信太のボクシングカフェ

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ボクシングが大好きです。大好きなボクシングをたくさんの人に見てもらいたくて、その楽しさを伝えていきたいと思います。

ライトフライ級とフライ級。寺地拳四朗とユーリ阿久井政悟が戦う階級のコトガラ。

※当ブログでは商品・サービスのリンク先にプロモーションを含みます。ご了承ください。

いよいよ明日はAmazon Prime video presents LIVE BOXING。

二つの世界タイトルマッチを含む豪華興行であり、スター那須川天心も出場するだけに、流石にエディオンアリーナは満員になってほしい。

一応ローチケを調べると、全てが予定枚数終了となっているので、チケットは全部売れたということなのでしょうか。

ともあれ、一般の人たちにまでこの興行が伝わっているか、というとそうではありません。是非とも、もっともっとプロモーションに力を入れていただきたいものです。Amazonもボクシングを認めているからこそこうして継続的に中継を行なってくれるわけであり、まだまだポテンシャルはあると考えます。

 

 

 

以前は「ボクシングはテレビでやってれば見る」くらいのライトな層がいて、テレビでやる世界タイトルマッチが近くなると「今回出る選手はどうなの?」とかよく聞かれたわけですが、最近は全くそんなことはなく、こちらから発信しないと一般まで情報が届きません。「テレビでやるなら見る」という層が、「アマプラでやるなら見る」という状況になるだけでも、少しは状況が好転しそうな感じもしますが。

まあ、いずれにしろ、明日はワクワクのWタイトル戦です。

ということで今回のブログは、二つの世界タイトルマッチ、ライトフライ級とフライ級の周りの状況についてです。

 

 



 

 

 

↓1/23、LIVE BOXINGのプレビュー記事!(全3回)

【プレビュー】10days to go!寺地拳四朗vsカルロス・カニサレス!!アマプラ第六弾も拳四朗に期待!! - 信太のボクシングカフェ

【プレビュー】銀河系最強への道程。アルテム・ダラキアンvsユーリ阿久井政悟!! - 信太のボクシングカフェ

【プレビュー】期待はKO勝利!の那須川天心vsルイス・ロブレス!と、期待はKO勝利!の辰吉寿以輝vs与那覇勇気! - 信太のボクシングカフェ

ライトフライ級

この階級は体格に恵まれない日本人にとって「伝統」と言っても良い階級。

ライトフライ級が新設された頃、具志堅用高という小さな巨人が現れ、連続防衛13度という日本人世界王者による世界タイトル防衛記録を樹立。

そしてその伝統のライトフライ級を継ぐ安定王者として、寺地拳四朗が世界タイトルを獲得したのはもう6年半も前、2017年5月のことでした。

当時の拳四朗は、単独で世界タイトルに挑む知名度はなく、村田諒太のアンダーカードでの挑戦。そこからもしばらくはメインイベントで戦っていないのだから、今やこの拳四朗がAmazonが仕掛けるLIVE BOXINGで幾度もメインを張るようになったことは本当に嬉しいことです。

具志堅用高の記録こそ抜くことは叶わなかったものの、世界的評価は当時の具志堅よりも高いかもしれません。具志堅の活躍した当時、ボクシングの中心地であるアメリカの人々は、そのエキサイティングなファイトを見る術がなかったためです。

 

 

 

時代は移り変わり、日本のアマプラ興業は毎回のようにESPNが放映。

朝早い時間ながらも、ちゃんとマニアには届くし、米国メディアにも届きます。

PFPランク入り一歩手前まで来ている拳四朗、この階級で4団体を制覇すれば自ずとPFPランキングには入ってくるのでしょう。

しかしそこにある壁は、「マッチメイク」とか「運」、「タイミング」、そういった本人にはどうしようもない壁であることもまた、事実なのです。

WBO王者であるジョナサン・ゴンサレス(プエルトリコ)との王座統一戦は一度は決まりながらも、ゴンサレスのマイコプラズマ肺炎罹患により中止。その後ゴンサレスは別の相手と防衛戦が組まれるも、ここもまたインフルエンザに罹患し、試合をキャンセルしています。

ゴンサレス、めちゃくちゃ体弱いですやん。。。減量中は体調を崩しやすいというのは当然のことなのですが、それにしたって免疫力が低すぎかと思いますし、そういう時期なのだから注意に注意を重ねてほしいもの。体調管理だって仕事のうちのはずです。

 

 

 

結局のところ、ゴンサレスは2度目の防衛戦となった岩田翔吉(帝拳)戦以来仕事をしておらず、すでに1年2ヶ月以上のレイオフを過ごしています。

ゴンサレスの欠場により、暫定王者となったレネ・サンティアゴ(プエルトリコ)との団体内王座統一戦は3/2という噂もありますが、まだ正式発表には至っていません。どころか、ゴンサレスはフライ級転向も視野に入れている、とのこと。

この辺は非常にずる賢いところなんですが、WBOの場合、タイトルを返上して転級した場合は次の階級で1位にランクインされます。WBOフライ級の王者は現状ジェシー・ロドリゲス(アメリカ)であり、このロドリゲスもスーパーフライ級にいく可能性があるボクサーです。

なのでロドリゲスがもし返上してスーパーフライに行くようなことがあれば、ゴンサレスもフライ級にあげ、空位となった王座決定戦に出場しようという腹づもりかもしれません。

但し、WBOは暫定王座設置から180日以内に王座統一戦を義務付けており、この暫定王座が2023年10月27日だったので、そこから半年後、つまりは4月末までにはゴンサレスvsサンティアゴのプエルトリカン対決を実現しなければなりません。

 

 

 

そこでWBO王者が決まれば、拳四朗側は交渉に入れる、というスケジュールですね。

さて、もう一つの王座、IBF。こちらの王者は、アドリアン・クリエル(メキシコ)というボクサーです。

本来であれば、ハードヒッターであるシベナチ・ノンシンガ(南アフリカ)でしたが、このクリエルにまさかの敗戦で初黒星を喫しています。KO率も低く、完全に安パイだと思っていたクリエルにまさかの2RKO負けしたノンシンガですが、2月に再戦、ダイレクトリマッチが決定しています。

現状、挑戦者サイドは王者に2度勝たないといけない、という場合が多く、これはこれで難儀なことですね。特にメキシコ人とかフィリピン人とかがこういう理不尽を被ることが多いわけですが、この再戦はメキシコで行われるだけまだマシですね。

ともあれ、2月にはノンシンガかクリエルが王者になるわけで、流石にここでラバーマッチはないでしょう。

なのでこっちは2月、少々早い分、交渉スタートできるのはこちらが先。

拳四朗はまず、WBO、IBFどちらを獲りに行くのか。それとも、もうフライ級へ転級するのか。

いずれにしろ、行く道を応援するのみですね。

 

 

 

フライ級

ライトフライ級を日本人の伝統的階級、と表現しましたが、本当の伝統はこのフライ級です。

オリジナル8階級と呼ばれる階級の中で、最も軽い階級だったこのフライ級は、日本人が世界に挑む礎を築いてくれた階級でもあります。

昨年、生誕100周年だった故・白井義男氏が、ダド・マリノ(フィリピン)を破って王座に着いたのが1952年、もう70年以上も前のことです。

そこからファイティング原田、海老原博幸というフライ級の世界王者へと続いていくこの階級は、国内でしのぎを削ったボクサーたちが世界へと駒を進める階級です。

今回、「地方ジムの星」ユーリ阿久井政悟(倉敷守安)が挑む王者は、十分過ぎるほどのアマキャリアを持つフィジカルエリート、アルテム・ダラキアン(ウクライナ)。ウクライナというボクシング強豪国出身のこの王者は、年を経ても未だ衰えを見せない強いボクサーであり、また試合巧者でもあります。

 

 

 

非常に基本に忠実であり、まっすぐなユーリ阿久井のボクシングがひらひらと躱されてしまわないように祈りつつ、この階級の世界王者たちを見ていきましょう。

まずはWBC王者のフリオ・せサール・マルティネス。

ドタキャン常習犯のマルティネスは、世界王座獲得前後こそ非常に勢いがあり、かつエキサイティングでワイルドなファイターでしたが、いつしかそのパフォーマンスは失速しているようにも思います。

試合のキャンセルは非常に多く数えきれないほどで、前戦ではビザの問題が起こって試合2日前に試合をキャンセル、このことが昨年の12月なので、次の予定はまた未定でしょう。

そしてIBF・WBOの統一王者として君臨するのが、ジェシー「バム」ロドリゲス(アメリカ)です。

元々評価の高いこのバムは、昨年12月に素晴らしいパフォーマンスで対抗王者のサニー・エドワーズを見事にノックアウト。エドワーズもずっと統一戦を熱望していた素晴らしいボクサーでしたが、マルティネスが何度もそっぽを向いたのでバムに鞍替えして戦った、という敬意があり、両者に拍手を送りたいマッチアップでもありましたね。

このバムは、前述の通りこのままフライ級で戦うのか、スーパーフライ級へ転級するのか、を決めかねている最中。

 

 

 

すでにスーパーフライでWBC王座を手中に収めているロドリゲスにとっては、性急に戻る必要はないかと思うので、是非とも拳四朗を待っていてもらいたい思いもあります。但し、もし以前と違いウェイト面がきついのならば、無理をせずに上げてもらいたいところです。

と、まあ他の世界王者たちの状況を書いてみましたが、ユーリ阿久井にとっては今現在は周りの状況等は一切関係なく、ともかくダラキアンに勝利してベルトを獲るということが全て。その後の展開は、その時のパフォーマンスによっても変わってくるのでしょうが、世界をあっと驚かせるようなパフォーマンスに期待したいものです。

 

 

 

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