信太のボクシングカフェ

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ボクシングが大好きです。大好きなボクシングをたくさんの人に見てもらいたくて、その楽しさを伝えていきたいと思います。

好試合となりそうな国内マッチメイク。後楽園ホールに熱狂が戻るのは?

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2020年の3月からボクシング興行は中止となり、再開したのは2020年7月。空白の期間は4ヶ月以上、再開してもこれまで通りの興行数というわけにはいきません。

観客を入れられず、チケット収入を得られなければ、興行自体が赤字となり、選手にファイトマネーを支払えない。プロモーターが自腹で興行を打つという事もあるようですが、採算が合わなければ勿論長続きもしませんし、資力のあるプロモーターしかできることではありません。

 

ちらほらと観客を入れての興行も始まってはいますが、私のような地方民が東京へ繰り出すというのはかなり勇気がいるものです。もし万が一があった時には、職場は営業停止、家族も濃厚接触者となるわけで、日程的に行けても足踏みせざるを得ない状況です。

とはいえ、悲観的なことばかりではありません。

このコロナショックにより、外国から選手が招聘できなくなったということは、日本人同士のサバイバルマッチが増える、ということでもあります。

今回のブログでは、いくつか決定に至っている、日本人同士の好マッチメイクをチェックしていきたいと思います。

 

↓まずは来週に控える粕谷vs力石は好マッチメイク。

boxingcafe.hatenablog.com

このブログで伊藤雅雪(横浜光)と吉野修一郎(三迫)の一戦が決まるかも、ということでしたが、 どうやら吉野修一郎の次戦が決まっているようです。

9/3(木)日本・OPBF東洋太平洋・WBOアジアパシフィックライト級タイトルマッチ

吉野修一郎(三迫)vs細川バレンタイン(角海老宝石)

情報の出どころはよくわかりませんが、本当ならこれは大変素晴らしいカード。完全に後楽園ホールが超満員になりそうなマッチメイクですね。もったいないといえばもったいない。。。

8/14(金)、角海老宝石ジムのブログで発表されていました!

ameblo.jp

伊藤雅雪は吉野戦が決まらずに残念ですが、本人が8月末には次戦のカードを発表するとのことですので、こちらも期待して待ちたいと思います。

 

少し日付が前後しましたが、ここからは日にちの近い順で見ていきます。

8/22(土)56.0kg契約ウェイト8回戦

和氣慎吾(FLARE山上)vs川島翔平(真正)

はじめの一歩30周年記念フェザー級トーナメントの決勝戦、渡部大介(ワタナベ)vs草野慎吾(三迫)のセミファイナルとして行われるこの試合。渡部vs草野もものすごい試合になりそうですが、セミファイナルも今後の国内トップ戦線を占う上では要注目。

前戦、ジュンリエル・ラモナル(フィリピン)に番狂わせの3RTKO負けを喫した和氣の復帰戦であり、川島も勅使河原弘晶(三迫)に完敗してからの復帰戦。

ともに負けられない試合ではありますが、和氣に関しては世界まであと一歩というところから世界ランクも急落してしまい、再浮上をかけての1戦となります。

 

両者ともに、痛烈なTKO負けのダメージはどうか。和氣は川島を圧倒して存在感を示せるのか。そして川島はここを喰って、一気に浮上していけるのか。順当にいけば和氣の勝利となりますが、和氣は自身のYoutubeチャンネルで闘いたい相手として勅使河原を挙げていました。いよいよ世界に打って出るであろう勅使河原を、追いかけられるのはどちらか。

両者のリングでのパフォーマンスに注目です。

8/24(月)フェザー級8回戦

松本亮(大橋)vs水野拓哉(松田)

松本は早くから期待されたボクサーであり、23勝(21KO)3敗という戦績。3敗は、番狂わせで敗けたウリエル・ロペス(メキシコ)、世界王座決定戦でダニエル・ローマン(アメリカ)、またも番狂わせで現日本フェザー級王者、佐川遼(三迫)。

日本ユーススーパーバンタム級の初代王者である水野も、17勝(14KO)2敗1分という好戦績で、前戦で森武蔵(薬師寺)、新人王の西軍代表決定戦で清瀬天太(姫路木下)に敗け。

松本はロペス、佐川と番狂わせの負けが多い印象で、個人的には勝利の試合よりも敗けの試合の方が印象に残っている感じがします。対戦相手も外国人相手が多い事も一因としてはあるでしょう。

 

対する水野は、逆に対戦相手のほとんどが日本人。ランク上位の松本を喰って、日本タイトル挑戦圏内に上がれるのならばモチベーションは高いでしょう。

ともにKO率は高く、非常に気持の強いボクサーなので、激戦は必至。面白い試合になりそうです。

ちなみにこの日、大橋ジム期待のホープ、松本圭佑、中垣龍汰朗両名のプロデビュー戦もあります。勿論相手は日本人ボクサー。

boxingcafe.hatenablog.com

10/2(土)スーパーフェザー級10回戦

(9/5から延期が発表されました。)

尾川堅一(帝拳)vs西谷和宏(VADY)

2019年、ドーピングテスト陽性のサスペンドから明け、3戦をこなした尾川。その3戦目で挑んだWBOアジアパシフィック・スーパーフェザー級タイトルマッチでしたが、残念ながらジョオー・ノイナイと負傷ドローという結果に終わりました。

一方西谷は下馬評圧倒的不利の中、番狂わせで土屋修平(角海老宝石=当時)を下し、日本ライト級タイトルを初戴冠。すぐに返上し、4連勝(3KO)でこの1戦を迎えます。

西谷も世界ランクに入っているため、世界ランカー同士の一戦となります。予想としては尾川が優位につきますが、西谷は関西のリングで活躍しており、土屋との一戦で一気に名をあげましたがそれ意外の実績では目立った所はありません。日本タイトル返上後は全てスーパーフェザー級リミットの試合のようで、スーパーフェザー級に的を絞って世界挑戦を目論んでいたということなのでしょう。

 

尾川にとっては西谷に勝って世界ランカー撃破、というのは再挑戦に弾みがつきますし、西谷にとっては知名度があり、世界ランクも上の尾川を倒せれば、世界挑戦への大きな足がかりとなります。

両者ともにハイリスク・ハイリターンともいえる一戦ですが、尾川が難なく西谷を下すのか、それとも西谷が自身2度目のジャイアント・キリングを演じるのか。

国内戦は隆盛の時代へ

これから更に国内での試合は盛り上がっていくことと思います。外国人選手を呼べるようになっても、リスクとしてPCR検査を実施したあとに陽性になってしまい試合が流れる、コスト面としても2週間隔離しなければいけない、となると滞在費がかかる、等、現実的ではないような気がします。

正直、国内のボクサーだけで試合のすべてを消化することは難しいとは思いますが、今年〜来年にかけてくらいは致し方のないことかもしれません。

あと半年、いや1年くらいで、以前のようなボクシング界に戻ってくれる事を期待しつつ(または新しい形を模索してもらって)、今はまだ、もう少し、国内のサバイバルマッチ、好マッチメイクに思いを馳せていきたいと思います。

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