さて、今週も注目試合が盛りだくさん。国内では少数ながら、観客を入れての興行が続いていきます。
国内では海外選手の招聘が困難で、世界タイトルマッチとはいかないまでも、先日行われた日本タイトルマッチをはじめ、日本人同士の地域タイトルマッチやノンタイトル戦など、国内戦ならではの好マッチメイクが続いています。
早速、8/19のSLUGFESTで楽しみな試合が!
WBOアジア・パシフィック フライ級王座決定戦
山内涼太(角海老宝石)vs戸高達(レパード玉熊)
↓こちらの記事でプレビュー
そしてセミファイナルも楽しみです!
ライト級8回戦
粕谷雄一郎(角海老宝石)vs力石政法(緑)
↓こちらでプレビュー
この興行は、BOXING RAISE – ボクシング動画配信サービスさんで配信予定。
生配信とはいきませんが、これまでの興行を考えれば翌日には配信されるはず。1日だけ、ネット断ちして待ちたいと思います!
8/22(土)はじめの一歩30周年記念フェザー級トーナメント決勝
渡部大介(ワタナベ)vs草野慎吾(三迫)
渡部はトーナメント初戦、無敗の竹嶋宏心(松田)と対戦。偶然のバッティングによる負傷引き分けに終わりましたが、優勢点を勝ち取り準決勝へ進出。
準決勝ではシード選手の前WBOアジア・パシフィックフェザー級王者、リチャード・プミクピック(フィリピン)に殊勲の勝利をあげ、決勝に駒を進めました。
対する草野はトーナメント初戦、中国のマ・シャンと「はじめの一歩」に出ても見劣りしないようなダウン応酬の大激戦を演じ、5RTKO勝利。
準決勝では溜田剛史(大橋)を破ったイ・ジェウをアウトボックスして2-0の判定ながら勝利をつかみ、決勝進出。
10勝(6KO)4敗2分、B級デビューの渡部か、それとも13勝(5KO)8敗1分のプロ叩き上げ、草野か。非常におもしろい構図で、楽しみな一戦です!
↓唯一両者と戦った阿部麗也(KG大和)が勝敗予想!の動画
そしてこの試合のセミファイナルでは、和氣慎吾(FLARE山上)が登場!
boxingcafe.hatenablog.comこちらはBOXING RAISE – ボクシング動画配信サービスさんで生配信!
生配信時限定ではじめの一歩の作者、森川ジョージ先生の副音声解説付きとのこと。
海外の注目試合!
8/22(日本時間8/23)WBC世界ヘビー級暫定タイトルマッチ
王者・ディリアン・ホワイト(イギリス)28戦27勝(18KO)1敗
vs
9位・アレクサンデル・ポベトキン(ロシア)38戦35勝(24KO)2敗1分
ホワイトの唯一の1敗は、2015年にアンソニー・ジョシュア(イギリス)に屈したもの。アマ時代にはジョシュアに勝利したホワイトでしたが、プロになって雪辱を許してしまいました。
その1敗の他は、ジョセフ・パーカーを下す等、しっかり実力を示してきました。しかしジョシュアやワイルダー、フューリーといった現在のトップよりもいささか力は落ちるため、このまま世界王者となれずにキャリアを閉じるか、、、と思っていたところに舞い込んできたWBCの暫定王座決定戦を勝ちきり、暫定王座ながら戴冠。
ただ、2012年〜2014年の間、ドーピングのサスペンドを受けており、暫定王座戦前に行われたドーピング検査でも陽性。この際は証拠不十分ということでサスペンドは課されませんでしたが、疑惑は絶えません。
そして元WBA王者であるポベトキン、こちらも薬物の疑惑は絶えません。2敗はウラディミール・クリチコ、アンソニー・ジョシュアという1級品の王者ばかりで、勿論元王者ということもあり実力は折り紙付き。
来月41歳になるという今もアクティブに活動するのは尊敬に値しますが、度重なるドーピング検査の陽性反応(ホワイトと同様に2度)、そして前戦ではクルーザー級あがりのマイケル・ハンター(アメリカ)とドロー。キャリアはあるが、巨人が揃う現王者との差は開くばかりかと思います。
当初、ホワイトは当時のWBC王者、デオンテイ・ワイルダー(アメリカ)への挑戦権を有していました。しかし自身の薬物疑惑により一旦停止、証拠不十分で停止解除となった状態で、王者がタイソン・フューリーへと変わり、そのフューリーはワイルダーとの3戦目を予定しているという状況。この一戦がヘビー級でどのような位置づけなのか測りかねますが、これに勝利すればフューリーとワイルダーの勝者への挑戦が可能となっても、なかなか勝ち目は薄い気がします。
↓この試合はDAZNで生配信。
マッチルームはここまで注目興行が少なかったですが、これを皮切りに増えていくといいですね。
8/22(日本時間8/23)WBO世界ライトヘビー級挑戦者決定戦
エレイデル・アルバレス(コロンビア)26戦25勝(13KO)1敗
vs
ジョー・スミスJr(アメリカ)28戦25勝(20KO)3敗
元WBO世界同級王者、アルバレスはセルゲイ・コバレフ(ロシア)を番狂わせで倒して戴冠しましたが、再戦で敗北、無冠となりました。
スミスJrはバーナード・ホプキンス(アメリカ)の引退試合の相手で、見事番狂わせでホプキンスを破り、2019年にはドミトリー・ビボルに挑戦も完敗。
これは楽しみといえるサバイバルマッチです。
そういえばWBOの王座はサウル・アルバレス(メキシコ)がコバレフを破って3階級同時制覇という偉業を成し遂げましたがその後手放した王座。挑戦者決定戦が開催されるのはいいとして、王者はどうなるのでしょう???
この試合の前座では、王者として来日し村田諒太の挑戦を受けたロブ・ブラント(アメリカ)も登場。対戦相手はビタリ・コピレンコ(ウクライナ)、村田がスティーブン・バトラーと戦った時にスパーリングパートナーとして来日経験のあるボクサー。
こちらも注目!
この試合は▷ FITE: #1 MMA, Wrestling & Boxing Live Streaming Siteで生配信!
8/22(日本時間8/23)
ショーン・ポーター(アメリカ)34戦30勝(17KO)3敗1分
vs
セバスチャン・フォルメラ(ドイツ)22戦全勝(10KO)
どこかの記事で見た気がしますが、WBCシルバー王座がかけられるとか。ちょっと定かではありません。
↓このカードはこちらでプレビュー
どの試合も楽しみですね。今週も、ボクシングを楽しみましょう!!!