信太のボクシングカフェ

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ボクシングが大好きです。大好きなボクシングをたくさんの人に見てもらいたくて、その楽しさを伝えていきたいと思います。

中谷潤人、次戦はフライ?スーパーフライ?険しくも楽しみな、新たなモンスターの道のりは?

8月は、個人的には非常に興味深い試合が多いわけですが、ビッグマッチやたまにボクシングを見るという層に訴求できる試合は少ないのかもしれませんね。

秋にはビッグマッチも増えてくるので、多くの人が「見たい」と思われる試合が次々と襲いかかってくることを期待しています。

さて、先日WOWOWに村田諒太が登場し、GGGvs村田の感想戦をしてくれました。

その中で番組後半に流れた中谷潤人(M.T)vs山内涼太(角海老宝石)。

山内は言うまでもなくハードパンチを持ち、非常にバランスの取れたファイターの元アジア王者。その山内を一方的に打ちまくり、何もさせなかった上でTKO勝利という格の違いを見せつけた中谷潤人は、まごうことなき化け物ボクサーという類でしょう。

 

翼でも生えているのか、と思うほど、自由自在にリングを跳ね、空いているところにオートメーションで吸収されるようにクリーンヒットを生み出す拳。

「ネクスト・モンスター」と紹介されていた中谷潤人ですが、ボクシングファンからの評価は高く、すでに「モンスター」。

今回は中谷潤人の今後の期待についてです。

↓村田のWOWOW登場!

boxingcafe.hatenablog.com

 

参考

リングマガジンのフライ級のランキングの上位陣は、以下の通り。

王者:空位

1位:中谷潤人

2位:フリオ・セサール・マルティネス

3位:サニー・エドワーズ

4位:アルテム・ダラキアン

当然、タイトルホルダーが上位にまとまっています。フライ級卒業直前という中谷にとっては、もし次戦が防衛戦ということになるならば、正直やる意味はないでしょう。なので、フライ級での中谷のターゲットは、上記3名となります。

 

中谷のターゲット①

中谷潤人の経歴については割愛しますが、中谷はWOWOWのインタビューでWBC世界フライ級王者、フリオ・セサール・マルティネス(メキシコ)と戦いたい、という発言をしていました。

一時、このフライ級のランキングでは最強ではないか、と言われていたJCマルティネスですが、私の中ではここ最近、その評価はすでに瓦解しています。

まずは体重超過等で度重なる試合のキャンセル。そして、旺盛な手数と、ハードパンチ、攻撃力が売りだったマルティネスの攻撃は、スーパーフライ級でも小柄なロマゴンに通用しなかったこと。

リングに上がるたびに評価が高まる中谷と比べ、マルティネスは試合が決まるたびに評価を落としている印象です。

では、中谷がこのマルティネスと相対する意味がないか、というとそうではなく、マルティネスは名前のある王者であり、中谷がマルティネスに完勝することは非常に大きなことです。本人が望んでいることもあり、もっとも決まってほしい試合はこの試合です。

 

中谷のターゲット②

マルティネス戦が決まらないとするならば、フライ級でもう一戦となった時、候補に上がるのはサニー・エドワーズ(イギリス)とアルテム・ダラキアン(ウクライナ)となるのでしょう。

サニー・エドワーズのステップ、ディフェンス能力は素晴らしいものだと思いますが、実際はあのボクシングで勝ち続けられるのは母国であるイギリス圏内でしょう。

オーセンティックで攻撃的なボクサーが多い印象がする英国ボクシング界において、やや異端に思える王者エドワーズは、JCマルティネスとの統一戦を望んでいます。これは、おそらくイギリスでやればマルティネスのプレッシャーを12Rに渡りかわし続けることができる自信がある、ということでしょうし、やや単調になりがちなマルティネスはエドワーズを捕まえることができないのではないか、と私も思います。

話がそれましたが、中谷がエドワーズと戦うとすると、手間取るのかもしれませんが、正直中谷が敗北する姿は想像ができません。エドワーズはスタイル的に劣勢を跳ね返せるスタイルを持っておらず、つまりは序盤から中谷のパンチを一切もらわず、自分だけが当て続けなければいけない、というボクシング。果たして中谷を完封できるか、というとこれは誰にとっても難しいミッションでしょう。

 

実際、フライ級で最も勝負論がある、というのはアルテム・ダラキアンではないでしょうか。底を見せてしまったマルティネス、誰とやっても塩試合必至のエドワーズよりも、このダラキアンというボクサーはまだまだ未知であり、明らかな強さを持っています。

ワシル・ロマチェンコ、オレクサンドル・ウシクたちと同年代、ウクライナのゴールデンエイジのアルテム・ダラキアンというボクサーは、ステップワークに優れ、パンチングパワーに優れ、そしてインテリジェンスにも優れているボクサーだと思います。

ガードを下げた状態から、ステップワークとボディワークで相手のパンチをもらわず、自分のパンチだけを意味不明な軌道でヒットさせる、というボクシング。

中谷と同様、リングの上で非常に自由に動く王者ダラキアンは、本来であれば最も中谷の相手に相応しいと思います。

しかし、ダラキアンは残念ながらメジャーな王者ではなく、その実力に見合った評価を与えられているか、というとそうではありません。

実力があり、知名度が低い、これは明らかに敬遠されるポジショニングですね。この階級で中谷と交わらなかったとしても、いつか陽の目を浴びてほしいボクサー。

 

中谷のターゲット③

フライ級で統一を為す、もしくはフライ級での戦いがうまく決まらなかった時の中谷のターゲットは、スーパーフライ級に移ります。

ファン・フランシス・エストラーダは、中谷のターゲットとしては最良の選択の一人でしょう。

つい先日まで、PFPランキングにも入っていたエストラーダの評価は、当然アメリカでもまだ高いはず。アメリカでの戦いを厭わない、どころか望んでいる中谷が、ここでかつての「スーパーフライ級BIG4」のスター選手を喰えば一気に面白くなります。

ただ、エストラーダにとって中谷戦を選択するということはリスクでしかない、と思われ、なかなか締結には骨が折れそうな相手でもありますね。

その他のスーパーフライのタイトルホルダーは、WBA王者のジョシュア・フランコ(アメリカ)、WBC王者のジェシー・ロドリゲス(アメリカ)の兄弟王者、IBFのフェルナンド・マルティネス(アルゼンチン)、WBO王者の井岡一翔(志成)。

フェルナンド・マルティネスは井岡の最有力ターゲットであり、ここを強引に奪いにいくか、というと感覚的にそうはしなさそう。

 

フランコ、バムの兄弟が中谷とやってくれれば非常に面白いですね。

ちなみにバムは次戦(カネロvsGGG3のアンダー)でイスラエル・ゴンサレス(メキシコ)戦であり、それをクリアすればロマゴン戦とも噂されています。帝拳プロモーションと契約しているロマゴン、バム(もう契約は切れたのか?)は決まりやすそうですが、バムは本来の階級(フライ級)に戻るという発言もしており、この辺は流動的。

ジョシュア・フランコについては、エストラーダとの統一戦をオーダーされましたが、エストラーダがこれを受けずにノンタイトル戦へ走ったことから、次戦が未定。

すでに1年のブランクがあることから、早々に試合を組みたいはず。案外、中谷が名乗りを上げればすんなりと決まるのではないか、と勝手に思っています。

 

フランコは素晴らしいボクサーで、非常にアグレッシブでいてバランスも取れたファイター。世の中がコロナショックに入ってから彗星の如く現れ、アンドリュー・マロニー(オーストラリア)との3連戦を戦ったがために評価はまだしづらい状況で、まだビッグマッチを求められる状況でもない、というのもマッチメイクをしやすいと感じる理由です。

中谷が転級してすぐに世界王座に挑めるか、というと現状ではなかなか難しい現状。そう考えると、ジョシュア・フランコに「年内」という話であればフランコも乗りやすいのではないでしょうか。

他の王者へ挑戦したい、という場合であれば、フライ級で統一を果たせばそのチャンスは巡って来やすくなるかもしれません。

 

見たいのはスーパーフライで躍動する姿

フライ級は多くてもあと1戦、で良いと思います。

フライ級はやはり世界的に注目を集めにくく、ここはスッと通りすぎても良い階級に思います。それよりも、やはりスーパーフライ級で躍動する中谷潤人が見たい。

ロマゴン参入で全米でも注目度が高まったスーパーフライ級には、まだまだタレントが盛りだくさん。そしてさらに、ここにノニト・ドネアが参戦するというのはまたかつてない大ニュース。

この階級で戦歴を重ねることは、今後の中谷にも大きな影響を及ぼすことになるのではないでしょうか。

ここからは妄想ですが、もし中谷がフランコを倒し、弟でより評価の高いバム・ロドリゲスを引っ張り出すことができれば。

 

そしてその試合が、FOTYに連なるような名試合になれば。

若い二人の対決は、また階級を変えてライバル対決として注目を集めることになるかもしれません。

日本の誇るPFPキング、井上尚弥の不運は、近い階級にライバルが存在しないこと。

中谷には、ライバルとなり得る存在が非常にたくさんいます。

これは、未来において、井上尚弥よりもインパクトを残す大チャンス、とも言えます。

あんなにでかい体を完璧にコントロールし、まるで体の小さなボクサーのようなステップワークと、体づかいができる中谷。繰り出すパンチは長く、素晴らしいアングルを携え、抜群のタイミングで相手を襲います。

そして何より気が強く、撃ち合いも辞さないし、その試合は非常にエキサイティング。

座間という地元にこだわり、居を構え、そこからPFPを発信する井上尚弥とは全く真逆で、三重から神奈川、アメリカへとロードウォリアーのように戦い続ける新たなモンスター。目標であるPFP、是非とも叶えてもらいたいですね。

 

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