尾川から井上、そして京口。
そして6/13(月)には中谷正義のカムバック戦、ダイナミックグローブの興行がありますが、まだ続くボクシング興行。
その翌日にはダイヤモンドグローブ、日本ライト級タイトルマッチです。
ということで今回は、6/14(火)に控える、ダイヤモンドグローブのプレビュー記事。
↓前日のダイナミックグローブのプレビューはこちら
6/14(火)ダイヤモンドグローブ
日本ライト級タイトルマッチ
宇津木秀(ワタナベ)10勝(8KO)無敗
vs
富岡樹(角海老宝石)7勝(2KO)5敗1分
前戦、キャリアベストのパフォーマンスを見せて、見事日本王者に輝いた宇津木の初防衛戦です。
前戦は2022年2月、非常に評価が高く、一階級上のスーパーライト級で日本王者となった鈴木雅弘(角海老宝石)に対して冷静な試合運びを見せた上に強打を決め、会心の9RTKO勝利。
この日の宇津木は本当にパーフェクトでした。
↓観戦記。この日は神興行。
優れたジャブを放ち、ブロッキングを主体としたディフェンスも秀逸で、強弱をつけたコンビネーションを持つ宇津木は、正に「超」がつくほどの正統派。
この鈴木戦の前の試合では、中井龍(角海老宝石)に大苦戦して少々評価を落としたかもしれませんが、この鈴木戦はそれを補ってあまりあるものでした。
この試合を見て、宇津木のその実直なボクシングに惚れ、ファンになった人も多いのではないでしょうか。
さて、王座決定戦で戴冠した宇津木の初防衛戦は、指名試合となります。
しかし今回はランカーたちが軒並み宇津木との対戦に名乗りを上げなかった事から、8位の富岡樹まで挑戦権がスライドしています。
同門のボクサー、タイミングが合わなかったボクサー、SNSを通じてはっきりと断ったボクサー、様々ですね。
富岡は受けましたが、勝算はいかほどか。
強豪ばかりを相手にしている富岡は、確かに素晴らしいボクサーなのですが、ここ最近は3連敗。2020年2月に吉野修一郎(三迫)の持つ日本王座にチャレンジ、ダウンを奪うも返り討ち。同年12月に岡田博喜(角海老宝石)、2021年10月には藤田炎村(三迫、当時は藤田裕崇)に惜敗。
特にこの藤田戦(63.0kg契約戦)は、相手の土俵である接近戦を挑み、パワー負けしてしまった印象です。
この試合は角海老宝石ジム移籍の初試合、しかもスタイルチェンジをしての初試合ということで、個人的には「藤田相手にその戦い方?」という疑問を呼ぶものでした。今回も、宇津木を相手に接近戦を挑んでいくとしたら、本当に今後が心配になります。
富岡の良さは、スピードやカウンターにあると思っていますが、わざわざスタイルチェンジを模索しているとするならば、このスタイルチェンジの先になにかがある、ということなのか。
藤田戦はあのスタイルで、勝機があった、ということなのか。
このあたりのことは私にはわかりませんが、たとえ富岡が新たなスタイルを完璧に仕上げてきた、としても、宇津木はあまり面食らう事がないのではないでしょうか。
宇津木を苦しめるのは、中井のようなフィジカルであり、富岡にそれがあるとは思えません。
とはいえ、この試合を受けたからには、何か胸に秘すものがあるはずです。
個人的には宇津木を応援しますが、富岡も今後を期待させてくれるような戦いを期待したい。宇津木はジムの先輩である京口のバトンを受け取り、快勝できるか。
OPBF東洋太平洋スーパーライト級タイトルマッチ
麻生興一(三迫)25勝(16KO)9敗1分
vs
近藤明広(一力)33勝(18KO)10敗2分
ベテラン同士の、大変興味深い一戦。
前戦、大方の予想を覆し、内藤律樹(E&Jカシアス)を9RTKO、見事OPBF東洋太平洋王者に輝いた麻生。
↓観戦記。この日も熱かった。
この日、麻生は闘志を全面に押し出し、強靭なハートを手数に変え、常に前進。闘神が乗り移ったかのようなエネルギッシュなファイトで、テクニシャン内藤律樹をつぶした、という感じの試合内容でした。
この麻生のインファイトにより、内藤は崩されてしまいましたが、今度の相手は近藤明広。近藤は非常にディフェンスがよく、大崩れしない印象です。
なので、麻生としては近藤をいかに崩せるか、近藤は逆にいかに崩れないか。
これは非常に予想の割れる試合になるのではないでしょうか。
タイトル戴冠を果たし、勢いにのる麻生が押し切ってしまう気もするし、近藤が荒々しい麻生の攻撃を防ぎ、後半にかけて徐々に優位になっていく気もします。
おそらく、接戦になるでしょうが、近藤が麻生のプレスを躱し、跳ね退け、はぐらかし、勝利とベルトを手にすることを期待しています。
アンダーカード!
アンダーカードも興味深いカードが盛りだくさん。
スーパーフェザー級8回戦では、保坂剛(三迫)が前戦での敗戦からの復帰戦。前戦となった中井龍(角海老宝石)では接戦ながらも初黒星、しかし再起戦でランカー戦と恵まれています。
対する三瓶数馬(角海老宝石)は前戦で渡邉卓也(DANGAN AOKI)に敗北してからの復帰戦。所属していた協栄新宿ジムから移籍、新天地での初戦を迎えます。
ノーランカーとはいえ、保坂の方がボクシングがまとまっており、技術が上に思います。キャリア27戦の三瓶は、プロの厳しさを教えることができるか。
保坂は対・角海老宝石ジム2連戦。ここは負けられません。
その前のフライ級6回戦では、元アマエリートで「試合中にケシケシ言う」ことで有名な(笑)馬場龍成(三迫)がプロ2戦目に臨みます。対戦相手は苗村修悟(SRS)、こちらは叩き上げだと思いますが、5勝5KO1敗と非常に危険なボクサーです。苗村の唯一の敗戦は東日本新人王決勝での宝珠山晃、この宝珠山(ほうしゅやま)も三迫ボクサーなので、間接的リベンジなるかどうか。
その他、東日本新人王スーパーフライ級4回戦が一試合と、58.0kg契約4回戦が一試合、合計6試合。全試合開催できることを祈ります。
放送・配信
このダイヤモンドグローブは、通常、FODプレミアムで生配信。
6/12(日)現在、まだ試聴ページはできていませんが、生配信があることは確認済みです。
この辺のスピード感は気になりますが、これは本当にありがたい。
配信日時は6/14(火)17:45〜ですが、生放送に間に合わなくても見逃し試聴可能というのもありがたい。個人的には、ライブ配信でなくても情報遮断して、ひとりディレイ視聴できればそれで良いので、明日もしっかりトレーニングしてから視聴したいと思います。
※1時間に編集されたダイヤモンドグローブは、フジテレビで6/18(土)26:45〜録画放送。6/20(月)15:00以降にFOD(無料版)でその編集版が無料視聴可能です。
↓FODプレミアムはこちらから
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