信太のボクシングカフェ

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ボクシングが大好きです。大好きなボクシングをたくさんの人に見てもらいたくて、その楽しさを伝えていきたいと思います。

【プレビュー】スーパーバンタム級王座統一戦、ブランドン・フィゲロアvsスティーブン・フルトン!

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もうすぐやってきます、11月の最終週。

この最終週は、これまでも何度も言ってきた通り、注目ファイトが目白押し、ボクシングファンにとって非常に忙しい一日となりそうです。

国内戦のプレビュー記事

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テオフィモ・ロペスと尾川堅一が登場のDAZN

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見れる興行が多すぎて困りますね。うれしい悲鳴ですが。

さて、今回のブログでは同じく日本時間11/28(日)に予定されている、スーパーバンタム級の統一戦、スティーブン・フルトンとブランドン・フィゲロアをメインに据えた、Showtime興行のプレビュー記事です。

11/28(日)ラスベガス

WBC・WBO世界スーパーバンタム級タイトルマッチ

ブランドン・フィゲロア(アメリカ)22勝(17KO)無敗1分

vs

スティーブン・フルトン(アメリカ)19勝(8KO)無敗

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この試合をずっと楽しみにしていた方も多いのではないでしょうか。本来これは9月の日程でセットされていた一戦ですが、直前でフィゲロアがコロナを罹患、2ヶ月強の延期を経て開催されます。

現在WBAレギュラーとWBCの世界スーパーバンタム級統一王者であるフィゲロアは、この日、リングに上がった瞬間にWBAレギュラー王座をはく奪される予定でいます。

理由は、WBAはレギュラー王者に対して統一戦を認めていないからです。だったら5月にやったWBCとの統一戦はなんで認めたんだ?と言いたくもなりますが、もうこれは些末なことです。ちなみに統一を認められた王者は、WBAではスーパー王者であり、現在はムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)が君臨。

 

WBAは王者縮小傾向に動いており、これは良い傾向、スーパーバンタム級でもWBA王者は一人になりそうです。

さて、このブランドン・フィゲロアは日本でもおなじみ、オマール・フィゲロアの実弟。173cmの身長と、184cmものリーチ(BoxRec)を持つボクサーですが、そのボクシングはオーソドックスのファイタースタイル、とにかく手数が止まらないノンストップファイターです。

プロデビューは2015年、2019年1月にはWBAの挑戦者決定戦でモイセス・フローレス(メキシコ)を3Rで撃破。フローレスは今でこそアンダードッグですが、この当時はギジェルモ・リゴンドー(キューバ)に敗北したもののノーコンテストとなり、その後ダニエル・ローマン(アメリカ)に挑戦してフルラウンドを戦ったボクサーだったので、非常に驚きましたね。

同年4月にヨンフレス・パレホ(ベネズエラ)を破ってWBAの暫定王座を獲得(のちに正規王者に昇格)。このパレホは12/11に亀田和毅とWBAの次期挑戦者決定戦を争うボクサーですね。

 

その後ハビエル・ニコラス・チャコンを4Rで仕留め、フリオ・セハ(メキシコ)を相手にドロー防衛、ダミアン・バスケス(アメリカ)を10Rでストップして、WBC王者ルイス・ネリ(メキシコ)との統一戦に臨みました。

↓観戦記

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これはまた素晴らしい試合でしたね。この試合をどうしてもリアルタイムで見たくて、色々と視聴方法を調べた事も良い思い出です。

劇的なノックアウトで勝利したフィゲロアは、兼ねてからこの試合の勝者と対戦が予定されていたWBO王者、スティーブン・フルトンとの大一番を迎えることになったのです。

 

フルトンのプロデビューは2014年。こちらは脚さばきや上体の動きを使って、ややディフェンシブに戦いながらもカウンター、コンビネーションで攻め入るタイプの現代的ボクシングの申し子、のようなイメージ。

ボクシングIQ、クレバーさにも優れており、色々な戦い方ができることも特徴です。

デビュー以来連戦連勝で勝ち進んだフルトンは2020年8月、アンジェロ・レオ(アメリカ)との王座統一戦を予定していましたが、直前でコロナに罹患。

レオがフルトンの代役となったトレメイン・ウィリアムス(アメリカ)を破って初戴冠を果たすと、翌2021年の1月にレオに挑戦、ほぼフルマークの判定勝利で見事タイトル初戴冠。

↓観戦記。「ステファン」表記はお気になさらず。

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このレオ戦では、中間距離だけでなく接近戦でも強さを発揮。近接戦闘というレオの土俵で打ち負かして見せて、評価を高めました。

このフィゲロアvsフルトンの一戦は、フルトン優位のオッズだそうです。

被弾が多く、顔は超イケメンなのに見栄えの良くないフィゲロアに対して、フルトンはクリーンヒットをもらわないボクシングであり、そのパンチは非常にシャープで、ポイントをピックアップしやすいものです。

さすがに、フィゲロアが接近戦で負けるということは考えられませんが、フィゲロアは常にプレスをかけて前進、そしてフルトンは下がりながら回りながらいなしながら、的確なパンチでポイントを稼いでいく、という展開になりそうです。フィゲロアにとって、フルトンは相性はよろしくない。

 

フィゲロアにとってはかなり厳しい戦いになりそうですが、フィゲロアがここでも無尽蔵のスタミナ、プレスを発揮して、フルトンを圧し潰すことを期待していますし、フィゲロアの勝ち筋はどう考えてもそこしかありません。

ちなみに、私は同じタレ目仲間であるフィゲロアを応援しており、フルトンの心を折ってのTKO勝利を期待しています。

ライース・アリーム(アメリカ)18勝(12KO)無敗

vs

エドゥアルド・バエス(メキシコ)20勝(7KO)1敗2分

ライース・アリームは、非常に身体能力に優れたボクサーです。カウンターを取るのも非常に上手いですね。

2011年にプロデビューしてもう10年、18戦というのは非常に少ないですし年齢ももう31歳。キャリア初期にブランクが空いたり、そのキャリアは全勝ながらも順風満帆とはいっていなかったようですね。

評価の高いアリームは、前戦でWBA暫定王者となりましたが、WBAの王座削減により王座ははく奪、指名挑戦権を得たはずでした。

 

しかし、WBAは1か月ほど前に突然アリームに対してアザト・ホバニシャン(アルメニア)との挑戦者決定戦をオーダー。結局、この挑戦者決定戦を断ったアリームは挑戦権をはく奪され、おそらくランクも下がります。

完全にWBAに振り回されていますね。。。この試合も当初9月に開催される予定でしたが、メインが延期になった関係でそのままスライドした一戦。とっくに相手が決まっているところで挑戦者決定戦をオーダーし、それを受けなければ挑戦権をはく奪とはWBAのやることは明らかに選手ファーストではありません。

ちなみに、アリームがこのエリミネーション・バウトを断ったことで、WBAはホバニシャンを指名挑戦者として認定。アフマダリエフvsホバニシャンも非常に魅力的なカードですね。亀田和毅も12月、WBAの「次期」挑戦者決定戦というのに出場しますが、基本的にはこのホバニシャンの後です。

 

ということで何者でもなくなってしまったアリームですが、この試合に勝った後はフルトンvsフィゲロアの勝者か、アフマダリエフか、それとも井上尚弥と戦いたい、と言っています。4団体統一後の井上と戦ってくれるなら大歓迎ですね。

とはいえ、このバエスもなかなか良いボクサーで、ハートの強いメキシカン。バエスの唯一の配戦は、同じメキシカンでジョシュ・ウォーリントンをアップセットで降したマウリシオ・ララ

2017年、6回戦での対戦なので当てにはならないかもしれませんが、バエスは2度のダウンと1ポイントの減点をされたうえで、3者ともに1ポイント差での敗北。実質勝てた試合だったかもしれませんね。

バエスとしては、アリームを追いかけに追いかけて、ボディからのコンビネーションで捕まえなければいけませんね。アリームはおそらくいつも通りに戦うと思いますが、ここでフィゲロアvsフルトンの勝者に挑戦したい、とアピールするのであれば、良い勝ち方、いや良い倒し方をしなければなりません。

ちなみにこのエドゥアルド・バエスは、ジェイソン・マロニーとも戦ったレオナルド・バエスの兄弟のようですね。

当然実力者、この難敵を退ければ、その勝ち方によってはアントニオは世界へのテストをクリアしたことになるのでしょう。

 

↓マロニーvsレオナルド・バエス

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ゲイリー・アントニオ・ラッセル(アメリカ)18勝(12KO)無敗1NC

vs

アレクサンドロ・サンティアゴ(メキシコ)24勝(13KO)2敗5分

ボクシング一家、ラッセル家からのバンタム級への刺客、アントニオ・ラッセル。前戦はエマニュエル・ロドリゲス(プエルトリコ)との対戦で、初回のバッティングにより続行不可となりノー・デシジョン、無効試合となりました。

その前のファン・カルロス・パヤノ(ドミニカ共和国)戦でも偶然のバッティングによる負傷判定、ここのところ運がないですね。

 

いや、ともに負傷したのはロドリゲス、パヤノと相手側なので、ラッセルが順調に試合をこなせているということは運があるのか。

ともあれ、このアントニオは、キャリアを積む時期からテストマッチ期間へ移行するとともにバッティングで試合が終わっており、ちょっとまだ評価が定まりませんね。

井上尚弥がオファーを出したが断られた、という話もあるようですが(日本開催を嫌がったのか、逃げたのかはわかりません)、まだ評価は定まらないですね。

そんなラッセルは、サンティアゴを相手にテストマッチ。今度こそ最後まで行ってもらいたいものです。

サンティアゴの5分というのはすごい戦績ですね。2018年9月にIBF世界スーパーフライ級タイトルマッチでジェルウィン・アンカハス(フィリピン)に挑戦して3者3様のドローのあとはバンタムで戦ったりスーパーバンタムで戦ったりしているようですが、8連勝中と勢いがあります。

 

 

ラッセルにとっては、世界挑戦経験者を退け、世界挑戦の資格があることをアピールしたい一戦でしょう。

放送・配信

セミもセミセミも、Bサイドはメキシカン。メキシカンのアップセット力は非常に強く、アリームにとってもラッセルにとっても侮れない相手ですね。

このようにBサイドに甘んじたときのメキシカンは、相手を食うことがある分、この興行は非常に楽しみです。

この興行のアンダーカードという噂だった勅使河原弘晶vsマーロン・タパレスというIBF世界挑戦者決定戦は、12/11のノニト・ドネアvsレイマート・ガバリョのアンダーカードに組み込まれたようです。

おそらく上記の3試合が、米国Showtimeの放送枠に載ってくると思うので、それをそのままWOWOWが放送される形になるかと思います。

 

WOWOWでの放送時間は、11/28(日)正午0:00~。Showtimeの放映時間と同じなので、おそらく上記の3試合が放送されると思います。

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