信太のボクシングカフェ

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ボクシングが大好きです。大好きなボクシングをたくさんの人に見てもらいたくて、その楽しさを伝えていきたいと思います。

デビン・ヘイニーvsホルヘ・リナレス?世界のライト級トップ戦線はどう動く?

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先日のニュース。

WBC世界ライト級王者、デビン・ヘイニー(アメリカ)と、元3階級制覇王者、ホルヘ・リナレス(ベネズエラ/帝拳)の一戦が、4/17の日程で交渉されているとか。

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Devin Haney-Jorge Linares in talks for April 17 on DAZN - Bad Left Hookより

 

これは大変に興味深い一戦ですね。

リナレスは、2018年5月にWBA世界ライト級王座をワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)に譲り渡したあと、スーパーライト級でテストマッチ。

しかしこのテストマッチの2戦目で、パブロ・セサール・カノ(メキシコ)にまさかの1RKO負けを喫し、スーパーライト級進出は一旦諦め、ライト級にカムバック。

2019年9月、2020年2月とテストマッチで連勝し、ライアン・ガルシア(アメリカ)との試合の話もありましたが、コロナショックにより消滅。ただ、このガルシア戦は、名匠エディ・レイノソ(カネロ、ガルシアのトレーナー)が猛反対、ガルシアがリナレスとやるならコンビを解消するとまで言い出したことも、試合消滅の大きな要因だったと思います。

 

そうやって警戒されるリナレスの相手探しは難航しましたが、ここで2階級制覇王者、かつて内山高志(ワタナベ)の対抗王者でもあったハビエル・フォルトゥナ(ドミニカ共和国)との対戦が締結。日程は2020年の8月と決まりました。

この一戦は、アメリカへの渡航前にPCR検査を受けたリナレスに陽性反応が出て、一旦延期。しかしその後、実現することはありませんでした。

リナレス自身、早く試合がしたいと自身のYoutubeで何度も言っていますし、もうすぐ決まりそう、もう少しで報告できそう、4月か5月くらいにやる、という報告を逐一してくれています。

↓ホルヘ・リナレスのYoutubeチャンネルです。

【Official】Jorge Linares‐ホルヘ・リナレス公式チャンネル‐ - YouTube

 

そして今回出てきた対戦相手は、デビン・ヘイニー。リナレスは、かねてからもう一度世界タイトルを獲る、と公言しているので、リナレスにとっても願ったり叶ったりのタイトルホルダーです。

デビン・ヘイニーは若干22歳の若きスター候補。メイウェザー2世とも呼ばれるヘイニーですが、距離とフットワークで「ごまかす」という感じが強く、ディフェンシブな頃のメイウェザーよりも退屈に感じます。

これまでもさしたる強豪との対戦経験はなく、前戦のユリオルキス・ガンボア(キューバ)との一戦は、これまでで最もハードなマッチメイクだったかもしれません。

↓観戦記

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ただ、このガンボアもよる年波には勝てず、どうしても世界のトップオブトップとは評価がしづらい選手。

このリナレス戦が決まれば、ヘイニーは真に試される、と思います。

ヘイニーのスタイルは素早いフットワークとジャブ、そして試合運びの巧さ。ただ、これをやっていれば当てられない、というスタイルを貫くため、「負けない」「当てられない」という意志の強さこそ感じるものの、エキサイティングにはなりません。

おそらく、ヘイニーと戦う誰もが、「素晴らしい戦いにしよう」という考えを捨てなければならないような相手。

なので、リナレスvsヘイニーもおもしろい試合にはならないかもしれません。

 

ただ、リナレスはこれまでも「まさか」のタイミングで敗れる試合がいくつかあり、どちらかというとハードパンチャーの方が相性が悪いようにも感じます。ヘイニーにそれは感じません。リナレスにとっては、これが締結すれば世界王者に返り咲き、この若い王者がひしめくライト級に古豪が一人打って出る絶好のタイミング、絶好の相手だとも言えます。

他の王者たちの今後

WBAスーパー・WBCフランチャイズ・IBF・WBO王者

テオフィモ・ロペス(アメリカ)

IBFとWBOの世界ランクでトップコンテンダーの位置にいるジョージ・カンボソスJr.(オーストラリア)とのIBF指名戦が濃厚。

 

興行件の入札になる予定でしたが、この入札時期が2/18現在、延期となっています。

一時期は、コロナ感染者の少ないオーストラリアで、ジョシュア・フランコとアンドリュー・マロニーの再々戦をセミにして行われるという噂も立ちましたが、如何に。

ちなみに、ロペスはその他のスーパースター候補たち、デービスやガルシア、ヘイニーとの一戦は「君たちはまだその位置にいない」と渋っているようです。

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WBAレギュラー

ジャーボンタ・デービス(アメリカ)

前戦はスーパーフェザー級でレオ・サンタ・クルス(メキシコ)を痛烈にKO、大きく存在感を増した「タンク」デービス。

スーパーフェザー級まで落として、しっかり戦えるわけですが、体重超過の恐れもあるのでライト級で今後行ってほしいですね。(それでも一抹の不安は残る)

次戦の噂は出ていませんが、リング外でも何かとお騒がせしているので、逮捕、勾留等でキャリアを停滞させずにリングの中で戦ってほしいものです。

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WBC暫定

ライアン・ガルシア(アメリカ)

とうとうWBC暫定王座というタイトルを手にいれたライアン・ガルシア。しかし、ルーク・キャンベル(イギリス)を相手に素晴らしいパワーを炸裂させたあの一戦は、この暫定というタイトル以上に大きく評価が上がった試合でもあったと思います。

まさに本物を証明してみせたガルシアですが、ダウンを奪われる等、打たれて脆いところも露呈された一戦。このように穴があるからこそ試合がおもしろくなる、という部分もあり、今後も目が話せないボクサーです。

WBC暫定であれば、WBC正規王者の位置にいるデビン・ヘイニーとの団体内統一戦を行うのが通例かと思いますが、最近のWBCはもっぱらやりたい放題。特にそういう指令が出た記憶もありませんね。

 

ガルシアは、マニー・パッキャオ(フィリピン)とのエキシビジョンを望んでいるとか。

何が目的なのかはわかりませんが、お金がいるんですかね?意外と苦労している生い立ち、幼少時代の話には同情の余地はありますが、ボクサーである限り、ボクサーとして上を目指してもらいたいです。

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そして前3冠統一王者であるワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)は、中谷正義(帝拳)との一戦が浮上。

この一戦はトップランクのボブ・アラムが世論の反応を見るために投げかけた、との噂も聞きましたが、日本人であればこれはガッツリ食いついてしまうところ。

当のロマチェンコも、「どう思う?」と投げかけている分、本人も含め、両陣営はやる気まんまんではないでしょうか。ロマチェンコのこれまでの経緯としても、もっとビッグネームとやって名前を売りたい中谷にとっても、この試合のファイトマネーで揉める事はまずないでしょう。

他に障壁がない分、あとはアラム次第というところかもしれません。

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個人的には、ヘイニーvsリナレスも、ロマチェンコvs中谷も決まってほしいですね。

リナレスはキャリアがあり、ヘイニーの単調なボクシングをきっと攻略できると信じています。ヘイニーに、ボクシングの厳しさを教えてほしいと思っています。

ロマチェンコvs中谷は、決まっただけでも日本国中(のボクシングファン)が大きくざわつく超ビッグマッチ。もしロマチェンコが完全に復調しているとすれば、サイズの差を考慮してもロマチェンコ優位に動くとは思いますが、中谷は一世一代の大勝負、人生を掛けて臨むでしょう。どちらが勝つにしろ、非常に楽しみです。

ということで、これからもライト級は目が離せません!

 

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