信太のボクシングカフェ

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ボクシングが大好きです。大好きなボクシングをたくさんの人に見てもらいたくて、その楽しさを伝えていきたいと思います。

【プレビュー】サブリエル・マティアスvsジェレミアス・ポンセ!スーパーライト級は絶賛再編成中!!

※当ブログでは商品・サービスのリンク先にプロモーションを含みます。ご了承ください。

PBCの関係はU-NEXTがやってくれるんじゃないのか?

U-NEXT(FIGHT SPORTS)は頑なに月イチペースを崩しませんね。。。

今月はレイ・バルガスvsオーシャキー・フォスターをやったから店じまいということなのかもしれませんが、週末に控えるShowtime放送のPBC興行も非常に興味深いものです。

後日WOWOWが放送も、2週間先の話なので情報遮断は困難でしょう。

我々ボクシングファンの願いは一つ、プラットフォームを統一してほしい。。。

ということで今回のブログは、大注目のIBF世界スーパーライト級タイトルマッチのプレビュー記事です。

 

2/25(日本時間2/26)アメリカ・ミネソタ州ミネアポリス

IBF世界スーパーライト級王座決定戦

サブリエル・マティアス(プエルトリコ)18勝(18KO)1敗

vs

ジェレミアス・ポンセ(アルゼンチン)30勝(20KO)無敗

さあさあ、これは日本での注目度こそ低い(世界的にもおそらくそんなに高くはない)のかもしれませんが、大変に興味深い一戦です。

サブリエル・マティアス、身長173cmにリーチが182cmという恵まれたボクサーらしい体型を誇りながらも、このボクサーは激闘型のファイター。

長い腕を折りたたみ、頭をつけての打ち合いを好み、そのゼロ距離からスムーズなコンビネーションを叩き込んで勝利のすべてをノックアウトで飾っています。

 

2015年にプロデビュー、連戦連勝連続KOというパーフェクトレコードを記録していきますが、2020年2月、ペトロス・アナンヤン(ロシア)を相手に初黒星。しかしその後、マリク・ホーキンス(アメリカ)、バティルザン・ジュケンバエフ(カザフスタン)といった無敗の強豪をストップして再浮上、見事アナンヤンにリベンジ。

↓マティアスvsアナンヤン2の観戦記

boxingcafe.hatenablog.com

 

確かジュケンバエフに勝利した時点で挑戦権を獲得していたように思いますが、そこから一度負けているアナンヤンにわざわざリベンジにいく(待たされた事も手伝ったか)、というのはなかなか気骨のあるボクサーだと思います。1敗はしているものの実質無敗と言ってよく、このアナンヤン第一戦の敗北(僅差の判定負け)から、攻撃の意識はそのままに、ディフェンスを非常に意識するようになった、と感じます。

さて、対してジェレミアス・ポンセ、こちらも身長180cmという恵まれた体躯を誇りながらも、前に出て戦うタイプのアルゼンチン・ボクサーです。

アルゼンチンボクサーらしい、といえばそのとおりのボクサーで、こちらもマティアスと同じく20115年にプロデビューしたボクサー。

同時期にデビューしても戦績としては差がついてはいますが、数的にはポンセが上回っても、対戦相手の質としてはマティアスの方が上回る、というようなイメージ。

ポンセはキャリアのほとんどをアルゼンチン国内で戦い、2019年に完全アウェーのドイツでIBO世界スーパーライト級王座を獲得。おそらくこれが海外初試合だったと思うのですが、その後も2021年6月にはまたも完全アウェーのイギリスでルイス・リットソン(イギリス)を破り、IBF世界スーパーライト級の挑戦権を獲得しています。

 

その後もドイツで2戦戦い、今回の一戦を迎えています。

もともとは、マティアスvsジュケンバエフ、ポンセvsリットソンという2つのエリミネーションバウトが行われ、それに順番がついて(ポンセが1位、マティアスが2位)世界挑戦をする、という事だったようです。ファイナルエリミネーターではなかったようですね。

しかし、IBF世界スーパーライト級王者だったジョシュ・テイラーがはっきり物事を決めないためにこのマティアスvsポンセが一時はIBF世界スーパーライト級暫定王座決定戦となり、テイラーの王座返上にあわせてIBF世界スーパーライト級王座決定戦となりました。

なんだかんだ(というか、ポンセのビザ問題かなにか)でこの一戦も随分と延期になっていたのですが、その間にIBF王座が空いたのであれば怪我の功名というやつでしょう。

ともあれ、この一戦は激闘が必至。

互いに近い距離での殴り合いが非常に好きで、やや上体が浮き気味で手打ち気味ながらも強いコンビネーションパンチャーであるサブリエル・マティアス(スブリエル・マティアスという表記も)と、南米ボクサーらしく体全体をつかって思いっきり打ち込むタイプの強打者であるジェレミアス・ポンセ(イェレミアス・ポンセという表記も)、近い距離での大打撃戦が展開されると思われます。

非常にスリリングな一戦となりそうです。

 

ウェルター級10回戦

ジャマル・ジェームス(アメリカ)27勝(12KO)2敗

vs

アルベルト・パルメッタ(アルゼンチン)18勝(13KO)1敗

Showtimeのスケジュールを見る限り、この試合がセミファイナルのようです。元WBA世界ウェルター級王者のジャマル・ジェームス。

前戦ではラジャブ・ブタエフ(ロシア)に王座を奪われてしまいましたが、インもアウトもこなせる非常にまとまったボクサーです。個人的に思うのはそれもひとえにこのジェームスのジャブの良さから派生しているものであり、離れた時のジャブ、近づく時のジャブとかなり左の使い方上手いというイメージを持っています。

ジェームスの敗戦は、前戦のブタエフ戦と、2016年に喫したヨルデニス・ウガス(キューバ)戦のみ。

2020年8月にトーマス・デュロルメ(アメリカ)を退けてWBA世界ウェルター級暫定王者となり、その後、正規王者だったウガスのスーパー王者昇格にともない、正規王者に格上げされてからの初防衛戦がブタエフ戦、という感じの、「元世界王者」ときっぱりと言い切れないような経歴というのが非常に歯がゆい。

 

ちなみにこの頃はWBAが暫定王座廃止にやっきになっている頃だったので、ともすればジェームスの王座も剥奪されてしかるべきでしたが、このボクサーは運良くその難(?正常化?)を逃れたボクサーでもありますね。

さて、対戦相手のアルベルト・パルメッタというボクサーについてはよく知りませんが、もしかするとポンセのバーター的な呼ばれ方をしたのかもしれません。

と思ってちらっと映像を見てみたら、全然違いました。

これはポンセのバーター的な呼ばれ方をしたボクサーの動きでありません。非常にスキルフルなサウスポー、しっかりとボクシングを学んできたボクサーのように見えます。

調べてみると、なんとリオ五輪にも出場したオリンピアンで、キャリア唯一の敗戦はデビューから7戦目に喫したもので、いわゆる「プロの洗礼」と言われるものでしょう。

 

パルメッタは、そのキャリアの中で、無敗のボクサーや好戦績のボクサーとも幾度か戦ってきていますが、世界的な強豪と呼ばれるボクサーとしてはこのジャマル・ジェームスがおそらく初めてで、パルメッタにとっては過去最強の相手と言えます。

ジェームスも再起戦だからといってイージーな相手は選んでない、と言えますね。何せ元オリンピアンです。

元世界王者(言ってしまったw)が元オリンピアンを退けて世界戦線に舞い戻るのか、それとも元オリンピアンが元世界王者を退けて世界戦線に躍り出るのか。

これもまた、非常に興味深い一戦ですね。

 

スーパーライト級10回戦

エルビス・ロドリゲス(ドミニカ共和国)13勝(12KO)1敗1分

vs

ジョセフ・アドルノ(アメリカ)17勝(14KO)1敗2分

そしてShowtimeのTV放送のオープニングバウトがこの試合。これもまた痺れる一戦です。

ドミニカの倒し屋、「ドミニカン・キッド」ロドリゲスは、当て勘、パワーに秀でた非常に魅力的なパンチャーです。

前戦ではレジス・プログレイス(アメリカ)、マリオ・バリオス(アメリカ)にしか負けていないファン・ホセ・ベラスコ(アルゼンチン)を7Rで粉砕、その前もファン・パブロ・ロメロ(メキシコ)という当時無敗のボクサーを5Rで沈めています。(ちなみにその前の試合でケネス・シムスJrに判定負けで初黒星)

 

ここ最近の印象的なノックアウト勝利で、評価を取り戻したと言えるドミニカンキッドは、ここで難敵、ジョセフ・アドルノを迎えます。

アドルノは2020年1月に無敗のまま臨んだヘクター・ガルシア・モンテス(メキシコ)という格下のボクサーを相手にスプリット・ドローを演じたことをきっかけに、いきなりプロスペクト同士のつぶしあいの渦中へ放り込まれます。

まずモンテス戦の次には先日ワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)戦にたどりついたジャーメイン・オルティス戦。この一戦はドロー、そして続いてがミシェル・リベラ(ドミニカ共和国)戦。

このプロスペクト2連戦を1敗1分、それでも試合内容は良かったので首がつながった感のあるアドルノは、その後アンダードッグを相手に2連続KO勝利。そしてこれがおそらく勝負の一戦だったと思われるのが2022年9月、当時無敗のヒューゴ・アルベルト・ロルダン(アルゼンチン)戦で、これを制した事でまたチャンスが広がった、と見るべきでしょう。

 

まだ23歳、階級を考えるともっとじっくりいっても良さそうですが、今回このアドルノの前に立ちはだかるのはエルビス・ロドリゲスです。

勝ったほうが一歩進み、負けた方は2敗目を喫するというなかなかリスキーなマッチアップ。1敗ならまだしも、戦績的に2敗するとプロモーターからも見放されてしまいそうな感じがします。

これはどちらを応援するのか迷いますが、やっぱり魅力的なパンチャーであるエルビス・ロドリゲスに勝ってほしいですかね〜。

↓ドミニカン・キッドとジョセフ・アドルノはこの時アンダーカードで競演。

boxingcafe.hatenablog.com

 

アンダーカード!

この興行のメインカード3試合のライブ放送は、残念ながら日本ではありません。WOWOWでは3/13(月)のレギュラー放送で放映されるようですね。

ただ、アンダーカードはYoutubeで配信してくれるのでこちらも必見です。

↓アンダーカードのYoutube配信はこちらから

Subriel Matias vs. Jeremias Ponce: Prelims | SHOWTIME BOXING COUNTDOWN - YouTube

 

アンダーカードには、前戦でコーディ・クロウリー(カナダ)に初黒星を喫したクドラティーリョ・アブドゥカホロフ(ウズベキスタン)が再起戦、対戦相手はヴェ・ショーン・オーウェンズ(アメリカ)。

他にもAサイドは無敗の新鋭が次々と登場、バンタム級のジョナサン・ロペス・マルコ(プエルトリコ)あたりは今後日本人ボクサーとの絡みもある可能性があるボクサーですね。

ということで、お暇な人は無料なので是非アンダーカードから。

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