信太のボクシングカフェ

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ボクシングが大好きです。大好きなボクシングをたくさんの人に見てもらいたくて、その楽しさを伝えていきたいと思います。

【プレビュー】ダニエル・デュボアvsアンソニー・ジョシュア!リヤドシーズンのウェンブリーエディションは、ウシクへのリベンジマッチへの出場権!

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ビッグマッチが終わったら、また、ビッグマッチです。

次の週末のビッグマッチは、ダニエル・デュボア(イギリス)vsアンソニー・ジョシュア(イギリス)によるIBF世界ヘビー級タイトルマッチです。

これは間違いなく、「ヘビー級No.1を決める戦い」ではありません。

ヘビー級No.1は前4団体統一王者、オレクサンドル・ウシク(ウクライナ)が君臨しているからです。

それでもこの戦いは非常に興味深い。今回のブログは、おそらくヘビー級のNo.3を決める戦いになるであろうこのファイトのプレビューです。

 

 

 

9/21(日本時間9/22)イギリス

IBF世界ヘビー級タイトルマッチ

ダニエル・デュボア(イギリス)21勝(20KO)2敗

vs

アンソニー・ジョシュア(イギリス)28勝(25KO)3敗

ヘビー級という階級において、上質なボクシングを展開してくれる二人の英国ボクサーが激突です。

アンソニー・ジョシュアというボクサーと絡めば、どの戦いもビッグマッチになりますが、このvsデュボアというのは比較的ノーチェックだったかもしれません。

「DDD」ダニエル・ダイナマイト・デュボアは2017年にプロデビュー、着々と勝利を積み重ねますが2020年にジョー・ジョイス(イギリス)との無敗対決に完敗、キャリアの足止めを余儀なくされました。

その後4連続KO勝利で当時3団体王者だったオレクサンドル・ウシクに挑戦、9RKO負けを喫しています。しかしこの戦いでデュボアは奮闘、ウシクを相手に幻のダウンを奪うなど大健闘を見せています。

 

 

 

敗北こそすれ、これで自信をつけたのか、デュボアはジャレル・ミラー(アメリカ)、フィリップ・フルゴビッチ(クロアチア)といったヘビー級の無敗強豪を連覇、IBF世界ヘビー級暫定王座を獲得しています。

そしてウシクがIBF王座を剥奪されると正規王者に昇格、挑戦者としてアンソニー・ジョシュアを迎えることになったのです。

アンソニー・ジョシュアは現在のイギリスボクシング界のスーパースターであり、アイコンです。もう何度目かのスタジアムファイトですが、ウェンブリースタジアムでのボクシングはこのジョシュアがいなければ成り立ちません。

2012年、地元イギリスで開催されたロンドン五輪、スーパーヘビー級で金メダルを獲得したジョシュアは、鳴物入りでプロデビュー。

周囲の期待に応えるように並み居る強豪を打ちまかし、2016年にIBF世界ヘビー級タイトルを獲得しています。

このタイトルの4度目の防衛戦で、元ユニファイド王者、ウラディミール・クリチコ(ウクライナ)を迎えます。この前戦でクリチコはタイソン・フューリー(イギリス)にアップセットで敗れ、長らく君臨していたヘビー級の王座から陥落している状況でした。

 

 

 

このクリチコに引導を渡したのはアンソニー・ジョシュアで、倒し倒されの大激闘を演じた末の11RTKO勝利というのは、AJがスーパースターであることを証明した戦いでもありました。

その後、当時のWBO王者ジョセフ・パーカー(ニュージーランド)に勝利して3団体統一王者となったジョシュアには、WBC王座に君臨するデオンテイ・ワイルダー(アメリカ)というライバルまでおり、この戦いが実現すれば未来永劫語り継がれる戦いになるかと思われていました。

しかし結果、今日までこの戦いは実現せず。

どころか、ジョシュアは2019年6月、伏兵アンディ・ルイスJr(アメリカ)に7RTKOで敗れ、初黒星を喫しています。

これを再戦で取り戻したジョシュアでしたが、その後オレクサンドル・ウシクの挑戦を受け3団体統一王座から再度陥落、今度は再戦でも取り戻すことはできず、メンタルヘルスに問題を抱えていそうな言動も目を惹きました。

スーパースターであり続けなければならない、そんな状況に耐えられなかったのでしょうか。

いずれにしろ、この頃のジョシュアのウィークポイントはメンタル面であり、一体何を考えているのかわからない、サイコパスのようなウシクとは相性も悪かったでしょう。

 

 

 

3団体統一王座からの陥落、そしてリベンジ失敗、何しろ連敗というどん底を経験したジョシュアは、佐伯戦のジャーメイン・フランクリン(アメリカ)戦こそ本調子ではなかったものの、徐々に復調。

ロバート・ヘレニウス(フィンランド)を7RKOで降し、その後はタイソン・フューリーを大いに苦しめたオット・ワリン(スウェーデン)に5RTKO勝利、そして前戦では同じくフューリーを相手に勝利を手にしかけたフランシス・ガヌー(カメルーン)に2RKO勝利、「ボクシング」という競技の威厳を守って見せました。

そしてかつての勢いを取り戻しつつある今、タイトル戦。やっぱりこのボクサーはスーパースターです。

大型ヘビー級対決

デュボアは身長196cm、ジョシュアは身長198cm。

ともに2m近い身長を誇り、250lbs(約113.5kg)の体を自在に操るボクサーです。

基礎的技術がしっかりとしており、当たったもの勝ちみたいなボクシングをしない、いわゆる「本格派」のヘビー級であると言えます。

 

 

 

ヘビー級の試合は時に単なる殴り合いになることもありますが、今回は「ヘビー級のボクシング」が見れる戦い。それは技術の応酬の場面もあるかもしれませんが、ともに一発で倒せるパンチを持っているフィニッシャーでもあり、KO決着は濃厚と言えるでしょう。

そして、たとえばデュボアはジョイス戦では自ら膝をつき、試合を諦めてしまった経験があったり、ジョシュアはフィジカルを活かして出るべきところを出れなかったウシク戦、というものもあり、メンタル面での戦いでもあると思われます。

個人的には、総合的なボクシング技術はジョシュアが上回っているだろう、と思っていますが、一発のパンチングパワーは互角であり、そしてタフネスはデュボアに分があるのではないかと思います。

いずれにしろ、臆した方が負け、これはシンプルにどの試合でもそうかもしれませんが、ことこの試合においては弱気になった方が負ける、というのが非常に明確ではないかと思います。

当然その敗北を乗り得てきている二人だから、その当時のままだとは思えません。

それぞれのウィークポイントを、それぞれがどのように乗り越えてきたのか、それが問われる試合となる可能性もあります。

 

 

 

いずれもウシクに負けているボクサーでありますが、ここに勝てば、ウシクへのリベンジマッチを掴み取るチャンスになり得ます。おそらく、そのリベンジマッチを行いたい気持ちはデュボアの方が強いと思われ、この試合にかける意気込みはもしかするとデュボアの方が上かもしれません。

ジョシュアとしても、ここで負ければ引退の二文字がちらつく試合であり、背水の陣。

総合的に考えると50-50に限りなく近いこのイギリス国内対決、オッズはジョシュアが優位。非常に楽しみな戦いですね。

 

 

 

配信情報

この興行は、リヤド・シーズンです。

アンダーカードにも興味深い戦いがいくつかありますが、そのプレビュー記事は後日書きたいと思います。

9/15(日)現在、まだ配信情報がDAZNに上がっていませんが、この興行はDAZNジャパンでもPPVで放映されるはず。おそらく、メインイベントの開始は6:00頃か7:00頃になるのではないでしょうか。

↓DAZNはこちらから

DAZN

 

 

 

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