信太のボクシングカフェ

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ボクシングが大好きです。大好きなボクシングをたくさんの人に見てもらいたくて、その楽しさを伝えていきたいと思います。

オールタイム・ヘビー級トップ15。現代の最強王者、オレクサンドル・ウシクはオールタイムベストになり得るか。

※当ブログでは商品・サービスのリンク先にプロモーションを含みます。ご了承ください。

5月上旬、カネロがムンギアを退け、井上尚弥がルイス・ネリにダウンを奪われるもその後のパフォーマンスで逆に評価を上げ、5月中旬にはオレクサンドル・ウシクがタイソン・フューリーを僅差の判定で破って世界最強のボクサーであることを証明しました。

次々と襲いかかるニュースに心が追いつかない、余韻に浸る暇もないというとまさにそのとおりですが、日本国内では未だ井上尚弥の余韻に浸っているように思うし、世界的には次の興行、たとえばクイーンズベリーvsマッチルームやタンクvsマーティンに胸を躍らせているようにも見えます。

私はというとまだまだ余韻に浸りつつも、次の興行を楽しみしながら、そしてプライベート(というか仕事とプライベートの中間地点であるボランティア。つまりは県連盟のアレコレ)でゲンナリしています。

さてさて、そんなわけで今回のブログはその中の「余韻」の一つについて。

 

 

 

ヘビー級のグレイト

オレクサンドル・ウシクというボクサーは、間違いなく歴史に名を残すボクサーである、ということは疑う余地がありません。2度にわたる「Undisputed」(議論の余地のない)王者に輝くという異形だけではなく、それをヘビー級で成し遂げています。

しかも、ブリッジャー級のリミットに満たないウェイトで(笑)

↓ということはブリッジャー級やっぱりいらんやん、という記事

boxingcafe.hatenablog.com

 

 

 

この殿堂入り確実のオレクサンドル・ウシクが、どれほどの評価を今後得ることになるのか、彼がまだ現役のうちにはわからないというのは前提。なので下記に記すように、今回Boxingscene.comが出した「オールタイム・ヘビー級トップ15」という記事にオレクサンドル・ウシクの名前は登場しません。

しかし、現状キーラン・マルバニー(誰だか知らんが)が考えるヘビー級トップ15を見て、ウシクが誰より優れており、誰ほどではないか、という推察はできそうな気がします。

ということでマルバニーさん(きっと著名な人)が出すヘビー級トップ15を見ていきましょう。

オールタイム・ヘビー級トップ15

先に伝えておくと、このランキングに現役選手は登場しません。現役選手は、そのキャリアを終えた時に初めて評価されるべきであり、現状から残りのキャリアで上がったり下がったりがあるはずだから、というのが彼の言い分。これはもちろん私もそう思います。入れたくなる気持ちはわかりますが。

そして1位というのはもちろんあの人。これは全く勿体ぶる必要のない1位です。

でもせっかくなので勿体ぶって発表しますね。

 

 

 

15位〜10位

15位:ウラディミール・クリチコ

14位:マイク・タイソン

13位:ジーン・タニー

12位:ソニー・リストン

11位:ジェームズ・ジェフリーズ

クリチコ弟、マイク・タイソン。その活躍をほぼリアルタイムで見守ったボクサーと共に、ジーン・タニーやジェームズ・ジェフリーズといったおとぎ話クラスのレジェンド、そして「アリに負けた男」としてしか認知していないソニー・リストンの名前が並びます。

クリチコの在位は9年に及び、彼が当時ヘビー級をつまらなくしたボクサーともいえますが、ともかくクリチコが負ける姿は全く想像できませんでしたね。

そのクリチコが15位、リストンとはここまで評価の高い王者なのかと驚きます。

10位〜6位

10位:イベンダー・ホリフィールド

9位:レノックス・ルイス

8位:ジャック・デンプシー

7位:ジョー・フレージャー

6位:ロッキー・マルシアノ

鉄人ホリフィールドが10位にランクイン、同時代を戦ったレノックス・ルイスがその上の9位にランクイン。この序列というのはこの一部分だけ抜き取ってみたとしても非常にわかりやすく、納得のいくもののようにも思います。

 

 

 

ジャック・デンプシー、それまでボクサーはアップライトで構えるのが当然だったところを、クラウチングスタイルという革命をもたらしたボクサー。同時代を戦った13位のジーン・タニーには敗北しているもののロングカウント事件もあってこのランクなのかもしれません。

7位のフレージャーはヘビー級が最高潮の盛り上がりを見せたとも言える時期にアリやフォアマンと戦ったことでその評価を高めているか。

マルシアノは史上唯一無敗のヘビー級チャンプのまま引退したボクサーではありますが、そのボクシングがおよそ洗練されていたとは言い難い。

5位〜1位

5位:ラリー・ホームズ

モハメド・アリの幻影を追っているかのようなホームズ、マルバニー氏の評価は非常に高いようです。

確かに17度の連続防衛という記録はこの時代において破格のものであることは確か。ただその活躍を知らない身としては、「アリのコピー」としてのホームズ評しか知らず、さらにモハメド・アリという人間の評価はボクシングにとどまらないわけで、この判断はなかなかに難しい。

 

 

 

4位:ジョージ・フォアマン

象をも倒すパンチ、フレージャーをあっという間にノックアウトして明らかに最強の称号を得たフォアマン、そこにまさかの勝利を収めるかつてのレジェンド。

この一連の流れは、もしリアルタイムで見ていたとすると本当にゾクゾクする流れです。

フォアマンの真価は実際そこではなく、やはり45歳でヘビー級チャンプに返り咲いたことでしょうか。この頃にはボクシングマガジンを愛読していた私は、その快挙に驚いたことをよく覚えています。

3位:ジャック・ジョンソン

アフロ・アメリカンとして初めてヘビー級王座を射止めたジャック・ジョンソン。素行が悪く、当時の世の中にあった差別を逆手に取り、「黒人憎し」を増長させた白人にとってのアンチヒーローでもありますね。

ボクサーとしてのジョンソンの試合は映像としても全く見たことがないな、とも思うのですが、ボクシングの歴史においてこのジョンソンはキーパーソン。

2位:ジョー・ルイス

こちらはモハメド・アリと双璧をなす、アメリカンヒーロー。ジャック・ジョンソンとは違い、白人に従順、品行方正なイメージ(あくまでもイメージ)であり、25度の防衛という金字塔を打ち立てたボクサーです。

 

 

 

マックス・シュメリングを相手に初黒星を喫するも、第二次世界大戦の開戦直前に行われた再戦では初回KO勝利、この勝利によりジョー・ルイスはリアルヒーローとなったそうです。

アメリカもこのヒーローを戦地に送る愚行はせず、ルイスは慰問活動。かたや引退後は経済的に困窮、ドラッグのオーバードーズと絵に描いたような凋落。

とはいえ、このボクサーがいなければアフロ・アメリカンが市民権を得られるのはもっともっと遅かったのでしょう。

1位:モハメド・アリ

もはやこのジョー・ルイスからのモハメド・アリというのは、ヘビー級史どころかボクシング史におけるベスト・オブ・ベストであり、おそらくこの先このワンツーフィニッシュは変わることはないのではないか、とすら思います。

自身を「The Greatest」と読んだアリはその伝説に事欠くことがなく、ボクサーとして、また一人の活動家として永遠にその名を忘れられることはないでしょう。

最も歴史にインパクトを与えたボクサーであり、最もリングに革命を起こしたボクサーであるモハメド・アリ。

音楽でいうとビートルズのように誰も超えられない存在です。

 

 

 

オレクサンドル・ウシク

この大変興味深い記事は、BoxingSceneのサイトでぜひ原文を読んでください。

あくまでもマルバニー氏の私的ランキングではありますが、私のように知識の足りない短慮なファンには非常に参考になるものです。

もしこのマルバニー氏のランキングを鵜呑みにするとすれば、という前提で考えたならば、イベンダー・ホリフィールドやレノックス・ルイスと同等か、それ以上に来てもおかしくはないように感じます。

過去の偉人たちと比べるというのは正直難しく、ボクシングの全てを知っているわけではない私たちからすると、このようなヒントを与えてもらうのは本当にありがたいこと。

皆さんにとって、このランキング上でウシクはどれほどの位置に位置付けられますか?

今現段階で答えは出ずとも、ウシクがそう遠くない将来引退して、殿堂入りした時、またこのランキングを見返してみるのも良いかもしれません。その時、間違いなくウシクはこのトップ15に入っているはずですから。

▼そういえば数年前に読んだ本。これは作者の好き嫌いはあれど、非常に面白かった。

 

 

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