やってきました、有明アリーナ。
15:00の開場、15:30の試合開始ということで入場ゲートは全くといって良いほど混んでいません。
私は15:00ちょうどに到着、いつも通り物販には目をくれないのであっさりと着席です。
少々の時間を経て早速開始。
ということで今回のブログは、Leminoボクシング、アンダーカードの観戦記。
9/3(火)有明アリーナ
日本スーパーバンタム級タイトルマッチ
下町俊貴(グリーンツダ)18勝(12KO)1敗3分
vs
津川龍也(ミツキ)13勝(9KO)1敗
そういえば両者ともに大阪か。2階席、3階席は結構埋まってスタート。
初回はジャブの差し合いからスタート、プレスをかけるのは下町ですが津川の動きが良い。具体的には上下に散らす右が鋭い。
2R、津川は長身サウスポー下町に対してインサイドで戦うのではなく、出入りのスピードを活かした自分の得意なスタイルで対抗。
下町のよく伸びてくるジャブを距離でかわして右をリターンしています。下町も強い左、ここで津川は早々にカット。
3R、カットで焦りもあるか、津川がややクラウチング。入ったところに下町はショートをあわせ、下がりながらのカウンター、ジャブもあたり始めます。
2ラウンドから明らかに潮目が変わった感じがあります。津川は苦しくなっていくかもしれません。
4R、下町は津川が右を振ってきたあとの左のリターンを狙っているか。
後半、津川はプレスも、ディフェンスに徹する下町。この状態の下町に当たるのは至難のようです。
5R、下町がワンツーをヒット。津川も強く踏み込みますが、ちょっと見切られている感じか。
後半、足が絡んでバランスを崩した津川に下町はラッシュ、山場をつくります。
途中採点は、3-0で下町。
6R、行くしかない津川はラッシュ。下町はこれをディフェンスに専念、その後もマイペースを維持。
素晴らしい距離感、ディフェンス勘です。下町の強さはやはりこの貰わないところでしょうか。
7R、かなり苦しい津川に会場からは龍也コール。しかしこれは気合いと根性だけでなんとかなる戦いでもなく、前半にリードされればなおさらです。
余裕を待てば待つほど鉄壁になる下町、このボクサーを攻略するには序盤が大事かもしれません。
8R、行かなければいけない津川!覚悟を感じる強い攻め!ここで津川の左フックからの右ストレートがカウンターとなってヒット、下町はダウン!!
立ち上がった下町ですがダメージはありあり、津川は一気に攻めます。
しかし下町も大したもので、ディフェンスを主体としつつも時折カウンターをヒット!津川は打ち疲れもあるか攻めきれず、ラウンドを終了。
9R、逆転の望みをつなげた津川、ここは一気に行きたい。しかしちょっと狙いすぎか、フェイントをかけるも手が出ず、下町は回復傾向。
これは勿体無いラウンドです。
ラストラウンド、下町は被弾を最小限に抑えながらも左で津川の顔を跳ね上げます。津川も右のダブルから激しくラッシュして山場をつくるも、決定打は奪えず。
採点は96-93×2、97-92で下町。
前半のビハインドをよく挽回したとも言える津川でしたが、ダウン後の時間は非常にもったいなかったですね。攻めさせなかった下町は本当に素晴らしかったのは言うまでもありませんが。
ともかく第一試合から好試合!素晴らしい日本タイトルマッチでした。
OPBF東洋太平洋・WBOアジアパシフィックウェルター級王座統一タイトルマッチ
佐々木尽(八王子中屋)17勝(16KO)1敗1分
vs
カミル・バラ(オーストラリア)15勝(8KO)1敗1分
この佐々木尽の相手、カミル・バラというボクサーがこの興行で最も謎です。
ハイテンション入場のバラ、試合前に有明ガーデンにトランクスを持ち込んでなおしてもらっていました。(本人でなく陣営の人が)
初回、小刻みなフェイントからプレスをかける佐々木。強い攻めからの左フックでバラは少々怯んだように見えました。
その後も強い左ボディをヒットした佐々木、バラはステップを使ってエスケープしつつのカウンター狙い。
2R、バラがバッティングで左眼上をカット。中盤、佐々木がガードで近づいて左ボディから左フック!
その後も左ボディをヒットし、一瞬バラの動きは止まったように見えました。
3R、ブロッキングでいけそうだと感じたか、佐々木が強いプレスで接近、左!中盤にコーナーに詰めてバラの右の打ち終わりに左フック、バラはダウン!
立ち上がったバラに当然佐々木も行きますが、バラはここをなんとかしのぎ、少ないながらも反撃!思いっきり振るバラ、まだ危険なパンチを持っているし、心は折れていません。
4R、佐々木は決めに行きますが、ちょっと被弾を気にしなさすぎか。バラは全体重を載せた強い右、これは危険です。
佐々木はバラの軽いパンチをちゃんとブロッキングできているのか、ちょっと位置的に見えません。
もうちょっと頭を振るとかしても良いかな、とも思いますが、そのままグイグイ行ったほうが相手にとっても脅威というのもわかります。バラはどちらかというとハードヒッターという部類ではないので平気なのでしょうが、たとえばスタニオニス相手にこのボクシングができるのでしょうか?
バラは上手くボクシングをしており、佐々木のプレスをなんとかかわしている状態です。
5R、バラは強弱と手数でボックス、佐々木はプレスをかけるもなかなか攻撃につなげられません。
佐々木のターンはバラの攻撃のリターンに左フックを振れた時で、そこからのラッシュは素晴らしいですがその時間はちょっと少ない。
6R、このラウンドはより強く出た佐々木、中盤に右ボディをヒット!ローブローかとも思いましたがバラからのアピールはなく、その後も佐々木はボディを中心にバラを攻め立ててこのラウンドを優勢に終えています。
7R、ここまで来るともうフルスイングの佐々木!強い左右を振り回し、ボディから顔面へとヒットを重ねます。
かなりダメージを溜めてきたバラは頑張りますが、足元がおぼつかず、佐々木の左フックで顔を弾かれたところでレフェリーがストップ!!
佐々木尽、7RTKO勝利!!!
ゴリゴリのマッチョでしたが、佐々木の方がフィジカルは圧倒的でしたね。どちらかというとパワーよりもボクシング技術が光ったカミル・バラでしたが、佐々木のパワーが粉砕。初回から強いプレスでバラは思いっきり消耗してしまったのでしょう。
そろそろ挑戦者決定戦とか回って来ても良さそうですが、如何に。
イズマエル・バロッソ(ベネズエラ)25勝(23KO)4敗2分
vs
平岡アンディ(大橋)23勝(18KO)無敗
平岡アンディ、ステップアップファイトです。バロッソは未だ評価が定まらない、という人もいるかもしれませんが、世界レベルの強豪であることは疑いようがない、と思っています。
アンディがここに届かなければ、その次はもう少し先になります。
この試合はタイトル戦に認定されていませんが、間違いなく彼は暫定王者です。タイトル戦でよかったんじゃないか、と本気で思います。
初回、まずはジャブの差し合い、当然、アンディの方が速くて上手い。ただ、それで測れないのがバロッソです。
アンディのジャブの打ち終わりに左オーバーハンド、そこから右、左と踏み込みながら続けてくるのが怖い。しかしアンディもしっかりバックステップで対応、アンディが上々の滑り出し。
2R、アンディが良い距離、素晴らしい集中力です。バロッソの左オーバーハンドの打ち終わりに右フックのリターンを狙い、これはきっと練習してきたパンチでしょう。
このことによりバロッソはパンチを続けられません。
これはアンディ、いけそうです。
3R、バロッソは既にかなりやりづらさを感じているのではないでしょうか。出すパンチ全てに対策をされているイメージで、ボディジャブを打てば左の打ち下ろしが、左オーバーハンドを打てば右フックが返ってきます。
後半、右フックの相打ちという危険なタイミングはありましたが、ここまでアンディは完璧です。
4R、このキレキレアンディについていけていないバロッソ。バロッソの踏み込みは勢いがありますが、ハンドスピードが遅く、アンディのバックステップの方が明らかに速い。
とはいえ、アンディもこのラウンドは効果的な攻撃はできていないかも。
5R、このラウンド序盤、アンディの狙っていた右フックカウンターがクリーンヒット!ぐらついたバロッソ!!
中盤にも左ストレートをヒットしたアンディ、バロッソも終盤には左を返しています。
6R、平岡の貫通力のあるジャブが冴え渡ります。この距離では出しても届かないバロッソですが、強引に行ったところでアンディの右フックカウンターの餌食に!バロッソはやや巻き込まれるようなダウン!!
ちょっと不運なダウンでしたが、バロッソは巻き返しを狙ってプレス。
7R、完全に自分のペースで戦うアンディ。バロッソはまだ怖さがありますが、ここまでは圧倒していると言って良いのではないでしょうか。
このラウンド終盤には左フックを起点としてコンビネーション、バロッソを攻め立てます。
8R、ちょっと距離が近くなっているような気がします。これはアンディがフィニッシュを考えているからか。
序盤からバロッソの左が届き出し、今までかするぐらいだったのがヒットするようになっています。
この左でアンディは右目下をカット。
9R、アンディの鋭いジャブが復活。これでいいのです。
ただ、ちょっと距離は近いか?と思っていましたが、前ラウンドの失敗を早々に修正、バックステップとボディワークでバロッソの反撃を喰らわず。
そして後半、バロッソの得意としている左クロスを決めてダメージを与えたアンディはダウンを奪取!!今度は明らかなダメージを負ったバロッソ!
立ち上がったバロッソはもちろん攻めて来ますが、ここでアンディはバロッソの左に左カウンターーーー!!!!
これでぐらりときたバロッソにラッシュ、バロッソはこの試合3度目のダウン!!!
カウント途中でバロッソ陣営が棄権したらしく、平岡アンディが9RTKO勝利!!!!
やばツヨ、平岡アンディ。
バロッソ相手に厳しい戦いになると思っていたものの、蓋を開けてみれば完勝。相手への完璧な対応、素晴らしいステップワーク、パンチの切れ味。これは世界も大いに期待できますね。
さて、バレンズエラへの挑戦権を得たとて、これはすぐに決まる戦いではありません。バレンズエラはジャーボンタ・デービスにオファーを出しており、ことWBAという団体は指名戦に超がつくほど寛容です。
ここはフェニックスプロモーション、帝拳プロモーションの腕の見せ所。日本のボクシング界総出でバレンズエラを日本に連れて来て欲しいものです。
さて、ここまで実はスマホで書きましたが、もう疲れたので終わり。いつの以上に誤字脱字は多いかも。あとは終わってから書きます。。。
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