いつまでコロナ、コロナと騒げばいいのでしょうか。もういい加減疲れてきてしまいましたね。
個人的な話をすると今年は実家への帰省はおあずけ。私の実家は離島なのですが、昨年はちょうど帰る日に台風が直撃、船が出ないという事態になりまして、2年連続でお墓参りをすっぽかしました。高齢ともいえる両親に会っていないのはいささか心配ではありますが、なかなか長距離の移動も怖いものですしね。
まあ、この夏休みは家でボクシング観戦、そしてできるトレーニングを楽しみましょう。
では、今週予定されている注目試合を見ていきたいと思います。
8/13(木)ダイヤモンドグローブ
日本フェザー級タイトルマッチ
王者・佐川遼(三迫)10戦9勝(4KO)1敗
VS
9位・竹本雄利(クラトキ)10戦8勝(4KO)1敗1分
王者、佐川は豊富なアマキャリアを持ち、6回戦デビュー。2戦目でユース王座決定トーナメント初戦で小坂烈(真正)にTKO負け。
その初期のつまづき以外は連戦連勝、特に浮上のきっかけをつくったのは世界挑戦経験者、松本亮(大橋)を番狂わせで破った試合でしょう。2018年2月にダニエル・ローマンに敗れた松本亮の再起戦の相手として名乗りを上げた佐川が、松本を打ち据え、3RTKO勝利。その後の日本フェザー級王座決定戦では評価の高い天才、阿部麗也(KG大和)を下し、日本タイトル初戴冠。非常に見ごたえのある、ヒリヒリとした試合でした。
非常によく伸びる右ストレートを主武器として、アマチュアスタイルをそのままプロに持ってきたようなお手本ともいえるボクシング。
チャンピオンカーニバルで注目のホープ、丸田陽七太(森岡)と対戦する予定でしたが、コロナショックのため来年に延期、選択試合を挟むことになって決まった今回の1戦。
対する竹本は、若い佐川(26歳)よりもさらに若い24歳。4回戦時代に1敗、1分を経験し、1勝(1KO)1敗1分の戦績で新人王戦にエントリー。2018年に駆け上がり、2018年度の全日本新人王(MVPも獲得)となりました。
2019年は3戦して3勝、新人王から最短距離をひた走り、今回日本王座挑戦のチャンスが舞い込んできました。
佐川としては、上を目指すならばここは負けはおろか苦戦もしたくないところです。戴冠戦の阿部戦、初防衛戦の日野戦に続き、サウスポーとの対戦となった今回。キャリアの差もあるので、ここは倒して勝ちたいところでしょう。
今最も勢いのあるジム、三迫ジム。6本の日本のベルトのうち、一角を担う佐川か、はたまた劣勢にあって、竹本が意地を見せるのか。注目の1戦です。
※フジテレビダイヤモンドグローブで8/17(月)AM1:55放映あり
↓現在のフェザー級の状況。
海外では、フライ級の世界戦と、またもWBAの暫定王座戦!
8/15(日本時間8/16)マッチルーム興行
この試合は延期となっていました。失礼しました。
WBC世界フライ級タイトルマッチ
王者・フリオ・セサール・マルチネス(メキシコ)18戦16勝(12KO)1敗1NC
VS
1位・マックウィリアムス・アローヨ(プエルトリコ)24戦20勝(15KO)4敗
↓つい先日、フライ級について書いた記事。
おそらくマルチネス優位ですが、アローヨもストップ負けのない強いボクサー。楽しみな1戦でう。
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この試合は延期となっていました。失礼しました。
8/15(日本時間8/16)PBC興行
WBC世界スーパーミドル級タイトルマッチ
王者・デビッド・ベナビデス(アメリカ)22戦全勝(19KO)
VS
15位・ローマー・アングロ(コロンビア)27戦26勝(22KO)1敗
全勝王者、ベナビデス。まだ23歳ですが、スーパーミドル級において最年少の若さ(20歳)で初タイトルを獲得。翌年、抜き打ちのドーピング検査で陽性となり、タイトル剥奪。そして2019年、ベナビデス不在の間に王座に返り咲いたアンソニー・ディレル(アメリカ)を下し、再戴冠。
攻撃的で、KOを狙っていく王者のスタイルは、非常に人気が出そうです。過去のものとはいえ、ドーピング検査陽性は非常に残念ですね。
ここに勝てば、IBF同級王者で同じく全勝王者、カレブ・プラントとの対戦も、現実味をおびてくるのかもしれません。
↓べナビデスvsディレルのハイライト。
対するアングロはもう若くない(36歳)。2018年にヒルベルト・ラミレス(メキシコ)の持つWBOタイトルにアタックし、判定負けを喫しています。
ベナビデスの勝ちは揺るがないところでしょうが、コロナ禍の中、アップセットは各地で起こっているような気がしますので、ベナビデスは油断せず、きっちり仕留めてもらいたい。
セミ格にはロメロが登場
WBA世界ライト級暫定王座決定戦
ロランド・ロメロ(アメリカ)11戦全勝(11KO)
VS
ジャクソン・マリネス(ドミニカ共和国)19戦全勝(7KO)
ライアン・ガルシア、テオフィモ・ロペスといったスーパープロスペクトとともによく名前がでるロランド・ロメロ。
スーパーハードパンチを武器に、かなり打ち気にはやったスタイルではありながらもノックアウトを量産しています。一発の破壊力も、やや粗いですが連打も出る、人気の出そうなファイターです。
一方マリネスはL字ガードのスタイルからフリッカー気味のジャブを放ち、カウンターを取るというスタイル。
今最もアツいライト級!コチラの記事もどうぞ。
ロメロのパワーにマリネスが巻き込まれるか、それともマリネスがロメロを空転させるのか。全勝同士の1戦は、あっけない結末を迎える可能性もはらんでいますが、楽しみな1戦です。
スーパー王者にロマチェンコ、レギュラー王者にジャーボンタ・デービスが君臨するこの階級。ロマチェンコvsロペスは流れるとかなんとか言っているところで、もう見えないところからパンチが飛んできたような暫定王座戦。
冠がつくとこういった無敗対決も見つけやすくなる反面、暫定王座の意味はわからなくなってきます。
この興行はアメリカではShowTimeで放送。終わった後にYoutubeを検索!