信太のボクシングカフェ

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ボクシングが大好きです。大好きなボクシングをたくさんの人に見てもらいたくて、その楽しさを伝えていきたいと思います。

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【観戦記】ティム・チューvsスパーク!ジョー・ノイナイvs無敗のプロスペクト、ウィルソン!

さて、7月の序盤は海外のビッグマッチは控えめ。

先週末はクリス・コルバートが登場しましたが、相手は急遽代役となったツグスソグ・ニャンバヤル。コルバートが完全にアウトボックスするも、なかなかにおもしろくない試合でした。

↓セミはおもしろかったです。

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さて、ウィークデイ、オーストラリア期待の大器、ティム・チューの登場です。

ただ、このチューの相手も代役、本来であればマイケル・ゼラファとの一戦でしたが、直前でゼラファが臆したのか、今回の会場のあるニューカッスルのコロナ感染急増を受けて延期を陽性、それをチュー陣営が拒絶すると、即刻キャンセルに至ったようです。

ちなみに、ゼラファには非難轟々のようですね。

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7/7(日本時間7/7)

WBOアジアパシフィック・スーパーフェザー級タイトルマッチ

ジョー・ノイナイ(フィリピン)18勝(7KO)2敗2分

vs

リアム・ウィルソン(オーストラリア)9勝(6KO)無敗

三迫ジム所属の選手として、ジョー・ミサコのリングネームで戦ったこともあるノイナイ。しかし、ノイナイの活躍は「ミサコ」というリングネームが取れてから。

古巣となった日本に「敵」として帰ってきたノイナイは、現日本スーパーフェザー級王者、坂晃典(仲里)、現OPBF東洋太平洋・WBOアジアパシフィック・フェザー級統一王者、清水聡(大橋)を立て続けに破り、今年8月にIBF世界スーパーフェザー級王座決定戦に臨む尾川堅一(帝拳)と負傷ドロー。

ノイナイの2敗はミサコの名を背負って戦った時の2敗であり、相手はリチャード・プミクピック(フィリピン)、阿部麗也(KG大和)。なので上記の3戦は、アンダードッグとまではいかないまでも与しやすし、勝てる相手として日本のリングに呼ばれたはずでした。

 

しかしノイナイはその全てを喰らい、今や主要4団体中3団体でランクインする立派な世界ランカー。

そして今回も、おそらくオーストラリア期待の25歳の若きホープ、リアム・ウィルソンにとって「勝てる相手」として呼ばれたはずです。

今回も、ノイナイは観客の期待を裏切れるか。(ちなみにノイナイも25歳。意外と若い。)

初回、サウスポーノイナイの動きは悪くありません。アグレッシブなのは地元期待のウィルソン。ウィルソンはプレスをかけ、ジャブを突き、打ってはすぐに離れるという戦法。少々やりづらさを感じたのか、ウィルソンはサウスポーにスイッチしてジャブをヒットしますが、ジャブを見せすぎたのかタイミングを読まれ、ノイナイの左クロスを浴びてグローブを床につくダウン。

 

ダメージはなさそうですが、早くもポイントで劣勢に。その後は、それまでディフェンシブだったノイナイがウィルソンのパンチをかわしての左ストレートを軸に攻め込み、優勢。

2R、ダウン後はオーソドックスに戻したウィルソン、またもプレス。このウィルソンはジャブをヒットしなければ中間距離で戦えないボクサーかもしれません。プレスをかけるものの、常に逃げる準備をしている状態。ただ、後半にはウィルソンの右がカウンター気味にヒット、これは危険なタイミングながらどちらかというと偶然の産物。

3R、ノイナイはウィルソンのジャブに対するリターンが非常に良い。そしてウィルソンのパンチのほとんどを見切り、下がりながらの戦いながらウィルソンの攻撃のあとに力強いパンチを放ちます。

ところで、このリング端の広告、邪魔ですね。選手が踏んでしまい、滑ってしまいます。

接近戦ではウィルソンも良い。

 

4R、2、3Rと良い闘い方をしているウィルソンは、やや自信を持ってきたように見えますね。打っては離れる準備をしているものの、カウンターを狙っています。ノイナイはボディへの左ストレートを多用、そこから左アッパーを顎に持っていって効かせ、その後左フックをフォロー。初回のダウンとは違い、完全に効かせたダウンを奪います!

立ち上がったウィルソンに攻め立てるノイナイ!またも左フックをヒットし、ウィルソンはパンチを返しますがそのままダウン!辛くも立ち上がったウィルソン。残り時間の25秒をなんとかしのいだウィルソンは、試合を投げていません。

5R、ダメージが残るウィルソン、序盤は足を使って逃げますが、追いかけるノイナイは強い。ここで戦略を切り替えてあえて前にでる辺りはさすがですね。

しかしノイナイの力強い左ストレートのリターン、ワンツーで幾度となく顔を跳ね上げられ、劣勢は明らか。逆にウィルソンのパンチは力を失っているように見えます。

そして残り20秒のところでノイナイの左オーバーハンドがまたもヒット、ウィルソンは腰からダウン。ここでレフェリーはストップをかけました。

 

ジョー・ノイナイ、5RTKO勝利!!

やりましたね〜、ノイナイ。強かった。これで19勝中8KOですが、とてもじゃありませんが戦績通りのパンチではありません。

今回は、序盤からワンツーのツー(左ストレート)をボディへ集め、その後アッパーやフックと軌道を変えて顔面を狙い、更にはオーバーハンドで仕留めるという素晴らしいパンチャーぶりを発揮しました。

当て勘も良いですが、ディフェンス面も良かった。幾度かウィルソンのまっすぐの右ストレートに脅かされたこともありましたが、それでも被弾はかなり少なかったと思います。

日本での勝利は、全くもってフロックではありません。

この日本にも馴染みの深いノイナイ、今後もがんばってほしいですね。

ちなみに、ノイナイにとっては敵地であるここニューカッスルですが、ノイナイが素晴らしいノックアウトを飾ったあとは大きな歓声が。

日本では、日本人ボクサーがこのような負け方をすると会場がしーんとなりますが、ここではおそらく応援している選手が負けても、勝った方が称えていました。ここはボクシングファンとしては見習いたいところですね。

 

ティム・チュー(オーストラリア)18勝(14KO)無敗

vs

スティーブ・スパーク(オーストラリア)12勝(11KO)1敗

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このスティーブ・スパークなるボクサーが、今のティム・チューの相手として相応しいか、というと勿論そんなことはありません。

チューとしてはこの「倒して勝つべき相手」を期待どおり、しっかりとノックアウトで仕留められるか、ということが課題となります。

スパークは、2週間後にもともと試合を控えており、代役とはいえしっかりとしたトレーニングを積んでいたはずのボクサー。千載一遇のチャンスを活かせるか。12勝中11KOというハードパンチャーは、アップセットを起こせるパンチングパワーを持っていそうです。

初回、スパークはやる気満々!臆することなく思い切り右を振っていくスタート。その後もチューのワンツーをかわすとフックを乱打。まずは気持ちで負けていません。

 

チューの強打を警戒しつつも、強いパンチを振っていく気の強さを持ち、左ボディもなかなか良い。近い距離での戦闘は、もみ合いとなることも多いですがともに倒すパンチを持っている分、ヒリヒリします。しかしそこは大器ティム・チュー、その接近戦でもアッパーを交えつつ外から内から素晴らしいアングルでパンチを打ちます。

2R、このラウンドもスパークはガードを固めてダッキング、ウィービング、そして力強く打つ、を繰り返します。しかしチューのフィジカルとパンチングパワー、そして当て勘は素晴らしく、固いガードの隙間からパンチをねじ込んでいきます。

どんどんなす術がなくなっていくスパーク、パンチを効かされてハンドスピードもかなり鈍くなっていきます。バックステップを踏み、サークリングしながらもチャンスを伺うスパークですが、既にジリ貧。全てに上回るチューに対して逆転の目は本当に本当に小さい。

 

スパーク側がコーナーに氷をぶちまけ、ラウンド開始が遅れます。ダメージの残るスパーク側の時間稼ぎか?

ようやくはじまった3R、スパークは先程よりもやや元気に。しかし冷静なチューはスパークを見極めて鋭いカウンターを放ちます。

2分頃、チューは右フックから左アッパーを顔面に返し、空いた腹に左ボディ。スパークはたまらずダウン、立ち上がりましたが決めに行ったチューの左ボディをまたも被弾、ここでレフェリーがストップ。

ティム・チュー、3RTKO勝利。

 

チューの素晴らしい左ボディが炸裂しました。それまでも顔面へのパンチも、非常にアングルが多彩で、ガードの隙間に吸い込まれるように入っていましたね。こういう空いたところを狙うのが非常に上手く、またハードパンチを持っている分それが非常に効果的。

やはり強い、ティム・チュー。

スーパーウェルター級戦線は、10日後には4団体統一戦を迎えます。ここでジャメール・チャーロが勝利すれば、ミドル級へ行くというニュースが出ていましたね。

本当は、チャーロvsチューという一戦が見たい気持ちではありますが、4団体を統一すれば階級変更はある種既定路線と言えるでしょう。

チャーロvsチューという魅力的なマッチメイクは、このスーパーウェルター級ではなく、ミドル級あたりで実現する可能性もまだまだあります。

まずはチューには次戦あたりで世界タイトル(おそらく決定戦になりますかね?)を獲得してもらい、やっぱりアメリカで戦ってもらいたいですね。

 

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