ダニエル・デュボアvsアンソニー・ジョシュア、そしてその影に思いっきり隠れてしまっているハイメ・ムンギアvsエリック・バジニャン。どちらも注目ファイトです。
そして日本でもダイナミックグローブ、この日中対抗戦はなかなかに見どころがありそうです。
ちなみにデュボアvsジョシュアと同じ日程(日本時間9/22)、時間はずれますがWBC世界ミニマム級タイトルマッチもありますね。メルビン・ジェルサェム(フィリピン)vsルイス・カスティージョ(メキシコ)、アンダーカードではジェルウィン・アンカハス(フィリピン)の再起戦も組まれています。どこかで見れないものか。
どんな注目試合が週末に控えていても、ボクシング界というのは動きがあります。年間を通してオフの期間がない、というのはこの競技の良いところで、だからこそ、スポーツ観戦はこのボクシングだけで事足りてしまいます。少なくとも私にとっては。
ということで今回のブログは、いくつかのニュースをピックアップ。
マリオ・バリオスの防衛戦が決定
WBC世界ウェルター級王者、マリオ・バリオス。いっときはマニー・パッキャオがこのタイトルに挑戦するのでは、なんて囁かれましたが、どうやらそうはならなかったようです。ボクシング界にも良心的なものが少しは残っているようですね。
ただ、この試合は非良心的なマッチアップであるジェイク・ポールvsマイク・タイソンのアンダーカードに組み込まれたようです。NETFLIXですね。
もしこれがバリオスvsパッキャオになっていたらと思うとゾッとします。女子のFOTYが確実視されるケイティ・テイラーvsアマンダ・セラノ2という素晴らしいファイトが、ただのカネのためにやる試合に挟まれてしまうことになりますから。
ともあれ、バリオスの相手はアベル・ラモス。
果たしてタイトルショットに適任か、と言われれば全然そんなことはないボクサーですが、一応ヨルデニス・ウガスとタイトルを争った経験を持っています。
でもまあ、タイトルチャレンジャーというよりはやや低めのゲートキーパーみたいなイメージでしょうか。バリオスの防衛は固いでしょう。
ジェシー「バム」ロドリゲスが帰って来る!
つまらないニュースを一番最初に持ってきてしまったことを反省しつつ、次はみんなが楽しみにしているジェシー「バム」ロドリゲスの初防衛戦の話です。
カルロス・クアドラス、シーサケット・ソー・ルンビサイ、そしてファン・フランシスコ・エストラーダ。
いずれも軽量級のBIG4、かつてはSUPERFLYのイベントに登場したレジェンドたちを一人ずつ丁寧に撃破、今や「2029年のP4P」の一人に数えられるバム。
完璧な世代交代を果たしてしまったバムには、ローマン・ゴンサレスというライバルがまだいますが、彼らは友人関係でスパーリングパートナーであるためその実現可能性は高くありません。
どちらかというと、マルティネスvs井岡2でもし井岡が勝てば、兄の無念を晴らす意味でもその対戦可能性は大いにあり、それはバムにとってもほとんどホームと言って良い日本で開催されるはずです。
相手は日本でもお馴染みのペドロ・ゲバラ、彼は前戦でアンドリュー・マロニーを破り、WBC世界スーパーフライ級暫定王座を獲得しています。珍しく、ちゃんと団体内統一戦をやるようです。
ゲバラがマロニーに競り勝つなど、まだ力を残していることは驚きではありますが、こういったベテランファイターは今後次々とバムの餌食になるのでしょう。
この試合は、現地時間11/9にアメリカで行われ、この日のメインイベントはジャロン・エニスvsカレン・チュカジャン2。すでに余裕で決着がついているこのメインイベントよりは、興味深い戦いになるでしょう。
待てよと。
メインがエニスで、セミがバム。
これは、以前リングマガジンが発表して話題となった2029年のP4P予測のワンツーフィニッシュです。
未来、この共演が話題となる可能性がありますね。
↓リングマガジン発表の2029年P4P
ゲイリー・ラッセルJrが対戦要求した相手は。。。!
良いニュースとどうでも良いニュースを交互にいきますね。
ゲイリー・ラッセルJrは「試合に復帰したい」と語り、あるボクサーの名前を言いました。
ジャーボンタ「タンク」デービスです。
今更驚くことではありません、ラッセルJrは2020年からずっとタンクの名前を挙げています。
なお、ある記事ではなかなか面白いところに目をつけています。
近年、ラッセルがデイビスについて語るインタビューの数は、元フェザー級タイトル保持者のリング出演回数を上回っている。
ラッセルのリング登場回数には、誰でも勝てそうです。
ジャーボンタ・デービスは、2024年にもう一度リングに立つことを願いつつも、その相手はまだ決まっていません。タンクへの対戦要求は多いですが、彼は生粋のPPVファイターであり、対戦相手は「PPVが売れる相手」というのが求められます。
ワシル・ロマチェンコとのマッチアップは売れるでしょう。しかし、タンクはロマチェンコには振られてしまい、新たな対戦相手をずっと探しています。
イサック・クルスとの再戦というのは非常に興味深いものではありましたが、クルスが前戦でホセ・バレンズエラに不覚をとってしまったがゆえに、周りの熱量は少し冷めてしまった感があります。
タンクvsラッセルJr、ある種、売れそうです。
果たしてラッセルJrは復帰ができるのか、できたとして、タンクはその相手になってくれるのか。これは話半分で聞いておきましょう。
もう一人のロドリゲスの復帰
このニュースを、待っていました。最後の「良いニュース」は、ジェシー「バム」ロドリゲス以上に日本で人気が高いかもしれない、エマニュエル「マニー」ロドリゲスの復帰戦の話です。
今年5月、西田凌佑に敗北し、IBF世界バンタム級王座を失ったロドリゲスでしたが、その後試合をしていないにも関わらずランキングは落ちず、1位と2位が空位の3位、事実上のトップコンテンダーの位置に君臨し続けています。
その敗戦からの復帰戦は、IBF世界バンタム級のエリミネーター、挑戦者決定戦ということで決まりました。
この戦いは、IBFからオーダーされた戦いで、入札となります。そしてこの入札に勝利したのがプエルトリコでロドリゲスをプロモートするフレッシュ・プロダクションであり、ロドリゲスは晴れてホームで復帰戦&挑戦者決定戦に出場することが決定。
開催時期は12/16までに行われなければならない、とのことなので、とりあえず今年中にロドリゲスの復帰戦があり、早ければまた来年の春、西田のタイトルに挑んでくるかもしれません。
しかし相手も勿論強者であり、メキシコのホセ・サラス・レイジェス。詳しくは知りませんが、このレイジェスというボクサーはアストン・パリクテを4RTKOで屠っており、15勝(10KO)無敗という戦績を持っている間違いなく強いボクサーです。
ロドリゲスの実力に疑問符がつくことはありませんが、ある一定の脆さがありそうだったり、すぐ引退すると騒ぎ立てるメンヘラ的要素がある分、なかなか油断ができない、非常に面白いマッチアップになりますね。
ともあれ、「バンタム」というのは行き着く先がここ日本。
ロドリゲスには是非ここに勝利してもらい、2度目の日本の地を踏んでもらいたいですね。
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