さて、本日は3150FIGHTのプレビュー記事を書こうと思っていました。
しかし、メインイベントである力石政法(緑)の対戦相手、カルロス・フローレス(メキシコ)がなんとパスポートの盗難事件に遭い、来日困難な状況に。
これに伴い、亀田ファウンダーは興行自体の延期を発表、これは全選手にとっていたたまれない出来事です。
セミファイナルにはKJカタラハ(フィリピン)vsジェイアール・ラクィネル(フィリピン)というコアなファンが注目する試合も組まれていたものの、メインがないと(いつもそんなに会場に人は入っていないが)集客にも影響するでしょうし、12Rの一つの戦いがなくなるとABEMAの視聴数にも影響が大きい。「長い時間で視聴数を稼ぐ」ということがこの興行の一つの趣旨なので、この興行ごと延期というのは英断なのかもしれません。
テレビ局がいなくなっても、今度はVOD会社に配慮せざるをえないスポーツ中継。こればかりは出資者であるから、仕方がないことなのでしょうね。
興行に出場予定だった選手皆さんには本当に気の毒に思うが、ファンとしては、この延期をきっかけに更なる好カードが舞い込んでくれることを祈るのみ。
そんなわけで書くことがなくなってしまいましたが、そういえば今日、ジャメル・ヘリング(アメリカ)の復帰戦が行われていたことを思い出し、視聴。
11/7(日本時間11/8)アメリカ・ニューヨーク
ジャメル・ヘリング(アメリカ)23勝(11KO)4敗
vs
ニック・モリナ(アメリカ)13勝(5KO)無敗
伊藤雅雪(当時横浜光)からタイトルを奪ったヘリングは、このタイトルを3度防衛の後、シャクール・スティーブンソン(アメリカ)に敗れ、無冠になりました。
海兵出身のヘリングは非常に人気が高いボクサーで、3度目の防衛戦となったカール・フランプトン(イギリス)を素晴らしいノックアウトで降し、その存在感を強く示しましたね。
シャクールにタイトルを奪われた後、当時無敗だったジャーメイン・オルティス(アメリカ)と再起戦に臨み判定負け、次世代のボクサーにしっかりとバトンを渡して引退。していたはずでした。
いつの間にやら復帰となっていたらしいヘリング、ここで選んだのが無敗の24歳のアメリカ人、というのはなかなか。戦ってきた相手は大したことがありませんが、「無敗」という戦績は底が読めないところがあり、不気味なものです。恐ろしく強かったらどうしよう、みたいな。
モリナからすると、強敵相手とはいえ2連敗中、そしてすでにロートルという年齢に入っている元世界王者、という肩書は非常に魅力的でしょう。ここでヘリングを喰えば、一気に躍進できる可能性があります。
さほど大きくない会場ながら、ヘリングには大きな歓声が響きます。
さて、初回。
まずはリング中央で探り合い、サウスポーへリングに対してモリナはオーソドックス。会場が小さいからかちょっとリングが狭いように感じますが、ジャブの差し合いでうまく行かなかったモリナは早速下がる展開、ヘリングがプレスをかけていくという珍しい展開です。
ヘリングはリーチがあり、モリナの届かないところからジャブをヒット。
中盤、ヘリングはジャブからの左ボディストレートを見せておいてからの顔面へのワンツー、これがヒット、右フックをフォローしてモリナは早々にダウン。
立ち上がったモリナに対してさらにプレスをかけたヘリングは、またもジャブから左ボディ、モリナのガードが下がったところで顔面への左ストレート!
これでモリナはダウン、レフェリーは試合をストップしました。
ジャメル・ヘリング、初回TKO勝利で再起戦を勝利!
なんともあっけない幕切れ。結局このニック・モリナの実力というものは全くもって謎のままで、何もできませんでした。
ヘリングはちゃんとジャブがキレており、コンビネーションも良かったと思います。
現在のスーパーフェザー級は混戦模様、もしこの老兵にチャンスが訪れるのであれば、全力で応援したい。
↓来週のウィークデイはWBO世界SFe級タイトルマッチ!
↓IBF王者はジョー・コルディナ!
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