さて、本日はWho's Next Dynamic Glove。
日テレG+からU-NEXTにプラットフォームを移し、横浜光ジムと真正ジムが仕切るようになってからそのマッチアップのクオリティというのは確実に上がっています。
これは本当にありがたいことです。
メインイベントは日本ライト級タイトルマッチ、そしてセミファイナルは日本フライ級タイトルマッチという二本立て。
私が視聴を始めたのは20:00前でしたが、すでにセミファイナルが始まっていました。結構早めに進んだ感じでしょうか。
こういう場合に最初から視聴できるのも配信の良いところですね。
ということで今回のブログは、8/16に行われたダイナミックグローブの観戦記。
↓プレビュー記事
8/16(金)ダイナミックグローブ
日本フライ級タイトルマッチ
飯村樹輝弥(角海老宝石)6勝(2KO)1敗
vs
見村徹弥(千里馬神戸)12勝(3KO)4敗
見村はタイトル初挑戦。世界を目指すならばその勝ち方、パフォーマンスが問われる飯村は日本タイトルの3度目の防衛戦です。
向かい合ってみると体の厚みが随分と違います。飯村は見るからにパワーがありそうです。
さて、ゴング。早速左フックを振っていったのは飯村。その後も顎を引き、右をしっかりと顔前に据えたスタイルで強いプレス。
見村はサークリングしながら長いジャブ、飯村の入り際に右を狙っているか。
対して飯村も見村のジャブに右クロスを合わせます。
2R、見村の鋭いジャブ。ただ、ちょっとジャブ以外のパンチは出ないか。
飯村はジャブからボディ、右アッパーへと繋げ、プレッシャーボクシングを続けています。
見村は良いフットワークを持っていますが、ちょっと拳が出づらい。
ところで飯村の奥さん、8/1に出産で2週間後にセコンド就くってすごいですね。
3R、見村がポンポンとジャブ。これは良いリズムになってきました。しかし相変わらず他のパンチは出ず、どうも右に繋げられません。
そんな中、飯村が右をヒット。先に動くのはほとんど飯村で、見村は良いディフェンス、良いジャブを見せてはいますが先手を取ることができていません。
4R、ここまで飯村の被せるような右が印象的です。見村のジャブもヒットしており、時折飯村の顔も跳ね上がってはいるものの、やはりポイントを与えるとするならばそのインパクトも含めて飯村ではないでしょうか。
5R、飯村が細かく動き、ジャブ。そして左フック。様々なポジショニングから上下への打ち分け、やはりこの飯村樹輝弥というボクサーは非常に上手い。
バランスが良く、小気味よい動きをする飯村、見村は距離でのディフェンスこそ良いですが攻撃ができないため、ポイントは劣勢ではないでしょうか。
途中採点は、1者が49-46、2者が50-45で飯村。
6R、早くも後がなくなった見村。残り全部を取ってもタイトル奪取はなりません。
しかしやはりこのラウンドも先に攻めるのは飯村、見村はクリーンヒットを回避するも、ちょっとこのままではポイントを取るに至りません。最低でもダウン一つが必要な見村、ここはいかなければなりません。もうここからのラウンドは最終ラウンド、と思っていくべきではないでしょうか。
7R、三村がちょっと足を止めたか。先手を取ることはなかなか難しいですが、いい村のパンチを受け止めて打ち返すことはできています。
しかし飯村はサイドへのスピーディなステップもよく、見村の攻撃は次々と空を切ります。
8R、前ラウンドから攻撃的な見村。しかし手数、回転力ともに上回るのはやはり飯村です。
飯村は接近戦からボディから右ストレート、素晴らしいコンビネーションをヒットしますが、見村も非常に気持ちが強く、ここは退きません。
9R、序盤、ちょっと見合ってしまう見村。ここはやはりいくべきで、見村は休んではいけません。
先に動き、攻撃するのはやはり飯村で、ペースを掌握しているからこそ自由自在に打ちたい時に打ち、攻めてくればサイドへかわしています。
中盤、三村が気持ちを見せて連打で攻め入ります。
後半は飯村がチャージ。ちょっと固まってしまった見村でしたが、その後は反撃。見村の気持ちもスタミナもまだ切れません。
ラストラウンド、行くしかない見村はワンツーで攻め入ります。しかしその後の飯村の攻撃の方がよくつながっており、強い右を打ち込むもその後が続かない見村。
打ったらすぐに動く、を徹底している飯村、それを見村は追うことができません。
最後は飯村の右がヒットしたところで試合終了。
判定は、99-91×2、100-90で飯村樹輝弥!
倒すことは叶いませんでしたが、3度目の防衛戦は完勝、文句のつけどころのない勝ち方でした。
やっぱり素晴らしい、バランスを備えたオールラウンダー。この相手を倒せればもっと良かったですが、今後も経験を積んで世界へ届いてほしいですね。
日本ライト級タイトルマッチ
三代大訓(横浜光)15勝(4KO)1敗1分
vs
宮本知彰(一力)10勝(8KO)8敗
さて、メインイベントです。セミファイナルは順当に王者が勝利、素晴らしい勝ち方でした。
メインイベントも、王者が圧倒的優位を予想される戦いです。
10勝8敗のボクサーにとって、頼れるのはそのKO率。当たれば倒せる、そのことがビッグアップセットの可能性と言えるでしょう。
ただ、相手は余程のことがない限りはパンチをもらわない、三代。
日本ライト級タイトルマッチ、ゴングです。
初回、まずは遠い距離でフェイントを掛け合います。三代の方がちょっとプレスをかけ気味か、ポジショニングも良い。
三代がジャブを打ち、非常に積極的です。ちょっと宮本は手が出ません。
2R、ここも先に動くのは三代。三代はバックステップが素晴らしく、行きつつもバックステップを使って被弾を回避。
こうなると宮本が攻めても容易にバックステップでかわされる姿が想像でき、宮本は攻めるのが難しいですね。そうなるとやはり三代が出てきたところでの1発を狙うか。
後半、宮本の左ボディがヒット。これは怖いパンチですが、やはりペースは三代でしょう。
3R、三代が非常に攻撃的です。このハードパンチャー相手には危険な戦法ではありますが、明らかに格下ということもあり力の差を見せつけたいか。
三代がコンビネーションで距離を詰めます。宮本のまっすぐの左がヒットする場面もありますが、そのあとは続きません。
対して三代のジャブはビシビシと決まっています。
4R、開始直後に三代のノーモーションの右ストレートがヒット。その後も突き刺すようなジャブ、逆ワンツーです。
ただ、距離が詰まる分宮本の左ボディストレートも当たっています。この宮本としてはポイント度外視、とにかく1発を当てることに注力しています。こうして肚を括ったパンチャーは怖いですね。相打ちでの左をヒット、これは三代としても危ないタイミング。
5R、先にヒットを奪うのは三代。ジャブからの右ボディストレート。
三代はいくつかの被弾がありましたが、当然弱気になることはなく、アグレッシブです。
これは宮本としては願ったり叶ったりの展開ですが、ラウンド中盤に入ったところで三代の右ストレートがヒット、宮本は尻餅をつくダウン!
立ち上がった宮本は思い切りの良いパンチを大きく振り切ります!
ここで三代は冷静にバックステップ、からの鋭いワンツー!!宮本が振ると若干のバックステップ、スウェーで交わして右。恐ろしいぐらい冷静です。
宮本の顔面は血に染まり、三代のジャブを多く受けた影響下右目は大きく腫れています。それでも逆転を狙って大きくパンチを振李続ける宮本、素晴らしいハートです。
公開採点は50-44×2、49-55で三代。
6R、いつ止められてもおかしくはない宮本。大きな左オーバーハンドを届かせます。
そこを内側から三代がワンツー、そこからショートの右フックを決めると、レフェリーが割って入りストップ!!
三代大訓、6RTKO勝利で初防衛に成功!
三代は見事なTKOでの初防衛に成功しました。いくつかの被弾こそありましたが、ほとんど危なげのないパフォーマンスだったと思います。
対して宮本、ものすごく気迫を感じましたね。格上に挑む姿として本当に素晴らしい、思い切りの良いファイト。挑戦者として、これ以上ないファイトだったと思います。
その気迫溢れるファイトを飲み込んだ三代、王座統一戦へ大きな一歩を踏み出せたのではないでしょうか。国内ライト級戦線、ここからも注目ですね。
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