?)のチェックを受けたっぽいロメロ、クルスは歩いて行ってロメロを殴りつける、というスタイル。

 

 

 

ダメージが抜けていない感じのロメロですが、ここでクルスのグローブテープが剥がれているようで、ここで試合が中断してテープの巻き直し。

ロメロにとってはラッキーか、と思いましたが、再開後、クルスはプレスをかけて左右のフックを振るうとこれがロメロにヒット、しつこく攻め立ててロメロが棒立ちになったところでレフェリーがストップ!!

イサック「ピットブル」クルス、8RTKO勝利で世界王座初戴冠!!!

これは多くのボクシングファンが望む、最高の結果と言えますね。またスーパーライト級に個性的な王者が誕生しました。

未だ25歳、そしておそらくまだウェイトには余裕があるはずで、本人が言うように長い政権を築ける可能性がありますね。

 

 

 

WBO・WBC世界スーパーウェルター級統一タイトルマッチ

ティム・チュー(オーストラリア)24勝(17KO)無敗

vs

セバスチャン・フンドラ(アメリカ)20勝(13KO)1敗1分

ようやく辿り着いたメインイベント。見てるだけでも疲れはピークです。

大器・チューはもともとキース・サーマンを相手にノンタイトル戦であり、このチューvsサーマンという試合だったならば気軽に見れましたが、サーマンの負傷により対戦相手がフンドラに変更。

突然対戦相手がありえないほどの長身サウスポーになる、と言うのはチューにとってかなりの茨の道、フンドラにとっては元々の対戦相手だったボハチュクと大きくは変わらないフィジカルファイタータイプのボクサー、ということで、チューにとっては不安事項も多いのかもしれません。

さて、果たして勝利の女神はどちらに微笑むのか。

さて、ジミー・レノンJrのコールは変わらず「It's Showtime!!」です。Prime timeではありませんでした。

 

 

 

初回、まずはフンドラが多くのジャブをついていきます。チューは流石に攻めづらそうにしていますが、単発の速い右を使いはじめます。

フンドラのジャブに対して、右を狙うチュー。後半、チューが右をヒットしてフンドラの顔面を跳ね上げます。

終盤、フンドラもショートの左、これは怖いパンチ。

2R、フンドラはよくジャブが出ます。このジャブに合わせてチューが右ボディストレート。

フンドラはいつももっとアグレッシブに攻めていきますが、まだ様子見なのか、ほとんどジャブしか出さない状況。何か狙いがあるのでしょうか。

このラウンドもチューが右を捩じ込む場面を作り、これが真っ直ぐの右と外側からオーバーハンド気味に回す右、そして右ボディストレートと多彩。

フンドラも左を使いはじめますが、ちょっとボクシングのレベルとしてチューの方が大きく上回っている感じでしょうか。

しかしこのラウンド、チューの額から流血。結構な量です。これはどのタイミングだったのでしょうか。

3R、開始直後にドクターが呼ばれ、額をチェック。途中で止まる可能性が出てきたことでチューがかなり焦っているように見えます。

 

 

 

焦って攻め込むチューに対して、フンドラの左がヒット!これでチューはダメージを受けたか、視界もかなり制限されているようで、かなり厳しい展開に!

血だらけのチュー、返り血を浴びて真っ赤のフンドラ、これははっきり言って止めてしまった方が良いのではないでしょうか。

額の傷ができた時のスロー映像が流れると、これはどうやらフンドラの肘のようです。これは即刻止めてノーコンテストとして良いような気がしますが、そういう訳にいかないのでしょうか。

そうこうしているうちに4Rは始まってしまいます。

少し冷静になっているチューですが、結局流血は全く止まらず。完全に左目に血が入る位置であり、これは距離感が全然掴めなそうです。

いやこの量の流血を残りのラウンドを流し続ける、と考えると、やばいんじゃないでしょうか。

5Rも始まってしまい、明らかにいつもと違うティム・チュー。膝が立ってしまい、本来は右ボディストレートを狙っていくべきところを顔面への大振り。

逆にフンドラはしっかりとジャブを突き、強い左、非常に冷静に戦います。

これはでももう絶対止めた方が良いと思うのですが、レフェリーもセコンドも動かないですね。。。

 

 

 

6R、チューに動きがちょっと戻ってきました。良い右ボディ。

しかしここでフンドラも鼻血が止まったからなのか、アグレッシブに手を出してきます。

それぞれに本来の動きが戻ってきましたが、それでもチューの流血は変わりません。

フンドラの左ストレート、チューの左フックが同時打ちのタイミング、これは危険。

なんだかんだ7Rまで来ましたね。。

ここでドクターチェック。これでドクターがOK出すのが不思議。

フンドラが丁寧に右ジャブ、チューはなかなか手が出ない状態。フンドラとしてはベストな距離かもしれません。接近戦になると、チューの視界不良はあまり関係がなくなりますし、あまりに遠すぎるとそれもまたいけません。今はふんどらのジャブが当たる距離であり、チューのパンチは当たらない距離なので、チューはワンアクション、踏み込む行為を行わなければパンチを当てることができません。

8R、フンドラのよく出るジャブ、これに序盤は右を合わせられていたチューですが、もはやこの右ジャブは見えづらいか、距離感も悪いのか、かなり難しいようです。

手を出しても当たらない、と思うかチューはなかなか手が出ずですが、短髪ながらも踏み込んでからの右ボディは良い。

9R、もう開始ゴングが鳴る前にすでに出血で顔面が真っ赤のチュー。個人的にはもっと早く止めてくれ、と思ってしまいます。

フンドラがコツコツと丁寧にパンチをヒット、ちょっとこのラウンドは前に出てきたか。

10R、もはやチューはポイント的にかなり厳しいのではないでしょうか。一体ここから挽回できるのでしょうか。

 

 

 

1分頃、チューの右がヒット。この右は起死回生の右となるか。

その後もこのラウンドはチューの右が幾度かはヒット、久々にチューのラウンドになったかもしれません。

11R、結局フンドラの鼻血も止まっていないのですね。

ジョー・グーセンの非公式採点ではこのラウンドまでで96-94でフンドラ、残り2Rをチューがとってようやくドロー防衛、という感じ。

フンドラの長いジャブがいくつも入ります。それを躱してチューは右ストレートをヒットしますが、いかんせんフンドラのジャブの量が非常に多い。

ラストラウンド勝負、でしょうか。

まさかこの試合が12ラウンズやるなんて思いもしませんでした。3R開始されなくても全く不思議ではなかった。

ここは互いにファイト、距離がつまることでチューとしてはやや戦いやすくもなったか、右をヒット。しかしその分フンドラのパンチをガードの上からでももらうので、これは明らかに出血には良くない。

 

 

 

これまでのラウンドよりもややアグレッシブになったフンドラですが、右ジャブを忘れることはありません。この右ジャブはチューにとってかなり見づらく、チューの攻撃を防ぐ攻撃でもありましたね。

規定の12ラウンズを終了、判定は116-112チュー、116-112フンドラ、そして115-113でフンドラ。

セバスチャン・フンドラ、スプリット判定でWBO・WBCの統一王者に!!

いやーこれは悔しい、ティム・チュー。これはちょっとダイレクトじゃなくて良いので再戦してほしい案件ですね。

オーストラリアボクシング期待の星、ティム・チュー。ここは変に階級変更等はせず、フンドラへのリベンジを目指してもらいたいですね。

さて、セバスチャン・フンドラ、今回は非常に冷静な試合運びが目立ちました。右ジャブが非常によく、強引さがなく、自分の距離でしっかりとボクシングができていました。ブライアン・メンドサ戦から大きく一歩、成長したのだと思います。

 

 

 

アンダーカードはこちら

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