信太のボクシングカフェ

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ボクシングが大好きです。大好きなボクシングをたくさんの人に見てもらいたくて、その楽しさを伝えていきたいと思います。

4/9、ゴロフキンと村田諒太、決戦まであと少し。奇跡は芽吹いているのか。

※当ブログでは商品・サービスのリンク先にプロモーションを含みます。ご了承ください。

しつこいのか?とも思いつつも、やっぱり楽しみで、この試合が終わらないことには他のことを考えられないので今回の話題もまたもGGGvs村田についてです。まあ、何せ明日(このブログは4/8の昼にアップされています。)のことなので、どうかご容赦を。

みなさん、アマゾンプライムビデオには登録しましたか?

現在、アマゾンプライムビデオでは村田諒太にスポットをあてた対談+密着動画が放送されています。

勝負の扉、冒険の扉、継続の扉、ボクシング愛の扉、応援の扉、そして最後に勝利への扉という6つの扉を開けつつ、識者と対談、密着動画を流すという動画。そしてこの中で最も興味深かったのは、「ボクシング愛の扉」で福田直樹氏と対談した動画です。時間がない方は、この動画だけでも見て欲しい。

村田と福田氏の会話は、それこそボクシング愛に溢れていて本当に安心して聴いていられます。失礼ながら進行の方は不要で、もっともっと自由に二人でお喋りしてほしかった、と思うほどです。

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ただ、このアマゾンプライム内の動画でも、もっとゴロフキンも掘り下げてほしかったですね。

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DAZNはゴロフキン特集

さて、DAZNのUSA版を見ると、こちらはゴロフキン一色です。

The Making of GGGと題したドキュメンタリーは、エピソード3までに及び、その他にもGGGvs MURATAについて色々な人が語っている動画(勝敗予想か?)等々が流れ、さらにはゴロフキンの過去動画についてもその多くをDAZNがプレイバックしています。

ドキュメンタリーにはダグ・フィッシャー氏やマイク・コッピンガー氏、マイケル・バッファー氏も登場しているし、ガブリエル・ロサドまで出ています。ちなみにロサドはエピソード1で、自分がボコボコにされる映像を流されながら、ゴロフキンがいかにすごいかを語っているような感じ。英語がわからないので何を言っているかわかりませんが笑

GGGが大画面で自身の試合を見て何かをつぶやく映像は非常に格好良い。こういう煽り映像(と言って良いのかはわからない)を日本のボクシング界も作ってもらいたいな、と心から思います。

過去映像については、レミュー、ブルック、ジェイコブス、デレビヤンチェンコ、シェルメタ、ロールズ、そしてカネロ戦といった戦いを見ることができます。

 

当たり前のことですが、DAZN USAではこのように過去の戦いやドキュメンタリーフィルムを作って、おおよそどの試合でも盛り上げているわけですが、これは日本版DAZNでは見ることができません。2022年4月現在、日本版DAZNで見る事ができるのは、アンソニー・ジョシュアのドキュメンタリーのみ。試合の決まっているボクサーたちをピックアップしてもらいたいものですね。

日本版DAZNでは、何の前情報もなく試合のみの放送なので、はっきりいって不満です。ただ、元映像はあって、日本語字幕を作って流せば良いだけ(簡単に言うな、と言われそうですが笑)ですし、過去動画なんて字幕すらいらないので、垂れ流しで良いはずなのに。

悲しいのは MURATAの過去試合の映像が全くないことです。

DAZN USAのカネロvsビボルの特集欄を見てみても、ちゃんとビボルの試合も載っているし、ケイティ・テイラーvsアマンダ・セラノも言わずもがな。

 

ちなみに、コナー・ベンvsクリス・バン・ハーデンの一戦に関しては、ハーデンの試合映像は無し。よもやここと同じレベル、という事なのか。

ちなみに、DAZN USAのプレイリストに、4/7(木)にGGGvsMURATAのプレスカンファレンス、というのが載っていたのですが、結局放送は無し。海外のものはよく放送しますが、やはり日本のオペレーションは少し違うようで、放送できなかったのでしょうか。まあ、アメリカなんかでやる場合に比べて非常に地味で、イベント性にも乏しいですからね。

そして当然、海外のボクシングニュースサイトもそんな感じで、 MURATA単体に言及した記事はほとんどありません。

 

これは純粋に、非常に悔しい。

これまでの経歴こそゴロフキンが大きく上回るものの、現在の立ち位置は同格。

これまでの経歴を鑑みると、GGGvsMURATAという(GGGが先にくる)表記については個人的には納得できるものであるし、ゴロフキンがAサイドと考えられても然るべきだとも思いますが、やっぱり感情としては悲しいものです。

村田が勝てばアップセット

そもそも日本のボクシング界では、ミドル級という階級は最重量階級です。JBCはスーパーミドル級、ライトヘビー級、クルーザー級にはランキングを定めておらず、ヘビー級はランキングこそあるものの、現在は王者不在、ランカー不在と機能していません。

日本の最重量級、ミドル級においても2022年4月現在のランキングは3名、そのうち2名が4/17に王座決定戦を行うという状況で、非常に閑散としたランキングとなっています。

それだけ層が薄い、と言える日本のミドル級。そんな中から出てきた村田諒太というボクサーは、出てきただけでも本当に奇跡です。

 

あえて言わせていただくと、「村田が勝てばアップセット」これは疑いようのない事実だと思っています。「村田が勝てば奇跡」と言っても良いかもしれません。

それでもなお、勝利の芽がないわけでもありません。

 

ゴロフキンは、BoxingSceneのインタビューで、これまでの自分のキャリアに「満足している」と。

カネロ戦で大金を手に入れて以降、アベル・サンチェスと金銭面を理由として袂を分かち、年齢的なものもおそらくあることからそのモチベーションは如何なものか。

私も含めて、多くの人はゴロフキンを下がらせる事ができれば、村田優位の展開になるのではないか、と考えていると思います。ゴロフキンを下がらせる、その前に、ゴロフキンを前に出させないということも非常に重要。さて、今のゴロフキンは、以前のような有無を言わさない強烈なプレッシャーを、これまででも有数のプレッシャーファイターである村田にかけ続けることができるのか?

4/8に40歳を迎えるゴロフキンが、突然「40歳」になってしまわないとも限らない。

ということで、GGGにだって、不安要素はたくさんあります。

対して、村田には不安要素は少ないように思えて仕方ありません。

あえて言うなら、リングから遠のいたブランク、というものくらいでしょう。

しかし、村田諒太というボクサーは、そのブランクさえも、ずっと噂されてきたゴロフキン戦のことを考えなかった日は無かったのではないか、と思います。「日」は言い過ぎかもしれませんが、「週」とか、「月」とか。

 

村田は全てをかけてこの一戦に臨むはずです。

対してゴロフキンにとっては、村田は「油断して良い相手」ではないにしろ、「数多いる強敵の一人」という認識のはずです。

ゴロフキンは、次戦でサウル・アルバレス戦を控えています。先を見越した戦いをするとき、どんなに偉大なボクサーであったとしても綻びが生じる可能性はあります。

その綻びを見逃さないことこそが、村田諒太が、プロデビュー以来培ってきたゴロフキンへの「思い」そのものなのだと信じています。

ご存知の通り、村田諒太は再戦に非常に強い。アッサン・エンダム、ロブ・ブラント、いずれも初戦よりも再戦の方がそのパフォーマンスを向上させています。これは、村田の分析力、リングIQというものに所以するものだと思います。

 

かつて、プロ5戦目の直前、2014年7月のゴロフキンのトレーニングキャンプに同行した村田は、この時、ゴロフキンとスパーリングを経験しています。

未だプロの水に馴染んでいるとは言えなかった、また現在のストロングスタイルを確立する前の村田と、当時連続KO防衛を続けていた、全盛期と思われるゴロフキン。

この事実が、ゴロフキンにとってはほんの少しの油断と、村田にとっては相手に対するリスペクトとなり、現実以上に厳しく自分自身を見つめ、それ相応の準備ができたことに繋がりはしないでしょうか。

 

どんなに優れたボクサーであろうとも、常に同じモチベーションで試合に臨めるとは限りません。そのモチベーションというものは、井上尚弥がアラン・ディパエンと戦った時のように、素晴らしいスピードとパワー、テクニックを保持しながらも、試合に向けての「心づくり」において、蓋を開けてみれば「しっかりと気持ちを作れていなかった」ということはあり得ることだと思います。

更に村田は、きっとあの当時のゴロフキンをイメージしてリングに上がると思います。そのことによってゴロフキンのパンチに「意外と」耐えられるのかもしれません。

序盤、ゴロフキンのパンチをしっかりと受け止めることができ、反撃することができたならば、チャンスは非常に大きくなると踏んでいます。

村田は、「前半勝負」のつもりで攻勢をかけていく必要があり、間違っても序盤、かつてのように「手を出さないで見る」時間を作ってはならない、と思います。

以前のブログでも書きましたが、前半に村田がKO負けを喫しても驚きませんし、それにより村田が評価を落とすことはあってはなりません。

今回の村田は、真の挑戦者。以前は、たとえ相手が世界王者でも「勝利を義務付けられた試合」ばかりを戦ってきた村田諒太に、その真価を発揮してもらいたいと願うばかり。

 

そして「挑戦者」というものは、実力が2〜3割増しになる。我々ボクシングファンは、実際に、負けるはずがない王者が、伏兵にやられてきた姿は嫌と言うほど見てきました。

そして下馬表不利の挑戦者が、殊勲の勝利をあげるところも幾度も幾度も見てきたはずです。

ゴロフキン戦前のインタビューで、村田諒太は「絶対にゴロフキンに勝てる」とは言っていないと思います。当然、勝つための準備をしているのでしょうが、自分の強さだけでなく弱さ、そして対戦相手をしっかりと分析することで出てきたであろうこの言葉は、非常に重い。

自分の強さと弱さをしっかりと受け止め、その上で勝つためのプランを持って臨むという今回の一戦は、非常に現実的で、だからこそ期待できます。

リングに上がれば、50-50。村田は、世界を驚かせる準備をしてきたはず。

村田諒太の奇跡を期待したい。

 

↓プレビュー記事

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