国内はボクシングウィーク。
フェニックスバトル→ダイナミックグローブ→アマプラ興行と全てを現地観戦される方もいるのでしょうね。
私は平日は厳しいのでなんとか土曜日だけ滑り込み、現地観戦です。
こういう大規模興行しか行けなくなってしまうのは地方民あるあるなのではないでしょうか。
ともあれ、今回のブログは目前に迫ったAmazon Prime ビデオ presents LIVE BOXING、最後のプレビュー記事。那須川天心vsジョナサン・ロドリゲスについて。
7/20(土)両国国技館
那須川天心(帝拳)3勝(1KO)無敗
vs
ジョナサン・ロドリゲス(アメリカ)17勝(7KO)2敗1分
この試合はセミファイナルにセット。予想としては当たりましたね。是非那須川目当てで行くファンの方々は、他の試合もしっかりと見てほしいと願います。
さて、那須川天心、ボクシング転向の4戦目は、ジョナサン・ロドリゲス。田中恒成の相手のジョナタン・ロドリゲスとはスペルも一緒ですね。日本語表記をジョナサンとジョナタンに変えたのは良い判断だったと思います。
さて、このジョナサン・ロドリゲス、プエルトリコ生まれのボクサーのようです。
アマ経験を経て2018年にプロデビュー、9戦目でマヌエル・フローレス(アメリカ)と戦い5RTKO負け。
10戦目で4回戦で勝利して、11戦目で当時10勝20敗2分の選手とドローを演じているようですね。
その後は連勝していくのですが、6回戦の試合がほとんどであり、8回戦を戦ったのは2度、その中で1度だけ判定までもつれ込んでいます。初の10回戦は元王者カリド・ヤファイ(イギリス)戦であり、これを初回KO勝利。このヤファイ戦こそがロドリゲスにとってのキャリア最大の勝利であり、これにより、おそらく世界ランクに入ったのでしょう。
この勝利を得て一気に駆け上がれればよかったのですが、その次の一戦でアントニオ・バルガス(アメリカ)に7R終了TKO負け。この試合は初回にダウンを奪うも2Rに倒し返され、7R終了とともに棄権していました。
初回にダウンを奪ったのは右のオーバーハンドであり、バルガスはちょっと距離感を見誤った感じ。これは結構伸びて来るのでしょう。どちらかというと速いステップワークで翻弄するタイプのボクサーファイターであり、攻める時は一気に攻める苛烈さを持っていますね。
ただ、打ち終わりのケアはかなり甘く、すぐにガードポジションに戻すことを心がけている、という雰囲気なのですが、強振した時にはかなり疎か。ここは那須川としては狙わない手はないでしょう。
バチバチの打ち合いになったりはしないでしょうし、比較的駆け引きができそうな相手でもあります。
那須川としては先に攻めることで相手を前に出させ、カウンターを狙うという戦い方は非常に良さそうで、このカウンターによるノックアウトは期待できそうですね。
今までの相手よりもワンランク上のボクシングを持っていると思われるロドリゲスですが、そのキャリアにおいて10R戦った経験がないこともあり、同じく長いラウンドの経験のない那須川にとってはうってつけの対戦相手とも言えます。
那須川は躱して終わりだった初戦からグングンと成長を遂げ、前戦では重心を下げたスタイルでよりアグレッシブになっています。左のボディストレートなんかは、今回も非常に効果的に使えるでしょう。
那須川のハンドスピードを持ってのコンビネーションでロドリゲスが固まれば、比較的イージーになりそうです。これを見て対戦相手の質がーとかいう人も現れそうではありますが。
おそらく前戦よりもさらに成長するであろう那須川にとって、ここはまだまだ試練とは言えない一戦。ただ、間違いなくこのロドリゲスは強敵です。
それを分かった上で、やはりこのロドリゲスを倒す姿を見たいもの。ボクシングファンの那須川天心への期待は、まだまだこの先にあります。
今回もおそらく両国国技館には、那須川天心に憧れる子どもたちの声がこだまするのでしょう。ボクシング界の未来にとって、なくてはならない那須川天心。まだまだここで苦戦をしてもらうわけにはいきません。是非良い勝ち方でアンチを黙らせてもらいたいですね。(きっとアンチはどんな勝ち方をしても黙らないのでしょうが。。。)
配信情報
さて、概ね予想通りだった試合順。
第一試合は荒本一成(帝拳)のデビュー戦。
第二試合はWBO世界フライ級王座決定戦、加納陸(大成)vsアンソニー・オラスクアガ(アメリカ)。
第三試合はWBO世界スーパーフライ級タイトルマッチ、田中恒成(畑中)vsジョナタン・ロドリゲス(メキシコ)。
セミファイナルに那須川天心vsジョナサン・ロドリゲスときて、メインイベントにWBC世界バンタム級タイトルマッチ、中谷潤人(M.T)vsビンセント・アストロラビオ(フィリピン)です。
開場は16:30、第一試合の開始が17:20。
配信開始は18:00からで、荒本の試合は中継なしのようですね。
配信はAmazon Prime Videoで、プライム会員になれば追加料金なしで見られます。
いよいよ明日。
会場で、配信で、アマプラ興行をお見逃しなく!
↓田中恒成vsジョナサン・ロドリゲスのプレビュー記事
↓中谷潤人vsビンセント・アストロラビオ、加納陸vsアンソニー・オラスクアガのプレビュー記事
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