日々忙しい平日を送り、そして忙しい週末が近づいてきます。
今週末は土曜日にローチvsマクローリー、日曜日にエストラーダvsバム、そしてテオフィモvsクラゲットとなかなかに忙しい週末です。
何が最も楽しみか、といえばエストラーダvsバムであることは明白で、この軽量級のスーパーファイトはアメリカでも非常に楽しみにされているようです。
ローマン・ゴンサレスがPFPキングとなって以来なのか、高騰するファイトマネーを生み出すのに苦労した頃、手頃な軽量級ファイターをスターダムにのし上げようとしたからなのか、いずれにしろ軽量級にもスポットライトが当たっているのがここ数年。
そしてロマゴンの没落とともに台頭したナオヤ・イノウェイという日本人ボクサーは現在のPFPトップ3に数えられ、世界的スターとなっています。
今後も軽量級は引き続き注目されることでしょう。
ということで、今回のブログは軽量級における幾つかのニュースをピックアップ。
IBF世界ライトフライ級TM、ノンシンガvs矢吹正道!
IBFの指名戦なので、この戦いはもうすぐ正式発表を見るはずです。
IBFはライトフライ級王者、シベナチ・ノンシンガ(南アフリカ)に指名試合として矢吹正道(LUSH緑)戦をオーダー。
本来であればアービン・マグラモ(フィリピン)との指名挑戦者決定戦を勝ち抜いたクリスチャン・アラネタ(フィリピン)が指名戦に臨むはずでしたが、アラネタは負傷により離脱。「次期挑戦者決定戦」を勝ち抜いていた矢吹に白羽の矢が立ったわけです。
ノンシンガは統一戦を希望との噂もありましたが、WBO王者のジョナサン・ゴンサレス(プエルトリコ)は王座を返上、そしてWBA・WBC統一王者の寺地拳四朗(BMB)もフライ級転級という噂。さらにそこに指名戦に厳格なIBFからの通達、とあっては、指名戦をこなさなければなりません。
いずれにしろ、次戦での統一戦の線はなくなります。
ノンシンガをプロモートするのはマッチルーム、そして矢吹はLUSHプロモーション。現在交渉中とのことですが、LUSHが交渉でマッチルームに勝つのは難しいでしょう。これが大手のプラットフォームがついているところであれば勝てそうなものですが。
例えば入札になった場合は余程のことがない限り日本開催はなさそう。
交渉期限は7/19、そこまでに決まらなければ入札となる見通しです。
ということでガンバレ矢吹は当然なのですが、その前にガンバレLUSH。
▶︎ソースはこちら
JCマルティネスの大甘サスペンド
先だってWBC世界フライ級王座を返上したフリオ・セサール・マルティネス(メキシコ)。
このマルティネスがVADAのドーピングテストに引っかかった、というニュースは既報のとおりです。
で、このサスペンドが降ったのが現地時間6/25のことで、そのサスペンドというのがたったの9ヶ月の出場停止、というものだそうです。
この9ヶ月というのが試合日に遡って換算されることから、この出場停止期間は今年の年末までであり、あとちょうど半年。これで年明け早々に試合なんてしようものなら、別に普通の機関であり、サスペンドの意味をなしません。
しかもこのマルティネスがドーピングテストで陽性反応を示すのは2度目であり、再犯といえます。
1度目はカネロやネリらと同様のグレンブテロール、このことについてはメキシコの汚染牛を食べたから、とのことで、多くのメキシカンたちがこのサスペンドを免れています。つまり、シロ認定されています。
が、果たしてこのことを信じるファンがどれくらいいるか、というと非常に疑わしい。
この記事には、非常にたくさんのコメントがついており、そのほとんどはやはりこのことに否定的なコメントです。
「2度目なのに」「処分が軽すぎる」という意見がほとんどで、同じくライアン・ガルシア(アメリカ)の処分が軽すぎるとのコメントも多い。
ドーピングについてはボクシング界にも蔓延してきてしまったイメージであり、サスペンドは数年にわたるべきであり、果たしてクリーンな運営が望まれるところ。少なくともマルティネスについては3年とか4年とか、もっと長くしてほしいところですね。このボクサーがスーパーフライ級で戦いたい、そしてそのために禁止やいく物を接種した可能性は否定できないだけに、そこはクリーンにお願いしたいものですね。
続・SUPERFLYと続々・SUPERFLY
そんなわけで、盛り上がりを見せる軽量級。
何よりも注目なのは、週末に控えるファン・フランシス・エストラーダとジェシー・ロドリゲスによるWBC世界スーパーフライ級タイトルマッチ。
オッズはFANDUELによるとエストラーダ+360、ロドリゲス-420と出ており、明確にジェシー・ロドリゲスが優位な状態です。
当然のことながら、エストラーダのレイオフの期間、両者の勢い、それぞれのここ最近のパフォーマンスを見比べてみると合点がいくオッズです。ただ、歴戦の雄エストラーダがそう簡単に負けるか、というとそうはいかないと思うので、もつれる展開になる可能性は十二分にあります。
この戦いは軽量級のファイトながらも世界的に注目を集めています。
そして、この戦いのたった1週間後にWBA・IBF世界スーパーフライ級王座統一戦、井岡一翔(志成)vsフェルナンド・マルティネス(アルゼンチン)。
ここで王者は3人となり、さらに同じ月(7月)の20日、WBO世界スーパーフライ級タイトルマッチの田中恒成(畑中)vsジョナタン・ロドリゲス(メキシコ)が行われます。
6月末、7月上旬、7月中旬にそれぞれの王者が登場する、となれば、タイミング的に年内にもう一つ、王座統一戦が行われても良さそうなスケジュールです。
エストラーダ、バム。これは土血が勝つにしろ、世界的にはビッグネーム。
井岡一翔、プーマ。井岡はP4Pリストに入ったこともあるしベテラン、そしてプーマも安定王者のアンカハスを2度に渡り退け、前戦では評価の高いジェイド・ボルネアをノックアウト。知名度はまだまだですが、ここで井岡を喰えば知名度も跳ね上がるのではないでしょうか。
そして田中恒成、若くして3階級を制覇した頃、その名はすでに世界でも知られた存在でした。
このうちどのように生き残り、どのような道のりを辿って統一戦に進んでくれるのか。
あくまでも日本が中心であってほしい、との思いはありますが、今後のスーパーフライ級戦が統一戦に向かうとするならば、非常に楽しみなことですね。
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