信太のボクシングカフェ

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ボクシングが大好きです。大好きなボクシングをたくさんの人に見てもらいたくて、その楽しさを伝えていきたいと思います。

【プレビュー】平岡アンディvs佐々木尽!中嶋一輝vs栗原慶太!大注目フェニックスバトル!!

※当ブログでは商品・サービスのリンク先にプロモーションを含みます。ご了承ください。

とうとう来ましたね。

発表から超大注目の国内戦が、早くも来週。

日本・WBOアジアパシフィック・スーパーライト級王座決定戦、平岡アンディvs佐々木尽。超豪華セミファイナルを従えてのこの大注目マッチは、ホープ同士の一戦ながらも国内最大級の盛り上がりのはずです。

大方の予想は平岡アンディ勝利ながらも、佐々木は一発で試合を終わらせる左フックを持ち、その当て勘も素晴らしいものがあります。今回のブログは、さながら国内版フューリーvsワイルダーを匂わせるこの一戦をメインに据えた、10/19(火)フェニックスバトルのプレビューです。

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10/19(土)フェニックスバトル

日本・WBOアジアパシフィック・スーパーライト級王座決定戦

平岡アンディ(大橋)17勝(12KO)無敗

vs

佐々木尽(八王子中屋)11勝(10KO)無敗

2014年、花形ジムからプロデビューした平岡アンディは、圧倒的な強さで東日本新人王トーナメント(この時はライト級)を勝ち上がり、見事優勝。東日本新人王決勝ではダウンを奪われることもありましたが、隙を見せたのはその試合のみでした。

しかし続く全日本新人王決定戦は、直前にインフルエンザに罹り棄権。その後米国修行を経て、大橋ジムに移籍をしています。

その後日本ユース王座の設立とともに開催されたトーナメントでも優勝、初代日本ユース・スーパーライト級王者となります。

そのタイトルを一度防衛し、2019年7月には世界挑戦経験者である近藤明広(一力)に完勝、その強さを存分に見せつけた一戦でした。

 

本当は、順当に全日本新人王になっていれば、ランキングを手に入れて既に日本王者にはなっていたと思われる平岡ですが、この遠回りがあったからこそ、おそらく精神的な成長があったと思われます。

新人の頃と比べると当然なのかもしれませんが、飛躍的に安定感が増し、ラスベガスの試合でも物怖じせずに戦う姿は、メンタル面の強さを手に入れた真の強豪といえると思います。

年齢もまだ25歳と若いものの、完成度は非常に高い。

 

不意の一発をもらうこともありますが、集中してさえいれば、速くて巧い平岡にはパンチを当てるだけでも至難。しかも倒せるパンチを持っており、倒せるパンチだけでなくストップに持ち込める連打も持っている、二物どころか三物、四物を持っている素晴らしいボクサーです。

そして佐々木尽。

日本のスーパーライト級期待のプロスペクト、といえばもうこの佐々木尽を置いて他にはいません。弱冠20歳の若武者は、その自信満々に振っていく左フック、思い切り振っていく右ストレート、拳闘ロマンに溢れたボクサーです。

2018年プロデビューの佐々木も、2019年にエントリーした新人王戦(こちらもライト級)は途中で棄権。

 

復帰後は、主にA-SIGN.BOXINGの興行で日本ランカー、古豪、西のホープを次々となぎ倒し、2021年7月、日本中のボクシングファンの注目を集めた若手対決に進みます。

日本ユース・スーパーライト級タイトルマッチ、佐々木尽vs湯場海樹。

↓観戦記

boxingcafe.hatenablog.com

 

たった2Rで決着がついたこの注目試合でしたが、2度ダウンを奪われながらも、結果的に左フック一発で大逆転KOをしてしまうという本当に恐ろしい内容。

これがあるからこの佐々木尽というボクサーはおもしろく、またどんな状況であれ期待を抱かせてくれるボクサーなのです。パンチが強いというだけではなく、いつでもどこでも誰とやっても、思い切ってパンチを振れる、決して弱気にならない鋼鉄のハートを持ち、勢いがあります。

しかし、この試合で露呈してしまった弱点もまた大きい。

 

サウスポー湯場の左ストレートをまっすぐ浴びてしまい、2度のダウンを喫してしまいました。しかもその左ストレートが「見えなかった」と語っていることから、ポジション取りが悪く、お世辞にもサウスポーが得意とは言えません。

平岡アンディは、湯場よりも巧く、強い。これについては否定的な意見はないでしょう。

そこから考え出される予想は、結局のところ平岡アンディの圧勝、となって然るべきです。

しかし、それでも尚、ファンが期待してしまうのがこの佐々木尽。実際、佐々木の伸びしろはすさまじくあるはずで、このサウスポーの左ストレートへの対策を、このまま陣営が放っておくはずはありません。

 

佐々木にとっては、日本、WBOアジアパシフィックのタイトルとともに、勝てば世界ランクも手に入るというハイリターンな一戦。

そして平岡にとっては、初タイトルにむけてここで敗けていられない、プレッシャーのかかる一戦でもあるはずです。

加えて、ある程度ボクシングが完成されてきている平岡に対してまだまだ未完成の佐々木には伸び代、未知な部分も多くあり、そして何よりも一発があります。

「佐々木の一発に期待」というファンは多いかもしれませんが、平岡アンディもハードパンチを持っており、一発一発をしっかり打ち込むスタイルの平岡のパンチを、ディフェンスに粗さの残る佐々木がもらってしまえば、それで試合が終わる可能性は大いにあります。

試合は判定まではいかないでしょう。

非常に楽しみな一戦です。

 

OPBF東洋太平洋バンタム級タイトルマッチ

中嶋一輝(大橋)10勝(8KO)1分

vs

栗原慶太(一力)15勝(13KO)6敗

この試合がセミファイナルというのも完全にどうかしています。

バンタム級屈指のパンチャー同士で争われる、OPBFタイトルマッチです。

王者、中嶋一輝はアマ72勝15敗という戦績を引っさげて大橋ジムからプロデビュー。デビュー以降圧倒的な強さで快進撃を続けます。

 

圧巻だったのは山中慎介のニックネームを冠した、GOD'S LEFTバンタム級トーナメント。

国内の競合が揃ったこのバンタム級トーナメントで、初戦と準決勝を初回KOで勝ち上がり、そのパンチャーぶりには本当に驚愕を覚えました。

しかし決勝では堤聖也(角海老宝石)とドロー、はじめての試練を迎えます。

しかしドローながらも優勢点を得てこのトーナメントに優勝、2021年5月にはOPBF東洋太平洋バンタム級王座決定戦で、評価の高い千葉開(横浜光)と12Rを戦い抜き判定勝利、見事タイトルを初戴冠。

 

この試合は危ない場面もありましたが、全体的に試合をしっかりと支配していましたね。懐の深い強打のサウスポー、ただそれだけで相手にとってはプレスがかかり、中嶋の懐に飛び込むだけでも容易ではありません。

加えて中嶋は距離感もよく、どっしりとした構えには隙もなく、慌てて飛び込もうなら強打が飛んでくる、これは非常にやりにくいボクサー。

この試合は、同門である井上拓真の王座返上によるものですが、この井上がタイトルを奪った相手が栗原慶太。

171cmの長身でありながらも、2011年、フライ級でデビューした栗原は、キャリア初期こそ苦労したもののここ数年で大きく飛躍したボクサーです。

敗戦こそ多いものの、6敗のうち4敗は4回戦時代に喫したもので、あとの2敗は前述の井上拓真戦、そして2017年の勅使河原弘晶(当時輪島スポーツジム)戦。

 

4回戦を卒業後、6回戦に上がってからは5連続KO、てっしーに敗北後も3連続KOでOPBF東洋太平洋バンタム級王座決定戦に臨み、判定勝利でこれを獲得。ストロング小林佑樹(六島)との一戦は色々ありましたね。。。

そして初防衛戦では、井上尚弥への挑戦経験も持つワルリト・パレナス(森岡)を初回KO、その後ノンタイトル戦ながら当時IBF4位の世界上位ランカー、スックプラサード・ポンピタックをわずか2RでKOと勢いに乗りました。

コロナショックもあって、約2年ぶりのリングとなった井上拓真戦では技術力の差を見せられて判定負け(9R負傷判定)ながら、この敗北は栗原に新たな気付きをもたらしたはずです。

 

中嶋戦では、栗原自慢の右ストレートに、井上拓真戦での学び(=技術力の向上)がリンクし、新たな栗原慶太を見せてくれると思います。

左右に破壊力を秘めた中嶋か、それとも右ストレートを極めた栗原か。

KO決着必至、と言って良い一戦は、予想が非常に難しいとも言えますね。

中嶋も栗原も、引き出しの多いタイプのボクサーではなく、自身のストロングポイント、パンチの強さを前面に押し出したボクシング。

中嶋はあまり強引に行くイメージはなく、じっくりとプレスをかけるタイプのボクサー、栗原はそのプレスをかわすのか、受け止めるのか、それともプレスをかけられる前に自分からいくのか。試合展開も含めて、非常に楽しみな一戦です。

因みに私は、栗原慶太チャンネルの視聴者なので、栗原を応援します。

 

ひかりTVで生放送!dTVチャンネルで生配信!

この他に3試合、全5試合で行われるこの興行は、全試合をひかりTV、又はdTVのひかりTVチャンネルで生中継。

以前のフェニックスバトルのときも書きましたが、「dTVチャンネル」と「dTV」というサービスは別のもののようなのでご注意ください。尚、「ひかりTV」はルーターのレンタルや購入といった別の事象が関わってくるので、既にひかりTVを引いている、という場合でなければdTVチャンネルへの加入を検討してください。

dch.dmkt-sp.jp

 

「dTVチャンネル」で検索すると、dTVの公式(の広告)が一番上に来るんですよね。超紛らわしいです。気をつけてください。

さて、このアンダーカードの中で注目なのは、第二試合、豊嶋海優(大橋)。

東洋大学ボクシング部主将を務めた元トップアマが、いよいよデビュー戦を迎えます。

相手は前戦で同じく大橋ジムの中垣龍汰朗のデビュー戦の相手を務めた堀井翔平(トコナメ)。元トップアマのホープたちのアンダードッグとしてまた呼ばれたわけですが、意地を見せられるか。

その他の試合も、フェニックスバトルのYoutubeチャンネルで煽りVTRが上がっているので、先に視聴して楽しみましょう!(たぶん当日も選手入場の前に流れます。)テレビ局がつくるものよりも、つくりがしっかりしていて良いですよ。

↓フェニックスバトル公式チャンネルはこちら

www.youtube.com

 

 

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