アメリカではバレンタインデーの夜。
日本では2/15、いよいよキーショーン・デービスが世界タイトルに挑戦です。王者はデニス・ベリンチク、他の王者に比べてネームバリューとしては後塵を拝すも、エマニュエル・ナバレッテに勝利する等実力は確かな王者。
このベリンチクに対して、キーショーンはどのようなパフォーマンスを見せたのか。
今回のブログは、ベリンチクvsキーショーンによるWBO世界ライト級タイトルマッチの観戦記。

2/14(日本時間2/15)アメリカ・ニューヨーク
アブドゥラ・メイソン(アメリカ)vsマヌエル・ハイメス(アメリカ)
WOWOWの放送はアブドゥラ・メイソン。メイソンにはずっと注目していますが、このハイメスもなかなかの好戦績ですね。
前戦では2度のダウンを喫しており、脆さを見せてしまったメイソンですが、今回は初回の終盤からハイメスにダメージを与え、2Rにはバックステップからの左アッパーでダウンを奪取。
3Rにも連打の中での右ボディでダウンを追加したメイソンは、その後もがんばって攻めてくるハイメスをキレキレのパンチで圧倒、4Rにもバックステップからの左ショットでまたもダウンを追加!
立ち上がったハイメスは気持ちを切らさず果敢な攻め、しかしそれを受け止めたメイソンは左のボディで効かせ、右フックでフィニッシュ。
強い強い、アブドゥラ・メイソン。バックステップからのカウンターショットが光りましたね。もちろんセンス、才能を感じるボクサーですが、やはりそのバランスの良さ、パンチの出どころがいつも同じ、こういったところに基礎練習を積み重ねている姿を感じるので良いですね。
ザンダー・ザヤス(プエルトリコ)20勝(12KO)無敗
vs
スラワ・スポマー(ドイツ)20勝(11KO)無敗
スポマーのコーナーにはロイ・ジョーンズJr.。そしてザンダー・ザヤスはいつもどおり「ジョイマンステップ」でリングコールを受けます。
初回はジャブの突きあいからスポマーがワンツーで攻め入ります。するとザヤスも同様に早々に右を使っていきますね。
ザヤスのプレッシャーにスポマーはややおされる展開、ジャブも的確なヒットを生み出し、スポマーははやくも華から出血か。
2R、非常に落ち着いているし、要所要所でのパンチセレクトが素晴らしいザヤス。
絶妙な距離感ではずし、ボディワークではずし、そのはずしたあとにパンチをコネクトするザヤス、やはり強いボクサーはバランスが良い。
3R、なかなかパンチを当てられないスポマーですが、非常に勇敢です。ボディは届くので、そこから勝機を見出したいところ。しかし4Rもほとんどヒットを奪えないスポマー、後半には攻め入ったところに左ボディショットをもらって効かされてしまいます。しかしここから意地を見せたスポマーは右のカウンターをヒット、ザヤスを下がらせます。
5R、ダメージを負っていたとしてもすでに回復しているか、ザヤス。これまで通りの非常に冷静なボクシングで被弾を避けてボディショット。これでスポマーは膝をつきますが、ローブローということでダウン判定はならず。
6R、このスポマーも相当ハートが強い。大逆転を狙って強振してきます。これに対してザヤスはかわらず冷静な対応ですが、スポマーはタフネスも相当なものです。
スポマーのパンチがザヤスに届くことは現時点で考えづらいですが、あとはザヤスがこのタフな相手をストップできるかどうか。
7R、完璧に距離をコントロールしているザヤス、バックステップからのボディショットがやや低いのが気になるところ。グイグイくる相手にたいしてこうも簡単にコントロールできるのはさすがですね。
8R、素晴らしい距離感とパンチセレクト、当たれば次々とパンチをつなげることができる回転力。圧倒はしているものの、ちょっとスポマーにも慣れがあるか。
9R、上下に散らすザヤスは右ストレートをヒット、その後も左ボディをヒット。中盤には右をアッパーに変化させてこれをヒットすると、その後の左ボディショットでスポマーは明らかなダメージ!!
ここからザヤスは一気にチャージ、パンチをまとめたところでレフェリーがストップ!
ザンダー・ザヤス、9RTKO勝利!
トップランクの期待通りにしっかりと成長し続けるスーパープロスペクト、ザンダー・ザヤス。次はどんな戦いを見せてくれるのか、非常に楽しみですね。
WBO世界ライト級タイトルマッチ
デニス・ベリンチク(ウクライナ)19勝(9KO)無敗
vs
キーショーン・デービス(アメリカ)12勝(8KO)無敗
さあそしていよいよ、今興行最大の注目試合にしてメインイベント、デニス・ベリンチクvsキーショーン・デービスです。
大人気のAサイド、キーショーンに大歓声。髪の毛を短くして気合充分に見えます。デニス・ベリンチクはMSGのおみやげコーナーに売っていそうなTシャツに不気味な笑み、不敵ですね。
初回、まずはキーショーンがリング中央、ベリンチクは大きくサークリングしながら自然の流れでスイッチ、いきなりファイトするつもりはないようで、まずはキーショーンを撹乱する戦法のようです。
後半には体ごと攻めていきますが、距離が近くなればキーショーンがクリンチで遮断。
2R、ベリンチクの踏み込みが浅ければ右カウンターをヒットするキーショーン、深ければしっかりとクリンチのキーショーン。これはきっと作戦でしょう、見事にベリンチクの2の矢3の矢を防いでいます。
3R、ベリンチクはリングの端から端まで攻める、逃げるという運動量が持ち味ですが、攻めてもキーショーンは下がらず、キーショーンは単発気味で追ってはこないのでその持ち味を披露できず。
前半、キーショーンの飛び込み左ボディ、前足もかかったのか、これでベリンチクは膝をつきます。これがダウン判定。
4R、遠い距離でキーショーンのジャブ、近い距離では素晴らしいサイドステップからのショット。これは巧い。
ベリンチクは徐々にできることが少なくなってきているか、相手を翻弄するような動きもなかなかできない状況になってきています。
中盤、揉み合いになりそうなところでキーショーンの左ボディショット!!!これでベリンチクはダウン!!!
そしてそのままテンカウント、キーショーン・デービス、4RKO勝利!!
これはやばい、キーショーン・デービス。あのデニス・ベリンチクをあずか4Rで素晴らしいノックアウトです。もっと泥臭い試合になってもおかしくありませんでしたが、ベリンチク相手にこのように美しいノックアウトシーンを演出できるというのは本当にすごい。
このスター、キーショーン・デービスはこれからもタイトルをコレクトしていくのでしょうが、初タイトルというのは非常に嬉しいものなのでしょう。まず、一つ目のタイトルというのは夢であり、そして新たな夢の始まりでもあります。
今後のキーショーン、非常に楽しみです。
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