信太のボクシングカフェ

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ボクシングが大好きです。大好きなボクシングをたくさんの人に見てもらいたくて、その楽しさを伝えていきたいと思います。

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【観戦記】デビン・ヘイニーvsジョセフ・ディアス!ヘイニーは完成形?伸び代は?

先週から始まった、世界ライト級2ウィークス。

11/27〜12/11までの間にテオフィモ・ロペスvsジョージ・カンボソスJr、デビン・ヘイニーvsジョジョ・ディアス、タンク・デービスvsイサック・クルス、そしてワシル・ロマチェンコvsリチャード・コミーと全団体の王者と、王者候補がこぞって登場する2週間。

↓ロペスvsカンボソスではビッグアップセットが!

boxingcafe.hatenablog.com

 

今回のブログでは、日本時間12/5(日)に行われた、ヘイニーvsディアス、DAZNで放映されたマッチルーム興行の観戦記です。

↓プレビュー記事

boxingcafe.hatenablog.com

12/4(日本時間12/5)

スーパーライト級10回戦

モンタナ・ラブ(アメリカ)16勝(8KO)無敗1分

vs

カルロス・ディアス(メキシコ)29勝(14KO)1敗

前戦で元王者、イバン・バランチェク(ベラルーシ)を見事に退けたラブ。世界王者へのテストマッチをクリアしたともいえますが、バランチェクはホセ・セペダ(アメリカ)との大激闘を経て「壊れていた」とも捉えられます。

果たしてラブは、その雑音をかき消すことができるか。

カルロス・ディアスはアンダードッグですが、アップセットを起こす可能性のあるメキシカン、これまでの唯一の敗戦はホセ・セペダ(アメリカ)によるもののみと全くもって侮れません。非常に楽しみな一戦です。

。。。と思っていたら、ラブが前日の計量で体重超過。それでも何事もなかったかのように試合は進められます。階級性競技の矜恃は何処へ。。。

 

初回早々、かなり低く入って行こうとしたディアスですが、ラブは冷静に対応。その後はやや様子見か、という展開から、ディアスはやはりかなり低い位置から入ろうと試みます。ラブも力強いワンツーで攻め込む場面を作ります。

ディアスはプレスをかけつつも、ラブのうち終わりを狙うそぶりを見せています。アップセットを起こす気満々だということは見て取れますね。

2R、ラブがサウスポースタンスからの鋭く速いジャブ。初回と違い、従来のボクシング。しつこく攻めるディアス。ディアスの入り際に左アッパーから右フックをフォローして、ディアスがダウン!!

立ち上がったディアスはまたも低く入って攻め込みますが、ラブは下がりながらカウンター戦法をとり、ロープ際まで後退するも右フックカウンターをテンプルに当て、2度目のダウンを奪取!

もう力の差は明らか、これで終わっても驚きませんでしたがレフェリーは続行を指示。ラブはフィニッシュを狙ってややビッグパンチ狙いとなってしまいますが、ここでガードの上からのパンチでまたもディアスはダウン!そしてまた再開。

 

ディアスは諦めませんが、攻めるとカウンターが待っているラブに対して、思い切りよく攻めることができません。

ラブも自ら攻めることはほとんどせず、待ちのボクシング。お見合い状態が続いてゴング。

3R、ディアスはダメージがありそうですがガードを固めて前進。両手のグローブをぱんぱんと叩いて未だ気合いは十分です。ラブはサークリング 、軽いパンチを出してカウンターを狙い、おそらく誘う意味でジリジリとプレスをかけます。

ラブに合わせて下がるディアスを左ストレートで更に押し込み、ディアスがロープに詰まったところでパンチをまとめるとレフェリーがストップを宣告。

もっと他に止めるタイミングはあったような気がしますが、この展開になると実力差は明白、致し方ありません。

モンタナ・ラブ、3RTKO勝利!

強かったですね、ラブ。初回こそディアスのペースに持っていかれそうになりましたが、2R目からは自身のボクシングを取り戻し、圧巻の勝利。

 

ただ、今回は体重超過ということでこれもまた素直に喜ぶことはできません。スーパーライト級がつくれないならウェルター級に上げれば良いだけですが、モンタナ・ラブは何処へ向かうのでしょうか。

ウェイトをつくれなければ罰金にした方が良い。世界戦でウェイトオーバーはニュースにもなりますが、ノンタイトル戦でのウェイトオーバーはニュースにすらなりません。

WBC世界ライト級王座統一戦

デビン・ヘイニー(アメリカ)26勝(15KO)無敗

vs

ジョセフ・ディアス(アメリカ)32勝(15KO)1敗1分

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正規王者、ヘイニーと、暫定王者ディアスの団体内王座統一戦。暫定王座が認められていないアメリカでは、ディアスは「チャレンジャー」として紹介されています。

ディアスの入場に続いて、ヘイニーの入場。

ずっと思っていたどうでも良いことを吐き出すと、ナインティナインの岡村隆史さんに似ています。

初回はオーソドックスのヘイニー、サウスポーのディアスのジャブの差し合いから。中盤に入るとヘイニーはワンツーで攻め始め、今回のヘイニーは意外とアグレッシブ。右ボディストレートとの使い分けは秀逸で、ディアスはガードの時間が長すぎて手をだせません。当然このままでは終わらないでしょうが、早々にヘイニーがペースを掴んだように見えます。

2R、ディアスも攻め始めますが、ヘイニーは非常に冷静。前の手を巧みに使い、ディアスの前身を止めると右ストレートをボディ、顔面へと伸ばします。

 

ディアスはヘイニーの左手が邪魔で中に入れません。

3R、強引に踏み込んだディアスですが、光るのはヘイニーの巧さ。ディアスが前進する分後退して、右ボディやアッパーをヒット。ディアスは中間距離では手を出せず(または出さず)、近接戦闘を狙って前進しますが、入り方にあまり策をかんじられません。

4R、ジリジリと距離を詰めたディアスのパンチがようやく当たったのはこのラウンド。ほんの少し弧を描いた軌道の左ボディがヘイニーにヒット!その後、顔面への左ストレートもヒット、ディアスのクリーンヒットに会場は湧き立ちます。

会場にはディアスのファンが多いのでしょうか。

5Rはまたもヘイニーが距離を作り、ディアスの踏み込みを阻むリードと、そこから放たれるボディストレートやアッパーで優勢。

ディアスは稀に距離を詰めて連打を放ちますが、それは一瞬であり、ダメージを与えることもポイントを取ることもできていないと思われます。

 

6R、展開は変わらず、ラウンドの大方を支配するヘイニー、強引に出てパンチをまとめるものの、クリーンヒットは少ないディアス。

パンチスタッツが出ますが、意外と差はありません。ヘイニーが大きく上回っていたと思いましたが。

7R、展開は同じですが、中盤、ディアスは左オーバーハンドをヒットして会場を湧かせます。打たれもろさのあるヘイニー、心配ですね。ちょっとグラついたようにも見えました。

8Rはヘイニーが距離を支配、ディアスに付け入る隙を殆ど与えず。(ほんの少し、眠くなりました。)

9R、ディアスが距離を詰めて、コーナーにヘイニーを押し込む場面も出てきますが、ここでもヘイニーはクリーンヒットをもらっていないように見えます。ディアスが出てくるのに対してヘイニーは右アッパーから左フックをヒット、ジャブを伸ばしながらエスケープ。これは非常に参考になる逃げ方ですね。10R、は序盤からディアスが攻勢。終盤には左ストレートをヒット。ヘイニーも打ち返して易々とポイントをあたえません。

11R、プレスをかけて攻めるディアス、下がりながらカウンターをねらうヘイニー。この図式はかわりません。ディアスのパンチも届くようにはなっていますが、ヘイニーのパンチのキレはおとろえません。

 

最終ラウンド、ファイナルアタックのディアスは左フックをクリーンヒットしてヘイニーにダメージを与えます。ヘイニーもカウンターで左フックをヒットしたにもかかわらず、ダメージを負ったのがヘイニーという、ヘイニーにとっては理不尽この上ないパワー差とタフネス差。

ちょっと足にきている雰囲気のヘイニーですが、こういう場合でも冷静なのがデビン・ヘイニーの恐ろしさ。リナレス戦でもそうでしたね。

なんだかんだとこのラウンドを乗り切ったヘイニー、ゴング後はロープに登って勝利をアピール。

117-111がふたり、116-112がひとり、3-0の判定でデビン・ヘイニーの勝利。

う〜ん、至極まっとうな判定でこれはこれでなんだかスッキリはしますね。

試合内容も順当も順当、ジョジョ・ディアスがプレス、ヘイニーが待ちで塩なボクシング、という内容。

ヘイニーは非常に安定感のあるボクサー、ただやはり打たれ脆さに不安を抱えるボクサーでもありますので、ヘイニーの気持ちになって考えれば無理はできません。

 

果たしてヘイニーに伸び代はあるのか

23歳、まだまだ伸び代のあるはずのヘイニーですが、現在の完成度が高すぎて、これ以上に素晴らしいボクサーになる、というイメージが私には湧きません。ヘイニーのボクシングがこれで完成形だとするならば、今後、ヘイニーの詰め方を研究してきたボクサーには捕まってしまう可能性があります。

ヘイニーが大化けする可能性の有無は、どうなんでしょうか。これから急激に倒すタイミングを掴む?強靭なフィジカルを手に入れ、接近戦で技術だけでなく身体でも押していけるボクサーになる?

ちょっと難しいような気がしますね。

ヘイニーのカウンターを次々と浴びても、平然と向かっていった1階級下の元王者、ディアス。この事実を見ると、ヘイニーのパワーレスは明らかで、今後は厳しい道のりが予想されます。

やはりそのディフェンステクニックを磨きに磨き、一発ももらわない、アンタッチャブルな存在になっていくしかありません。そして観客からの大きな大きなブーイングを浴びながらも、とにかくディフェンスに徹し、一発ももらわずに12Rを終えるボクサー。

これ以外にないのではないでしょうか。

 

とはいえ、我々が考えている以上のボクサーになってくれる期待はまだあります。23歳で自身のボクシングの形を一つ、極めてしまったヘイニーにとっては、まだまだ時間があります。

今後、ヘイニーがどのような方向に進んでいくのか、非常に楽しみです。

さて、日本時間12/5、ヘイニーvsディアスというWBC世界ライト級世界タイトルマッチが終わりました。そして翌日12/6には、タンクvsピットブルという今日の試合とは全く異なったエキサイティングな内容(になるであろう)の試合が控えています。こっちがメインイベントですね。楽しみです。

↓今後のライト級戦線!

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