信太のボクシングカフェ

信太のボクシングカフェ

ボクシングが大好きです。大好きなボクシングをたくさんの人に見てもらいたくて、その楽しさを伝えていきたいと思います。

ジョン「スクラッピー」ラミレスvsルイス・パディージャ。スーパーフライ級の世代交代は、加速する?

※当ブログでは商品・サービスのリンク先にプロモーションを含みます。ご了承ください。

スーパーフライ級もそろそろ世代交代が近づいているのかもしれません。

井岡一翔がWBO王座を返上、中谷潤人(M.T)vsアンドリュー・マロニー(オーストラリア)での決定戦では、かなりの高確率で若き中谷でしょう。

WBA王者のジョシュア・フランコ(アメリカ)はまだ27歳と若く、不利予想と思われたWBO王者、井岡一翔(志成)ではやや優勢のドロー、あわや世代交代という内容でもありました。

これまで長きに渡ってスーパーフライ級の玉座に座ってきたのは、エストラーダ、ロマゴン、アンカハス、井岡一翔、そしてシーサケットやクアドラス。

クアドラス、シーサケットはジェシー・ロドリゲスに破れ、そしてアンカハスも陥落、更には井岡は返上によりその政権は一旦終わりを迎えました。

きっとこの流れは止まりません。

そしてこの流れを、ジョン「スクラッピー」ラミレスというボクサーは加速させることができるのでしょうか。

今回のブログは、スクラッピーの調整試合、そして現在と今後のスーパーフライについて。

 


スーパーフライ級10回戦

ジョン・ラミレス(アメリカ)vsルイス・パディージャ(メキシコ)

↓プレビュー記事

boxingcafe.hatenablog.com

10勝(8KO)無敗、スーパーフライ級という軽量級において前戦でセンセーショナルなKO勝利を挙げ、話題となったジョン・ラミレス。

スクラッピーというニックネームを持つパンチャーは、WBAから挑戦者決定戦をオーダーされているものの、対戦相手のヨドモンコン・CPフレッシュマート(タイ)と折り合わず、調整試合に臨みます。

般若を背中に彫っているラミレス、腕も短そうで顔(的)も大きく、およそボクシング向きの体型とは言えませんが、非常にセンスを感じますね。ボクシング歴はまだ6年、おそらく伸びしろ充分のボクサーです。

 

やや後ろ荷重のスタンス、自分のパンチが当たる距離での回転力は素晴らしいものがありますね。

ちなみに履いているシューズはNIKEのハイパーKO、リミテッドエディションのカラー。私のやっているネットショップでも取り扱いをしていますが、これはすぐに売り切れてしまう人気シューズ。

 

明らかに身体の強そうなスクラッピーに対して、パディージャは下がりながらカウンター狙いのボクシング、比較的ディフェンシブに戦ってはいますが、攻められた時に心を折られず、打ち返す辺りはさすがメキシカンと言えますね。

しかしスクラッピーはやっぱり反応が非常によく、後ろ荷重のままスウェー、ショルダーブロックを駆使する姿はディフェンスにも秀で、やはりタンク・デービスと被る。

そして、パディージャの固いガードをなかなか崩す事ができず、やや集中力を切らしたような素振りを見せたラミレスは気を抜いたところでカウンターを喰ってしまい、この辺も被るw

リングサイドにはヒルベルト・ラミレス、このジョン・ラミレスとは血縁関係ではありませんが、ほんとうの兄弟のように仲が良いそうですね。

ずっとプレスをかけて攻め続けるラミレス。パディージャはガードを固く保ち、ラミレスが攻めてくるところにカウンター。果たして、被弾も多いラミレスではありますが、このパディーじゃはややパワーレスか、ラミレスはびくともしませんし勿論ダメージもなさそう。反応というだけでは躱せないであろうカウンターをもらったりもしており、これは相手がパディージャじゃなければ危うかったという可能性もありますね。

 

ただ、ラミレスの攻撃は、イマジネーションに富んでいて、派手。これは見ているだけで面白い、華のあるボクサーです。

ディフェンスは反応が非常に良いですが、スウェーしっぱなしになっていたりと穴が多いのも事実で、たまに横着しているのが丸わかり。もうちょっと相手のパンチに合わせる事ができれば、より印象的なノックアウトを生めそうなものですが、結構攻防分離で、更にその中でも攻撃意識が強すぎるかも、とも思いますね。

亀になるパディージャを攻めきれないというところは「残念」と言えるところでしたが、今回10ラウンズを戦えた事は彼にとって非常に大きな経験。

後半にはブーイングも起きていましたが、これはきっと倒しきれないラミレスに対してのものでしょう。こういう経験もきっと必要です。

10ラウンズを戦い終え、判定は100-90×2、99-91でジョン・ラミレス。まあ、順当すぎる判定でしょう。

非常にパワフルで、センスも非常に感じますがやはりまだまだ技術的には穴がありそうなスクラッピー。ただ、これは競技に触れる時間が多ければ多いほど改善されるであろうものであり、今後まだまだ大化けする可能性を持ったボクサーです。

今後も注目していきましょう。

 

現在と今後のスーパーフライ!!

現在、WBA王者にジョシュア・フランコ(アメリカ)、WBC王者にファン・フランシス・エストラーダ、IBF王者にフェルナンド・マルティネス(アルゼンチン)。WBO王者は中谷vsマロニーの間で争われる予定です。

まず、WBAはフランコvs井岡2があると思いますが、そのあとはこのスクラッピーvsヨドモンコンの勝者との指名戦でしょうか。フランコとスクラッピーは同世代、井岡は少し上の世代。ここでスクラッピーがタイトル獲得なるか、というのは現段階では正直わかりません。

ただ、フランコよりも、井岡よりも伸びしろがある(それがどこまでなのかはわからないですが)事だけは明確です。

 

WBCの動向はよくわかりませんが、今、もっとも腐敗している団体であるWBCは、エストラーダのえこひいきをまだ崩さないでしょう。WBCのランキングは1位にアンドリュー・マロニー、2位にローマン・ゴンサレス(ニカラグア)。そして、3位にペドロ・ゲバラ(メキシコ)とここまでエストラーダに対してあまり面白いマッチメイクにならなそうですが、4位には田中恒成(畑中)です。

エストラーダvs田中なんて決まると良いですね。。。田中としても、2023年は世界チャンピオンに返り咲く、という宣言をしていますので、是非ここを目指してほしいところ。

さて、実は一番気になるのはIBFで、ジェルウィン・アンカハス(フィリピン)を2度退けた王者、フェルナンド・マルティネス戦に臨むのはジェイド・ボルネア(フィリピン)。

井上拓真が前戦で戦ったジェイク・ボルネアの弟で、こちらは非常に評価の高いプロスペクトです。

 

そしてもうひとり、気になるプロスペクトといえば、ダビド・クエジャール(メキシコ)。23勝(16KO)無敗という戦績を持つ「将軍」は、モイセス・フエンテスをリング禍に追い込んでしまいましたが、そこを乗り越えて倒し続けています。

中谷潤人、田中恒成、ジェイド・ボルネア、ダビド・クエジャール、そしてジョン「スクラッピー」ラミレス。これらのボクサーたちが、かつてHBOの「SUPER FLY」を戦ったボクサーたちを乗り越え、覇権を握る姿を見たいものです。

ファン・フランシス・エストラーダも、ローマン・ゴンサレスも、そして、井岡一翔も。

続けるのであれば、やはり後進にバトンをしっかりと引き継ぐ役目をしてほしい、と思います。今年のスーパーフライも楽しみですね!

 

https://amzn.to/3FhZqbg

【宣伝】

ボクシング用品専門ショップ、やってます。

英国で大人気、FLYのボクシンググローブ等の取り扱いを再開!相変わらず供給は不安定ですが。。。

是非覗いてみて下さい。

boxingcafe.base.shop

 

 

プライバシーポリシー お問い合わせ