信太のボクシングカフェ

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ボクシングが大好きです。大好きなボクシングをたくさんの人に見てもらいたくて、その楽しさを伝えていきたいと思います。

【プレビュー】中谷潤人の初防衛戦は、エストラーダに善戦で名を上げたアルジ・コルテス!!

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あと、1週間。

巨人、Amazonが仕掛けるLIVE BOXINGの第5弾は、これまでのプライムビデオ興行よりもやや控えめなマッチメイクではあるものの、やはりボクシングファンにとって興味深い試合が並びます。

ただ、この興行の中の試合の勝敗についての注目、というよりも、Aサイドで出場するボクサーたちのパフォーマンスが注目で、いったい今後どれくらいワクワクさせてくれるのだろう、という期待。

寺地拳四朗がヘッキー・ブドラーに負けるわけはないし、那須川天心も「倒せるのか」「倒せないのか」のほぼ2択と言って良い。

そして勿論、中谷潤人(M.T)も例外ではありません。

こういう期待を背負わされたボクサーたちは不憫でなりませんが、これが実態です。

ということで今回のブログは、中谷潤人vsアルジ・コルテスのプレビュー記事。

 

9/18(月)LIVE BOXING

WBO世界スーパーフライ級タイトルマッチ

中谷潤人(M.T)25勝(19KO)無敗

vs

アルジ・コルテス(メキシコ)25勝(10KO)3敗2分

リングに上がるたびに、その評価を上昇させる王者、中谷潤人。

恵まれた体躯を誇るこの中谷のプロボクシングキャリアは、4回戦でプロデビュー、全日本新人王を経て日本ユース王座、日本タイトルへとステップアップして世界ランカーを撃破、2020年11月にジーメル・マグラモ(フィリピン)を破ってWBO世界フライ級王座を獲得する、というまさに王道を貫いたようなキャリアです。

もとより素晴らしい距離感を持っており、長身サウスポーであるというやりづらさも兼ね備えていた中谷ですが、キャリアを積む中で徐々にパフォーマンスを上げて、その時その時の相手を丁寧にクリアしてきた、という印象です。

世界が「Nakatani」を知ったのは、2021年9月、WBO世界フライ級王座の初防衛戦のとき。アメリカ、アリゾナ州で行われたこの初防衛戦は、強打者の元世界王者、アンヘル・アコスタ(プエルトリコ)を迎えて行われました。

 

この試合ではアコスタを相手に、衝撃の4RTKO勝利。メインイベントがオスカル・バルデス(メキシコ)vsロブソン・コンセイサン(ブラジル)というトンデモ判定の試合だっただけに、この興行の話題性こそはそちらに流れてしまった感がありますが、試合としては中谷vsアコスタのパフォーマンスがベストだったと言って過言ではないでしょう。

その後、中谷は日本に凱旋、2022年4月に山内涼太(角海老宝石)を一方的な8RTKOに沈め、これでフライ級を卒業しています。

2022年11月にさいたまスーパーアリーナで行われた試合はスーパーフライ級戦で、この試合の直前にフライ級王座を返上、しっかりとけじめをつけてスーパーフライ級に参戦しています。

この試合はタフネスを誇るフランシスコ・ロドリゲスJr(メキシコ)を倒すことこそは叶いませんでしたが、試合は圧倒しています。

 

スーパーフライ級でのテストマッチを終えた中谷は、前戦でWBO世界スーパーフライ級王座決定戦へ出場、アンドリュー・マロニー(オーストラリア)を衝撃的な最終回ノックアウトで退け、見事王座を獲得しています。

中谷潤人の戦績は25勝(19KO)無敗というものですが、世界戦に限ると4勝(4KO)無敗。いやはや、これはとんでもないことですね。

なので当然、今戦もKO勝利が期待されているのです。

 

対してアルジ・コルテス。

ナチョ・ベリスタイン傘下の28歳は、2014年にプロデビュー、デビュー3戦目、4戦目で早々に連敗を喫しています。

しかしその2015年7月の敗戦を最後に2022年9月にエストラーダに負けるまで一度も土付かず。その期間は7年にも及び、その期間の戦績は17勝2分と好調をキープしていました。

ただ、その間に12ラウンドを戦ったタイトルショットは一度もなく、エストラーダ戦も当初はノンタイトル戦。直前になって当時エストラーダが保持していたWBC世界スーパーフライ級フランチャイズ王座がかけられるようになったものの、当然これはエストラーダの調整試合という意味合いが強かったはずです。(フランチャイズ王座は本来移動しない、というものでしたが、すっかり根底が崩れてしまった試合でもありましたね。)

さて、この試合でエストラーダに3-0のユナニマス判定ながらもポイント差は僅差での敗北を喫したコルテスは、大きくその株を上げました。

↓エストラーダvsコルテスの観戦記

boxingcafe.hatenablog.com

 

 

エストラーダもパンチを貰わないボクサーではなく、どちらかというと誰とでも良い試合をする可能性があるボクサーであり、単に噛み合っただけなのか、エストラーダの衰えによるものなのか、それともコルテスがエストラーダ並の強さを保持しているのか。

大激闘となったこの試合で、コルテスはボディでダウンを喫していますが、回復力も素晴らしく、これまでの3つの敗戦の中でKO負けはもちろんゼロ。

惜しくも大金星を落としたコルテスは、この敗戦からわずか2ヶ月で再起、その後2023年3月に判定勝利を収め、今回の一戦を迎えます。

 

「エストラーダへの善戦」という手土産は、このコルテスの立場を大きく変えたのではないでしょうか。

メキシコのローカルファイターという印象の強かったコルテスのキャリアは、自身初の海外戦で、アメリカを飛び越えて日本、それも世界タイトルマッチ。

ここでコルテスが期するものは非常に大きいと思われ、しっかりと準備を整えて中谷との戦いに臨むはずです。

それでも、尚

それでも中谷優位は動かず、オッズは中谷-1250、コルテス+900。コルテスがこの2階級制覇王者に勝てば大金星の試合であるため、やはり中谷には内容の求められる試合であることは当たり前のことです。

 

アルジ・コルテスは、その実績以上に危険なボクサーである、ということはすでに明白ではありますが、それでも中谷のパフォーマンスに期待セざるを得ません。

身体の大きな中谷が、スーパーフライ級に留まれる時間はそう長くないでしょう。

もしかするとこの試合が終わればバンタムに、という話が出るかもしれませんし、統一戦の筋道ができれば来年、再来年あたりになるのかもしれません。

推測ではありますが、ウェイト面で早々に限界を迎えそうな中谷は、この階級ではもう一つの王座統一を成し遂げ、バンタム級へ挑戦するはずです。その「もう一つの王座」として、未だ階級最強の呼び声の高い(もしくは、ある)ファン・フランシス・エストラーダを狙っているのでしょう。

ここでコルテスを印象的なノックアウトに屠ることにより、エストラーダvs中谷待望論が生まれると、それは叶うのかもしれません。

 

ただ、果たしてエストラーダがそれを受けるかどうかは別の話。

エストラーダとしては、同じジャパンマネーをアテにするとしても、同年代であるWBA王者井岡一翔(志成)の方が与し易い、又は井岡陣営の方がファイトマネーで上回る、となればそちらに行くのでしょう。

今戦のあと、井岡(志成×ABEMA)と中谷(帝拳×Amazon)によるエストラーダの奪い合い、という争いが水面下で繰り広げられるのかもしれません。いや、すでに始まっているのかもしれません。

いずれにしろ、きっとそう長くないであろう中谷のスーパーフライ級のパフォーマンスを、楽しみに待ちましょう。

 

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↓アマプラ興行は那須川天心のデビュー戦も

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↓メインは拳四朗vsブドラー

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