信太のボクシングカフェ

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ボクシングが大好きです。大好きなボクシングをたくさんの人に見てもらいたくて、その楽しさを伝えていきたいと思います。

It's The End Time!!!マニー・ロドリゲスの引退とShowtimeの撤退。

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今週も1週間お疲れさまでした!!

今週末は土曜日に興行配信がなく、日曜日に海外で2興行(DAZN)、国内でも2興行(TravelTVとYoutube)とこちらは配信だらけ。

全部見れる方がいたら素晴らしいですね。

大配信時代は、明らかに「見たい興行」が選ばれる時代、正直に言うと無料とはいえ国内の小規模興行を見る体力と時間を持ち合わせていません。ただ、もしかすると定年後、そして家族がいなくなった後にははもしかすると重宝するのかも、と思うとこの流れは続いてほしい。

と、まあ週末のことを考えながら、なんですが、今週もボクシング界はビッグニュースだらけ。その中でも耳を疑うようなニュースもありました。

ということで今回のブログは、今週話題になったボクシングニュースをピックアップ。

 

 

 

エマニュエル・ロドリゲスが引退!!?

IBF世界バンタム級王者、エマニュエル「マニー」ロドリゲス(プエルトリコ)。あれは2019年、エマニュエル・ロドリゲスは井上尚弥とWBSSの準決勝で対戦しました。当時井上尚弥最大のライバルと謳われたロドリゲスとの試合は、「事実上の決勝戦」と呼ばれ、世界的にも大きな注目を集めましたね。

この試合でまさかの2R KO負けを喫したロドリゲスは、その後不遇の時代へと突入。

再起戦ではルイス・ネリ(メキシコ)との注目試合が組まれるもネリの体重超過で流れ、レイマート・ガバリョ(フィリピン)を相手にWBC世界バンタム級暫定王座決定戦を戦い、見事なアウトボクシングを敢行しながらカウンターをヒットしますが、スプリットの判定負け。この疑惑の判定での敗戦からの復帰戦では、ゲイリー・アントニオ・ラッセル(アメリカ)との試合で開始早々のバッティングでノーコンテスト。

 

 

 

対戦相手を考えるとどれも楽なマッチアップは無く、しっかりと準備してきたであろうロドリゲスでしたが、結果は散々なもので、この無効試合からの復帰戦となった2022年10月、初回KO勝利でジェイソン・マロニー(オーストラリア)戦以来の白星を挙げています。マロニー戦は2018年10月、これほどのボクサーがなんと4年間も未勝利だったということになります。

この再起戦も初回KO勝利だったことから、結局本番でのキャリアとしては積めていない雰囲気のロドリゲスでしたが、この復帰戦の次に用意されたラッセルとのリマッチでは負傷判定ながらもほぼフルマークの完勝。当時無敗のアメリカン・プロスペクト、それもボクシング一家のラッセルを一方的に破るというとんでもない強さを見せつけてくれました。

今年8月、井上尚弥の返上したIBF王座をメルビン・ロペス(ニカラグア)と争い、ダウンを奪って完全フルマーク(3者ともに120-105)というこれまたとんでもない強さで退け、IBF王座を再戴冠。すでに「現在のバンタムで最強」という称号を受け取ったロドリゲスでしたが、10月17日(日本時間10/18)、自身のSNSで引退を発表しています。

この引退の理由については分かりませんが、ロドリゲスのチームのほとんども「本当にショックを受けた」とのこと。チームへの相談はなかったのかもしれません。

 

 

 

海外のコメントは「彼はきっと個人的な何かを抱えている」という表現や、「何かしらのトラブル(怪我等)があるのではないか」とさまざま。そうでもなければ、「これから」という今の時期の引退は納得できないものなのかもしれません。

SNSでの発信、というところも、もしかすると一時的な感情なのかもしれませんので、しばらくは様子を見る必要はありそうですが、ロドリゲスにはまだまだ続けてほしいですね。

Showtimeがボクシング放送から撤退!!!

これはボクシングファンにとって衝撃的で、まためちゃくちゃ悲しいニュース。

Showtimeがボクシング中継を始めたのは1986年のハグラーvsムガビだそうなので、もう40年近く前のこと。

この放送局のおかげで、ジミー・レノンJrは「It's Showtime!!」という名言が生まれました。これ、もう聞けないかもしれません。

 

 

 

このShowtimeがPBCファイトを流さなくなる、というニュースは以前からあったものの、今週このニュースは決定事項として報じられています。

いくつかのニュースには、今年いっぱいだと報じられており、もうカウントダウンです。

今年のShowtime放送は、テレンス・クロフォード(アメリカ)vsエロール・スペンスJr(アメリカ)、ジャーボンタ・デービス(アメリカ)vsライアン・ガルシア(アメリカ)といったメガマッチをはじめ、本当に興味深い試合を次々と放送してくれて、「ここ10年で最も評価された1年」となりました。

マイク・タイソン、フリオ・せサール・チャベス、そしてフロイド・メイウェザーJrといった著名ボクサーたちの「最後」までを放送したこのShowtimeは、その他にもリカルド・ロペス、ノニト・ドネアら軽量級のファイターたちにもスポットを当ててくれました。

個人的には苦労してShowtimeと契約したという思い出があるので、非常に寂しい。

 

 

 

しかし、プレミアム・ボクシング・チャンネル(PBC)という興行がなくなるわけではなさそうなので、PBCの新たな門出となるプラットフォームを楽しみに待ちましょう。カネロ、クロフォード、タンクら大人気のボクサーたちを擁するPBCだから、きっとプラットフォームからは引くて数多でしょう。そうであってほしい。

現在PBCはAmazonと話を進めている、とも聞きますが、そこにDAZNも食指を伸ばしているとのこと。

どのプラットフォームになるにしろ、願わくば、ジミー・レノンJrの代名詞となった「It's Showtime」が聴けますように。ここは、プラットフォームによって変える必要はないはずですから。(日本みたいに)

クソニュース!!

ロドリゲス引退という悲しいニュース、Showtimeがボクシング中継から撤退という悲しいニュース、ときて、クソみたいなニュースをお届けしなければなりません。

2024年、パリオリンピックの正式種目として何とか生き残ったボクシング競技ですが、2028年に開催されるロサンゼルスオリンピックでの競技開催は「保留」との回答。

 

 

 

このことは結局全てIBA(国際ボクシング協会、旧AIBA)の組織や財務、ガバナンスに対して問題があることが原因であり、先日のアジア大会の判定も酷かった。

問題ばかりのIBAからは離反する団体も出てきており、はっきりいって世界のボクシング界は分裂の危機に瀕しています。

1920年のオリンピックから連続で開催されているオリンピックボクシング競技、これまでギリギリ生き残ってはきましたが、ここが最大のピンチかもしれません。

これはマジでなんとかしてほしい。

IBAを解体するとまた面倒なことになりかねないので、役員全員クビにして、中だけ変えてやってほしい。切実に。

 

 

 

リー・ウッド、WBA王座を正式に返上

最後はちゃんとした(?)ニュースを。

前戦をフェザー級最後の試合、と位置付けていたリー・ウッドは、正式にWBA王座を返上。

比較的地味なボクサーだったウッドは、世界タイトル獲得以降は勝っても負けても超面白い試合になるような名試合製造メーカーへと大変身。

前戦のジョシュ・ウォーリントン(イギリス)戦でも、敗北一歩手前からの7R大逆転TKO勝利を決め、またも私の心を鷲掴みにしていました。

スーパーフェザー級へ転級のあとは、同国のライバル対決となるジョー・コルディナ(イギリス)戦か、もしくはウォーリントンが切望しているリマッチか。

いずれにしろ、ウッドはここ数戦で大きなファンを獲得したと思うので、今後のファイトも期待ですね。

 

 

 

さて、気になるのはこのウッドの後釜です。

トップコンテンダーはオタベック・ホルマトフ(ウズベキスタン)。11勝(10KO)無敗という素晴らしい戦績の持ち主で、まだプロデビューから2年ほどしか経っていません。しかも11戦のうち9戦はデビューから5ヶ月(!!)のうちに行われており、2021年8月にプロデビューして9戦、2022年と2023年は1試合のみというとてつもなくヘンテコなキャリアの持ち主です。

2022年は当時無敗のアンドランリック・グリゴリアン(アルメニア)に初の判定勝利、2023年には当時無敗のトーマス・パトリック・ウォード(イギリス)に5RTKO勝利してWBA世界フェザー級の指名挑戦権を勝ち得ています。

なのでこのホルマトフが王座決定戦に出場することはほぼ確定でしょうが、2位にはアメリカのプロスペクト、レイモンド・フォード(アメリカ)がランクイン。こちらは14勝(7KO)無敗1分と無敗をキープしており、これはなかなか見応えのある試合になるのではないでしょうか。

正直にいうとホルマトフの試合は見たことがありませんが、おそらく中央アジアのボクシングをするでしょうから、おおよその想像はつきます。

 

 

 

フォードは前戦でジェシー・マグダレノ(アメリカ)を破っており、その前にはサカリア・ルーカス(ナミビア)、今週末ジョジョ・ディアスと戦うリカルド・メディナ(アメリカ)、11月頭にジョー・コルディナに挑戦するエドワード・バスケス(アメリカ)といった強豪を退けてきており、この階級でナンバーワンのアメリカンプロスペクトの地位を確立しています。

ちなみに3くらいはIBFの指名挑戦者、阿部麗也(KG大和)となっており、もしルイス・アルベルト・ロペス(メキシコ)への挑戦がすぐに叶わなくて、1位か2位のボクサーが王座決定戦を回避するようなことがあれば、こちらに照準を向けても良いかもしれません。

いずれにしろ、ウッドがいくスーパーフェザー級も、ウッドがさるフェザー級も、どちらも楽しみ。

 

 

 

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