本日正式発表されたPrime Video Boxing。
同じく、本日発表されたLUSH BOMU。
体育の日の近辺は、連日ものすごいことになりました。
Prime Video Boxingは10/13(日)、10/14(祝)の2日間開催で、事前情報として噂のあった10/18(金)よりは随分行きやすくなりましたね。
そしてその前日に当たる10/12(土)は既報の通りノンシンガvs矢吹。
日本時間の10/13(日)はサウジアラビアでベテルビエフvsビボルもあり、これもまた長時間興行なので体育の日の3連休はボクシング三昧です。
会場に行きたいですが、ちょっと移動の時間も惜しいですね。
ということで今回のブログは、体育の日近辺の興行について。
↓以前までの情報
10/12(土)LUSH BOMU
IBF世界ライトフライ級タイトルマッチ
シベナチ・ノンシンガ(南アフリカ)vs矢吹正道(LUSH緑)
こちらは既報の通り、順調に発表されたタイトルマッチ。いよいよ矢吹が世界王座返り咲きに臨みます。
ノンシンガは、アドリアン・クリエル(メキシコ)に一度は敗れたものの、再戦ではしっかりと修正、王座返り咲きを果たしています。13勝中10KOという強打者で、拳四朗が去った今、間違いなく階級最強の称号を得ているボクサーですね。
ただ、この階級最強の相手に対して、矢吹が不利予想となるかというとそうではありません。
矢吹はタイトルを持っていないとはいえ、あの絶対王者である拳四朗を一度は破っているし、その拳四朗にリベンジを許して以降も強敵を相手に3連続KO勝利とその強さを見せつけています。
二人のレジュメを比べてみても、対戦相手の質は勝るとも劣りません。
ノンシンガはパンチャーで、非常に危険なボクサーであり、強敵です。倒すか倒されるか、これは非常に面白い試合になりそうですね。
矢吹を応援することは明白で、さらにこれは好試合の予感もするので、非常に楽しみな一戦。
10/13(日)サウジアラビア
世界ライトヘビー級4団体統一戦
アルツール・ベテルビエフ(カナダ)vsドミトリー・ビボル(ロシア)
この試合も一体どのような結末を迎えるのか、予想が難しい戦いかもしれません。
ベテルビエフは破格のパワーの持ち主ですが、そのエキサイティングなスタイルは被弾も避けられません。
逆にドミトリー・ビボルは生粋のジャバーであり、テクニックに長けています。
リングマガジンのP4Pランキングでは、ベテルビエフが6位、ビボルが7位。決着方法、そしてその勝利した方のパフォーマンス如何によっては、ウシク、イノウエ、クロフォードというトップ3に食い込むかもしれない、そんな戦いでもあります。
このリヤドシーズンの興行においては、当然のことながらアンダーカードも超豪華、先日発表されたWBC世界ライト級タイトルマッチ、シャクール・スティーブンソン(アメリカ)vsジョー・コルディナ(イギリス)、ジャイ・オペタイア(オーストラリア)vsジャック・マーシー(イギリス)のIBF世界クルーザー級タイトルマッチのトリプルタイトルマッチです。
なお、この戦いはDAZNのPPVで放映される予定です。
10/13(日)Prime Video Boxing 10
今回正式発表されたPrime Video Boxing(Amazon Prime Video presents LIVE BOXINGより改称)は2日間にわたって行われるようです。
2日で7つの世界タイトルマッチ、これはまた前代未聞のメガ興行です。
すでに噂が流れていたもの、想像できたものも色々ありますが、とてつもない豪華興行ですね。
ただ、個人的にはToo Much Boxingの感じがして、忙しさもあってこの興行には行けなさそうです。ものすごく残念。。。
WBA世界バンタム級タイトルマッチ
井上拓真(大橋)vs堤聖也(角海老宝石)
いよいよこの日が来てしまうのか、というとても複雑な一戦です。
井上拓真は応援しているし、素晴らしいボクサー、堤は絶対に世界タイトルを奪取してほしいボクサー。
どちらを応援すれば良いのか、今現時点では全く見当もつかず、どっちにも勝って欲しい。しかし、勝者は一人で、かつ、一発勝負というのがボクシングの辛いところです。
堤はかねてからアマ時代のリベンジマッチとして井上戦を希望しており、それが叶ったというのが今回の一戦。モチベーションとしては堤の方が高いのでしょう。
もし各個人の戦力をレーダーチャートみたいにすれば、その大きさが大きい、つまりは能力が高いのは井上拓真となるのでしょう。
ただ、堤はアップセットを起こせるボクサーであり、しかも接戦にも非常に強いボクサーであるといえます。堤のボクシングは、変則であり、パワーがあり、フィジカルが強く、何よりもインテリジェンスがあります。
オーソドックスなボクシングを極めているイメージの井上にとっては天敵となり得るスタイルであり、また、堤の変則スタイルを攻略するのはオーソドックスなボクシングとも言え、これもまた非常に勝負論のある一線だと思います。
楽しみでもあり、切なくもある。ボクシングという1対1で、明確に優劣がつく戦いの儚さを全面に感じられてしまう戦いになりそうです。
WBC世界フライ級王座決定戦
寺地拳四朗(BMB)vsクリストファー・ロサレス(ニカラグア)
こちらはすでに噂のあった拳四朗のフライ級挑戦。
ジェシー・ロドリゲスの返上した王座を寺地健四朗とクリストファー・ロサレスが争います。
減量苦から解放された拳四朗がどのようなボクシングを見せてくれるのか。それとも、意外と階級の壁にぶつかるのか。
大方の予想としては拳四朗が優位となるのでしょうし、私ももちろんそう思いますが、階級初戦というのはある種の怖さがありますね。そしてここのところ激闘型となった拳四朗は、今回どのように修正していくのか。
この戦いに勝利した後、4団体統一を目指す拳四朗がどのような戦いを繰り広げるのか、にも注目をしていきましょう。
WBA世界フライ級タイトルマッチ
ユーリ阿久井政悟(倉敷守安)vsタナンチャイ・チャルンパック(タイ)
これは、もしかして畑中健人(畑中)がタナンチャイに勝利していたならば、ユーリ阿久井vs畑中があり得た、ということなのでしょうか。
安定王者、アルテム・ダラキアン(ウクライナ)から王座を奪取したユーリ阿久井は、初防衛戦で桑原拓(大橋)を寄せ付けず圧勝、2度目の防衛戦はランキングとしては下位ながらも、前戦で畑中からWBOアジアパシフィックタイトルを奪ったタナンチャイを迎えます。
タナンチャイは畑中という無敗ホープを退け、軽量級大国日本でのチャンスを掴みましたね。
ユーリ阿久井としてはここは圧勝して、是非とも統一戦に繋げて欲しいところです。
やはり拳四朗のフライ級タイトルマッチ、そしてユーリ阿久井の防衛戦が同日に行われるということには意味があるはず。
拳四朗もユーリ阿久井も帝拳プロモーションがプロモートしていますが、所属ジムが異なるため、ここでの統一戦は非常に現実的です。
WBO世界ライトフライ級王座決定戦
岩田翔吉(帝拳)vsハイロ・ノリエガ(スペイン)
2022年11月、ジョナサン・ゴンサレス(プエルトリコ)に初黒星を喫して以来、4連続KO勝利の岩田が2度目の世界タイトルショットに挑みます。
このタイトルはジョナサン・ゴンサレスが返上したことで空位になったことに起因しており、前日に矢吹がIBF王座決定戦を戦うということにも若干運命を感じますね。
3150FIGHTと帝拳が交わることはない、というのはおそらく事実なのでしょうが、矢吹はカメダとは無関係ということで良いと思うので、いつかこの矢吹vs岩田というのが王座統一戦で交わる日を待ちたいところです。
ノリエガは名前しか知らないボクサーなので何とも言えませんが、ここまでの対戦相手の質としては明らかに岩田の方が良い。岩田は元王者をストップするなどしていますが、このノリエガは全勝ながらも名のあるボクサーとは戦っておらず、ここは期待が大きいですね。
10/14(月)Prime Video Boxing 10
2日目のメインイベントはおそらく中谷潤人となるのでしょう。で、セミファイナルがおそらく那須川天心。
おそらくセミセミという扱いになるであろう田中恒成は、前戦が対戦相手のウェイトオーバーで流れてしまいましたが、早々に次戦が決定していますね。これはさすが帝拳。
ちなみに、前日も含めて「奇跡の世代」95年世代がこの興行の中心となっていることは疑いようがなく、井上拓真、田中恒成という年代を引っ張ってきたボクサーの他に、ユーリ阿久井、堤聖也、岩田翔吉ともうオールスター状態です。
WBC世界バンタム級タイトルマッチ
中谷潤人(M.T)vsペッチ・ソー・チットパッタナ(タイ)
中谷潤人の相手は、ペッチ・ソー・チットパッタナ。
ペッチは誰あろう、あのペッチ・CPフレッシュマート、本名はタサーナ・サラパット。2018年12月に井上拓真とWBC世界バンタム級暫定王座決定戦を争ったボクサーですね。
表記は本名に統一ではなかったのか。まあ、いいけど。
ともかくこのボクサーは76勝(53KO)1敗というとんでもない戦績を持っていますが、もちろん強豪との対戦は多くはありません。
すでにリングマガジンのP4Pのランクにも入り、隙を全く見せない中谷と勝負論を語れるボクサーは今のバンタム級にも多くはいませんし、このペッチが中谷に勝利できるかというと非常に難しい。
必然的に中谷の勝ち方が問われる試合ではありますが、前戦のような勝ち方をした後は力みが入ってもおかしくありません。
フライ級も同様ですが、やはりこの1日違いの「同じ興行」で同じ階級の世界王者が共演する、このことは今後の統一戦への礎となる一戦なのでしょう。
2025年、バンタム級の統一戦線は非常に大きく動きそう。その中心は、やはりこの中谷潤人なのでしょう。
WBO世界スーパーフライ級タイトルマッチ
田中恒成(畑中)vsプメレレ・カフ(南アフリカ)
不運の田中恒成、まずは防衛戦が決まって一安心ですね。
プメレレ・カフという、正直聞いたこともないボクサーなのですが、WBOランキングは5位、無敗のボクサーです。
南アフリカのボクサーは引き分けがついているボクサーが多いような気がしますが、このカフというボクサーの戦績は10勝(8KO)無敗3分という戦績で、KO率はかなり高い。危険なボクサーと言えるでしょう。
おそらくキャリアで最大の勝利は、現在IBOの世界タイトルをもつジャクソン・チャウケ(南アフリカ)との同国人対決であり、チャウケとは2022年3月の対戦で引き分け、同年12月の再戦でスプリット勝利をあげています。
ちょっとこの試合については、このカフというボクサーを調べてからでなければなんとも言えませんが、田中恒成が目指すところはやはりこの階級のメジャーシーン。つまりは、ジェシー・ロドリゲスでしょう。
こんなところでは負けていられないし、ロドリゲス戦へのアピールのためにはストップ勝ちをしなければならない戦いだと思います。
WBO世界フライ級タイトルマッチ
アンソニー・オラスクアガ(アメリカ)vsジョナサン・ゴンサレス(プエルトリコ)
前日に拳四朗、ユーリ阿久井。そして、この日はアンソニー・オラスクアガ。
この2日間で、フライ級の世界タイトルの3つが日本のリングに登場します。
残りの一つは8/10(日本時間8/11)にアンヘル・アヤラ(メキシコ)が戴冠したIBFタイトルですが、このアヤラを日本に呼ぶことは比較的容易に思えますから、このフライ級もWBSSのようにトーナメントを開催することは可能ではないか、と思います。
オラスクアガは難敵、ジョナサン・ゴンサレス戦です。
今わかるところで言えば、拳四朗、ユーリ阿久井それぞれの相手よりも一番厄介とも言える相手かもしれません。
ただ、このゴンサレスもフライ級は初戦であり、元々このボクサーは低身長のアウトボクサー、果たしてオラスクアガの強いプレスから12ラウンズアウトボックスできるかというと難しいような気がします。
とにかくこのゴンサレスには是非とも体調に気をつけてもらい、リングに上がってもらいたい。
オラスクアガがここに勝利して、拳四朗との再戦というのも非常に興味深いし、ユーリ阿久井との戦いは素晴らしい戦いになるでしょうし、アヤラだって面白い。
このフライ級の統一戦線も2025年に動きそうですね。
WBOアジアパシフィック・バンタム級王座決定戦
那須川天心(帝拳)vsジェルウィン・アシロ(フィリピン)
那須川天心が地域王座戦。これは既定路線であり、このタイトルを獲った後はいよいよ世界に向けて始動していくのでしょう。
いよいよバンタム級のウェイトに落としての一戦、ではあるものの、前戦のパフォーマンスを見る限り、ウェイトに問題はないでしょう。
ここもしっかりと倒して勝利してアピールして欲しいところですね。
Too Much Boxing
日本に住んでさえいれば、10/12の名古屋、10/13-10/14のアマプラ興行を現地観戦することは比較的可能なスケジュールだと思います。
しかし、住んでいる地域にもよるのでしょうが、3連休は全て潰れてしまいます。
ボクシングファンというのはそんなに暇なのか。。。
土日祝日とはいえワーカホリックな人たちは仕事もしないといけないでしょうし、個人的にはもっとバラして欲しいなーと思います。
まあ、仕方ないのでしょうけど。
一つ一つの試合を深掘りし、ストーリーをしっかりと認識して見たい。
例えば今回であればタナンチャイとかノリエガとかカフとかは結構未知です。が、どうしてもこの数だと一人一人のボクサーのピックアップ、調査というのは時間が有限であるがために非常に難しい。
まあ、仕方ないのでしょうけど。。。。
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