朝9:30からのロングラン興行、やはりボクシングファンの皆さんはご覧になりましたか?
私は、というと日曜日の日中、というところになかなか時間が取れず、いつも通りにディレイ視聴。
私はSNSで感想を述べながらみんなでワイワイ見る、というスタイルでもないし、他の人の意見もさほど気にはならないので、自分だけが情報遮断していればこれでオッケー。幸い?周りにボクシング好きの仲の良い人もいないので、何の問題もない、どころか見たい時に見れる上、余分な時間を飛ばせるので非常に快適です。
ともあれ、取り急ぎはメインイベントから視聴したカネロvsチャーロ。
さて、どんな戦いとなり、どのような結果となったのか。
ということで今回のブログは、カネロvsチャーロの観戦記。
9/30(日本時間10/1)アメリカ・ラスベガス
世界スーパーミドル級4団体統一タイトルマッチ
サウル「カネロ」アルバレス(メキシコ)59勝(39KO)2敗2分
vs
ジャーメル・チャーロ(アメリカ)35勝(19KO)1敗1分
4団体統一王者vs4団体統一王者。
2階級の差があるとはいえ、こういう構図はなかなか見られませんね。ジャーメル・チャーロが先に入場、4つのベルトにプラスしてリングマガジンベルトを伴い、真っ黒のガウンにスパンコールをまとっての入場。雰囲気がありますね。ややブーイングが混じっているか。
続いてカネロはゴールドのガウン、ドルチェ&ガッバーナ、二人のラッパーの生歌で入場です。こちらも4つのベルトとリングマガジンベルトを掲げています。
こういったスターボクサーは、敗北を喫した際にトレーナーを変更することも結構ありますが、カネロはずっとエディ・レイノソの師事していますね。ドーピング疑惑やカネロ判定は置いておいて、こういう献身的な部分は好きなところです。
この試合はどちらも応援しなくて良い分、試合そのものを楽しめます。
さて、大注目のビッグマッチがゴング。
初回、まずは互いにリング中央、サークリングして手も出さずに様子見。先にジャブを打ったのはチャーロ、これをカネロはブロッキングの対応。互いに非常に慎重な立ち上がりから、中盤、カネロが左ボディを派手に空振り。
その後カネロはプレスをかけ始め、チャーロがやや下がる展開か。あまり下がるのは良い選択だと思いませんが、まだ初回、これからでしょう。
チャーロは強いジャブ、カネロはまだブロッキング。
2R、いよいよカネロがベタ足でプレスをかけ始めます。チャーロは強いジャブ、カネロはヘッドムーブが少しずつ出始めています。
カネロの強いプレスでチャーロは下がる展開、右に左に動くも、ちょっと下がらされていますね。カネロは強いプレスでロープに追い詰めて右をねじ込む、という得意の展開に持って行けています。
3R、チャーロはコンビネーション。ただ、これをカネロは固いブロッキング、かつての岩のようなバランスで崩れず。
常にプレスをかけ続けるカネロ、それに対応せざるを得ない状況のチャーロ、ここまでは明白にカネロのラウンドになっている状態でしょう。
4R、前ラウンドからカネロのパワージャブも届いています。チャーロの長いジャブも強いですが、これでカネロは全く動じず。
カネロは上下の打ち分けを素晴らしいアングルで、力を込めて打ち込んでおり、後半には浅くも右をヒット。チャーロは相変わらずカネロへの対応の雰囲気ですが、カネロが打ち込んできたところに強いリターンを返しています。
5R、前半、カネロの強い左フック。これはチャーロがブロッキングか、それでもこのカネロの左フックのせいでチャーロは得意の右ストレートを打てないのかもしれません。
後半、チャーロのコンビネーションはこれまでよりもヒットしているように見えますが、とにかくカネロの突進はとまりません。ペースはカネロ、それでもチャーロの方がヒットは多いかもしれません。
6R、チャーロは前ラウンドで自信をつけたのか、このラウンドのステップワークは良い。クリンチのタイミングも絶妙で、このラウンド前半は比較的アウトボックスできているように見えます。
しかし後半に入るとカネロのプレスが勝り、チャーロはロープに詰まる場面が多い。
7R、前ラウンドの続きのようなプレス、カネロ。チャーロは足を使ってエスケープも、ここで意を決したのかコンビネーション!力強い攻撃、これを続けていければ良い。
しかしカネロはこれもものともせずプレスをかけ、1分過ぎにオーバーハンド気味の右!おでこに当たったように見えたこの右でチャーロはダメージを被ったか、膝をつくダウン!!!
立ち上がったチャーロに対して当然のように攻め入るカネロ、チャーロはステップワークを使えませんがクリンチで時間稼ぎ、そこから力強い左フックでリターン!!これはカネロも気をつけなければいけません。
8R、カネロはグイグイと攻めます。チャーロもこの試合を通じて比較的ヒットしている強い左フックをリターン。それでもやはりジリジリと下がってしまうチャーロは、すぐに真後ろがロープになってしまっています。
カネロの右から左ボディ、今日のカネロは非常に丁寧です。
9R、チャーロはジャブからコンビネーション。まだまだチャーロのパンチは力強く、そのコンビネーションは危険です。
しかしカネロのプレスも相変わらずで、強引な攻めを見せることもなく、ブロッキングも丁寧。こうしてパンチを出すことなくプレスをかけ、追い詰めたところで右を捩じ込む、左を叩きつける、カネロ本来のボクシングで後半にかけてチャーロを追い詰めていきます。
10R、このラウンドに来ても両者ともに集中力は途切れません。さすが、Undisputed王者です。カネロはこのラウンド、歩くようなプレスからアッパー、素晴らしいアングルのパンチを打ち込んでいきます。
距離を取りたいチャーロは大きく動かされているようなイメージで、逆転の画を描くことができません。
11R、カネロはプレスをかけつつもディフェンス主体か、余分なパンチをもらわないようにしているように見えます。それでも前半にチャーロを詰めて右をスイング、チャーロの動きはこれで少し止まったようにも見えました。
カネロは終始プレス、チャーロを詰めて溜めをつくって右を狙います。これにはチャーロも警戒、左ガードをこれでもかというほど上げて対応しています。
ラストラウンド、当然前に行くカネロ、チャーロもどっしりと構えて下がりません。リング中央で戦っている分にはカネロは右を振ってこないので、できればここで戦いたいチャーロですが、やはりそうもいきませんね。
カネロの左の後にチャーロが右をリターン、これは良いパンチですが結局カネロはタフすぎて、びくともせず。カネロを止めるには、スーパーミドル級のウェイトでは無理なのでしょう。
これにて試合は終了、カネロは倒すことこそできませんでしたが、ダウンを奪っての圧勝でしょう。終了ゴングが鳴ると、カネロはトップロープに登って勝利をアピール。
判定は、119-108、118-109×2、3-0の判定でカネロの勝利。
カネロ、有言実行。
カネロは衰えたのではなく、やや傲慢になっていた、ということだったのでしょう。
この試合に際し、モチベーションを整え直し、自らを省みたであろうサウル・アルバレス。
また強いカネロが帰ってきました。いや、「帰ってきてしまった」なのかもしれません。
しばらくはまた、ボクシング界はカネロのお世話になりそうです。VIVA MEXICO!!!
とは裏腹に、負けたのにテレンス・クロフォードの名前を出すチャーロ。その前にティム・チューですよ、あなたは。。。
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