信太のボクシングカフェ

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ボクシングが大好きです。大好きなボクシングをたくさんの人に見てもらいたくて、その楽しさを伝えていきたいと思います。

ウバーリvsドネア、ガバリョvsロドリゲスⅡ。4団体統一への動きは初夏にスタート?

※当ブログでは商品・サービスのリンク先にプロモーションを含みます。ご了承ください。

はてさて、昨日行われたダイナミックグローブ、メインの日本ウェルター級タイトルマッチ・小原佳太vs坂井祥紀はものすごい戦争だったそうですね。

日本中量級の古豪、小原と、メキシコ帰りの逆輸入ボクサー、坂井との日本タイトルマッチは、やっぱりどう考えてもライブ配信するべきだったでしょう。ボクシングといえば数日後、遅ければ数週間後のディレイ&ど深夜&関東ローカル放送、この文化は何とかしたほうが絶対に良い。

という地方に住むボクシングファンの思いが通じたのか、本日、FUJI BOXINGから発表が!

これできっと見れますね。これまで関東ローカルで放映したダイヤモンドグローブ、フェニックスバトルが見れそうです。

テレビ用に短縮されている試合も、是非フルラウンド見せてもらいたいですね。

そして願わくば、4/24の寺地拳四朗vs久田哲也の一戦も、ライブ配信してもらいたい。有料で良いので!

という話題は一旦置いておいて、今回のブログはこの初夏に動く、バンタム級についてです。

 

5/29(日本時間5/30)

WBC世界バンタム級タイトルマッチ

ノルディーヌ・ウバーリ(フランス)vsノニト・ドネア(フィリピン)

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WBC世界バンタム級暫定タイトルマッチ

レイマート・ガバリョ(フィリピン)vsエマニュエル・ロドリゲス(プエルトリコ)

このふたつのWBC世界バンタム級タイトルマッチが同日開催されるという情報。ちなみにこの日は、別場所ではWBC世界ライト級タイトルマッチ、デビン・ヘイニー(アメリカ)vsホルヘ・リナレス(ベネズエラ)の超大注目世界タイトルマッチも予定されています。

ヘイニーvsリナレスはネバダ州ラスベガス、ウバーリvsドネアはカリフォルニア州かコネチカット州とのことなので、時間的にどうか。。。カリフォルニアとラスベガスは時間が変わりませんが、コネチカット州とネバダ州では3時間ほどの時差があるので、コネチカット州で挙行してくれれば時間はかぶらないかもしれません。期待するしかありませんね。

さて、まずはこのWBC世界バンタム級王座戦をめぐる経緯から振り返っていきましょう。

2019年11月、ノルディーヌ・ウバーリが当時の暫定王者、井上拓真(大橋)を破り、2度目の防衛に成功するとともに、団体内統一を果たしました。

 

その後、このWBC王座の挑戦権を巡り、ルイス・ネリ(メキシコ)とエマニュエル・ロドリゲスの一戦が組まれます。

しかし、この一戦でルイス・ネリが体重超過、袖の下を使って試合を強行しようとしましたが、ロドリゲス陣営がこれを拒否。この際、名匠フレディ・ローチが目撃したエピソードが、今や伝説のあのレッドブル事件。

ローチ曰く、

「ネリは昨晩、冷蔵庫に向かったんだ。そこでレッドブルを見つけると、飲んでしまったんだよ!」

この和訳は最高です。心に残る。(最近、意外とネリのことが好きなのかもしれない、と思い始めています。)

ともあれ、このネリvsロドリゲスという興味深いマッチアップは流れ、ネリはスーパーバンタム級へ転級。

その後、ロドリゲスが挑戦権を獲得するかと思いきや、ロドリゲスの挑戦者決定戦はなかったことにされ、何故かその挑戦権がノニト・ドネアに回りました。

そこで浮上したのがウバーリvsドネアというマッチアップ。

しかしこの一戦も一筋縄ではいかず、まずはウバーリがコロナに感染し、WBC暫定王座戦としてドネアvsロドリゲスという一戦が組まれましたが、今度はドネアに陽性反応。偽陽性とのアピールも虚しく、代役としてガバリョがドネアの代わりにロドリゲスと戦い、これに勝利。

 

ただ、この一戦は大きく物議を醸し、ロドリゲスがガバリョをアウトボックスした、というのが大方の見方であろうかと思います。

ただ、この試合も無観客で行われ、会場で生で見ているジャッジと、映像で見ているその他のファンでは正直印象も違うので何とも言えません。私自身も、判定が出るまではロドリゲスの大差判定勝利と思っていました。

↓観戦記

boxingcafe.hatenablog.com

 

このガバリョvsロドリゲス第二戦という一戦は、ロドリゲス陣営は勿論乗り気(というか再戦を提案したのはロドリゲス陣営)、ただガバリョ陣営は開催を疑問視しているとのこと。

ガバリョとしてはほとんどのパンチが空を切っていたので、再戦はできればしたくないというのが本音でしょう。

ロドリゲスのスキルに翻弄されたガバリョですが、ガバリョのパワーにロドリゲスは驚いていたのも事実。ただ、ガバリョは単調であり、ロドリゲスにとってはやりやすさはあったと思います。

再戦すれば、ロドリゲスは前戦の反省を活かし、アグレッシブに出てくる可能性があります。そうなると、返り討ちにされてしまうケースも考えられます。ロドリゲスは、決して打たれ強くありません。むしろ、かなり脆い印象があります。

なので、再戦となれば前戦以上のクロスファイトになる恐れがありますね。

 

ジャッジが見方を変えてくれる、自分は自分のファイトを貫くだけだ、という信念で、ロドリゲスが前戦と同様の作戦をピックアップするのであれば、今度こそロドリゲスの勝利は固いかもしれません。この辺りは予想を難しくする要因の一つとなりますね。

そしてウバーリvsドネアも、予想が非常に難しいと思われる一戦。

日本のファンはどちらを応援したいか、というのも非常に難しいところかと思います。

もしドネアが井上戦と同等に仕上げてきた場合は、ドネアの勝利となる可能性が高い。ただドネアは年齢的なこともあり、このウバーリ戦に、あのような仕上がりを見せられるか、というと甚だ疑問。前回、井上戦では下馬評では圧倒的井上優位、そこにもドネアのモチベーションは大きかったような気もします。

そしてウバーリは、試合ごとにあまり上下のない仕上げをしている選手というイメージであり、毎回高いパフォーマンスを維持しています。

 

頑強な身体、アグレッシブなファイトスタイル、ともすればドネアのカウンターの餌食ともなりそうですが、あのプレスは非常にやっかいです。

スパーリングの経験もあり、試合とは違うとはいうものの、ある程度手の内を明かした間柄でもあるこのふたりのボクサーの戦いも、クロスファイトとなる可能性が高いと思います。

ドネアが勝利した場合は、すぐにでも井上との再戦が組まれる可能性が非常に高い。

井上はWBC王座を吸収したいと思っていますし、ドネアは井上にリベンジしたいと思っており、更には互いにリスペクトしあう関係でもありますので、これはすぐに実現できるでしょう。

ただ、日本のファンが見たいのは井上vsドネア第二戦ではなく、井上vsウバーリというマッチアップ。弟・拓真の仇討ち的要素のあるこのマッチアップに、我々はヒートアップすること請け合いです。たとえどんなに井上優位の予想となったとしても。

ウバーリの勝利は、日本にもファンの多いドネアの敗北を意味し、ドネアの勝利は井上との再戦を意味します。

どちらが勝つにせよ、あるいはどちらが負けるにせよ、日本のボクシングファンにとっては複雑。みなさんはどちらを応援しますか?

とはいえ、このウバーリvsドネアの勝者と、ガバリョvsロドリゲスの勝者が闘う筋書きが、最もスタンダードなものだと思います。

その勝者が、井上尚弥に挑む。

 

これが最も明白なものではありますが、井上にそこまで時間が残されているのかどうなのか。

できればこのバンタム級で、4冠を統一する井上尚弥が見たい。そのためにもWBCは、これまで散々いざこざしてきたので、暫定王者は置いておいて、ウバーリvsドネアの勝者と井上のマッチアップをすぐにでも組んでもらいたいものです。

さて、WBO王者のジョンリエル・カシメロ(フィリピン)。

このカシメロのインタビュー動画、皆さんご覧になりましたか?これは非常におもしろいです。

 

日本の亀だ、と言っています。
内容はご覧いただいて、カシメロはなかなか真面目なボクサーだということがわかります。
マニー・パッキャオをリスペクトし、トレーニングに同行したくだり、そこから学んだ事。なかなか殊勝に、しっかりとボクシングを考えている事が理解できますね。
パッキャオから何かを学び取った、という発言は、非常に怖い部分もあります。
カシメロは、KO集とかを見ると非常にアグレッシブに攻めますが、意外と見ている時間、ディフェンシブに闘う時間が長いボクサー。実は、色々と考えているのかもしれません。
そんなカシメロの次戦の相手は、WBAレギュラー王者のギジェルモ・リゴンドー(キューバ)という噂。
本人、動画では濁していますが、最後のほうははっきりと「リゴンドーを倒したら。。。」とか言っています。隠さないといけないのか、そうでないのかは謎です。

 

ともあれ、私にとってはリゴンドーvsカシメロというのは非常に楽しみな一戦です。
最近のカシメロは、どれくらいレベルアップしているのか底は見せていません。リゴンドーも、カシメロ相手にエキサイティングなボクシングをしようとはしないと思いますし、もししたとしても序盤くらいでしょう。
その序盤に、リゴンドーが何かの間違いを犯し、カシメロの大振りパンチがヒット、効いてしまって、回復せずにそのままストップ、という展開もありえなくはありません。
ただ、これまで見てきたカシメロが、リゴンドーを捕まえきれるとは到底思えず、リゴンドーがカシメロを完封、ジャッジに嫌われなければリゴンドーの判定勝利が濃厚と思います。
これはつまり、WBO王座を獲得したリゴンドーvs井上尚弥という至高の一戦がバンタム級で実現することとなり、個人的にはバンタム級ではこの一戦を一番楽しみにしているのです。

 

井上尚弥の4団体統一はいつになる?

まずはこのカシメロvsリゴンドーの統一戦を、5/29のウバーリvsドネア、6/19の井上vsダスマリナスとの間くらいにやってもらって、あとは三つ巴。
4団体統一に名乗りを上げる井上尚弥が、一つずつベルトをコレクトするのであれば、9月に1試合、12月に1試合というハイペースになってしまいます。ただでさえマッチメイクが難しい統一戦において、これはかなり難しい。
欲を言わず、10月か11月頃、ウバーリvsドネアの勝者、もしくはカシメロvsリゴンドーの勝者と一戦、そして来年春には4団体統一をかけての一戦が見れるというのが一番スムーズでしょうね。
ウバーリvsドネアにしても、井上vsダスマリナスにしても正式発表ということではないようですが、ここまで具体的に日程が決まっているのであれば、きっと間もなく正式発表でしょう。

井上拓真にもからんでもらいたかったですが。。。

boxingcafe.hatenablog.com

 

井上拓真、比嘉大吾らがバンタム級トップ戦線と絡むのは、やはり井上尚弥の統一後ですかね。井上尚弥に蹂躙されて、焼け野原になったあとのバンタム級に、再度王国を建立するのはどのボクサーなのか。

日本人ボクサーにも非常に力のあるボクサーがひしめくこの階級は、フィリピン等のアジア諸国、メキシコをはじめ中南米のボクサーたち、世界的に強豪が多い階級でもあります。

今年〜来年のはじめくらいは、井上尚弥に注視、その後は戦国時代に突入するであろうバンタム級から、今後も目が離せません。

 

 

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