信太のボクシングカフェ

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ボクシングが大好きです。大好きなボクシングをたくさんの人に見てもらいたくて、その楽しさを伝えていきたいと思います。

【プレビュー】大注目ファイトがWOWOWで!デニス・ベリンチクvsキーショーン・デービス!WBOライト級王座戦!

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キーショーン・デービスがグスタボ・レモスを衝撃的なノックアウトで破ったのはつい先日のことのように思われます。

それはまさにそのとおり、3ヶ月も経たずの世界挑戦です。

激戦区ライト級において、日の出の勢いのキーショーンとはいえども「獲って当たり前」ではない世界挑戦。対戦相手は、デニス・ベリンチクです。

このあっという間に決まり、あっという間にその日が来ようとしているビッグファイト、日本ではWOWOWが中継してくれます。

ということで今回のブログは、キーショーン「ビジネスマン」デービスの世界初挑戦、vs.デニス・ベリンチクのプレビュー記事。

 

 

 

2/14(日本時間2/15)アメリカ・ニューヨーク

マディソン・スクエア・ガーデン「シアター」

ちょっと解せないのは、キーショーンほど期待されており、人気のあるボクサーがフライデー・ファイト・ナイト(今回はバレンタインズ・ファイト・ナイトの表記あり)の登場ということですね。

過去にはナバレッテなんかも金曜日の夜に戦ってはいますが、集客や視聴数も考えるとやっぱり土曜日の夜のほうが格上何じゃないかと思います。何かしらのビッグイベントと重なる場合はずらしたりもしますが、翌日の2/15(土)はレジス・プログレイスが戦う予定(怪我によりキャンセル)でしたから、そういうのもなさそうですね。まあ、色々と理由があるのでしょうが。

なのでWOWOWの海外戦の時間帯に慣れてしまっている皆さん、今回のベリンチクvsキーショーンは日本時間で土曜日の日中なので、お間違えなく。

 

 

 

WBO世界ライト級タイトルマッチ

デニス・ベリンチク(ウクライナ)19勝(9KO)無敗

vs

キーショーン・デービス(アメリカ)12勝(8KO)無敗

これは本当に楽しみな一戦です。

ベリンチクは2012年のロンドン五輪の銀メダリスト、そしてキーショーンは2021年の東京五輪の銀メダリスト。

ベリンチクは2015年にプロデビュー、本国ウクライナ(1試合だけハンガリー)で連戦連勝も、なかなか日の目を見ないキャリアを歩んできました。2021年には何を血迷ったかベアナックルファイトにも出場、KO勝利を挙げているそうです。

そのキャリアの風向きがかわったのは2022年12月、イギリスのトッテナムスタジアムで行われたタイソン・フューリーvsデレック・チゾラのアンダーカード二出場してからでしょうか。

ここで当時7連勝中だったイバン・メンディ(フランス)に勝利。この戦いは、ベリンチクが2018年に獲得してコツコツと防衛を積み重ねてきたWBOインターナショナル王座と、メンディの持っていたEBUヨーロピアン王座の統一戦として行われていたようです。

このメンディ戦の前あたりからESPNで放送され始めているので、トップランクと契約したのでしょうか。いずれにしろ、メンディのあとはアンソニー・イギット(スウェーデン)に勝利してWBOインターナショナル王座を防衛しています。

 

 

 

このメンディ戦でもイギット戦でも、圧勝とか素晴らしいノックアウトを見せたという戦いではなかったため、このあと、WBO世界ライト級王座決定戦に出場となった時には、アンダードッグでした。

対戦相手は、それまでにスーパーバンタム、フェザー、スーパーフェザーを制してきた3階級制覇王者、エマニュエル・ナバレッテ(メキシコ)。当時の最終オッズを調べるとナバレッテ-700、ベリンチク+350となっており、大きくナバレッテが優位という内容でした。

「死闘」という言葉がよく似合うこの試合は、ほぼご下記うに見える戦いでベリンチクが2-1の判定勝利。ベリンチクのガードは非常に固く、あまりブレなかったこと、そしてナバレッテがよくバランスを崩すので見栄えが悪かった、ということもあるのでしょう。

↓観戦記

boxingcafe.hatenablog.com

 

 

 

この試合はデニス・ベリンチクのプロキャリアの中で最大の勝利。しかしその後はなかなか防衛戦の発表はなく、戴冠から9ヶ月のときを経てようやく初防衛戦です。

苦労に苦労を重ねてたどり着いた世界王座。ここでスター、キーショーンを迎えるというのはまた茨の道ですが、ここは勝負どころと言えます。

キーショーンはバージニア州ノーフォークの出身で、幼い頃からボクシングに献身してきたボクサー。このボクシングは本当に基礎をしっかりやっていなければできないボクシングです。まだ25歳、以降も慢心せずに突き進んでもらいたいものです。

東京五輪では決勝戦でアンディ・クルスに敗北して銀メダル。Boxrec上の戦績では、2019年以降はこのアンディ・クルスにしか負けていません。プロでのリベンジを期待したい。

東京五輪が延期になったという影響もあるのでしょう、プロデビューは東京五輪前の2021年2月。トップランクと契約してのスタートですが、すでに実力を認められていたからなのか、負け越しのボクサーとの対戦はなく、早々にしっかりとしたキャリアを積んでいます。

2022年12月には元世界挑戦経験者、ファン・カルロス・ブルゴス(メキシコ)を撃破、続いてベリンチクと戦う前のアンソニー・イギットにも勝利しています。

 

 

 

ハナから評価の高かったキーショーンですが、2024年にはより評価を高めたことが世界へのゴーサインのきっかけだったのだと思います。

2024年2月、負けがこんできているとはいえ元2階級制覇王者、ホセ・ペドラサ(プエルトリコ)を6RTKOで撃破。ペドラサは負けがこんできていた、とはいえどもKO負けは2017年1月以来2度目でした。いよいよペドラサのキャリアの終わりを感じるとともに、ライジング・スターを予感させるパフォーマンスだったと思います。

その後ミゲル・マドゥエノ(メキシコ)に完勝したあと、先日のグスタボ・レモス(アルゼンチン)戦。

このレモスは前戦でリチャードソン・ヒッチンズ(アメリカ)に大善戦しており、しかもそれはスーパーライト級の戦いでした。キーショーンとの戦いは当然ライト級になるので、レモスのパワーが活き、キーショーンにとっても簡単な相手ではないのではないか、という意見もあったと思います。

 

 

 

しかし蓋を開けてみればとてつもないパフォーマンスを見せての超がつくほどの快勝。ヒッチンズと比較的似たタイプとも言えそうなキーショーンは苦戦もあるかと思っていたのですが、とにかく「すごい」しか出てこないような勝利。

↓観戦記

boxingcafe.hatenablog.com

そしてこの試合後、早々にベリンチク戦が決まったのです。

オッズと試合展開は?

オッズはキーショーン優位で、キーショーンが-600、ベリンチク+550。今回もベリンチクはアンダードッグですが、それを覆したのが前戦。

とにかくフィジカルゴリ押しのケンカ殺法でガンガンいくベリンチク、それを迎え撃つキーショーン、という構図になるのでしょう。キーショーンが怯むようなことがあればベリンチクは戦いやすいし、ベリンチクが単調になればキーショーンの餌食でしょう。

 

 

 

実際のところはキーショーン優位に疑うところはないのですが、ベリンチクの勝ち目としてはやはり「泥試合に持ち込む」ことだと思います。そして、おそらくベリンチクはそれが得意なボクサーであり、我々のよく知る「ウクライナボクサー」たちとは一線を画す存在のように思います。

なので、もしベリンチクが勝利するとするならば、距離を詰めて中でガチャガチャに動き、もみ合いも多くなる泥試合。そこでキーショーンが集中力を保てなくなる、という、ボクシングとしては何とも面白くない試合が展開されるのではないかと思います。

そう考えると、「良い試合を見たい」私からすれば必然的にキーショーンを応援です。

ということで今回は頑張れキーショーン、でいきたいと思います。

 

 

 

配信情報!

PBCのPPVになるビッグファイトをやってくれるのがWOWOW、というのがここ最近のイメージでしたが、ESPNで放送される無料枠の放送をしてくれるのは結構久々ではないでしょうか。

デニス・ベリンチクvsキーショーン・デービスは、WOWOWでは2/15(土)10:00頃からWOWOWオンデマンドで先行配信です。

今サイトを見ていたら、3/2(日)のタンクvsローチもライブ配信、3/30(日)ブライアン・ノーマンJr.vsデリック・クエバスもライブ配信されるようですね。こうして月に2回ほどライブ配信があればありがたい。

DAZNやらU-NEXTやら、海外ボクシングを観れるサービスも増えてはいますが、やはりオジさんたちはWOWOWっ子です。引き続き、頑張れWOWOWでいきましょう。

WOWOWオンデマンド

 

 

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