今週末、9/19(日)は国内興行が非常に多いです。
中日本vs西部日本の新人王対抗戦(sakanaさんのYoutubeで生配信)をはじめ、西日本新人王決勝が2部制で開催(11:45〜、14:15〜)され、更にその後17:45〜井岡弘樹ジムとグリーンツダジムが合同開催するCHAMP FIGHTがエディオンアリーナで開催される予定となっています。
この日、中日本vs西部日本で勝ち残った勝者と、同日に行われる西日本新人王決勝で勝ち残った勝者が、西軍代表決定戦で雌雄を決し、後楽園ホールに乗り込んでくることになります。
私は新人王戦を追えていませんが、これまでの中日本新人王戦については、ボクシング選手名鑑管理人、せきちゃんのブログが詳しいです。
ちなみに東日本の方は、9/27、9/28に新人王戦の準々決勝が開催され、順調にスケジュールをこなしてきていますね。
今年の新人王戦も楽しみです。
さて、本日のブログでは今週末、そして翌週に控える国内興行(新人王戦除く)のプレビュー記事です。
9/19(日)CHAMP FIGHT
ミドル級6回戦
中田勝浩(井岡弘樹)6勝(4KO)無敗
vs
友松藍(ワタナベ)1勝1敗
2020年度の全日本新人王、中田と、元アマエリートの友松の一戦。
中田は長身から打ち下ろすストレート、そして右アッパーに非常に威力がありますね。
↓全日本新人王決勝の観戦記
スピード、技術で上回る友松がどのようにそのプレスをかわし、かきまわして自らのパンチを当てるか、というところが見ものですね。
叩き上げvs全日本優勝のアマエリート、日本最重量級の未来を担う一戦となるのかもしれません。
アンダーカードには、2020年度の西日本新人王、神埼靖浩(倉敷守安)も登場。非常に技術の高いボクサーで、全日本新人王決勝でも三迫ジム期待のホープ、宝珠山晃と完全に互角の内容でした。この神崎というボクサーは、きっと上に上がってくるボクサーだと思っています。
↓観戦記
9/22(水)WATANABE&DANGAN
スーパーフェザー級8回戦
源大輝(ワタナベ)16勝(13KO)7敗1分
vs
草野慎悟(三迫)13勝(5KO)9敗1分
本来のメインは三代大訓vs西谷和宏でしたが、延期となり、セミだったこの一戦がメインに格上げ。
元日本フェザー級王者、源大輝は前戦で中川兼玄(三迫)に敗北してからの再起戦。減量苦から2度防衛した日本フェザー級タイトルを返上、スーパーフェザー級に上げてからは渡邉卓也(DANGAN AOKI)との日本王座挑戦者決定戦での敗北からの前戦、ということで2連敗を喫しています。
源に勝利した渡邉は敗れはしたもののチャンピオン・カーニバルで日本王座に挑戦、そして前戦で源に勝利した中川は次戦が挑戦者決定戦となっています。
源はここで負ければ後がない、という状況です。
さて、対戦相手の草野も、前戦は敗戦です。
2020年8月、はじめの一歩フェザー級トーナメント決勝で渡部大介(ワタナベ)に判定負けを喫してからの再起戦。
こちらもフェザー級あがりのボクサーですが、今回が転級初戦、勝てば日本ランクが手に入るという重要な一戦となります。
かなり厳しいサバイバルマッチ。とりわけ、源にとってはここで負ければ虎の子の日本ランクを奪われる格好となります。
源の日本タイトル戴冠戦は非常に感動的なものでした。また這い上がってもらいたいものです。
セミファイナルには女子の元世界王者、宮尾綾香(ワタナベ)が登場、日本女子アトム級王者、長井香織(真正)との47.0kg契約8回戦に臨みます。
前戦で痛烈なKO負けを喫してしまった宮尾は少し心配ですね。2018年11月を最後に勝ち星に恵まれていません。
対して長井は5連勝中と勢いにのり、ここで元世界王者を喰えば世界戦線に名乗りを挙げられます。モチベーションは高いでしょうね。この試合もまた、激闘必至。
この興行は、BoxingRaiseで録画配信。
↓世界戦がずれて、日程がかぶってしまいましたね。。。
9/23(木)Keep Fighting
ライト級8回戦
竹中関汰(姫路木下)7勝(2KO)6敗1分
vs
福井貫太(寝屋川石田)7勝(5KO)4敗1分
先日は永野佑樹と別府優樹のユウキ対決がありましたが、今度はカンタ対決。
竹中は湯場海樹(ワタナベ)、ジロリアン陸(フラッシュ赤羽)と実力者に連敗中で、ここで負けると星が五分となってしまう瀬戸際。
一方の福井は前戦でフィリピンでキャリアをスタートさせた保坂剛(三迫)の日本プロデビュー戦の相手を務め、僅差のスプリットでの判定負け。
互いに復帰戦で互いに7勝同士。ランク入りを目指すなら、ここは落とせません。熱戦が期待できますね。
この興行はメインも含め全6試合、12名のボクサーが登場しますが、そのうち6名がデビュー戦を戦います。非常にフレッシュな興行ですね。
9/26(日)CHAMPIONS ROAD
60.5kg契約8回戦
大里拳(大鵬)16勝(4KO)4敗1分
vs
小西帝士(井岡弘樹)6勝(4KO)4敗
大鵬ジムの日本ランカー、大里兄弟が登場の予定でしたが、セミファイナルに登場予定だった弟、大里登の対戦相手が棄権、試合が中止となってしまいました。殿本恭平(勝輝)とのエキシビジョンが組み込まれているようです。
兄・拳は2018年、2019年に当時の日本スーパーフェザー級王者、末吉大(帝拳)に挑むも敗北。1度目はTKO負けでしたが、2度目は2-0という際どい判定負け、日本王座まであと一歩、いや半歩というところを見せつけました。
その後再起を飾るも、2019年12月に現在の日本スーパーフェザー級トップコンテンダー、中川兼玄(三迫)に僅差の判定負け、ここでまた足踏みしてしまいます。
その敗戦から1年半ぶりのリング、ここは順当に勝って先に進みたい所ですね。
一方の小西は、2018年12月に6回戦で2勝目をあげてA級ボクサーとなりましたが、日本ユース王座決定トーナメントで湯場海樹(ワタナベ)に敗北、その後に組まれた福井貫太(寝屋川石田)との6回戦でも敗戦、連敗を喫します。
そして今回が初の8回戦となりますが、いきなり上位の日本ランカー。
もしここに勝つことができれば、大きく道が開けますね。実績、キャリアとしてはアンダードッグ、しかも相手ジムの興行。しかしボクシングは何が起こるか分かりません。
こういう状況のボクサーは、実力以上のものを発揮できるかもしれません。こういう一戦もまた、興味深いですね。
この3つの興行、メインイベントに登場する合計6名のボクサーは、全員が再起戦。敗北を知り、連敗を受け、それでも尚立ち上がるボクサーたちの戦いは、うなるようなボクシングテクニックはないかもしれませんし、タイトルがかかった戦いでもありません。
しかし、やはりこういった戦いの中で名勝負が生まれ、ボクシングを生身で感じられるということも事実。たとえ勝ち星が少なくても、たとえKO率が低くても、そのボクサーを知れば知るほどボクシングはおもしろくなります。本当は、時間の許す限り全部見たい。
と、プレビュー記事を書いては見たものの、今のところ、この興行の中で見れるのはDANGAN興行ぐらいです。(BoxingRaiseで)
東日本新人王戦、西日本新人王戦は同じくBoxingRaiseで、中日本vs西部日本新人王戦はsakanaさんのYoutubeチャンネルで配信。
新人王トーナメント、私は正直追いきれませんが、興味のある方は是非!
関西圏の興行については、真正ジムさんがYoutubeで生配信してくれることがありますが、それも全てではありません。関西圏のボクサーたちが知名度を上げるとすれば、動画配信はうってつけだと思うので、どこかで見られるようになれば良いですね。
↓中日本vs西部日本新人王戦の配信はこちら
DANGAN興行、東日本、西日本新人王戦はこちら(月額980円)