信太のボクシングカフェ

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ボクシングが大好きです。大好きなボクシングをたくさんの人に見てもらいたくて、その楽しさを伝えていきたいと思います。

【プレビュー】KO決着必至の日本SFe級TM坂晃典vs波田大和!セミには藤田健児登場、ダイナミックグローブ!!

※当ブログでは商品・サービスのリンク先にプロモーションを含みます。ご了承ください。

6月の始まりは、非常に忙しい。

U-NEXTでのダイナミックグローブ、クイーンズベリーvsマッチルーム、そしてアマチュアの地域大会。

最近全然休んでいないわけで、ちゃんと寝てるか?とか聞かれるわけですが、一体誰のせいで眠る時間が取れないのか。「この文章の赤い部分を黒くしてください」とかいう訳のわからない連絡が来る、それが地方のボクシング連盟の事務局としての現状と思うと本当に嘆かわしい。最弱地方とはいえ、これでは競技の発展なんて夢のまた夢でしょう。

という愚痴から始めるわけですが、そんなことは置いておいてともかく週末の国内興行、注目はダイナミックグローブです。

A-signを使ってのプロモーションにも余念のない「Who's Next Dynamic Glove」、その名のとおりに「次にくるボクサー」が競演する興行です。

ということで今回のブログは、週末に控えるダイナミックグローブのプレビュー記事。

 

 

 

6/1(土)ダイナミックグローブ

OPBF東洋太平洋スーパーフェザー級タイトルマッチ

坂晃典(仲里)23勝(20KO)7敗

vs

波田大和(帝拳)14勝(13KO)2敗1分

坂晃典というボクサーは不思議なボクサーで、負けても勝ってもKO、老若男女、ボクシングをあまり知らない人でも間違いなく楽しめる試合をするボクサー。

一発の破壊力に魅力がありつつ、その負けっぷりもまた見事。

あまりにも「序列」というものが通用しないボクサーであり、誰と戦っても勝てる可能性も負ける可能性もあるのではないか、と思わせるようなボクサーです。

印象的な勝利はいくつもあります。

当時から非常に評価の高かった力石政法(LUSH緑)や世界を伺うポジションにいた末吉大(帝拳)をノックアウトした試合、タフでならした渡邉卓也(DANGAN AOKI)に初のKO負けを味わせた試合。

現日本スーパーフェザー級王者、奈良井翼(RK蒲田)との倒し倒されの大激闘も記憶に新しい。

 

 

 

負けっぷりとしてもジョー・ノイナイ(フィリピン)戦や木村吉光(志成)戦、先日の原優奈(真正)といくつも浮かぶわけですが、大橋健典(角海老宝石)戦のインパクトには敵わない。

ともあれ、とにかくいつも危うさを掛け持ちしながらもノックアウト勝利を生み出すのがこの坂晃典のボクシング、はたから見れば面白いことこの上ないボクシングは、かなり危険に思うボクシングです。

さて、対して波田大和。

こちらはこれが初のタイトル戦、というのはいささか驚きです。

坂がかなり長い間トップ戦線にいたことと同様に、波田も長くA級を戦っているように思います。

戦ってきた相手は外国人選手も多いですが、遡ると草野慎吾(当時三迫)、大保龍球(神奈川渥美)、石井龍誠(金子)、斎藤陽二(角海老宝石)をいずれもノックアウト。

2022年の挑戦者決定戦で原優奈(真正)にスプリットの判定で敗れるも、その後勢いのある中国人ボクサーを2連続KOしてタイトルマッチに漕ぎ着けています。

元小結、旭道山の甥っ子でという触れ込みでデビューしたパンチャーで、見るからに強いフィジカル、倒し屋っぷりは素人目に見ても良くわかります。とにかく卓越したパワーを持つ波田大和にとって、真正面からぶつかってきて尚且つディフェンスの甘い坂という王者は相性が良いでしょう。

 

 

 

さて、この戦いは正面衝突。

それも接近戦でコツコツ、といった打撃戦ではなく、お互いのビッグパンチをいかに当てるか、という戦いになるのではないでしょうか。

その間には駆け引きもあるでしょうが、結局この戦いを決めるのはお互いの渾身の一撃であり、それを相手よりいかに速く、また強く当てるかという勝負。

戦ってきた相手のレベルとしては坂の方が圧倒的に上で、ここまでの戦いで得たものには大きな差があります。ただ、挑戦者の実力は3割増しと言われ、波田のパワー、スピードが3割増しとなれば恐ろしいことになります。

特にここ最近の坂の打たれ脆さを考えると波田に分があるように思いますが、坂はもうあと一つの負けで引退してしまいそうな状況だから背水の陣、ここは負けられない戦い。

タイトルを欲する欲なのか、ボクシングを続けるための意地なのか。

間違いなく、判定にはならない。

 

 

 

WBOアジアパシフィック・フェザー級タイトルマッチ

藤田健児(帝拳)6勝(3KO)無敗

vs

ロデックス・ピアラ(フィリピン)10勝(1KO)無敗

国内のウルトラ激アツ階級、フェザー級。

それはたとえ期待の堤駿斗(志成)がウェイトオーバーで脱落したとしても、何ら変わることがありません。

この藤田健児のほか、日本王者には松本圭佑(大橋)、中野幹士(帝拳)、前田稔輝(グリーンツダ)、阿部麗也(KG大和)だっているし、じきに井上尚弥(大橋)だって上がってきます。

前戦でWBOアジアパシフィック王座を初戴冠、比較的慎重なマッチメイクを重ねる帝拳としてはなかなかのハイスピード、プロわずか6戦目でのタイトル挑戦でしたね。

これは藤田のデビューが遅かったこと、つまりは年齢的なものに起因しているのかもしれませんが、ともかく藤田はこのアジア圏で収まってほしくはないボクサーです。

 

 

 

フジチェンコ、ワシル・ロマチェンコを参考にしているというそのスタイルは、日本のボクシング界にとって非常に特異なものであり、見ていて非常に爽快なボクシング。

ボクシング技術の粋を集めたようなボックスは、きっと今回も相手を全く寄せ付けることなくフィニッシュしてくれるはずです。

さて、対戦相手のロデックス・ピアラ。

このボクサーの情報は全くありませんし、調べる時間もありません。

BoxRecを見る限りはこれまでフィリピン国内での対戦しかなく、初のタイトル戦であり、キャリアのほとんどをフルラウンド戦っていることから、どちらかというと振り回す系のフィリピン人ではなく、技術のある系のフィリピン人であることが推察されます。

ちなみに、ニックネームは「The Tank」だそうです。

さて、もはや混乱の極みです。もし技術的なボクサーだったら「タンク」=戦車なんていうニックネームはつかないのではないか。もしかしたらフィジカルファイターなのかもしれないし、もしかしたらあのタンク・デービスのようなカウンターパンチャーなのかもしれません。

まだ見ぬ強豪、ロデックス・ピアラ。

大したことなかったとしたら安心だし、大したことあったらそれはそれで楽しみです。

とはいえ、ここは藤田の圧勝を期待したいところであり、一発ももらわずいくつものパンチをコネクトし、大きな差を見せつけてのフジチェンコ勝ちを期待したい。

 

 

 

【配信情報】

この興行は、U-NEXTでライブ配信。

配信開始は6/1(土)17:45〜となっており、全試合生配信です。

ダイナミックグローブ興行は変な間が開かないのでサクサクと進んでいくので大好きです。

4回戦が2試合、8回戦が1試合の後上記のセミファイナル、メインイベントと進んでいくので、セミファイナルが始まるのが午後7時くらい、と見るのが適当かもしれませんね。

この熱い戦いはU-NEXTで!

 

 

 

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