さて、本日はLUSH BOMU。
3150FIGHTと組んでの第一弾興行ですね。長時間興行×長時間興行は、超長時間興行となり得るのか。
現地のお客さんは疲れそうで、やっぱり配信が良さそうです。
ということで今回のブログは、LUSH BOMU feat.3150Fightの観戦記。
8/24(土)LUSH BOMU feat. 3150Fight
健文トーレス(TMK)vsKJカタラジャ(フィリピン)
私はここから視聴です。前戦で見事なアップセット勝利を飾った健文トーレス、連続アップセットを狙います。
対戦相手はKJカタラジャ、WBO世界スーパーフライ級のトップコンテンダーですね。カタラジャは下手すればこの試合を受けなければ世界挑戦のチャンスがあったのでは?とか無粋なことを思ってしまいます。
ともあれ、ゴング。
初回はまず互いにしっかりとガードを固めてジャブの差し合い。
中盤、トーレスがコンビネーション。カタラジャはまだジャブだけ、徐々にトーレスのジャブに合わせての右クロス。
2R、まだまだ静かですが、比較的アグレッシブなのはトーレスの方。カタラジャはボディへのジャブ、そしてカウンターを狙っています。
後半、カタラジャがワンツー。トーレスはしっかりとブロッキングで対応しています。
3R、ここも中間距離、互いに警戒心を持っているのか、なかなか試合は動きません。若干カタラジャの手数が増えてきたか、というところですがジャブ以外はまだ少ない。
4R、トーレスは若干ガードを緩め、左手を下げ、そこからのジャブ。
ジリジリとトーレスがプレスをかけ、カタラジャはちょっとサークリングするようなイメージでパンチの交換、ここまで幾度かのボディジャブを見せていますが、若干低いと注意を受けています。ゴングが鳴った直後、カタラジャの右がヒット!トーレスはマットにバッタリと倒れますが、これはスリップ裁定。
5R、開始直後にゴング後の加撃によりカタラジャに1ポイントの減点。
ゴング後の加撃によるものですが、ダウンを奪ったカタラジャがプレス。ちょっと攻め込まれるところを見せますが、その後トーレスも反撃しています。
1分過ぎ、バッティングによりカタラジャが出血。再開後は非常にアグレッシブにプレスをかけるトーレス、これはパワーがあるのか、結構カタラジャは下がります。
6R、プレスをかけるのはトーレス、カタラジャはちょっと押され気味か?
とにかく手数が少ないカタラジャ、時折コンビネーションを出すもトーレスの硬いガードを崩せず。
7R、カタラジャがコンビネーションで攻め込むと、これがヒット。それでもトーレスは両手を広げてカタラジャを挑発。
カタラジャは後半にもワンツーをヒット、そろそろポイントを撮りに行かなければなりません。
しかし終盤、トーレスの右に対してカタラジャが右をヒット!トーレスは下がりつつも強気に誤魔化し、このラウンドを終了。
8R、カタラジャがプレス、苦し紛れにジャブを出したトーレスに右クロスをヒット。
ようやく攻め始めたカタラジャ、ジャブから右ボディ。ただ、トーレスが前に来るとやはり手数があっという間になくなります。カタラジャ、これで良いのでしょうか。。。
カタラジャは徹底のカウンター狙い、終盤にトーレスがボディからまとめると、カタラジャはクリンチ。
9R、トーレスのプレスをカタラジャはサークリングしながらカウンター狙い。KJカタラジャはこのカウンター狙いのボクシングしかできないのでしょうか。それとも、バッティングの影響なのか。
ラストラウンド、明らかに自信を持って戦っているのはトーレスのように思います。カタラジャはあくまでもカウンター狙い、流石に手数が少なすぎるように見えます。
カウンター狙いはわかるのですが、さほどカウンターが取れていないのはやはりバッティングで負傷した左眼の影響でしょうか。
後半、トーレスの右の打ち終わりに左フックをヒットしたカタラジャでしたが、終盤にトーレスが攻め切ったところで試合が終了。
判定は、95-94カタラジャ、96-93トーレス、96-93でトーレス。
健文トーレス、スプリット判定で勝利!
微妙なラウンドも多かったですが、トーレスの勝利で問題ないでしょうね。というかKJカタラジャ、この程度のボクサーだったのか。。。と思ってしまうような内容。これは健文トーレスがカタラジャの良さを消し、思うようなボクシングをさせなかった、ということが大きいのかもしれません。
ともあれ、健文トーレスは2連続でのアップセット勝利、世界タイトルショットは近いのかもしれません。
重岡優大(ワタナベ)8勝(5KO)1敗
vs
サミュエル・サルバ(フィリピン)20勝(13KO)1敗
再起戦としてはかなりの強敵、サミュエル・サルバ。サルバはかなりゴツい体つきをしていますね。
もう一度、世界で戦えることを見せてほしい重岡、そしてサルバにとっては元王者との戦いは大チャンス、そして軽量級の本場、日本デビューと強いモチベーションをもって望むはずです。
この興行で最も注目の一戦がゴング。
初回、ファーストヒットはサルバのジャブ。重岡もワンツーで反撃。重岡は左のボディが良いですが、左を振ったあとのリターンのタイミングはちょっと危ない。
2R、重岡が強いワンツー。右をちょっと長めにのばしています。これによってサルバは先にアクションを起こすことが難しそうで、これは常に先に動いてからカウンターを狙うサルバを相手にすると有効そう。
重岡が先に動くことが多いですが、サルバは必ず打ち終わりに打ち返してきます。その分、重岡も続きませんね。
3R、重岡は非常にガードの位置を気を付けているイメージ。打ち終わりも戻しが速い。
互いに奥手をボディと顔面へ打ち分けており、この時点では少し重岡のほうが優れていそう。
4R、重岡が強い攻め!ボディを先に攻めますが、サルバも必ず打ち返してくるところが怖いところ。
後半、今度はサルバが強い攻め!これに対して重岡は強く返し、このあたりは性格が出てしまうか。
5R、重岡がサルバの右を外して左右のボディ!これは良いリターンです。
序盤から結構重岡の左ボディストレート、左ボディアッパーがよく入っており、重岡良いボクシングです。
6R、サルバがややプレス気味か。フィジカルは強そうで、さらにタフ。重岡のパンチが良いタイミングで入っているものの、びくともしません。
7R、今度は重岡がプレス。ヒリヒリした展開から、サルバのノーモーションの右で重岡が若干腰を落としたように見えました。重岡の入り際にカウンターになってしまったようです。
ここを手数を増やして乗り切った重岡は、その後もプレス、アグレッシブさでは負けていません。
8R、今日の重岡は集中力が素晴らしい。サルバの強打をしっかりとブロッキングできています。後半は近めの距離、重岡はここでもまだ執拗にボディを狙っています。
9R、ここまではやはり重岡のボクシングが優勢か。ただ、サルバのパンチはいまだに怖い。
ラストラウンド、強い踏み込みを見せたサルバに対し、重岡はブロッキングしてリターン。お互いに奥の手を惜しげもなく使い、重岡はボディに、サルバは顔面に、それぞれ利き手を放っていきます。
最後の最後は打ち合いに発展、その後重岡がサルバに攻め込まれ、クリンチからサルバを押し倒したところでラウンドが終了。
判定は、96-94、97-93×2で重岡。
やはり強かったですね、サミュエル・サルバ。サルバとしては先に動いてカウンターを狙う、ということができなかった、やらせてもらえなかった感じでしょうか。
IBF世界フェザー級挑戦者決定戦
レラト・ドラミニ(南アフリカ)20勝(11KO)2敗
vs
亀田和毅(TMK)41勝(23KO)4敗
さて、メインイベント。
初回のゴングが鳴ると、亀田が早々にプレス。前回の反省を活かすとこうなりますね。ドラミニただ足を使うだけで特に何もしない時間が過ぎ、1分間手を出さず。
距離を詰めてのインサイドボクシングの亀田。
2Rも引き続きぐいぐい近づいてボディを叩く亀田。そのうち終わりにリターンを合わすドラミニ。
3R、亀田の手数は増えていますが、ドラミニもそれに応じて手数が増えます。前回の展開でガス欠になってしまったドラミニはこのペースで大丈夫なのでしょうか。
亀田のプレス、インサイドワークはさすがのもので、しつこくファイタータイプを繰り返します。
4R、アクションが多いのは亀田、プレスをかけてコンビネーション。しかしこれはクリーンヒットをさほど生まず、どうしてもドラミニのほうが勝るか。
5R、亀田がラッシュ。足が躍るドラミニ。
亀田の回転力のある連打で吹っ飛ばされてドラミニはダウン、立ち上がったドラミニに対して亀田は再度ラッシュをしかけます。
するとドラミニがまた倒れますが、これはスリップ裁定。かなり効いているように見えますね。
ドラミニはかなりダメージがありますが、亀田もここはいけません。距離を詰めてプレスをかけつつ休み、結局フィニッシュはならず。
6R、ここは決めなければならない亀田。
ドラミニにはパンチがないからでしょう、亀田は歩いて前へ。ドラミニはまだダメージがあると思いますが、軽いパンチを返してエスケープ。
亀田は完全に休んでいるのでしょう、前に行くも特に手は出ず。
7R、亀田が回転力のある連打で攻めいりますが、すべてドラミニのガードの上。一発を当てられればフィニッシュに持っていけると思いますが、結局狙いすぎているのか手数が出ない亀田。
8R、亀田はプレスをかけるのと、時折ストレートの連打をやるだけで効果的な攻撃はできていません。頭から突っ込むのもよくない。この手負いのドラミニを倒しにはいかないのでしょうか。ドラミニにとってはラッキーです。
9R、このラウンドも特に変わらず。まあ、このままいけばドラミニのガス欠により倒せるのでしょう。
10R、亀田が気色悪い動きを見せます。パフォーマンスは良いから倒しに行けばよいのですが。ドラミニはすでにスタミナが切れており、すでにサバイバルモードです。
11R、頭からいく亀田。これは危ない。ドラミニはグローブを挟んでいます。
亀田の頭が低く、パンチを出さずにヘッドバットに行くような形で、非常に危ない。
ラストラウンド、また頭から行く亀田。近づいたら回転力のある連打を放ちますが、すべてドラミニのガードの上、ガードをこじあけることはできません。
終盤、亀田が頭から突っ込んでドラミニをリングアウト。
判定は114-113ドラミニ、114-113亀田、116-111亀田。
亀田がスプリットの判定勝利。
亀田の勝利というのはおかしくないのでしょうけれど、この戦い方は好きにはなれませんね。
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