なんにもない土曜日。
とはいかず、午前中は県連盟の合同練習、午後には少々の仕事が入り、その後犬を美容院に連れて行き。。。などとしていると1日の休みはあっという間に過ぎて行きます。
とりあえず過去にあった試合の観戦記でも書こうかとも思ったのですが、旬を過ぎてしまうとあまり観戦記を書くモチベーションにはなりません。
ということでなんとなくリングマガジンランキングを見る。
ということで今回のブログは、井上尚弥を頂にあげるスーパーバンタム級のリングマガジン・ランキングについて。
王座は空位!!
そういえばスティーブン・フルトン(アメリカ)vs井上尚弥(大橋)の試合の時、リングマガジンベルトはかかっていませんでした。
リングマガジンベルトは、リングマガジン王座をすでに持っているボクサーと戦って勝つか、もしくはリングマガジンランキングの上位者2名が戦う時、賭けられるか、という2つの獲得方法がありますが、この時フルトンはリングマガジン王者ではなく(当時1位)、井上も転級初戦だったがためにランク外だったわけで、この2つの要件のいずれにも該当しな勝ったからですね。
とはいえ、当時のリングマガジンランキング1位、フルトンをあそこまで圧倒的に降した姿を見ると、リングマガジン側もチャンピオンベルトを渡したくて仕方がないでしょう。
まあ、ともあれここは厳密に線引きをしているらしいリングマガジンランキングでは、現状王座は空位、そして1位にはフルトンを破って2団体統一王者となった井上尚弥がランクインしています。
Weeks on Listの方もバンタムでの実績はなくなり、あくまでもこのスーパーバンタム級でのランクイン週となるので、12週間となっていますね。
そして2位はマーロン・タパレス(フィリピン)、こちらも当時無敗の2団体統一王者だったムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)を破って戴冠しているため、アフマダリエフよりも上のランキングとなるのは当然のことです。
この1位井上と2位タパレスが戦うとなると、リングマガジンベルトは間違い無くこの戦いにかけられることになるのでしょう。
3位、4位は元統一王者
3位がスティーブン・フルトンで4位がムロジョン・アフマダリエフ。
昨年(2022年)の今頃は、二人とも無敗であり、フルトンはダニエル・ローマン(アメリカ)を一方的な判定で降し、アフマダリエフはロニー・リオス(アメリカ)を最終12R TKO勝利で降している頃でした。
非常に安定的で負けないボクシングを主としつつ、クロスレンジでもテクニックを発揮するフルトンは、体がデカく、耐久力もスタミナもある。
アフマダリエフは中央アジアのアマチュアボクシングそのままに、頑強なフィジカルを活かした攻撃的ボクシング、こちらもパンチを当てる技術にも秀でています。
思えば、この二人の4団体統一戦、というものも非常に面白かったかもしれません。
柔のフルトン、剛のアフマダリエフ、共に「互いに持っていないものを持っている」という特徴的な面のあるボクサーであり、これは大変に興味深い戦いです。
当時、井上尚弥が「フルトンに空転させられる可能性はあっても、KOされることはない」とも言われ、「もし井上がKO負けをするならば距離が噛み合うアフマダリエフの方だ」という意見も多く目にしました。
今でも井上vsアフマダリエフというのは危険であり、興味深い戦いであることは事実。
アフマダリエフには挑戦権を勝ち取ってもらい、是非井上の前に立ちはだかって欲しいものです。
5位は我らがルイス・ネリ!続くはグッドマンとアリーム。
節制ができており、比較的安定的なパフォーマンスを見せるフルトンやアフマダリエフとは異なり、パフォーマンスは試合によって様々、ウェイトについても様々、プロモーターとしては非常に気が気でない問題児、ルイス・ネリが5位。
いっとき、フレディ・ローチやエディ・レイノソといった名トレーナーに指示するも、ウェイトオーバーしてるくせに真夜中に冷蔵庫を開けてレッドブルを飲んでしまったネリは、結局厳格な規律を持つトレーナーの元では大成することはありません。
現在のメイントレーナーはまだホルへ・カペティージョ、だと思うのですが、そんなネリとの相性は良いのでしょう。
ネリはブランドン・フィゲロア(アメリカ)から喫した初のTKO負けから今や見事復活、前々戦ではアザト・ホバニシャン(アルメニア)から見事に勝利をもぎ取っているし、前戦では先日栗原慶太(一力)を初回TKOしたフローイラン・サルダール(フィリピン)に付け入る隙を与えず2R KO。
ウェイトオーバー、ドーピング疑惑、そのほかネタ祭りであるルイス・ネリですが、このボクサーに勝てる日本人ボクサーは、というと、歴史を紐解いてみてもほとんどいないでしょう。
6位にはサム・グッドマン(オーストラリア)、7位にライース・アリーム(アメリカ)。
このグッドマンとアリームは挑戦者決定戦で戦っており、グッドマンが勝利。前評判ではアリームの方が高かったですが、このグッドマンというボクサーは想像以上の好ボクサーです。
非常にオーセンティックなスタイルで、ジェイソン・マロニーやアンドリュー・マロニー、ティム・チューもそうだしジャイ・オペタイアもそうなのですが、日本のボクサー同様その「真面目さ」がみて取れるボクサーです。
もちろん井上尚弥相手には圧倒的不利予想は否めませんが、何ならネリと見てみたい。
アリームは「フルトン以上」という声もありましたが、残念ながらグッドマンに負けてしまいましたね。期待はずれ、といえばそうなってしまうのですが、アリームはもう33歳、「フルトン以上」と言われることはもうないかもしれません。
カシメロはギリギリランクイン!
続く8位は、ネリに負けてしまったアザト・ホバニシャン。このホバニシャンは非常にバランスの取れたアグレッシブなファイターで、私の評価は高い。このアルメニアというあまり聞きなれない国は、アゼルバイジャンの西隣にある国で、当然、ロシア系の流れを組むアマチュアボクシング王国。
このホバニシャンを倒して見せたからこそ、私のルイス・ネリ票は高くなってしまうんですよね。(ドーピングについては結果的にシロとして評価)
そして9位にイライジャ・ピース(アメリカ)、10位にギリギリランクインのジョンリエル・カシメロ(フィリピン)。
カシメロについては、この階級に上げてから赤穂亮(当時横浜光)を2RKOしたところまでは良かったですが、続くフィリップス・ンギーチュバ(ナミビア)戦では無名ボクサーになかなかの辛勝、そして続く小國以載(角海老宝石)戦ではブランクのある相手に負傷判定でドロー、とあまり良いキャリアを築けてはいません。
それでもこのランキングに入っているのは、これまでのキャリアと、対戦相手の質、そして黒星はない、ということなのでしょう。
小國戦後、各方面から「あいつ練習してない」みたいな動画がアップされているカシメロ。この次に最高のパフォーマンスで圧倒的な勝ち方ができないのであれば、井上尚弥戦は間違いなく霧散するでしょう。
そして、一つ戻って9位のイライジャ・ピース。
このボクサーは27歳、オクラホマ出身のサウスポーで、素晴らしいタイミングを持っているボクサーです。
「パンチャー」というにはパワーはそれほどではないように見えますが、パンチはかなり強く、非常に軽くカウンターをあわせてダウンを奪い、そのままKO勝利を飾ったのが前戦、マイク・プラニア(フィリピン)戦。
これはいわゆるナチュラルカウンターパンチャーというやつで、ディフェンスも思いっきり体を折るダックで当てづらく、173cmとこの階級では長身の部類。まっすぐに、そしていくつも軽く速く出せる左ストレートは脅威であり、これがプラニアがまさに攻撃に移ろうというタイミングでカウンターヒット。ピースとしては意図せずに出したものがカウンターになった、というものなのでしょうが、こういう当てるタイミングを持っているボクサーは非常に強い。
そんなピースはこれまで2敗しており、相手はジョバンニ・カブレラ(アメリカ)、スライマン・セガワ(ウガンダ)。
カブレラは現在ライト級で戦うボクサーであり、前戦ではイサック・クルス(メキシコ)にスプリットの判定負けで初黒星を喫していますが、ガブリエル・フローレスJr(アメリカ)等のプロスペクトを破る活躍を見せている強いボクサー。
そしてセガワはエイブラハム・ノバ(アメリカ)やジャーメイン・オルティス(アメリカ)などのプロスペクトたちを相手にするレベルのボクサーであり、現在はフェザー級で主に戦っています。(オルティス戦はライト級)
どちらもピースと同じか、それ以上に身長の高いボクサー、ということもあり、もしかすると長身でのアドバンテージを持って戦うのが得意なのかもしれません。
このイライジャ・ピースは18勝中15KO(2敗)とKO率が非常に高く、プラニア戦の前にはトレメイン・ウィリアムス(フルトンの代役としてアンジェロ・レオと王座決定戦を争った)にも勝利しています。
果たして来年の今頃は、どんなランキングになっているのでしょうか。
来年の今頃、となると、井上尚弥のフェザー級転級が取り沙汰されている時期かもしれません。この中の幾人かは、すでに井上尚弥の犠牲になっているのでしょうね。
そんな井上尚弥の犠牲者たちをインタビューした森合記者の本の発売ももうすぐ。これは非常に楽しみです。Amazonで予約可能!!万が一まだの方は是非!
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