信太のボクシングカフェ

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ボクシングが大好きです。大好きなボクシングをたくさんの人に見てもらいたくて、その楽しさを伝えていきたいと思います。

10月、11月で盛り上がる国内ライト級戦線の現在。抜け出して世界戦線へ歩みを進めるのは?

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ライト級の世界タイトルを最初に射止めた日本人は、ガッツ石松。

ヘビー級と並び、世界で最古の階級であるライト級の壁は今も昔も厚い。

↓これまでのライト級世界挑戦の歴史

boxingcafe.hatenablog.com

 

 

それは、世界王座の認定団体が「メジャー4団体」となった今も変わらず、世界には強豪がひしめき合っています。

現在、ライト級の世界王者はデビン・ヘイニー(アメリカ)ただひとり。あと一応、WBAのレギュラー王者としてジャーボンタ・デービス(アメリカ)がいますが、こちらは裁判だなんだと忙しそうです。

そのUndisputedチャンプなのに、あまり認められていない感の強いデビン・ヘイニーは、10/16、前王者であるジョージ・カンボソスJr(オーストラリア)とのリマッチを控えています。

それを退けたあとも、ワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)をはじめ、前述のタンク・デービス、そのタンクとの対戦が取りざたされるライアン・ガルシア(アメリカ)もいますね。

デービスvsガルシアがスーパーライト級で実現したとしても、ライト級にはまだ「アリ」ミシェル・リベラ(アメリカ)、急上昇中のイサック・クルス(メキシコ)、月末に雌雄を決するジョセフ・ディアス(アメリカ)もウィリアム・セペダ(メキシコ)もいます。ミゲル・ベルチェルト(メキシコ)を破ったジェレミア・ナカティリャ(ナミビア)も恐ろしいボクサーですね。

 

さて、今回のブログでは、こんなにも化け物揃いの世界のライト級に、今、まさに手を伸ばそうとしている日本人ボクサー達を見ていきたいと思います。

日本のライト級、頂上決戦+α

11/1(火)吉野修一郎(三迫)vs中谷正義(帝拳)

出典:https://boxingnews.jp/news/93420/

 

アマゾンプライムビデオプレゼンツ、LIVE BOXING。国内ライト級で敵なしの元3冠王者、吉野修一郎と、日本人のライト級では頭一つ抜け出た存在である中谷正義が雌雄を決します。

どちらも世界に届いてほしい、両ボクサーの対決は、日本のボクシングファンにとって大注目の一戦です。

吉野は国内の強豪を次々と退け、前戦は元WBO世界スーパーフェザー級王者の伊藤雅雪(当時横浜光)を撃破。一段ずつ、着実に階段を登っているというイメージの吉野は、すでにアメリカで名前の売れた中谷正義との一戦ということでモチベーションは高いでしょう。

タイトルこそ持っていないものの、中谷正義はアメリカでテオフィモ・ロペス(アメリカ)、フェリックス・ベルデホ(プエルトリコ)、そしてワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)と3連戦、結果としては1勝2敗ながらも、インパクトを残しています。

 

この試合のプレビューはまた書くとして、どちらが勝つにせよ、敗者は大きく後退することになる一戦です。

さて、このふたりに三代大訓(ワタナベ)を加えたのが、現在の日本のライト級のトップと言って良いでしょう。

本来であれば、吉野vs三代が行われて然るべき、という流れの中で、この両者の激突はならず。三代はオーストラリアへの遠征も行っており、海外に活路を求めるつもりかもしれません。

吉野vs中谷の勝者が、三代と闘い、その勝者が世界へ、という流れは納得感こそありますが、あまり歓迎できないことでもあります。国内のつぶしあいよりも、より上を目指して、様々なルートから出ていっても良いのではないか、とも思いますね。

日本のライト級、トップ戦線

さて、三代大訓は、伊藤雅雪を退けたあと、西谷和宏(当時VADY)を6RTKOで仕留めます。これは非常に良いパフォーマンスでしたし、尾川堅一(帝拳)も倒せなかった西谷を倒した、というのは、非常に評価を高めた内容だったと思います。

しかしその後、オーストラリア遠征では勝利するもスプリットの判定、これについてはポイント通りの試合内容だったか、というとそうではないのでしょうが、敵地で格下を倒せなかった、という事実は残ります。これはやや停滞と見るべきでしょうか。

 

その三代と同門であり、現在の日本王者が宇津木秀(ワタナベ)。宇津木は今年2月に鈴木雅弘(角海老宝石)との王座決定戦を経て戴冠しました。

その前の試合の中井龍(角海老宝石)戦ではかなり危うかったこともあり、下馬評では鈴木優位と出ていたはずでした。しかし、蓋を開けてみれば完璧なボクシング、類まれなセンスと強打を持つ鈴木を相手にオーセンティックなボクシングで渡りあい、9RTKOで完勝してみせました。

初防衛戦では富岡樹(角海老宝石)を8RTKOで退け、早くも安定王者の仲間入りを果たした宇津木。(今気づきましたが、角海老三連戦。)

次戦は11/17(木)、ジロリアン陸(フラッシュ赤羽)との対戦が決まっています。

このジロリアン戦は非常におもしろそうな試合で、全体的にまとまっており、ボクシングが巧い、戦い方が上手いのは間違いなく宇津木。しかし、ジロリアンはそれをひっくり返せるパンチャーであり、ややスムーズさに欠けるあのボクシングだからこそ、元々持っている当て勘を活かせている気すらします。

 

予想をするとすれば宇津木優位ながらも、ジロリアンには大きなチャンスがありそうです。

そしてその勝者に挑戦するのは、10/11(火)に行われる挑戦者決定戦の勝者であり、つまりは仲里周麿(ナカザト)か、もしくは鯉渕健(横浜光)。

群雄割拠の日本ライト級戦線

今まで名前のでたボクサーたちが、現在の日本ライト級を盛り上げている、と言えるでしょう。

吉野修一郎vs中谷正義、そしてそこに三代大訓がどのように絡んでいくのか。

そして宇津木秀は、ジロリアンを退け、仲里vs鯉渕の勝者を退ければ、一旦国内に敵がいなくなってしまうかもしれません。

鈴木雅弘はこのまま終わるボクサーではないでしょうから、進むのは宇津木へのリベンジか、それともほかの地域タイトルか。

 

現状、このライト級において地域タイトルを目指すとすれば、宇津木か(又はジロリアン)、吉野(もしくは中谷)となってくるわけですから、ここを超えなければ世界を目指すことはできません。

同時に、世界へ打って出るボクサーが、この地域タイトルを返上すれば、また新たな流れがライト級に起こるかもしれませんし、やはりタイトル戦というのはボクサーを次の次元へ引き上げてくれるものだと思いますので、また新たに名乗りを上げるボクサーがいるかもしれません。

正直、吉野にしろ、中谷にしろ、勝者はこの地域タイトルを保持するべきではないでしょう。

アメリカのリングで戦わなければ、間違いなくチャンスは巡っては来ません。

そして次の世代に、このアジアのタイトルをまわしてあげることが、また次代のライト級が盛り上がる起爆剤ともなりえます。

現在、日本のライト級は粒揃い。それでも尚、世界の頂は高い。

次に世界挑戦を叶えるボクサーは誰か、そして、世界王座を射止めるボクサーは誰なのか。

小堀祐介の王座陥落からはや13年、そろそろ日本のライト級が世界を獲ってくれる姿を見たい。

 

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