信太のボクシングカフェ

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ボクシングが大好きです。大好きなボクシングをたくさんの人に見てもらいたくて、その楽しさを伝えていきたいと思います。

カバラウスカスの復帰戦とマリアガvsゴンザレス。来週までの海外興行と国内興行をプレビュー。

※当ブログでは商品・サービスのリンク先にプロモーションを含みます。ご了承ください。

今週末の興行は海外、国内ともに全体的に少ないです。今月中、国内はどちらかというと新人王戦がメインとなっていますね。

人気ボクサーはこの状況下でも試合は組んでもらえる可能性が高いですが、4回戦ボクサーとなると1興行の試合数が少なくなっている今、試合があることだけでもありがたいかもしれません。

では、今週末から来週にかけての注目試合を見ていきたいと思います。

 

【海外編】

今週の「バブル」はダブルメインの興行です。

9/12(日本時間9/13)セミファイナル 

ミゲル・マリアガ(コロンビア)32戦29勝(23KO)3敗

vs

ジョエ・ゴンサレス(アメリカ)24戦23勝(14KO)1敗

マリアガは2009年にデビュー、2015年にはニコラス・ウォータース(ジャマイカ)の持つWBA世界フェザー級王座に挑戦。ここは大差判定負けで初黒星。

その後5連勝して2017年、WBO同級王者、オスカル・バルデス(メキシコ)に挑戦しますがここも判定負け。次戦でWBO世界スーパーフェザー級王者、ワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)に挑みますが7Rでギブアップ。

 

2018年、2019年はそれぞれ2戦ずつして4連勝、今回の世界ランカー同士のサバイバルマッチを迎えます。

対するゴンサレスは前戦(2019.10.25)にシャクール・スティーブンソン(アメリカ)に挑戦し、判定負けを喫しています。ここは完敗といっていい内容でした。

しかしこのゴンサレスも過去には強豪(スーパーフライ級ながら元王者)との対戦もあり、この一戦は大変興味深い一戦です。

現在フェザー級は混沌としているので、この試合に勝てばチャンスは大きく広がるのではないでしょうか。またもしかしたら日本人ボクサーとも絡む可能性のある階級でもあります。

 

↓以前書いた記事ですが、フェザー級についての考察です。

boxingcafe.hatenablog.com

 

メインイベント

エギディウス・カバラウスカス(リトアニア)23戦21勝(17KO)1敗1分

vs

ミカエル・ゼウスキー(カナダ)35戦34勝(23KO)1敗

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オリンピックに2度出場した元トップアマ、「ミーンマシン」カバラウスカス。21連勝のあとに1引き分けして2019年12月14日にテレンス・クロフォード(アメリカ)の持つWBO世界ウェルター級タイトルへ挑みました。

ハードパンチを持ちながらも、どちらかというと待ちのスタイルのカラバウスカス。先日WOWOWでロランド・ロメロ(アメリカ)について解説者の飯田氏や西岡氏が語っていたように、最近のボクサーは総じて自ら前に出て闘っていくというスタイルが不得手な気もします。

↓ロランド・ロメロの戴冠戦の観戦記はこちら 

boxingcafe.hatenablog.com

相手の後の先を制し、一発いいのがあたればラッシュを仕掛けるというのが主な戦法。そのラッシュ時の獰猛さは特筆すべきものがありますが、前半は良い展開だったものの、後半クロフォードにプレッシャーをかけられ、持ち味を発揮できずに終わりました。しかしいまだ破壊力は脅威。

 

ゼウスキーについては情報不足ですが、もう35戦もしているんですね。もうずいぶん前の、2015年の試合映像を見ました。

まとまったボクサーではあるものの、やはり相手待ちの感が否めません。相手の一発目をかわし、そこから攻撃を仕掛けるイメージです。そこから5年、どのように進化しているか、ですが、カラバウスカスが先に攻めなければ凡戦になる可能性もあります。

ゼウスキーにとってはようやく辿りついた名をあげるための一戦で、カラバウスカスにとっては2018年11月16日ぶりに勝利を挙げられるかどうかという大切な一戦。

両者まさに「負けられない」闘いといハートのこもった一戦になる予感です。

 

【国内編】

今週末、関東では試合がなく、関西で西日本新人王戦があります。(9/13)

そして9/16(水)にフェニックスバトル!

大橋ジムの期待のボクサーたちが次々と登場する興行です。

メインイベント

中嶋一輝(大橋)9戦8勝(7KO)1分

vs

野村健太(仲里)10戦7勝(3KO)3敗

2019年に行われたGOD'S LEFTバンタム級トーナメント優勝者、中嶋が登場です。2戦連続1RKO、決勝ではワタナベジムの堤聖也とドローながら優勢点を得て優勝しました。

同トーナメントの1戦目と2戦目は圧巻、特に2戦目では優勝候補の一角でもあった南出仁(セレス)を1RKO。切れ味鋭い左ストレートはまさに山中慎介の後継者といってもいいかもしれません。

 

決勝では堤が良い戦い方をしたように見えましたが、ジャッジはドロー。どっしりと落ち着いた戦い方で、堤にポイントが流れるのを阻止したのかもしれません。いずれにしろ、将来を嘱望されるボクサーです。

対する野村の武器はカウンター。23歳と若く、まだまだ伸びしろも十分でしょう。

すでにOPBF、日本ランクをタイトル獲得圏内で手にしている中嶋のランキングを奪うこともモチベーションにつながるでしょうし、その下克上の思いを根こそぎ刈り取って中嶋がポテンシャルの高さを示せるかどうかの戦い。

下馬評は中嶋の絶対有利でしょうが、果たして。

セミファイナル

保田克也(大橋)6戦全勝(4KO)

vs

ピッコロ・ヴォリバー(カシミ)11戦8勝(3KO)3敗

元トップアマ、保田がカシミジム所属のベネズエラ人ボクサー、ヴォリバーを迎える一戦です。

保田はデビューから6連勝ながら、その全てが招聘した外国人選手。ここでいよいよ日本人にも馴染みのある国内のボクサーを迎えることになります。

 

ヴォリバーは宇津木秀(ワタナベ)にKO負けしたあと、復活を期してカシミジムの地元興行で中国のバイ・アフーと拳を交えるも7RKO負けして2連敗。どちらも気持ちの弱さを感じさせるような負け方だったがために、ここは今後を考えると正念場の一戦。

そしてセミセミには昨年の全日本新人王、森且貴(大橋)が登場。ノーランカーの内田勇気(KG大和)との6回戦に挑みます。

続々と登場する大橋ジムのホープたち。第一試合で登場する島田拓実(デビュー)も含めて、全勝となるかどうか。

このフェニックスバトルはノーテレビでしょうか。おそらく興行としては赤字になってしまうのかもしれませんが、こうして試合枯れを防ぎ、チャンスをつくってあげられるのは大手ジムだからかもしれません。

その思いに報いてもらいたいですね。

そしていよいよ国内で世界タイトルマッチ再開の報。

www.bbm-japan.com

 

11/3、京口紘人(ワタナベ)が防衛線を行います。相手は寺地拳四朗(BMB)ではなく、グリーンツダジムの契約選手であるタノンサック・シムシー(タイ)。

無論、ムエタイからの転向組であり、20歳と若く、戦績は14戦全勝(12KO)、元タイ国のナショナルチャンピオンと立派。

グリーンツダジムも大変な期待をかけている選手で、シムシーが9連勝したところで契約、現在までは日本とタイを行き来しながら双方で試合を行ってきた選手です。

 

この試合は、京口紘人のYoutubeチャンネルで生配信されるそうです。

このコロナ禍の中、なかなか統一戦にはすすまないライトフライ。堀川謙一(三迫)、矢吹正道(緑)と次々と注目を集めるボクサーも出てきているところですので、一気にライトフライ級を盛り上げる行動に出てもらいたいですね。

 

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