本日、Amazon Prime Video presents LIVE BOXING 9の発表がありました。
今回は中谷潤人(M.T)vsヴィンセント・アストロラビオ(フィリピン)の試合情報のほかは、那須川天心が出場するであろうという情報意外には特にネタバレはなかったように思います。
なのでここに田中恒成(畑中)の登場と、王座決定戦があるとは聞いていたものの加納陸(大成)vsアンソニー・オラスクアガ(アメリカ)の戦いが組み込まれた、というのはほんの少しのサプライズだったかもしれません。
ということで今回は、アマプラ興行第6弾の正式発表について。
7/20(土)両国国技館
Amazon プライムビデオ presents LIVE BOXING 9
さて、アマプラ興行も第9回目。
ここまで皆勤賞の私としては、ここも行かざるを得ませんね。
しかも非常に行きやすい両国国技館、さらには土曜日とあっては行かない理由がありません。今回は電車で行こう。電車は1ヶ月前からしか取れないので忘れないようにアラームをセット、そしてホテルはもう取ってしまいました。
あとはチケット発売を待つのみです。
今回、海外メディアからのリークがなかったのは、さほど注目されていない戦いだったから、かもしれません。加納vsオラスクアガに関しては日程のリークあったのかな?あったとすればちょっと見落としています。那須川天心についてはまだその段階ではない、と言えるのでしょうが、田中恒成の試合のリークがなかったというのは、彼の現在の立ち位置を示していることかもしれません。
これはちょっと悔しい話で、やっぱり情報がリークされるぐらい有名になって欲しいところです。きっと、そのポテンシャルはあるはず。
WBC世界バンタム級タイトルマッチ
中谷潤人(M.T)vsヴィンセント・アストロラビオ(フィリピン)
きっとこれがメインイベント。いかにアマプラが那須川天心を推したとしても、流石にこのラインナップでメインイベントはあり得ないでしょう。
すでに世界的に有名になった中谷潤人、このアストロラビオ戦の情報はもうとっくに出ており、日程も寸分の狂いもありませんでした。
さて、ヴィンセント・アストロラビオ。
19勝(14KO)4敗1分、という戦績はPFP10位にランクする中谷にとってはやや物足りなく思える戦績ではありますが、このボクサーは危険なボクサーですね。
2018年、ストロング小林佑樹(当時六島)にKO負けを喫していますが、1つ2つの敗北で全く褪せないのがフィリピン人ボクサーの良いところで、2022年にはギジェルモ・リゴンドー(キューバ)を僅差の判定で破る大殊勲。その後ジェイソン・マロニー(オーストラリア)との戦いでは予想不利の中大善戦、僅差のマジョリティデシジョンで敗れるも、前戦ではWBC世界バンタム級挑戦者決定戦でナワポーン・カイカンハ(タイ)を11RTKOで破って挑戦権を獲得しています。
なのでもちろんこのボクサーは指名挑戦者であり、胸を張ってタイトルチャレンジャーと言えるボクサーです。
挑戦するタイミング、その時の王者によって十分王者となれそうな力を持っているであろうアストロラビオですが、流石に今回ばかりは相手が悪い。
この戦いで中谷潤人が負ける姿は想像できないばかりか、よほどのことがない限り苦戦もないような気がします。
どんなに「強敵」と煽ろうが、この戦いは中谷潤人がアストロラビオをどう料理するのか、という戦いで間違いありません。
ドネアを破ったサンティアゴに続き、リゴンドーに勝利したアストロラビオまでこの愛の拳士の犠牲となる。そこに愛はあるんか。
那須川天心(帝拳)vsジョナサン・ロドリゲス(アメリカ)
なんだかんだ、セミファイナルに落ち着くんじゃないかと思っています。
もちろん帝拳陣営はこのロドリゲスに勝てると踏んでの戦いだから、この強豪との対決を楽しみにしましょう。
どこの馬の骨ともわからないタイ人とのWBOアジアパシフィックタイトルの決定戦という噂が流れていましたが、情報ソース不明のただの推測だったために反応しなかったのですが、反応しなくて正解でした。大方、アンチが騒いでいるだけだったのでしょう。
さて、WBAランキング4位というロドリゲスは、他の3団体のランキングには入っていないボクサーですが、元王者カリド・ヤファイ(イギリス)を初回KOで倒しているボクサーであり、これはこれは前戦から考えると随分と良いボクサーを選びましたね。
この那須川・帝拳陣営の自信は素晴らしいもので、ここで天心に危険な相手を選ぶとは思えず、このジョナサン・ロドリゲスですらも「危険」の域まで達していないと考えたのは本当に期待できること。
那須川天心にとって、このボクサーはまだチャレンジマッチとは呼べない、この事実は今後の那須川のキャリアがより素晴らしいものになることを示しているようです。
なんか本当にどうでも良いんですけど、たまたまBoxRecでヤファイの写真を見たらすごいことになってた。
いつの間にこんな髭面に。。。
まあ、そんなことは置いておいて、ともかくこのヤファイ戦で金星を上げたロドリゲスでしたが、その次にアントニオ・バルガス(アメリカ)とのプロスペクト対決で7RTKO負けを喫しています。しかしダウンを奪って倒し倒されの激闘を演じているから、おそらくこのボクサーは強打と打たれ脆さを持つ、典型的なプエルトリカン(生まれはプエルトリコ)だと想像することができますね。
これは初めて、那須川天心の試合が楽しみなマッチアップ。
17勝(7KO)2敗1分の戦績をもつジョナサン・ロドリゲス。このボクサーに勝てば、その次にタイトル戦でしょうか。
いずれにしろ、何かしらの地域タイトルをとらなければ世界挑戦は叶わなかったはず。(このルール、変わってないですよね?)今年か来年、那須川天心のチャレンジマッチへの試金石の一戦となり得ます。
ところで一つだけ気になることは、この戦いがバンタム級10回戦であるか、否か。
那須川天心にとってはまだバンタムの体を作るのは容易ではないのかもしれませんが、そろそろバンタム級で戦って欲しいところですね。
WBO世界スーパーフライ級タイトルマッチ
田中恒成(畑中)vsジョナタン・ロドリゲス(メキシコ)
仕方ないのでしょうが、どうしてこうも面倒臭いマッチアップになってしまったのか。
日本語表記でジョナタンとなっているロドリゲスですが、アルファベットではJonathan Rodriguez、那須川天心の相手と完全一致の同姓同名です。
あえてジョナタンという表記にしたのか。。。Amazonの苦悩が伺える日本語表記です。
このロドリゲスについてもまた後日映像を見てみたいと思いますが、前戦でイスラエル・ゴンサレス(メキシコ)とスプリットドロー。強引に考えるとイスゴン並の実力者、ということができるので、ここは田中に印象的なノックアウト勝利を挙げて欲しいところです。
そうすれば一気に評価が高まる、というか取り戻せるような気がするし、もしかしたらイスラエル・ゴンサレスに完勝したジェシー「バム」ロドリゲス戦が取り沙汰されるかもしれません。
とにかく、今の田中恒成に必要なのは世界にアピールするインパクト。
小さな島国でだけ知られる王者、にとどまらないでもらいたい。
井岡一翔に挑戦した時は非常に勢いもありましたが、あの敗北以来、どこか冴えない時期が続いており、その殻を破ったかと思ったがまだ破れていない、とも感じます。
それだけのポテンシャルがあるはずだし、ゆくゆくこのスーパーフライ級で田中恒成が4団体王座を統一しても驚かないし、5階級制覇したって驚くことはない、それぐらいの戦いを期待してしまいます。
井上拓真がリボリオ・ソリス(ベネズエラ)戦で微妙な試合を見せたあと、初防衛戦で大ハッスルをかましたように、田中も前戦は「勝たなければならない」試合だったと思います。今回は、大きなインパクトを残す試合を期待しつつ。
WBO世界フライ級王座決定戦
加納陸(大成)vsアンソニー・オラスクアガ(アメリカ)
おそらくこの試合がオープニングファイト、なのでしょう。ただ、前回のアマプラ興行のオープニングファイトほどのワクワク感は流石にありません。
加納陸というボクサーが果たして世界タイトルに挑戦する力量を持つボクサーなのか、というのは、ボクシングファンの多くが計りかねているところなのではないでしょうか。
反面、オラスクアガは日本にファンも多く、下手したら加納よりもオラスクアガの方が日本で人気者ではないか。
とにかく中谷潤人のチームメイト、突如代役で挑戦した寺地拳四朗戦、そして「バーバー」笑。個性的で、明るく、アグレッシブで、気持ちの強いこのプリンセサ・トニーを応援しない理由が私たちボクシングファンにはないのです。(加納ファンの方ごめんなさい)
このトニーと中谷が揃って世界タイトル戦で勝利をする、その姿は今から非常に楽しみ。
帝拳プロモーションが共同プロモートするアンソニー・オラスクアガ、ここでタイトルを取ればユーリ阿久井との統一戦も見えてくるのではなかろうか。そうなると心苦しいが、流石にトニーを応援することはできません。ただ、素晴らしい戦いになることだけは確実です。
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