年始はきっと忙しいのでブログを書き溜めています。
ので、このほかに最新情報があったらごめんなさい。
と言い訳をしつつ、今のところ大変興味深いのはスーパーフライ級の今後の動きです。
年末に予定されていた井岡一翔vsフェルナンド・マルティネスはマルティネスのインフルエンザ感染により中止。
そしてその10日前に行われたIBF世界スーパーフライ級王座決定戦はドローにて世界王者誕生ならず、ときています。
そんな状況にも関わらず、スーパースターであるジェシー「バム」ロドリゲスを擁するこの階級は、2025年統一路線に向かっていくはず。
ということで今回のブログは、スーパーフライ級の展望を見ていきたいと思います。
IBF王座決定戦はダイレクトリマッチへ
12/21(土)、日本で行われたメキシコ人同士のIBF世界スーパーフライ級王座決定戦は1-1のスプリットドローで王者誕生ならず。
ただ、どう見てもウィリバルド・ガルシアの方がダメージを与えたラウンドは多かったはずで、カリストがようやく後半に適応し始めた、くらいの試合ででした。
カリストは前半から中盤にかけて何度も心が折れそうなところを堪えてフルラウンド戦い抜いたのは素晴らしかった。ただ、この採点はあまり騒がれてはいませんがクソ判定というものだと思います。
特にカリストにつけたジャッジというのは映像を見る限りでは考えられないものです。
↓観戦記
そしてこの試合において、日本時間1/5(土)にIBFはダイレクトリマッチを正式にオーダー、交渉期限は1/28とされ、それまでにまとまらなければ入札となります。
年齢のこともあるし、後半カリストがやや対応してきていた(前半に比べれば)ことを考えれば、もしかすると再戦はカリストがうまく戦えるのかもしれません。
この試合は、もしかすると3月末と噂されるアンジェロ・レオvs亀田和毅のアンダーカードで行われるのかもしれません。そうなるとメルビン・ジェルサェムvs重岡優大とあわせてトリプルタイトルマッチの可能性も出てくるのでしょうか。これは良いマッチアップの興行となりそうですが、超・超長時間興行となりそうな危険性もありますね。
その次、を考えておくと、王座決定戦での戴冠の場合、初防衛戦で指名挑戦者の挑戦を受けることが通例です。
となると、現在のIBFランキングでは1位と2位が空位、3位がガルシアで4位がカリスト、5位がローマン・ゴンサレスで6位にアルジ・コルテス、7位に高山涼深。これは高山に挑戦者決定戦のチャンスが巡ってくる可能性が出てきましたね。
チョコラティート is BACK??
かつてのPFPキング、ローマン「チョコラティート」ゴンサレスの復帰の噂。
2022年12月にファン・フランシス・エストラーダとのラバーマッチに敗れてから、1年半のレイオフ期間を経て2024年7月に復帰したローマン・ゴンサレスは、2025年の3月、WBO王者のプメレレ・カフに挑戦予定との報。
現在WBOランキングではローマン・ゴンサレスがトップコンテンダーの位置にきており、このカフvsロマゴンの開催予定地はニカラグア、という情報まで出回っているので、あとは正式発表を待つのみでしょうか。
WBA、WBC、WBOで1位というロマゴンはIBFでも5位であり、IBF王座がすんなり決まってエスカレーター式にランキングが上がることでIBFでもトップコンテンダーの位置につけることになります。
ほとんど活動していないにも関わらず、というのはこれまでの実績がなせる業なのでしょうし、少なからず帝拳プロモーションの力も影響しているのでしょう。
ともあれ、田中がカフに勝利していれば田中vsロマゴンをおそらく日本で見れたと思えば悔しいの一言。ただし、ロマゴンがカフに勝利して世界タイトルを取れば、現在WBOランキングで2位に復帰している田中との勝負はまだ可能性として大いにあります。
カフはパワーパンチとタイミングの良いボクサーでしたが、ややスタミナに難あり、と見ます。当然、全盛期のロマゴンであればさほど難しい相手ではないのでしょうが、ロマゴンはもう37歳、試合感覚も空きまくっている分、どれほどの力を残しているのかは疑問です。
個人的にはここは何が何でもロマゴンに勝ってもらいたいところですが、如何に。
どうなるWBA王座
前述の通り、フェルナンド・マルティネスがインフルエンザに罹患、12/31に行われる予定だったWBA世界スーパーフライ級タイトルマッチはキャンセル。
この試合は、試合自体を2月にリスケジュールする、という話し合いが行われたそうですが、1/5時点では未だ何も発表されておらず、それは進展がなかったからなのかもしれないし、まだ会場やマルティネスの状態で目処が立たないだけなのかもしれません。
このまま消えてしまうには非常に惜しい試合であるし、完敗に近い内容で負けた井岡が次にどのような戦いをするのかは興味深いし、何よりもやはり井岡一翔にタイトルを奪還してもらいたいから、この再戦は決まってほしい。
このタイトルは、王座統一路線へと向かうこのスーパーフライ級戦線において非常に重要な役割を持ち、勝った方が、いや、井岡が勝てば間違いなくジェシー・ロドリゲスとのマッチアップへと繋がります。
ただし、このタイトルを獲ったとしても、本来であれば暫定王者のデビッド・ヒメネスが先のはず。そういえばタラレバですが、この暫定王者がヒメネスではなく、ジョン「スクラッピー」ラミレスであったならばきっともっと盛り上がったし、大きな戦いになっただろうに非常に残念ですね。
ともあれ、仮に2月という早い段階でマルティネスvs井岡2が組まれたとして、年内にヒメネスとの王座統一戦、そこに勝ったボクサーが年内の遅くから2026年の初頭にジェシー・ロドリゲスとの戦い、というのが最短ルートでしょうか。
その前に他団体の王者がバムとの統一戦を勝ち取るのかもしれませんが、もしその時、WBA王者が井岡であるならば、バムも黙ってはいられないでしょうし、その試合は日本で開催される可能性が高いと思います。(なので頑張れ井岡)
割を食ったのはバム
スプリットドローというありえない判定に終わったIBF王座決定戦、王者のインフルエンザ罹患により中止となったWBA王座戦。
そのどちらにも関係してくるのが、WBC世界スーパーフライ級王者、ジェシー・ロドリゲス。
2023年12月にサニー・エドワーズを破ってフライ級の王座を統一し、2024年にファン・フランシス・エストラーダを撃破、長らく動かなかったWBC世界スーパーフライ級王座を獲得したジェシー「バム」ロドリゲス。
初防衛戦は11月で、暫定王者のペドロ・ゲバラを3Rで仕留め、もはやそこいらのコンテンダーでは相手にならない力を見せつけています。
王座統一を目指すロドリゲスからすれば、年内に王者が決まらなかったことは足踏みの要因になってしまうでしょう。11月にゲバラを倒したロドリゲスは、早ければ2025年の春頃に王座統一戦をしたかったはずで、その狙いはWBA王者かIBF王者だったのではないか、と思います。ただ、現状を見るとそれはもう難しそうなスケジュール。バムはどこかで防衛戦を挟まなければならないでしょう。
さて、カルロス・クアドラス、シーサケット・ソー・ルンビサイ、そしてエストラーダ。かつて4強と呼ばれたスーパーフライのうち3人を片付けたバムは、当然のように「次はロマゴン」と期待されています。
そしてこのロマゴン戦は、ロマゴンがプメレレ・カフに勝利することでぐっと真実味を帯びた戦いになります。
この戦いをマッチメイクすることは容易であり、ともに帝拳プロモーションが共同プロモートするボクサーです。
この戦いを今やらない意味としては、やはりロマゴンの花道をより華麗なものにしたい、ということじゃないかと思います。「WBC王者のバム」vs「 WBO王者のチョコラティート」という王座統一戦であれば最高の花道になるでしょう。
未来のPFPキング、ジェシー・ロドリゲスを擁するスーパーフライ級。2025年も非常に大きな動きがありそうです。その中で、井岡、ロマゴンの活躍を期待したいものです。
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