6月25日、世界4階級制覇王者で、現WBO世界スーパーフライ級王者、井岡一翔が移籍を発表しました。
井岡は元々叔父の井岡弘樹氏のジム(井岡ジム=当時)にトレーナーの父・一法とともに所属。
その後、「井岡ジム」として一法氏が一翔を連れ立って独立。(井岡弘樹氏は「井岡弘樹ジム」に名称変更)
その後、一度引退し、アメリカで現役復帰。しかし日本のボクサーライセンス取得のため、Reason大貴ジムの所属となりました。(現在の名称はDANGAN AOKIジム)
そして今回の移籍先は、「Ambitionジム」。
井岡自身は、現在は大学時代の先輩である佐々木修平トレーナーと練習しているようで、佐々木氏も同様にAmbitionジムの所属となるようです。
最近の試合前、日本での練習は佐々木氏とともに、元王者内山高志氏のジムで練習を行っていたこともありますし、所属がどこというのはあまり関係ないかもしれませんね。
色々なしがらみもなく、練習環境やトレーナー等、自分で選んでいると思いますのでストレスはなさそうでよかったです。これからの活躍にも期待できますね。
さて、そのAmbitionジムですが、Ambition=大志とか野心という意味のようです。
代表は元日本スーパーフライ級王者である木谷卓也氏が務めます。
オザキジムの会長として仕切っていた経験があり、新しいジムをつくったというよりオザキジムの名称変更ということで手続きをしているようです。
元日本スーパーフライ級王者、木谷卓也
木谷卓也氏は、金子ジムに所属していたボクサーで、プロ叩き上げのボクサーでした。1995年に黒星デビューながらその後は引き分けを挟んで連勝しましたが、1999年に徳山昌守、パニアン奥田という強豪と闘い連敗。
それでもくじけず、2001年には元王者の松倉義明との日本王座決定戦で勝利し、日本王座を戴冠。佐々木真吾を迎えての初防衛戦で判定敗けを喫し、王者としては短命に終わってしまいました。
翌2002年、有永政幸に敗れて引退、その後は古巣の金子ジムでトレーナーを経験、その後はオザキジムでマネージャー→会長と、指導者への道を歩みました。
そのオザキジムは2017年9月に焼失、その後木谷氏はボクサフィット代々木を主催、ビルの一室でパーソナルトレーニングを主としてのフィットネストレーニングスペースを運営していました。
早くからYoutubeでの活動もされていました。
このYoutubeでは、元王者の伊藤駿介氏や、西島洋介氏も参加しています。
そんな木谷氏が代表になったジム、木谷氏がプロボクシング界に復帰という事です。
現在は所属選手は井岡のみとの事ですが、以前のニュースで比嘉大吾、大湾硫斗が井岡と同門になるとの報せがあったばかりなので、上記2人のボクサーもこのAmbitionジムは移籍という事でしょう。
※追記
6/30、リモート会見で比嘉大吾もAmbitionジムに所属することが正式発表されました!
そして比嘉が敬愛する野木丈司トレーナーもともに、という事が本人の希望のようですから、スタッフも非常に充実しています。
このAmbitionジム、未だ練習場所は間借りしている状況との事ですので、どこにジムを構えるのかは報道にないです。
現在、比嘉と大湾については、公園等で練習しているということなので、はやくジム設備のある場所が整って、試合を組めるようになるといいですね。