信太のボクシングカフェ

信太のボクシングカフェ

ボクシングが大好きです。大好きなボクシングをたくさんの人に見てもらいたくて、その楽しさを伝えていきたいと思います。

【観戦記】10/31フェニックスバトル!衝撃的セミファイナルと大興奮メイン!!

※当ブログでは商品・サービスのリンク先にプロモーションを含みます。ご了承ください。

10月末日。

本日は仕事が終わってから東京へ移動という謎スケジュールだったので、東京に着いたのはもう22:00を回っていました。

情報遮断には成功し、視聴を開始。やっぱり今日もセミとメインくらいです。

ところでLemino上でももっと(ライブ配信直後ということもあり)目立たせてもらいたい、と考えるのはボクシングファンだからなんでしょうね。まあ、Leminoを見てるの、ボクシングファンが多いかもしれませんけど。

ということで今回は10月末に行われたフェニックスバトルの観戦記。

↓プレビュー記事

boxingcafe.hatenablog.com

 

 

 

10/31(火)フェニックスバトル

WBOアジアパシフィック・スーパーバンタム級タイトルマッチ

テレンス・ジョン・ドヘニー(オーストラリア)24勝(18KO)4敗

vs

ジャフェスリー・ラミド(アメリカ)11勝(4KO)無敗

前戦、技巧派である岩佐を完封したラミド。はっきり言ってしまうと、ドヘニーは岩佐に勝利しているとはいえ、個人的な評価としては「岩佐>ドヘニー」です。

ボクシングに3段論法は通用しないし、前戦のドヘニーは非常にパワフルで素晴らしかったと思いますが、どうしてもマイケル・コンラン(アイルランド)に負けているという事実は頭から離れるものではありません。

なので今回は、ラミドがドヘニーを近寄らせず、ドヘニーは何もできずに判定負けを喫する。そんな、いわゆる「面白くない試合」というものを想像していたファンも多いと思います。私もその一人で、はっきり言ってメインだけ見ようかと思ったほど。

初回、まずはリング中央で向かい合う両者。ファーストジャブはラミド。やはりキレています。速いジャブでステップインするラミド、しかしドヘニーは意外と反応ができています。

非常に低いダック、広いスタンスでの後ろ荷重のドヘニーはとにかく慎重な戦い方、まずはスピードに慣れようということなのでしょう。

 

 

 

ほぼパンチを出すことのなかったドヘニーは、2分が過ぎようという頃、思いっきり踏み込んで左のオーバーハンド!!!これを思いっきり喰らったラミドはダウン!!!

休むべきところをすぐさま立ったラミド、足元が定まりません!!レフェリーがカウントを進める中、なんとかファイティングポーズを取ったラミドですが、このチャンスをベテラン、ドヘニーは逃さず!

嵐のように攻め入るとラミドはスリップダウン、明らかに下半身に力が入っていません!

ドヘニーはとにかく左を振り抜いてラミドに襲いかかり、ラミドを追いかけ回すとレフェリーはストップ!!!

なんと!ビッグアップセット!!TJドヘニー、初回TKO勝利!!!

もう開いた口が塞がりません。

ラミド勝利は非常に固いと思っていましたが、ドヘニーの集中力は素晴らしく、ラミドは楽観視していたのかもしれません。

 

 

 

先日の栗原慶太vsフローイラン・サルダールの戦いを思い出す結末。

ベテランの意地、覚悟、やっぱりボクシングは何が起こるかわからないから面白い。

ドヘニーは中嶋、ラミドと大橋プロモーションからの刺客を次々と撃破、驚くべきことに井上尚弥への道はまだ続きます。次は、誰か。

ラミドの「怪物前夜」を期待していたファンは肩透かしを食らいましたが、ラミドもここからフェニックスのように這い上がってもらいたいものです。

ただ、ダイレクトリマッチだけは勘弁してほしい。

日本スーパーバンタム級タイトルマッチ

下町俊貴(グリーンツダ)17勝(11KO)1敗2分

vs

石井渡士也(RE:BOOT)6勝(4KO)1敗1分

ドヘニーvsラミドの余韻が思いっきり残っている中ですが、興行的にもメインイベントで、やっぱり一番楽しみなのはこのメイン。

下町俊貴vs石井渡士也は垂涎のマッチアップです。

 

 

 

初回、向かい合ってみるとやはり身長差はあります。リング中央、下町が長いジャブ。石井はこのジャブをスウェー、非常に反応が良い。

石井は速いステップインから速い右ストレート、非常に調子は良さそうですね。

下町はやや前めのボクシング、こちらも長いジャブから長い左ストレートを伸ばしていきます。

後半、下町のワンツーがヒット、ここで石井はスイッチが入ったか度々ステップインを見せます。ただ、石井が踏み込んだ後の下町のカウンターが効果的か。

インターバル中は「としや」コール。ここは石井のホームであり、下町にはアウェー感がありますね。

2R、力強く攻め入る石井、それでも下町の真っ直ぐの左ストレートが石井を襲います。石井は打ち終わりのケアがやや雑か。打ち終わりのガードが低く、スウェーで外そうとするも下町のストレートは非常に伸びます。

中盤、近い距離では打撃戦、ここは下町も退きません。リング中央を陣取るのは下町の方。

近づかなければ苦しい石井ですが、ステップインは非常に鋭く、一瞬で距離を詰めてくるので下町としても怖さがあるかもしれません。後半、左右のフックを叩きつける石井、パワー差はありそうで、これはガードの上からもらっても効きそう。

 

 

 

3R、石井がグイグイとプレス、鋭いジャブから右ストレートをヒット!そこに左フックをフォロー、ちょっと石井は下町の距離に慣れてきたか。

石井の鋭いステップインと強打、下町のカウンター。この戦いはやはり下町にスタイル的な分があるか、中盤は下町が左ストレートをヒットして石井はダメージを負い後退。この序盤3Rで本当に素晴らしい戦いを繰り広げています。

4R、石井は距離を詰めてしつこく食い下がります。この距離は石井のパワーが活きる距離、下町は後退。1発2発の攻撃は下町に躱される石井ですが、しつこく強打を振るい、さらに打たれてもその突進は衰えません。

小刻みにステップを踏みつつプレスする石井、後半には左ボディをヒット。下町は徐々に固まる場面が増えており、これは良くありません。終盤、石井の右がカウンターとなってヒット、下町はピンチ!しかしうたれっぱなしにはならない下町はリターンを返して押し返します。

5R、石井は勝負所、プレスをかけて左右のボディ!ややダメージが残っているのか、それともこのペースに疲労が蓄積してきたのか、下町はちょっと足が止まっています。

石井は石井で一発では当たらないので、こちらもスタミナを使って攻め入らなければなりません。

石井の攻めは力強く、これをブロッキングでしのぐ下町ですが、本来これは悪手。石井も石井で打ち終わりに下町のパンチを軽めながらも喰らってしまっています。

終盤には石井がラッシュ!強い左フックをヒットしています。

途中採点は、48-47×2で下町、残りの1者は48-47で石井。ただ、流れは石井にあるかもしれません。

 

 

 

6R、石井はこのプレスをかける戦いを続けたい。左右のボディから攻め、アッパーを返す石井、これに対して足が止まってしまう下町。

ちょっと下町に力感を感じなくなってきました。

中盤、石井は下町をロープに詰めて左右のフックを見舞い、そこからも右ストレートと左フックを軸にして下町を追っていきます。

足が動かないのは減量苦、または試合展開によるスタミナ難なのか、それともパワフルな石井のブローをブロッキングで受け止めていることによる弊害なのか。

7R、ここで石井は勝負!開始直後にワンツーをヒットして下町をロープに追いやります。その後もプレスをかけて下町をロープ近くに追いやってから鋭いステップイン、下町もここは意地で打ち返します。

石井はやや単発気味になってきているか、対して下町は軽めのパンチながらも連打でリターンを返しています。

このラウンド中盤、石井は休み、逆に下町がプレス。攻守が次々と入れ替わるラウンド、石井の攻撃はパワフルですがヒット数は下町のような気がします。

 

 

 

8R、会場の「としや」コールに後押しされるように攻める石井!この苦しいラウンドで頑張れるか。

下町は前ラウンド中盤あたりから足がやや復活してきている感じで、そのパンチにもキレを取り戻してきているようなイメージ。近い距離でも打ちながら頭の位置を変えることで石井のミスブローを誘い、長い左ストレートで反撃。

石井はちょっと自分から攻めることができておらず、やや後手気味で、遠い距離ではスリッピングアウェーで下町のジャブをかわすも見栄えは良くありません。

終盤にも石井は下がったところでパンチをまとめられ、これもあたりこそ浅いもののちょっと良くない。

9R、開始早々に石井がチャージ。ここは勝負をかけてきたのかもしれませんが、前半チャージの後半失速はあまり見栄え的に良くありません。

下町は石井の攻撃を交わしてワンツーをヒット、そこからの接近戦でもポジショニングを変えて対応、距離が空けばすぐさま手が出て、それを石井はかわし切ることができません!

中盤、下町は綺麗にワンツーをヒットして石井の顎をはね上げると、ここから猛ラッシュ!!

大ピンチの石井!打ち返すも回転力と正確性の差で下町優勢!石井はここで膝をつきますが、これはスリップ裁定!ダメージはかなりありそうです!

その後も下町は猛然とパンチを繰り出し、その多くが石井にヒット、石井は何度も顔を跳ね上げられます。石井も単発ながらも打ち返すからなのか、レフェリーは止めません!

下町も疲労が見られる中、石井もなんとか持ち直し、強打を返せるようになったところでラウンドが終了。なんという素晴らしい戦い。

 

 

 

ラストラウンド、石井は倒さなければ勝てないかもしれません。頭をつけて強い左ボディ、としやコールに後押しされて猛チャージ、このラウンドになっても力強さは衰えを見せません!

下町は防戦の時間が長くなってしまうも、足と上体を際限なく動かしてエスケープしつつ、残り1分ほどのところで値千金の左ボディアッパー!これで少し動きの止まった石井ですが、逆にボディから顔面へのコンビネーション、その後右ストレートをヒットして攻め続けると、下町はガードも気にすることなくリターン!!

気持ちを前面に押し出して打ち合った両者、ここでラウンドが終了!勝負は判定へ!

判定は、96-93下町、残り2者は95-95のドロー!!!

下町俊貴、石井渡士也を相手にドローで初防衛戦をクリア!!!!

なんとも素晴らしい試合は、決着つかずのドロー。これはまあ、確かにドローがありの試合内容だったのかもしれません。

素晴らしい試合を見せてくれた両雄に感謝。

 

 

 

【宣伝】

ストック品(在庫があるもので即納できるもの)のセールやってます!

スポーツの秋、新しいグローブ買いませんか?⇩

boxingcafe.base.shop

boxingcafe.hatenablog.com

 

 

プライバシーポリシー お問い合わせ