信太のボクシングカフェ

信太のボクシングカフェ

ボクシングが大好きです。大好きなボクシングをたくさんの人に見てもらいたくて、その楽しさを伝えていきたいと思います。

【プレビュー】続く「SUPER FLY」ガジョ・エストラーダvsバム・ロドリゲス!アンダーカードにはサニー・エドワーズvsアドリアン・クリエルの元王者対決!

※当ブログでは商品・サービスのリンク先にプロモーションを含みます。ご了承ください。

明日、6/25(火)はフェニックスバトル。

6/26(水)はOver Heat Boxers Night、6/27(木)はLife Time Boxing、6/28を1日空けた後、6/29(土)はレイモント・ローチvsフィアガル・マクローリー。

boxingcafe.hatenablog.com

boxingcafe.hatenablog.com

とまあ、なんともボクシング三昧の週ですね。

そしてその翌日、6/30(日)には国内で弁慶ファイトという興行もありますが、何せファン・フランシス・エストラーダvsジェシー・ロドリゲスがあります。

ということで今回のブログは、週末の最注目ファイト、エストラーダvsロドリゲスについて。

 

 

 

6/29(日本時間6/30)アメリカ・アリゾナ

WBC世界スーパーフライ級タイトルマッチ

ファン・フランシス・エストラーダ(メキシコ)44勝(28KO)3敗

vs

ジェシー・ロドリゲス(アメリカ)19勝(12KO)無敗

この戦いが、もしジェシー「バム」ロドリゲスのスーパーフライ級進出の初戦であったならば、もっとオッズは競っていただろうし、もしかするとエストラーダが優位だったのかもしれません。

しかし、バムはすでにスーパーフライ級で大きな実績を上げており、それはすなわち世界初挑戦でカルロス・クアドラス(メキシコ)を打ち取り、シーサケット・ソー・ルンビサイ(タイ)を8RTKO。シーサケットが倒されたのは八重樫東、屋富祖裕信についで3度目のことであり、この2度の来日での試合はデビュー戦とデビュー2戦目、それまでボクシングをやったことがないという素人レベル(ムエタイの経験はあったのでしょうが)だったので、実質は初のKO負けということになります。

その後、難敵イスラエル・ゴンサレス(メキシコ)に勝利したバムはフライ級に移ってタイトル奪取、2階級制覇を達成。さらに初防衛戦でサニー・エドワーズ(イギリス)と対戦し、圧倒的なパフォーマンスを持って王座を統一しています。

 

 

 

今回はこのフライ級の2冠を返上し、再度スーパーフライ級へ殴り込みです。

メキシコ系のアメリカ人らしく、やはりアグレッシブで、パワーがあり、スピードがあるボクサーで、さらにこのバムの良いところはインサイドで巧みなサイドステップからの攻撃のバリエーションが素晴らしいところ。

サウスポーで接近戦、となると良いところを消しているとさえ言われますが、バムは一瞬のサイドステップでアングルを変え、素晴らしいポジショニングをとってレフトハンドを着弾させる技術を持っています。エストラーダとはおそらく接近戦になるでしょうから、目まぐるしく変わるポジションにエストラーダはついていけないのではないか、と思います。

さて、ファン・エストラーダ。

このボクサーは長きに渡りスーパーフライ級に君臨していますが、すでにキャリアの終盤です。

高い人気を誇る「ガジョ」エストラーダは、2010年代後半の「SUPER FLY」の盛り上がりの一翼を担い、ローマン・ゴンサレスとのトリロジーを経てこの階級最強の座を射止めています。

歩んできた道のりは素晴らしく、非の打ち所がない、とまではいきませんが、とにかく軽量級の歴史においても重要人物の一人でしょう。

 

 

 

ただ、この戦いはローマン・ゴンサレスとの第3戦目から1年半が経過しています。

果たして今の絵ストラーダの実力は、いかほどなのか。

ロマゴン戦もマジョリティ判定、その前のアルジ・コルテス(メキシコ)戦でも大接戦。その前のロマゴン戦も負けていてもおかしくないものだったし、その前のクアドラス戦ではダウンを奪われピンチに陥る場面もありました。

こうした厳しい戦いを勝ち抜いてきた、なんだかんだと負けていないというのはエストラーダの強みではあるものの、やはり衰えというものは忍び寄ってきているはずです。

はっきり言ってしまえば、エストラーダ、よくこの試合を受けたなぁと思います。

あるいは、ここを最後の花道にしようとしているのではないか、とすら思う。

本来であれば、切望されていた井岡戦こそが絵ストラーダの花道にふさわしかったように思います。同年代のボクサー同士で最強決定戦というのは理にかなっています。

しかし、エストラーダが選んだのは、おそらく報酬が良いということもあるのでしょうが、より評価の高いであろうジェシー「バム」ロドリゲスです。しかもこのバムはすでにスーパーフライ級でタイトルを獲得していることもあり、階級の壁には期待できそうにありません。

ここでエストラーダが敗退すれば、井岡は何を目指すのか。

長くトップを張ってきたエストラーダ、その最後になるかもしれない戦い、見逃せませんね。

あ、ちなみに現時点でエストラーダは全く引退する気はないようで、あと4-5年キャリアは残っている、とのこと。4-5年であと何試合するのかといえば2-3試合くらいかもしれませんけど。。。

 

 

 

サニー・エドワーズ(イギリス)20勝(4KO)1敗

vs

アドリアン・クリエル(メキシコ)24勝(5KO)5敗1分

きっとこの試合がco-main(セミファイナル)のはず。

女子スーパーバンタム級のタイトルマッチや、アルトゥロ・ポポカvsダニー・バリオスという無敗プロスペクト対決もあるようですが、やっぱり格としてはこの元世界王者対決がセミファイナルに相応しい戦いです。

両者ともに世界王座から陥落した後の再起戦、これは非常に楽しみな一戦ですね。

とはいえ、流石にここは間違いなくエドワーズが優位です。

サニー・エドワーズは2021年、モルティ・ムザラネ(南アフリカ)を破ってIBF世界フライ級王座を獲得し、その後ジェイソン・ママ(フィリピン)、ムハマド・ワシーム(パキスタン)、フェリックス・アルバラード(ニカラグア)、アンドレス・カンポス(チリ)を相手に防衛を重ねた安定王者。

 

 

 

とにかくKOなんていう色気を全く出さず、リングの上を飛び跳ねるように動くエドワーズは、「塩」と呼ぶには華がありすぎるボクシングをします。

そんなエドワーズでしたが、人生初となったアメリカのリングは苦い経験に。2023年12月、当時のWBO王者ジェシー・ロドリゲスとの統一戦では9RTKOで敗れ、王座を失ってしまいました。もし、当初から対戦希望をしていたフリオ・セサール・マルティネス(メキシコ)が相手だったならば、空転させられていたかもしれませんが後の祭り。というか、JCマルティネスだったならば結局統一戦自体が行われなかった可能性の方が高いですかね。

ともあれ今回はアメリカ2戦目、果たして前戦の悪夢を振り切ることができるか。

さて、対戦相手はアドリアン・クリエル、こちらはシベナチ・ノンシンガ(南アフリカ)をアップセットで破り、その名を轟かせたボクサーです。

おそらく安パイな挑戦者としてノンシンガ挑戦が決まったクリエルでしたが、初の世界タイトルマッチで奮起、ノンシンガを2RKOで破る大殊勲。しかしその政権は長くは続かず、再戦では10RTKOで王座を陥落しています。

24勝中5KOとは思えないパワーを持ち、この戦績に騙されてはいけないボクサーですね。

ただ、エドワーズには当たらないはずです。

予想をするとするならば、やはりエドワーズが36分間のアウトボックスを敢行し、なんだかんだでポイントをピックアップしての判定勝利が濃厚でしょう。

 

 

 

エドワーズが復帰戦を勝利で飾り、フライ級戦線に戻ってきてくれることを楽しみにしています。

がんばれ、サニー・エドワーズ。そういえば兄のチャーリー・エドワーズも今年4月に戦い、WBCインターナショナルシルバーのベルトを獲得しているようですね。こちらはバンタム級での復帰であり、世界タイトルを目指すなら日本に来て戦う必要があります。

エドワーズ兄弟の来日を楽しみににしたい。

 

 

 

【宣伝】

ストック品(在庫があるもので即納できるもの)のセールやってます!

珍しいボクシンググローブが揃うBoxingCafe、ぜひ見てみてください。

▼【注目】RIVAL社のウシクグラフィックTシャツも取り扱い開始!(残りはMのみ)

 

boxingcafe.base.shop

 

プライバシーポリシー お問い合わせ