信太のボクシングカフェ

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ボクシングが大好きです。大好きなボクシングをたくさんの人に見てもらいたくて、その楽しさを伝えていきたいと思います。

注目のライトフライ級観戦記。堀川謙一、矢吹正道は世界へ辿り着くか。

※当ブログでは商品・サービスのリンク先にプロモーションを含みます。ご了承ください。

先週(7/20-7/26)の間は注目試合が多かったです。

国内外で行われた注目試合を(今回を含め)2回に分けて書いています。今回は2回目。

↓1回目はDAZN興行とダイヤモンドボクシング。

boxingcafe.hatenablog.com

↓注目試合の記事。今回は大阪、名古屋の観戦記です。

boxingcafe.hatenablog.com

25日土曜日と、26日土曜日、2日にわたり奇しくもライトフライ級タイトルマッチが行われることになりました。

ライトフライ級は寺地拳四朗(BMB)、京口紘人(ワタナベ)が世界王者に君臨する階級で、もともと日本人ボクサーにとって馴染み深い階級であることから、どちらかというと世界が近い階級ともいえます。

国内の強豪をクリアしていくことが世界への最短距離ともいえるこの階級の、トップ戦線に絡んでいくボクサーを決定する、そんなタイトルマッチが連日行われました。にわかに活気づくライトフライ級のWeb観戦記!

 

7/25(土)

OPBF東洋太平洋ライトフライ級王座決定戦

冨田大樹(ミツキ)15戦14勝(5KO)1敗

vs

堀川謙一(三迫)57戦40勝(13KO)16敗1分

↓Youtubeで公開されています。前座試合も見れます。

 

現役最多、58戦目を迎える40歳の堀川、ホープ冨田は22歳。

当初有観客試合として予定されていましたが、大阪のコロナ感染拡大を受けて無観客試合に変更となりました。

そしてありがたいことに、Youtubeで生配信。ありがたく、視聴させていただきます!

解説は先日日本スーパーフライ級タイトルを防衛した中川健太です。

堀川はしっかりと距離を見極めって慎重な立ち上がり。しかしどちらかというと冨田の方が固い。1R目は堀川が右ストレート、左フックを当てます。堀川は調子がよさそうです。

堀川は冨田の打ち終わり(ジャブ一発だけに対しても)必ず打ち返し、冨田に追撃を許しません。そして冨田が入ってくるところに合わせる右カウンターも非常に効果的。

3R、ギアをアップした冨田運動量を増やします。しかし冨田のリズムを読んでいるか堀川、距離を自在に操りながらヒットを重ねます。ただようやく前に出始めることができている冨田。

このラウンド終了後のインターバルで堀川の出血を確認。鼻血ですか。。。

呼吸が苦しいかもしれない堀川ですが、4R目も優勢に試合を進めます。距離感にしてもタイミングにしても、経験の差でしょうか。

 

途中採点は3-0で堀川。(39-37×2、40-36)

途中採点の発表後は試合が動くことが多い。この試合は、5Rに入り打ち合いの苛烈さが増します。これまでの距離よりも若干近くなり、両者ともにパワーパンチを打ち込んでいきます。

6R、堀川の熟練の技が光ります。冨田は強くパンチをふるいますが、ことごとく空を切ります。そこにポジションを変えてパンチを打ち込む堀川。まさにいぶし銀。

7R、解説でも言っていますが、確かに冨田のジャブが本当に当たらない。ガードの上からでも当たれば、リズムに乗れるかもしれませんが外されてしまいます。堀川はもともとスロースターター、後半に入ってからは手数もかなり出てきます。終盤は冨田が防戦一方になる場面も。

8R、冨田は勝負をかけてきたように見えます。果敢にアタック。このラウンドは冨田のパンチが堀川を捕らえます。堀川は若干動きが落ちてきたか?しかしラウンド終了のゴング直前、堀川の左フックが炸裂、腰を落としかける冨田。

途中採点は3-0で堀川。(78-74×2、80-72)

倒すしかなくなってきた冨田。採点以上に、ダメージも違う気もします。足元がしっかりしている堀川に対し、若干冨田の足元がふらついてきます。堀川の目立ったダメージは鼻血のみ。

10R、堀川が斜め前にステップインした右ストレート!ぐらついた冨田に追撃!コーナーを背負った冨田に対し、冷静にコンビネーションを打ち込みます。反撃を想定し、よく見ながらコンパクトにパンチをまとめる堀川。すごい。。。ここでレフェリーが割って入り、それと同時にリングに倒れこんだ冨田。

堀川謙一の10RTKO勝利

 

40歳、序盤の鼻血は鼻が折れていたとのこと。とんでもないハートの強さ、そして冷静さ。40歳という年齢で、ここまでのボクシングができるというのは本当に脱帽です。

今後も「負ければ引退」は付きまとうと思いますが、悔いなく闘ってもらいたいですね。

7/26(日)

日本ライトフライ級王座決定戦

矢吹正道(緑)13戦10勝(10KO)3敗

vs

佐藤剛(角海老宝石)12戦10勝(5KO)1敗1分

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コロナショックでの延期、日本王者のベルト返上により対戦相手の変更。待たされ続けた矢吹、強豪佐藤を相手に爆発できるか。

間違いなく、ファイターの佐藤が距離を詰め、矢吹がジャブを軸にしてカウンターを狙う展開になると思います。

そしてこの試合は、ボクシングレイズさんで翌日には配信、ということなので、ネット断ちして楽しむことにしました。(実際は当日の夜に確認したところ、アップされていました。ありがとうございます!)

↓ボクシングレイズさんのリンクはこちら

試合動画 – BOXING RAISE

開始ゴングと同時に、頭を振って低いところから中に入ろうとする佐藤。動きもキレていて、調子のよさを感じさせます。

矢吹も足を使いながら切れ味鋭いジャブ、そして右ストレートで対応。

佐藤の入り際に矢吹の右アッパーがヒット!少し動きが止まった?

続いて佐藤の入り際に左フックを当てる矢吹、ここは大きくバランスを崩すも踏みとどまる佐藤。

一瞬も気を抜けない。佐藤は見事に空転させられ、矢吹はピンポイントでパンチを叩き込みます。

矢吹の前の手が邪魔でなかなか踏み込めない佐藤。突破口はあるのでしょうか。

ここでひっかけるような矢吹の左フックで佐藤がダウン!ダメージが残るようなダウンではありません。矢吹も詰めにはいきません。

この調子で1Rも終わるかと思われましたが、終盤、佐藤の出鼻に合わせて大きく振りかぶった矢吹の渾身の右ストレートがヒット!ぐらつく佐藤、そこからは詰めの鋭い矢吹の本領発揮、怒涛のラッシュ!最後の右ストレートがクリーンヒット、ダウンした佐藤は立てず。

矢吹正道の1RKO勝利

 

1RKOなんていうのは仮に実力差があっても狙ってできるものではありません。今回は両者ともにやることが明確で、様子見なく噛み合ったということ。実力的には勿論矢吹が上だったことは言うまでもありません。

いよいよ、日本タイトルを獲得した矢吹は、世界をアピール。

昨日OPBF王座を戴冠した堀川戦もおもしろそう。このコロナ禍の中、日本人同士のサバイバルマッチや世界タイトル戦がアツくなるのは、もしかしたらこのライトフライ級なのかもしれません。

寺地、京口のツートップのほかにも、たくさんのベテラン勢、新鋭が揃う国内屈指の激戦区の一つであるライトフライ。この軽い階級において、奇跡ともいうべきKO率を誇る矢吹正道、更に上へ登る事ができるのでしょうか。

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楽しみでしかないですね!

 

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