信太のボクシングカフェ

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ボクシングが大好きです。大好きなボクシングをたくさんの人に見てもらいたくて、その楽しさを伝えていきたいと思います。

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年間表彰の発表。過ぎ去った2020年を思い、2021年のボクシングに希望を抱く。

本日(1/28)、年間表彰が発表されました。

この年間表彰は、日本プロボクシングの統括団体であるJBC(日本ボクシングコミッション)、プロボクシングジムオーナーが形作るJPBA(日本ボクシング協会)、日本記者クラブのうちの運動記者クラブ、その中のボクシング分科会が毎年選考、選出されます。(アマ部門の選考・選出は日本ボクシング連盟)

 

その歴史は1949年からと大変古く、賞の内容に若干の変更はあるものの、脈々と続いてきています。

さて、2020年の受賞者は以下の通り。

■最優秀選手賞(MVP)

井上尚弥(大橋)

■技能賞

井岡一翔(Ambition)

■殊勲賞

中谷潤人(M.T)

いわゆる「3賞」と言われるベストスリーは、上記のボクサーたち。

MVPには井岡を推す声も多かったでしょうし、私もそう思っていましたが、井上尚弥に落ち着いたようです。

モンスター、井上尚弥はジェイソン・マロニー(オーストラリア)を相手にラスベガスのメインイベントで防衛を達成。

勝って当然、圧勝して当然、KOも当たり前、という重圧の中、完璧なボクシングを披露してみせました。さすが、日本の至宝。3年連続4度目のMVP受賞とのことなので、今後は井上のMVPを阻む実績を残せるボクサーが現れるかどうかは難しいかもしれませんね。

井岡一翔も3階級制覇王者、田中恒成(畑中)戦でのTKO勝利とインパクト抜群でしたが、MVPには届かなかったんですね。タトゥーどうこうの事が影響していなければ良いですが。

 

そして中谷潤人、こちらも圧勝で王座を戴冠。前評判通りにジーメル・マグラモ(フィリピン)を寄せ付けず、世界のフライ級トップ戦線において存在感を示しました。

↓井上尚弥vsジェイソン・マロニーの観戦記

boxingcafe.hatenablog.com

↓井岡一翔vs田中恒成の観戦記 

boxingcafe.hatenablog.com

↓中谷潤人vsジーメル・マグラモの観戦記 

boxingcafe.hatenablog.com

 

さて、気になる井上尚弥の今後について、Youtubeの大橋ジムのチャンネルで本人が触れています。

 

「今年は2試合できれば良い」

「その中の一つで、WBCかWBOの王座を吸収できれば良い」

と答えています。

しっかりと現実を見据え、どうにか急いで4団体制覇を成し遂げようとは思っていないようですね。なのでスーパーバンタム級進出は早くても2022年の夏以降、という事になりそうです。

井上尚弥には、これまで日本人がなし得ていない4団体制覇をしっかりとしてもらって、スーパーバンタム級でも無双してもらいたいですね。

 

井岡一翔は、エストラーダvsロマゴンの勝者に挑みたいという希望をはっきりと口に出していますが、世界的評価の高かった田中を完璧に降した事でその評価は急上昇、リングマガジンのPFPランキングにも入りました。

これにより、エストvsロマゴンの勝者が井岡と闘うこともメリットとなり、試合は組みやすくなったと思われます。

ただ、次戦で、というとそうなるかはわかりません。もう一戦、挟んでからの方が盛り上がりそうですが、今年中に叶うかどうか。

そして中谷潤人、フライ級ではすぐに限界を迎えてしまいそうなので、この中では一番アクティブに試合をこなしてほしいです。

自らも「防衛」と口にしていますので、すぐに階級を上げる事はしなさそうですが、まだ23歳(になったばかり)、体は嫌でも大きくなっていくでしょう。

 

フライ級では防衛の他、もう一つくらいタイトルを統一し、来年か遅くとも再来年には、井岡の待つ(そして田中恒成もいる)大激戦区、スーパーフライ級へ上げてくれると非常にまた盛り上がりますね。

■努力・敢闘賞

堀川謙一(三迫)

福永亮次(角海老宝石)

40歳にしてOPBF王座を戴冠した堀川謙一、OPBF・WBOアジア、日本の3冠を統一した福永。

今回はふたりが受賞。どちらも相応しいですね。

40歳という年齢ばかりがクローズアップされがちですが、堀川は長く国内のトップ戦線に君臨し、ここにきてまだ力のあるところを見せつけました。

年をとっても戦えるのは、日々のたゆまぬ努力と節制が為せる業でしょう。ここから、世界初挑戦にこぎつけられれば多くのボクサーに希望を与える事請け合いです。

 

そして福永は、日本王者、中川健太(三迫)との大激闘を制し、3冠統一王者となりました。

絶対的な強さを持っているわけではありませんが、勝ち星のすべて(13勝)がKO勝利という強打者は、万能型が多い現代のボクサーでは極めて異質な存在でもありますね。

とはいえ、福永もボクシングが下手なわけではなく、しっかりとした技術が根底にあり、何よりどの試合も非常におもしろくできるハートの強さを持っている事が特徴です。

スーパーフライ級の世界トップ戦線はまだまだ遠く、今年35歳という年齢を考えると世界挑戦への道のりは厳しいかもしれませんが、このボクシングを世界戦で見てみたいと思えるボクサーです。

 

↓堀川vs冨田大樹のOPBF王座決定戦!

boxingcafe.hatenablog.com

大激闘の福永vs中川の3冠統一戦。

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■KO賞

井上尚弥(大橋)

MVPとダブル受賞のモンスター。マロニーから奪った2発目のジャブに合わせた左フックのカウンター、そしてとどめを刺した右と右のカウンター。

本当に見事でしたね。。。

「練習通り」というのが本当に素晴らしく、井上尚弥本人はさることながら、対戦相手の分析、ミットのタイミングの正確さ、大橋陣営のインテリジェンスに頭が下がる思いです。

 

■新鋭賞

三代大訓(ワタナベ)

「新鋭」賞と聞くと、ちょっと違和感があるイメージですね。ただ、この年間表彰の新鋭賞に関して言えば、2019年に中谷潤人、2018年に竹迫司登(ワールドスポーツ)、そして2017年は寺地拳四朗(BMB)。

拳四朗に至っては、世界王者になった年に新鋭賞を獲得しています。

2017年にプロデビューした三代が新鋭賞にノミネートされたのであれば、元世界王者を退けた三代の受賞は充分納得がいくものです。

素晴らしい「ジャバー」ぶりを発揮し、熱くならず仕事を完遂した職人のような三代。ライト級ウォーズの続き、吉野修一郎(三迫)戦は是非やってもらいたいですが、実現するのでしょうか。。。?

三代は吉野戦に興味津々でしょうが、3冠統一王者、吉野としてはあまり旨味がありません。吉野も伊藤となら「元世界王者」という肩書に旨味はありましたが、三代戦だとおそらく万人受けする試合にならず、いなされて負ける可能性さえあり、なかなか実現困難かもしれませんね。

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■年間最高試合賞(世界戦)

WBO世界スーパーフライ級タイトルマッチ

井岡一翔(Ambition)vs田中恒成(畑中)

これは満場一致でしょうね。そもそも日本人の絡んだ世界タイトルマッチは、昨年非常に少なかったです。

その中であの大晦日、試合展開自体は大方の予想通りだったにもかかわらず、おそらく井岡ファンの期待以上であり、田中ファンには絶望的な結果と内容を突きつけた井岡。

井岡のこれまでの長いキャリアを振り返った時に、ベストバウトに推される一戦でもあると思います。

とはいえ、引退からの復帰後、井岡は闘うたびに自身のベストバウトを更新していっているようにも思います。

まだまだ、更に引き出しを見せるのか。おそらくキャリア最終盤を意識しているであろう、今年、来年あたりの井岡は特に楽しみです。

 

■年間最高試合賞(世界戦以外)

WBOインターコンチネンタル・ライト級王座決定戦

フェリックス・ベルデホ(プエルトリコ)vs中谷正義(帝拳)

これも満場一致だったでしょうね。あの興奮と感動は本当に忘れられません。

思えば昨年、コロナショックにより世界のボクシングの興行は途絶え、日本のボクシング界も興行を打てず、大きな打撃を被りました。

しかし、夏頃からラスベガスの隔離施設「バブル」での興行が再開、日本人としてまずは井上尚弥がそのリングのメインで登場し、ふたりめでこの中谷正義が登場。

電撃復帰、対戦相手が将来を嘱望されたかつてのプロスペクト、ベルデホ。そのベルデホは調子を取り戻している状態にも思えました。

スピード差におされ、若干打ち気に逸る中谷はカウンターをもらってしまい、初回からダウンを奪われるという苦しい立ち上がり。そして調子を取り戻してきた4Rにもダウンを奪われます。

試合終盤の大逆転劇は、「まさか」「まさか」の連続。

まるでこのコロナ禍で話題となった「半沢直樹」のドラマのような「倍返し」。見ていて爽快なこの一戦は今後も長く語り草となることでしょう。

 

↓観戦記!

boxingcafe.hatenablog.com

■最優秀選手賞(女子の部)

多田悦子(真正)

■年間最高試合賞(女子の部)

WBO女子世界ミニマム級王座決定戦

多田悦子vs宮尾綾香(ワタナベ)

2020年1月、同王座決定戦を闘ったふたりでしたが、結果は三者三様のドロー。

再戦がセットされたのは同じ年の12月でした。

年間最高試合を受賞したのはこの2戦目、多田が9Rに左カウンターを決め、宮尾がばったりと倒れるという衝撃のKO決着。

女子の試合でここまでの衝撃KO決着は、世界でも類を見ないかもしれません。

この一戦が評価され、女子MVPと最高試合をダブル受賞した多田は、11年ぶり2度目の受賞だそうです。

11年ぶり。。。すごい事ですね。

 

■特別賞

粟生隆寛(帝拳)

八重樫東(大橋)

コロナ真っ只中の中、引退したふたりの元世界王者。

世界を獲ったボクサーが引退する際に送られるのが、この特別賞。

粟生は自身のSNSで引退発表、少しさみしかったですがその後すぐに結婚報告がありました。

そして八重樫は大橋ジムのトレーナーとしても度々顔を見せているので、引退したとはいえまだまだ現役に近い。2/11の「LEGEND」にも出場するとのことで、あの激闘王の勇姿はまだまだ見れそうです。

 

 

という事で、この年間表彰で昨年の振り返りをしたところで、明日(1/29)は毎年恒例の「世界ボクシングパーフェクトガイド」の発売日です。

私の田舎では、近くの書店で売ってないので、Amazonさんで予約、当日に届くようになっております。これを読んで今年のボクシングに思いを馳せましょう。

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