信太のボクシングカフェ

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ボクシングが大好きです。大好きなボクシングをたくさんの人に見てもらいたくて、その楽しさを伝えていきたいと思います。

次戦はジェイソン・モロニー?井上尚弥を取り巻く状況は。

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日本ボクシングファン待望の、井上尚弥(大橋)の次戦決定の報が流れています。

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(↓こちらはカシメロ戦が決まりかけていた時に書いたブログです。)

boxingcafe.hatenablog.com

 

 

10/31(日本時間11/1)ラスベガス。

井上のタイトルへ挑戦するのは、オーストラリアのジェイソン・モロニー。

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8月中旬頃から流れてきたこの情報ですが、9/3現在、まだ正式決定には至っていないようです。最終段階との事ですが、無観客興行となるこの試合のファイトマネーは、日本のテレビ局にかかっているとのことで、そこの折り合いがまだついていない状況だとか。

とはいえ発表されている10/31(日本時間11/1)であればもう日程も少ないので、もう間もなく決定の報が流れる事でしょう。昨年11/7から試合をしていない井上にとっても、モンスターと闘い名を上げたいモロニーにとっても、試合を断る理由はないと思われます。(そう単純な話でもないのでしょうが。)

【追記】

9/9、正式決定となりました!上記のとおりです。

さて、本日のブログではそのジェイソン・モロニー(オーストラリア)と、井上の近隣階級も含めたライバルたちの闘いをピックアップしていきます。

 

boxingcafe.hatenablog.com

ジェイソン・モロニー(オーストラリア)マロニー?

ジェイソン・マロニーかもしれません。表記はMoloneyで、先日のトップランク興行での出場の際のコールは「モロニー」に聞こえました。井上との試合が正式に決まれば、日本での呼び方も統一されるでしょう。

 

21戦20勝(18KO)1敗という戦績で、KO率はなんと驚異の85%を誇ります。

キャリアのスタートはスーパーバンタム級。5戦目でWBAオセアニアのスーパーバンタム級地域タイトルを獲得し、防衛とノンタイトル戦を繰り返し、5度防衛のあと返上、同バンタム級タイトルを獲得。

このWBAオセアニア・バンタム級タイトルマッチの2度目の防衛戦の相手が、元世界王者の河野公平(ワタナベ)でした。決して器用なボクサーではない河野が、キャリアの最晩年において、敵地で、ホープに勝利できるか、というと難しいとは思ってはいましたが、オーストラリアからの報は「6R終了TKO敗け」。

3Rに左ストレートのカウンターでダウンを奪われた上、左目尻をカット、続行不可能によるTKO敗けでした。結果として、河野に引導を渡したボクサーでもあります。

そしてその次戦にWBSSに出場。井上尚弥最大のライバルと言われたエマニュエル・ロドリゲス(プエルトリコ)を大いに苦しめましたが、1-2の判定で敗北。

 

展開は前半からほぼ互角、それでも若干カウンターの精度がロドリゲスが上回りますが、後半モロニー追い上げるという展開。

モロニーに限って話をすると、フットワークがとても自在で、ハイガード、そして接近しては上体の動きでかわすことのできる、バランスの良いファイター。

そしてこの頃のモロニーを見てもロドリゲスよりもパワーがあります。

 

↓先日のバエス戦の観戦記(1番下です。)

boxingcafe.hatenablog.com

最新試合では、格下のレオナルド・バエスに対し、モロニーはやりたいように闘って見せました。ボディは非常に上手いですね。

そしてロドリゲス戦、バエス戦に共通し、おそらく河野戦でもそうだったように、非常に気持ちの強いボクサーです。間違ってもロドリゲスのように、ボディが効いてセコンドに向けて「無理!無理!」と首を横に振ることはないと思います。但し、KO率ほどのパンチングパワーがあるわけではありません。コンビネーションは上手ですが。

井上へのリスペクトも感じられるあたりは、我々日本人にとっても非常に好感的であり、そして不気味でもあります。勝ち目が全くない状態では、出ては来ないでしょうから。

 

ロドリゲスは完成度の高い非常に優れたボクサーではありましたが、フィジカル的に打たれ脆いという欠点がありました。勿論そのロドリゲスをKOできたものと、KOできなかったものの差が井上とモロニーにはあります。 

つまりはパンチングパワーと当て勘というものについては、井上に分があります。

それに加え、スピード面でも、フィジカル面でも、井上とモロニーを比べた場合、井上が劣っているものはないようにも見えます。しかし、苦戦必至とも言われた井上vsロドリゲスで井上が圧勝し、序盤KOが濃厚と思われた井上vsドネアでは大苦戦。結局のところ「やってみないとわからない」からこそ、ボクシングは面白い。

 

いずれにしろ、1年ぶりの井上の試合が無事に開催されることを願い、そして好試合となることを期待しています。

この試合は決まればWOWOWさんが放送してくれるでしょう。

wowow

WBO世界バンタム級王者、ジョンリエル・カシメロは。

カシメロは井上を待ちきれず、9/26(日本時間9/27)に別の試合を決めてしまいました。報道によると、当初の4/25と違いどうしても無観客試合となることから、報酬の減額が避けられず、それに同意しなかったから、というのが理由だそうです。

本当に勝つつもりがあるなら、井上戦に勝利してからが稼ぐ本番のような気もしますが、井上戦で大金をつかもうとしているのならば、報酬を減らされ、敗北が一つつくのは納得できないのかもしれませんね。どこまで真実なのかはよく解りません。

対戦相手は、ガーナのデューク・ミカー(ガーナ)。マイカーとの表記もあります。

24戦全勝(19KO)の元トップアマ。ロンドンオリンピックに出場し、マイケル・コンラン(アイルランド)に敗れています。ロンドンオリンピック後にプロデビュー。

 

あまり新しい試合の映像は発見できなかったので何ともわからない所もありますが、170cmでこの階級においては大きい方ですが、ボクシングするというよりもファイタータイプ。3年ほど前の試合映像を見ても、くっついて外側からフックを振ったり、時にコンパクトなパンチを繰り出したりとリーチを活かすことなしに接近戦を挑むタイプです。

カシメロよりも連打の回転力は優れていると思いますが、一発のパンチングパワーはカシメロに分がありそうです。カシメロにとってもやりやすい相手かもしれません。

カシメロはここでコケたら井上はやってくれません。井上vsカシメロの1戦は面白そうなので、来年にでも実現してほしいので、ここはカシメロに頑張ってもらいたい。(カシメロがコロリと負ける可能性も否定はできませんので。)

そしてこの日はチャーロ兄弟がふたりとも登場し、2部制での興行、ビッグマッチが目白押し、という日です。どうかWOWOWさん、この日はライブ配信をお願いしたい。(Webを確認すると、現在はその予定なしのようです。)

カシメロは、この試合に勝って、引き続き井上戦か、もしくはルイス・ネリ戦を希望という報道がありました。カシメロは4階級制覇を目指す可能性もあります。

 

以下は9/26に行われるスーパーバンタム級の試合。

この日、WBC世界スーパーバンタム級王座決定戦として、ルイス・ネリ(メキシコ)vsアーロン・アラメダ(メキシコ)という一戦もあります。前王者のレイ・バルガス(メキシコ)が休養王者扱いになったためのものです。

そして、実績的にはこっちが本当は王座決定戦に出場するべきではないか、とさえ思うWBC世界スーパーバンタム級世界挑戦者決定戦が、ダニエル・ローマン(アメリカ)とファン・カルロス・パヤノ(ドミニカ共和国)の間で争われます。仮にこれにローマンが勝ったとしても、メキシコ人だけで回されている感のあるWBCスーパーバンタム級王座に、ローマンはちゃんと挑戦できるのでしょうか。

そして前戦で体重超過したネリを許さず、WBC王座への挑戦権を奪われてしまったエマニュエル・ロドリゲスは今何処に。。。

そしてWBA世界スーパーバンタム級(レギュラー)タイトルマッチもこの日。王者、ブランドン・フィゲロア(アメリカ)がダミアン・バスケス(アメリカ)を迎えます。

目白押しですね。

 

井上尚弥も、将来的にはスーパーバンタム級への転級を示唆しています。スーパーバンタム級は、もしかしたらここから大きく勢力図が変わっていくかもしれない、非常に面白い階級です。いよいよ世界のボクシングは動き始め、海外だけでなく、国内でもたくさんのビッグマッチが決まってきています。

楽しみです!そしてもう一度言っておきたいですが、WOWOWさんにこの日は一日中ボクシングを流していて貰いたい。 

wowow

 

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