信太のボクシングカフェ

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ボクシングが大好きです。大好きなボクシングをたくさんの人に見てもらいたくて、その楽しさを伝えていきたいと思います。

【観戦記】福永宇宙、地元凱旋!黒潮ダイナミックファイトをYoutubeで視聴!

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高知県は黒潮ボクシングジム主催の興行。

お客さんがよく入っているのは本当に嬉しい限りで、プロボクシング不毛の地に近かった高知県という場所で、このような興行ができるというのは素晴らしい事ですね。

他の地方も、このように盛り上がってもらいたいものです。

この興行成功の大きな理由は、やはり地元ジム出身の福永宇宙というスターボクサーの存在でしょう。

四国のジムで初めて全日本新人王という栄冠に輝いたボクサーは、大激闘を経て全国区となり、地元へ凱旋。そこに華を添えるのは、地元出身の女子世界王者、そして黒潮ジムでも汗を流した関西ホープ、山﨑海斗。

 

結果は見えている興行と言ってしまえばいけないのかもしれません。ただ、地元への凱旋という試合はあっても良いと思います。

ボクシングを続けていけば、きっとどこかで勝負の一戦はあるはず。

それまでに多くの支援者を集める事や、頑張っているボクサーを知ってもらう、そのための凱旋興行だと思います。

↓プレビュー記事

boxingcafe.hatenablog.com

 

2/26(日)黒潮ダイナミックファイト

解説は元日本フライ級王者、松岡洋介。かつて黒潮ジムに所属し、日本王者となり、ピューマ渡久地にその王座を追われたボクサー。この頃は私もうっすらとボクシングを見ていた時代で、特段ハマっていたわけではありませんが、なんとなく名前を覚えているボクサーです。(覚えている、ではなく、思い出した、が正しいかもしれません)

時代を感じますね。

 

山﨑海斗(六島)vsアピナット・クンチャエトン(タイ)

初回からジャブをヒット、積極的に攻め入るのは山﨑。サウスポー、クンチャエトンは中盤にオーソドックスにスイッチ。打った後完全にバランスを崩すほどの強振、たしかに当たれば怖いかもしれませんが、しっかりとしたボクシングを敢行する山﨑には当たる気がしませんね。

山﨑は常に先手、クンチャエトンは山﨑が入ったところに振っていきますが、ちょっと雑。

2R、今度は積極的に出てくるのがクンチャエトン!しかし相変わらず打ち終わりが雑で、山﨑がバックステップしての右を決めるとバランスを崩して膝をつくダウン。

ここはダメージはあまりないか、立ち上がったクンチャエトンは、やや強引に攻めてきます。こうなった時の方が怖さがありますね。

しかし落ち着いて対処した山﨑は、ジャブ、ワンツーでクンチャエトンを下がらせ、クンチャエトンが単発で思い切り振ってくるとバックステップ。

その後もジャブからボクシングを展開する山﨑、後半にはクンチャエトンをロープに詰め、落ち着いてコンビネーションを決めていきます。

横を向いてしまい戦意喪失気味のクンチャエトン、そこを攻め続け、右ストレートをヒットしたところでレフェリーが割って入り、試合はストップ。

山﨑海斗、2RTKO勝利。

 

岩川美花(姫路木下)vsプローイパイリン・パラッドシーチュアイ(タイ)

初回、まずは様子見ですが岩川がプレス。岩川は非常にリーチがありますね。アングルを変えたリードを使い、パンチを当てずにパラッドシーチュアイを下がらせていきます。

パラッドはちょっと何もできずに下がるきり、ちょっとレベルが違いすぎるか。

2R、岩川は初回同様のリズム、変化のあるリードを使ってプレス。中盤、ポジションを変えての左フックをヒットした岩川は、その後もパラッドを追い詰めていきます。

パラッドは時折強く振るものの、単発のみで後続だは出ず。後半、岩川がラッシュをかけてラウンドが終了。

3R、完全に決める気の岩川、ボディをしこたま打つとパラッドは身体のくの字に曲げ、なす術なし。戦意を喪失したように見えたパラッドをみて、レフェリーは試合をストップ。

岩川美花、3RTKO勝利。

 

スーパーバンタム級8回戦

福永宇宙(黒潮)11勝(5KO)無敗

vs

チャノン・ソンカーム(タイ)6勝(3KO)4敗

初回、まずは遠い距離での探り合い。福永は少し上体を揺らすような仕草、以前に比べてちょっと柔らかい雰囲気になったのと、ステップが細かく、速くなっている印象を受けます。

ソンカームのジャブをヘッドスリップでかわし、そこから攻め入る福永。打てばスッと引き、良いリズムでプレスをかけながらのボクシング。

まっすぐの良いジャブ、長い右ストレート、非常に基本通りのオーセンティックスタイル、やっぱりこういうボクシングが好きです。

2R、細かくフェイントをかけつつのプレスをかける福永。ディフェンスの意識もしっかりとしており、この試合はノーダメージで切り抜けられそうです。

ガードポジションへ戻るのも速く、左をつっかえ棒のようにしてのバックステップも良い。

そこからワンツーから左ボディ、ジャブから右ボディストレート、そして左フックという教科書通りのコンビネーションを繰り出し、ソンカームを追い詰めていきます。

 

3R、少しプレスを強めたようにも見える福永、鋭いステップイン。から相手が打ち返せばバックステップが見事。今日はバックステップが本当に良い。

中盤、福永のステップインジャブを浴びたソンカームは下がり、そこに福永がワンツー。これはガードの上でしたが、その後のジャブでソンカームが倒れてしまったということは、ガードの上からでも効いてしまったのか、それともガードの間隙を縫って当たっていたのか。

立ち上がったソンカームに対して、攻め急ぐ事なく素晴らしいジャブから攻め込んだ福永、またもステップインジャブでダウンを奪取。

立ち上がったソンカームに対して力強いジャブ、どうしようもなくなって攻めてきたソンカームに対して下がりながらの右!これでソンカームはダウン、試合は終了!

福永宇宙、3RTKO勝利!!

 

所感

対戦相手との実力差、というものは確かにあった興行だったと思います。ただ、そこで3人の高知県出身ボクサーたちが相手をしっかりと倒しきった、という事は興行としては非常に大きな事ではないかと思います。

今回見た3人の高知県出身のボクサー(その他のアンダーカードは時間がなくてみていません)たちは、期待されていたと思いますが固くなりすぎず、対戦相手との実力差を考慮下としても良いパフォーマンスだったのではないでしょうか。

特にメインを張った福永は、非常にパワフルなジャブ、そしてステップワークを使っての試合運び、なんだか言うことなしでした。

正直、地方ジムに所属するボクサーたちは、勝負のときは結局アウェーである関西圏や東京圏に出ていかなければならないのだから、例えば年1回程度の地元凱旋試合というのはこういう感じで良いと思っています。

現在、日本スーパーバンタム級10位、はっきり言ってこの階級は猛者揃い、群雄割拠と言って良いでしょう。更に、この階級はおそらく世界の上の方が詰まってしまうことが予想されるので、日本、アジアのトップどころがかなりの大混戦になってしまうと思います。

ともあれ、今回、高知県出身のボクサーたちが地元で凱旋試合を戦えたのは素晴らしい事。地方ジムでボクシングを始めたとしても、強くなる術はあるし、また亀田ファウンダー等のプロモーターがその原石を発掘していく事ができれば、そのディスアドバンテージは限りなく小さくすることができると思います。

福永宇宙は、その成功事例となれそうなボクサーだと思います。

今後も楽しみに見ていきたいですね。

 

 

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