信太のボクシングカフェ

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ボクシングが大好きです。大好きなボクシングをたくさんの人に見てもらいたくて、その楽しさを伝えていきたいと思います。

スーパーウェルター級が激アツ。実力は伯仲か、テレンス・クロフォードの牙城に迫るのは誰だ。

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先週末DAZNで放映されたWBC世界スーパーウェルター級暫定タイトルマッチ、セルヒー・ボハチュクvsバージル・オルティスJr。

人気、知名度の面から言えばオルティスが勝って当然、との見方があったため、この僅差の戦いは「意外」と言われているようです。

そしてこの素晴らしい戦いは、おそらくファイト・オブ・ザ・イヤーにノミネートされるはずで、同日に行われたルイス・アルベルト・ロペスvsアンジェロ・レオはノックアウト・オブ・ザ・イヤーにノミネートされるはずであるから、とんでもない1日となりましたね。

ティモシー・ブラッドリーをはじめ、ボハチュク勝利を推す声も多いため、再戦というのは一つのトピックです。ただし、オルティスはテレンス・クロフォード戦という話が出ており、「オルティスvsボハチュクの再戦」というファンたちの声と、「クロフォードvsオルティス」というマネーとが対立しているような状況です。

必然的に、選ばれるのは後者のような気がしますね。

 

 

 

ともあれ、スーパーウェルター級は非常に熱くなってきました。

それは、クロフォードがマドリモフを相手にベストなパフォーマンスを見せられなかったことに起因していることで、今はまだ「階級の壁」が存在するのではないか、と思われるためです。

もしかしたらこれをクロフォードはすぐに払拭するかもしれないし、もしかしたらこの階級のどこかで敗北を喫してしまうのかもしれません。

本日のブログは、そんな楽しみな階級であるスーパーウェルター級をおさらいしていきたいと思います。

 

 

 

王者は不在、1位はテレンス・クロフォード

154lbs、このウェイトで戦ったのはたった1試合にも関わらず、トップはテレンス・クロフォードです。

無敗の王者だったイズライル・マドリモフ(ウズベキスタン)に勝利、WBA世界スーパーウェルター級王者となって4階級を制覇したクロフォードですが、「苦戦」とも言われるように2-4ポイント差の勝利でした。当然、クロフォードにとってここまで迫られたのは初めてのこと。

マドリモフは勿論強敵で、先のオリンピックでも7階級中5階級で金メダルを獲得したボクシング大国、ウズベキスタンの出身です。フィジカルとスキルが融合したこの国のボクサーが思うように攻められず、得意なところを出させてもらえなかった、というのはやはりクロフォードのスキルによるところが大きいでしょう。

つまり、試合は面白くなかった。

この試合、クロフォードは勝ちに徹したのでしょう。それはボクシングの幅があるからできるわけで、おそらくまだ転級初戦で身体が出来上がっていないこともあるでしょうから、今後クロフォードのパフォーマンスは上がっていくはずです。

唯一、クロフォードがここから落ちる可能性があるとすれば、それはやはり年齢に起因するところではないでしょうか。もう、36歳です。

 

 

 

おそらく終わりが近いであろうクロフォードは、対戦相手を選ぶはずで、それは大金を稼げるボクサーでなければなりません。

カネロ戦は正直実現しなくて良い、と思っていますが、果たして大金を稼げるとすればバージル・オルティスJr、セバスチャン・フンドラ、そしてティム・チューあたりでしょうか。

↓マドリモフvsクロフォードの観戦記

boxingcafe.hatenablog.com

マドリモフ、フンドラ、オルティスJr

リングマガジンのスーパーウェルター級ランキングでは、1位にクロフォード、2位にイズライル・マドリモフ、3位にセバスチャン・フンドラ(アメリカ)、そして4位にバージル・オルティスJr(アメリカ)。

クロフォード戦前に戴冠したてとは言えども、マドリモフの強さは十二分にわかったし、フンドラもティム・チュー(オーストラリア)に勝利しています。そもそもこのフンドラは以前ブライアン・メンドサ(アメリカ)に敗れていますが、ワンパンチを喰ってしまったものであり、それまではリードしていたように記憶しています。

フンドラがどれくらい人気があるのか、というとよくわからないのが現状ですが、このボクサーは恵まれた体躯を持ち、皆普段通り戦えないという点において、かなり稀有な存在です。

オルティスは先日の戦いでセルヒー・ボハチュクに勝利、勝った負けたは置いておいても、こちらもスーパーウェルター級で十分やれることが証明された一戦でもありました。

マドリモフ、フンドラ、オルティス、この辺りの序列は実際に戦ってみなければわかりません。

 

 

 

チュー、ボハチュク、ルビン

続く5位にティム・チュー。続いてセルヒー・ボハチュク(ウクライナ)、そしてエリクソン・ルビン(アメリカ)です。

チューは特に人気のあるボクサーであり、フンドラに敗れた際は不運が重なったということもあり、まだまだ大きな期待を抱かせるボクサーです。

ボハチュクも勿論リアル・ディールであることは明白であり、結局のところこの辺りはずっと拮抗しています。

オルティスvsボハチュクの再戦がなされたとして、ボハチュクが勝利しても驚くことはないでしょうし、チューvsフンドラの再戦がセットされたとして、チューが勝っても何の驚きもありません。

こう考えると、2位のマドリモフの実力を測りかねたとしても、フンドラ≒チュー、オルティス≒ボハチュクであり、この辺はかなり拮抗していると言えますね。もうこうなったら一時期決まったオルティスvsチューをやるべきです。

そして7位のエリクソン・ルビンはほんの若干落ちる、と言えます。

ルビンは才能あふれる素晴らしいボクサーであはりますが、フンドラに(倒し倒されの激闘ではあったものの)しっかり負けているという黒星は痛いところですね。

 

 

 

ラモス、コンウェル、メンドサ

続く8位はヘスス・ラモス(アメリカ)。どこにでもいる名前すぎるのですが、本名はヘスス・アレハンドロ・ラモスJr、ヒスパニック系アメリカンサウスポーです。

弱冠23歳という非常に期待できるボクサーですが、前々戦でエリクソン・ルビンの前に完敗しています。

とはいえ、王者になる前のブライアン・メンドサには勝利しているし、ジョセフ・スペンサー(アメリカ)との(当時)無敗プロスペクト対決には勝利しており、まだまだここからのボクサーです。

そして9位はこの階級のナンバーワン・プロスペクトとも言えるチャールズ・コンウェル(アメリカ)。ボハチュクvsオルティスのアンダーカードではキアリー・グレイを2RKOで屠り、その後「オルティスにもボハチュクにも勝てる」とタイトル戦へ息を巻いています。

そして10位にブライアン・メンドサ、「バレット」(弾丸)のニックネームを持つ元王者です。

ただ、このメンドサはチュー、そしてボハチュクに連敗を喫しており、これは急遽のリング登場となったからかもしれませんが、少し勝利を積み重ねなければ世界戦線への復帰は難しい状況に陥っています。

このメンドサが、今後プロスペクトたちの壁として立ちはだかるようなボクサーになるのか、それともタイトル戦線に絡んでくるボクサーになるのか。その結論は近日中に明らかになるのかもしれません。

 

 

 

スーパーウェルター級が熱い!!

結局チャーロ(弟)がどこに行ったのかは、誰も知りませんしもはや興味もないのでしょう。

ここに割って入らんとしているのが、弱冠21歳のプロスペクト、ザンダー・ザヤス(プエルトリコ)。ザヤスは前戦で元暫定王者パトリック・ティシエイラ(ブラジル)に完勝しており、順当にいけば来年か再来年にはタイトル挑戦もありそうです。

そう言えばこのランキングにIBF王者のバフラム・ムルタザリエフ(ロシア)が入ってないのは何故なのでしょうか。ロシア人だから??

↓ムルタザリエフの戴冠戦

boxingcafe.hatenablog.com

 

 

 

このボクサーは今後の興行面で苦労しそうですね。。。このクルカイvsムルタザリエフは私も直前まで見落としていたようなファイトで、ボクシングファンの間でもあまり名前は通っていなさそう。

ともあれ、タイトルがかかっていようともいなかろうとも、どのボクサーがどのように戦っても非常に面白い階級、と言えるのではないでしょうか。このスーパーウェルター級。

クロフォードがマドリモフに苦戦したことと、オルティスとボハチュクが好勝負を演じたこと、そしてフンドラがチューにアクシデントありきで勝利したこと。

ここから様々なことが妄想され、それはこの階級をいっそう楽しみにさせるのです。

今年はもうこの階級で統一戦等の大きな動きはないのかもしれません。しかし今年中にまとまり、来年あたりなら大きな試合が組めそうなスーパーウェルター級。

様々な議論も、予想も、大いに楽しんでいきましょう。

 

 

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