いよいよ始まりましたね、ボクシングウィーク!
7/18(木)のフェニックスバトル、7/19(金)ダイナミックグローブ、そして7/20(土)のLIVE BOXING。
ボクシング3連チャンは、Lemino→U-NEXT、そしてAmazonPrimeVideo。東京に住んでたら毎日行けるのかもしれませんが、地方民はきつい。7/20だけ現地に行かせてもらいます。
どうせ平日は興行に間に合いませんので、今日はLeminoをディレイ視聴の上、視聴後は仕事に舞い戻ります。
ということで今回のブログは、Leminoで放映されたフェニックスバトルの観戦記。
7/18(木)フェニックスバトル
ウー・ハンユン(中国)vs齊藤陽二(角海老宝石)
アジア最強ライト級トーナメントの準決勝。アジア最強とは言いつつも、チャンピオンクラスが出ていないので、アジア最強に挑む権利を得られる可能性のあるトーナメント、というイメージか。いずれにしろ、このトーナメントの優勝者には大橋プロモーションからの優遇を受けてもらいたいものです。
初回からグイグイと出てくるウー、かなりパワフルです。ただここは齊藤の土俵でもあり、齊藤もバチバチに打ち合います。
初回中盤、ウーのアッパーが入りますが、齊藤はボディショットで応戦して譲らず。ともに一つ一つのパンチをかなりしっかりと打っており、これは判定はなさそうな戦いです。
決して回転力があるわけではないウーですが、アングルはなかなか良い。これでもっとコンビネーションが打てればかなり恐ろしいですね。
2Rも打ち合い。ウーは本当に手数が多いですが、齊藤は下がらず、ガードで押していきます。手数はさほど多くない中でボディを叩き、とにかく引きません。
ポイントはウーに流れていそうですが、斎藤はまだ我慢の時間でしょうか。
3R、ウーの手数は相変わらずですが斎藤は引かず。ウーは手を出しながらもサイドに動き、真正面からはぶつからない感じ、ただちょっと疲れてきたか。
若干打ち終わりが雑になってきたウー、斎藤はこのウーの打ち終わりに左右をヒット。
4R、インターバルを経て回復力のあるウー。ラウンド序盤の動きは良いですね。
齊藤がウーの右の打ち終わりに左ボディ、ウーは若干下がる場面が増えてきたか。そして前ラウンドあたりから齊藤の右オーバーハンドがヒットするようになってきています。ウーはちょっとガードが下がってきているか。
このラウンド終盤、齊藤の左ボディが深々と突き刺さり、ウーはこれでダウン!
このままテンカウントで齊藤陽二が4RKO勝利!
今永虎雅(大橋)vsマービン・エスクエルド(フィリピン)
このトーナメントの大本命は、今永虎雅です。
もしかすると、今永にキャリアを積ませるためのトーナメントなのかもしれません。
前戦では期待通りの強さを見せた大橋ホープの今永、プロ6戦目に臨みます。
初回は静かな立ち上がりから今永が長い右、フェイントをかけつつ距離を作り、一気に距離を詰めての右フック。鋭いジャブに加え、このタイミングを外したような右フック、右アッパーは武居由樹のよう。
終盤、ワンツーからのフックを決めた今永、エスクエルドは一瞬動きが止まりますが、ここでゴング。
2R、エスクエルドが右を振って攻め込んだところで今永がボディ!左なのか?
これで一瞬置いてエスクエルドがダウン!!とんでもないタイミング。
倒れたエスクエルドに今永は思いっきり攻めていますが、これはレフェリー止めないと。
立ち上がったエスクエルドに今永は攻め入り、またも左ボディをヒット。もうこうなると、立てないでしょう。
このままレフェリーはテンカウントを数え上げ、今永虎雅の2RKO勝利が決まりました。
相手が入ってきたところに合わせるこの左は本当に恐ろしい。かといってインサイドに入らなければ、射程の遠い今永の餌食になってしまいます。
今永虎雅、恐ろしいボクサーですね。
日本バンタム級タイトルマッチ
富施郁哉(ワタナベ)14勝(3KO)3敗
vs
増田陸(帝拳)4勝(4KO)1敗
さて、いよいよメインイベント。
初回、増田がジリジリとプレス。富施はしっかりとガードを上げて足を使う、中でいきなりの左オーバーハンド!体を沈み込ませてのオーバーハンド、先生は富施!
富施は足を使いながらもしっかりとガードを上げ、さらに頭を振る徹底ぶり。手数はさほど多くなく、特に序盤ディフェンスを気をつけるというのはきっと作戦なのでしょう。
後半にもオーバー気味の左をヒットした富施!しかし終盤、増田のショートの左をヒット、非常にコンパクトなパンチでしたが富施はバランスを崩します!やはりこの左は恐ろしい。
2R、右ジャブで丁寧に攻め込む増田。そのうち終わりに富施はオーバーハンド気味の左。このパンチに手応えを感じているのでしょう。
後半、近い距離で増田が左アッパーを決めたと思えば富施は左をリターン。
互いにジャブを当て、互いに左を当てるというこのシーソーゲーム。とにかく富施は気合が入っていますね。やはりリベンジにかける思いが強い。
3R、お互いにペースがを取りきれない中、打ち終わりを狙う富施がよくなってきたように思います。左のアングルはインサイドからのストレート、アッパー、そしておそらく増田のために用意したであろう左のオーバーハンド。
よく動き、パンチのつなぎも非常にスムーズな富施。気持ちがのっているであろう富施に対して増田は若干おとなしく見え、逆に言えばスタミナをあまり使っていないかもしれません。このラウンド、増田は右瞼をカット。かなり大きな傷ですね。
4R、この傷はかなりのディスアドバンテージ。富施は左のオーバーハンドを狙いやすくなり、そのことは他のパンチを狙いやすくなる、とも言えます。
中盤、頭をつけての打ち合い、ここで富施が回転力のあるコンビネーションで上手く戦っています。これは徐々に増田が悪い流れになってきています。
ここはチャンス到来か、富施がグイグイと攻めていきます!
とここで増田が下がりながらの右フックカウンターーー!!!富施はダウン!!!
なんという。。。。!!!
そして、立ち上がった富施ですが、ここで、なんと!!レフェリーがストップ!!
いやーーー。。。これは。
なんというパンチャー、増田陸。
しかし、立ち上がっていたのだからもう少しやっても良かったかもしれません。が、まあ、あれか。それまでの状況は違えど、オスカル・バルデスがミゲル・ベルチェルトをノックアウトした時のようなパンチでしたから、失神KOでもおかしくないレベル。
強さを見せたのは増田陸。富施は本当によく戦いましたし、ポイントはリードしていたように見えました。
勝負が決まるのは、ほんの一瞬。ボクシングというのは本当に残酷なスポーツですね。
本当に素晴らしい戦い。明日のダイナミックグローブにも期待しましょう。
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