信太のボクシングカフェ

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ボクシングが大好きです。大好きなボクシングをたくさんの人に見てもらいたくて、その楽しさを伝えていきたいと思います。

【プレビュー】LUSHBOMU×3150FIGHT、メインはレラト・ドラミニvs亀田和毅!最注目は重岡優大vsサミュエル・サルバ!!

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土曜日のボクシング興行というものは良いものです。

LUSH BOMU feat. 1350FIGHT、8/24(土)にここまで中部地区を中心に興行を行ってきたLUSH BOMUと3150FIGHTが合体した興行の初興行が行われます。

LUSH BOMUにしても、3150FIGHTにしても、その拘束時間の長さは有名なものです。個人的には余計なものを挟むのは見ていて面倒くさく、試合だけ見せてくれれば良いと感じてしまうのですが、特に新しい試みを否定するものではありません。

どのみち今も昔も見る側が選ぶもの、LUSH BOMUの興行はいつもお客さんが入っているので、これはある種の正解なのでしょう。(3150FIGHTはガラガラなイメージしかありませんが)

ともあれ、この初興行のメインはレラト・ドラミニvs亀田和毅の再戦で、恐ろしいほどつまらなかった戦いが「IBF世界フェザー級挑戦者決定戦」という箔をつけて戻ってきます。

ということで今回のブログは、ドラミニvs亀田の再戦をメインに据えた、LUSH BOMU feat. 3150Fight興行のプレビュー記事です。

 

 

 

 

8/24(土)LUSH BOMU feat. 3150Fight

IBF世界フェザー級挑戦者決定戦

レラト・ドラミニ(南アフリカ)20勝(11KO)2敗

vs

亀田和毅(TMK)41勝(23KO)4敗

南アフリカのレラト・ドラミニというボクサーを、1年前から知っていた日本のファンはほとんどいないのではないでしょうか。

2023年10月、亀田和毅と戦う前のドラミニは、デビュー戦で黒星を喫し、その後はほとんどを南アフリカでキャリアを築きました。その後2度目の遠征(1度目は2019年にサウジアラビアで戦っています)となる2022年のジェームス・ディケンズ(イギリス)戦まで名のある相手との対戦経験はなく、このディケンズとはIBO世界フェザー級王座決定戦を争って判定負けを喫しています。

その敗戦から3RKOで再起、元世界王者の亀田和毅との一戦を迎えました。

この戦いはドラミニにとって3度目の遠征であり、2度目となる敵地での試合。当然、オッズは明らかな不利予想。

 

 

 

「IBF世界フェザー級2位決定戦」という、あるにはあるがあまりに聴き馴染みのないコンテンダー対決は、明らかにアンダードッグとして呼ばれたものでした。

しかしトップドッグであるはずの亀田は、この試合の序盤でほとんど手を出さず、自らポイントを失っていきます。後半はドラミニもスタミナ切れ、執拗にボディを叩かれたことでダメージもあったかとは思うのですが、なんとか12ラウンズを乗り切っての判定勝利。これは海外のニュースでも小さくアップセットとして紹介されています。

↓観戦記

boxingcafe.hatenablog.com

 

 

 

明らかに戦略的ミスを犯したと言える亀田和毅。

後半も巻き返せそうで巻き返せない微妙な展開でしたが、攻撃的に出ればドラミニは受けざるを得ず、この後半の戦い方で「次やれば勝てる」を実感したのでしょう。

さて、亀田和毅は「3階級制覇に向かう」とされています。

ただし、この「3階級」は結局曰く付きであり、スーパーバンタム級で獲得したタイトルはWBCの暫定王座のみ。しかも王座決定戦を戦った相手は当時ランキング2桁のアビゲイル・メディナ(スペイン)であり、明らかに世界タイトルを戦うには力不足のボクサーでした。

暫定王座を獲得後、正規王者のレイ・バルガス(メキシコ)を相手に判定負けを喫しています。

再起後は4連勝でドラミニと戦い判定負け、前戦は5RTKOで再起に成功しています。

前戦を見れば、ドラミニの勝ち筋は非常に薄い。あくまでも前戦は亀田の戦略的ミスがが祟った、と思われる一戦だからです。

 

 

 

しかもドラミニは前戦から10ヶ月ものブランクがあります。

もし、ドラミニが前戦で大きく自信をつけ、前戦と違ったパフォーマンスを出せるならば可能性はあります。ただ、さすがに亀田が前戦と同じ轍を踏むとは考えづらい。

おそらくドラミニは非常に攻めづらい、相手の良さを消すことができるボクサーなのでしょう。ただ、前戦の後半に亀田に攻め込まれたように、勢いを持って攻め立てれば何とかなるレベルのものだと思われます。

個人的には2度に渡り日本で戦ってくれるドラミニに敬意を払い、応援したい気持ちでいますが、亀田に勝つのは現状厳しいだろうと思います。

 

 

 

重岡優大(ワタナベ)8勝(5KO)1敗

vs

サミュエル・サルバ(フィリピン)20勝(13KO)1敗

そんなわけでメインイベントにはあまり興味が湧かないのですが、このセミファイナルは非常に興味深い戦いです。

メルビン・ジェルサェム(フィリピン)にまさかの敗戦を喫し、前王者となってしまった重岡優大の再起戦は、強豪サミュエル・サルバが相手。

絶対王者、パンヤ・プラダブスリ(タイ)を完璧なボクシングで破った重岡の敗北は非常にショッキングでしたが、起こった事実は事実として受け止めなければいけませんね。ともあれ、ここは楽な相手で良いタイミングだと思うのですが、このサルバというボクサーは全く楽な相手ではありません。

穿った見方をすれば、亀田家は身内には戦いやすい相手を選び、そうではない契約選手には厳しい相手を選ぶ、と言われても仕方のないマッチアップであると言えます。

 

 

 

さて、このサミュエル・サルバはのちの世界王者レネ・マーク・クアルト(フィリピン)を破った経験もあり、先日重岡銀次朗(ワタナベ)から王座を奪取したペドロ・タデュラン(フィリピン)と倒し倒されの激闘(結果は4RTKO負け)を演じたボクサーでもあります。

大きく振ってくるタイプのフィリピン人ではなく、自ら仕掛けた上でプルカウンターを取れる、比較的技術に優れたボクサーファイターに見えます。自らも前に出られる上、下がりながらも強いパンチを打てるタイプのボクサーであり、結果的にタデュランの手数に疲弊し、棄権してしまってはいるものの、それまでは全くの互角と言って良い戦いでもありましたね。

なお、このタデュランはクアルトに2度負けているので、やっぱりボクシングというのはじゃんけんです。

このサルバは二人の世界王者と戦った以外は、名のある対戦相手はいません。さらに今回がフィリピンを出ての初めての遠征の試合であり、当然実績的に見ても重岡優位は揺るがないところでしょう。

 

 

 

ただ、アップセットを起こす力を持ったボクサーであり、王座陥落を経験した重岡にとっても怖い存在だと言えます。何よりもこのサルバにとっては、元王者を降すことは大きなステップアップとなるし、ここに勝てば一気に名前を売るチャンスでもあります。かなりの気合を入れて臨むのではないでしょうか。

重岡優大、再起戦で痺れるマッチアップ。本来の力を発揮しての快勝を期待したい。

健文トーレス(TMK)vsKJカタラジャ(フィリピン)

これまた意外な組み合わせのセミセミです。

健文トーレスは前戦でレイマート・ガバリョ(フィリピン)に初回3度のダウンを奪うアップセット勝利、一気に世界ランクに返り咲き。

当時のガバリョはWBO世界バンタム級のトップコンテンダー、待ってさえいれば世界タイトルのチャンスが巡ってきたはずですが、当時メキシコから呼び寄せたアンダードッグに思いっきり噛みつかれてしまいましたね。

 

 

 

そしてそのビッグアップセットの後、トーレスが狙うのはビッグアップセットの連続です。

KJカタラジャはWBO世界スーパーフライ級1位にランクされるコンテンダーで、田中恒成(畑中)の指名挑戦者となるべきボクサーです。

田中恒成は決定戦で戴冠したので、初防衛戦は指名戦となるはずでしたが、何故かこの田中vsカタラジャは行われず(話ぐらいは出ていたような気もしますが)今日に至ります。

いずれにしろ、カタラジャからすればこんなところで負けるわけにはいかないでしょう。

52.5kg契約というスーパーフライ級超での契約ウェイトでの一戦、トーレスは連続アップセットなるか。

 

 

 

アンダーカードと配信情報

そのほかには、前戦で富岡浩介(RE:BOOT)と好勝負を演じた末、日本ユース・フライ級タイトルを初戴冠した野上翔(RK蒲田)が登場です。

対戦相手はダンリック・スマボン、あの重里侃太朗(仲里)を引き分けたボクサーですね。これはかなりの強豪ではないでしょうか。

ほかにも6回戦が2試合、8回戦が1試合あるようですね。

配信はABEMA.TVで、12:30の配信開始のようです。

興味深い試合もいくつかありますが、どうしても試合と試合の間に余興的なものも入ってくるでしょうから、完全に終わった後にアーカイブで見るのが得策かと思います。

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